オーストラリアで会計士を目指す

オーストラリアで会計士(Accountant)を目指す

世界中で常に需要の高い職業「会計士」。オーストラリアでも会計士の人気は高く、ほとんどの大学で会計学を学ぶことができます。オーストラリアでCertified Practicing Accountant (CPA)などの公認会計士の資格を取得すれば、ニュージーランドやシンガポールなどアジアの国々で、会計士として働くチャンスが増えます。さらに、条件は年々厳しくなっているとはいえ、オーストラリアの永住権取得にも繋がるため、注目されている分野でもあります。

会計士(Accountant)とは?

留学生の中には、「会計学に興味があるけど、自分は計算が苦手だから会計士は諦めました」と考える方もいます。確かに会計士として働く上で、計算が全くできないとなると問題です。簿記などの内容を理解する上で数式などの知識は必要ですが、実際の計算はほとんど会計ソフトを使って行うため、実際に計算することは少なくなっています。では、会計士とはどのような職業なのでしょう?

基本的に公認会計士とは、国の定める公認会計法によって定められた専門家で、会計法のエキスパートとして働くことが求められます。現在、ビジネスのグローバル化に伴い会計士の業務内容も多様化しており、簿記や税務関係、タックスリターン、法理、企業監査、決算手続き、ビジネスコンサルティング、税金に関するアドバイス、M&Aなど多岐に渡ります。つまり、「数字を処理して終わり」ではなく、そこから読み取れる情報を使って、お客様がビジネスや資産を向上させていけるようアドバイスする仕事なのです。

オーストラリアで会計士になるために

オーストラリアで公認会計士になるため(会計士資格を取得するため)には、具体的にどのような手順が必要になるのでしょう?

オーストラリアで会計士として認められるためには、オーストラリアの会計士団体による、査定に合格する必要があります。オーストラリアの会計士団体としては、*1CPA、*2ICAA、*3IPAなどがありますが、多くの方はCPAを取ることになります。会社法に基づく法定監査などはCA(勅許会計士)のみとなるため、オーストラリアのBig4(4大会計事務所)に就職し監査などに従事したい方は、ICAAの査定によるCA(勅許会計士)取得を目指すことになります。

査定の方法は各会計士団体によって若干の違いがありますので、ここでは、多くの留学生が目指すCPA 会員(公認会計士)になるためのステップをご紹介します。
ステップ1:準会員(Associate Member)になる

準会員になるには2つの方法があります。

①オーストラリア国内の認定コースで会計学の学士号以上を取得する。

日本の四年制大学を卒業していない場合

⇒オーストラリアの会計学士コース(CPA認定)を修了(2~3年間で卒業)

日本の四年制大学を卒業している場合

⇒オーストラリアの会計学士コース(CPA認定)に編入(約2年間で卒業)
⇒オーストラリアの会計修士コースまたは準修士コースを修了(1~2年間で卒業)

②Foundation Exam 6科目に合格する。

*CPA会員登録時には認定教育機関の学士以上の資格を有していることが求められます。

ステップ2:CPA Programを受講し、各科目の試験に合格する。

準会員になってから6年以内に必修科目4科目と選択科目2科目を受講し、それぞれ試験に合格する必要があります。1科目半年程度のプログラムで3年ほどかかります。複数科目を同時に受講し短い期間で終わらせることもできますが、仕事や実務経験のタスクも合わせて行う事が多いので、時間的に難しく、合格率も下がることから英語のネイティブでも2科目以上受講する人は多くありません。通常、CPA Programは大学卒業後、オンラインで受講しますが、下記の認定コースを受講する場合は、入学と同時に準会員として登録し、通常の授業と並行して大学でCPA Programを受講することができます。この場合、各学期末に大学の期末試験とCPAの試験を受けることになります。
大学名 コース名
カーティン大学 Master of Accounting / Master of Commerce (CPA Program Extension)
グリフィス大学 Master of Profissional Accounting / Master of Accounting
ラ・トローブ大学 Master of Professional Accounting (CPA Program Extension)
マッコーリー大学 Master of Profissional Accounting / Master of Accounting (CPA Program)
RMIT大学 Master of Professional Accounting
タスマニア大学 Master of Professional Accounting (Spcialisation)
ステップ3:Mentor(CPA会員)の元で3年間の実務経験を積む

CPA会員の元で3年間実務経験を積みます。この間にCPAが課す少なくとも10個のスキルをクリアしなければなりません。現実的に考えて、オーストラリア国内での実務経験になりますが、卒業生ビザは2年間しかないため、在学中からスタートするもしくは独立永住権ビザなどを視野にいれて行う必要があります。

ステップ4:CPA会員(CPA Member)として登録する

CPA Program 6科目の試験にすべて合格し、3年間の実務経験を完了すると、晴れてCPA会員として公認会計士の資格を得ることができます。資格取得後はCPA会員として会費を払うことで資格は継続されます。

***USCPAを取得済の方***

AICPA(American Institute of Certified Public Accountants)登録のいわゆるUSCPAなど、GAA(Global Accounting Alliance)の会計士資格を有する方はCAとの間で相互承認協定がありますので、条件を満たせばオーストラリアで会計士として働くことができます。また、2018年8月にCPA AustraliaとAICPA(USCPA)の間で相互承認協定が施行されましたので、こちらも条件を満たせばオーストラリアで会計士として働くことができるようになりました。条件など詳細は*1CPA*2ICAAのウェブサイトにてご確認ください。

***日本で公認会計士を取得済の方***

残念ながら日本の公認会計士資格はCPA、CA、IPAともに互換性がありません。オーストラリアで会計士になるためには、「準会員になる」ところから始める必要があります。
資格取得や承認を受ける条件などについては弊社でアドバイスすることはできかねます。詳細は各会計士団体(*1CPA、*2ICAA、*3IPA)のウェブサイトをご確認ください。

オーストラリア以外の国で会計士として働く

オーストラリアの会計は国際会計基準に準拠しているため、各国の会計士団体が指定する教育機関で会社法・税法などの科目を受講し、単位を取得することで会計士として働けるチャンスがある国もあります。

CPA会員は、Public Practice Programを修了すると、香港、マレーシア、シンガポール、ニュージーランドでも会計士として働けるチャンスが開けます。また、AICPA(いわゆるUSCPA)との間で相互承認協定が締結されましたので、2018年8月1日以降、条件を満たせば米国でも会計士として働くことができるようになりました。ただし、資格を書き換えるのではなく、あくまでCPA Australiaの資格を米国でも使えるというものであり、CPA Australiaの資格を維持することが必要です。なお、条件には「オーストラリア・ニュージーランドの市民権またはオーストラリアに合法的に居住するビザを有していること」などが含まれています。条件など詳細は*1CPAのウェブサイトにてご確認ください。

CA(勅許会計士)については、ニュージーランドでも有効です。また、下記の国の会計士資格と相互承認制度がありますので、各国の会計士団体の条件を満たせば会計士として働くこともできます。
  • American Institute of Certified Public Accountants (AICPA) 米国公認会計士協会 *いわゆるUSCPA
  • Chartered Accountants Ireland (CAI) アイルランド勅許会計士協会
  • Chartered Professional Accountants Canada (CPAC)  - Reciprocity only applies to CA members of CPAC カナダ勅許会計士協会
  • Hong Kong Institute of Certified Public Accountants (HKICPA) 香港公認会計士協会
  • Institute of Chartered Accountants Scotland (ICAS)  スコットランド勅許会計士協会
  • Institute of Chartered Accountants England and Wales (ICAEW) イングランド・ウェールズ勅許会計士協会
  • South African Institute of Chartered Accountants (SAICA) 南アフリカ勅許会計士協会 他
資格取得や承認を受ける条件などについては弊社でアドバイスすることはできかねます。詳細は各会計士団体(*1CPA、*2ICAA、*3IPA)のウェブサイトをご確認ください。

日本で会計士として働く

残念ながら、CPA、CA、IPAともに日本の公認会計士資格とは互換性がありません。また、日本の会計法とオーストラリアの会計法は基準となる考え方がまったく違います。ですから、日本で公認会計士として働きたい方は日本で国家試験にチャレンジすることをオススメします。

では、オーストラリアで会計学を学ぶことは全く役に立たないのでしょうか?

そんなことはありません。ビジネスのグローバル化により大企業・中小企業を問わず、海外に子会社を持っている企業や海外に取引先がある企業はたくさんあります。グループ企業内での売買、連結決算などでの子会社とやり取り、海外取引先への支払い条件の確認などのため英語ができる会計担当者の必要性は年々増加しています。経理職といえば、営業職などと比べると海外出張などは少ないですが、中には子会社の業績把握や決算のため海外を飛び回っている方もいます。

また、オーストラリアを含め多くの国は国際会計基準で会計法を整備し、財務諸表についても国際財務報告基準を採用しています。一方、日本は長年の米国経済との関係から米国基準を会計法や会計規則のベースとしています。しかし、グローバル化により海外子会社との連結決算などにおいて不便が生じることなどから、日本でも2016年3月期決算より国際財務報告基準による会計処理ができるようになりました。この国際会計基準を理解している人は日本にはまだ少なく、「英語ができて国際会計基準がわかる会計担当者」の需要増加が見込まれています。

会計士コースに進むための条件(英語力・最終学歴)

オーストラリアの会計士を目指すためには、多くの方は学士以上のコースに進むことになります(例えば、CPA会員登録時に認定教育機関の学士号以上の資格を有することが条件になっています)。学士コースであればIELTS6.0~6.5、修士コースであればIELTS6.0~7.0相当の英語力が必要になります。英語力が足りない場合は、英語コースやDiplomaコースからのパスウェイで進学・編入できる大学もありますが、大学の授業についていくためにはやはり上記レベルの英語力は必要です。

修士コースについては、ビジネス・会計の学士号以外の学士号取得者の入学を認めている大学も多くあります。ただし、数年間の社会人経験などを条件としている大学もありますので、詳細はお問い合わせください。

オーストラリアの会計士コース

会計士コースはオーストラリア国内のどの大学にもあります。学歴、卒業後のキャリア(オーストラリアでの長期就職を目指す / 日本に帰って就職する / 会計士資格の取得の有無 など)、予算、就学期間、英語力など長期的なご自身のプランに合わせて選択可能です。

ただし、オーストラリアで会計士になるための最初のステップ"準会員(Associate Member)"になるためには、それぞれの会計士団体の認定コースを受講する必要があります。Degree名に”Accounting”と入っていても認定に必要な単位を網羅していないコースや留学生は受講できないコースもあります。また、Bachelor of Business・Bachelor of Commerceなどの認定コースもありますが、認定に必要な単位を取得できるよう履修科目の選択には注意が必要です。

なお、日本の大学の単位移行や一部の修士・準修士コース受講などにより1~1.5年でコースを修了し、準会員の資格を得ることも可能ですが、CPA 会員になるためにはCPA 会員の下で3年間の実務経験が必要となります。在学中からMentorをつけてトレーニングしたとしても3年の要件を満たすためには卒業後にオーストラリアで働けるビザを取得することを考えておかなくれはなりません。卒業生ビザは2年以上のコースを卒業する必要があるので注意が必要です。また、独立技術永住権においても2年以上のコースを卒業することで得られるポイントは大きく、コース期間は重要になります。

オーストラリアの会計士学士・修士コース概要

Undergraduate(学士)コース
開講している大学
オーストラリア国内のどの大学でも開講しています。
コース名
Bachelor of accounting, Bachelor of Commerce, Bachelor of Businessなどがありますが、会計士になるための業界団体認定コースかどうかについては確認が必要です。
入学時期
多くの大学はセメスター制をとっており、入学時期はセメスター1(2月~3月開始)とセメスター2(7月開始)の年2回です。ただし、トライメスター制を採用している大学では9月~11月の入学が可能な場合もあります。
期間
3年

*ボンド大学は2年(通常二学期X3年間で履修する内容を三学期X2年間で修了するため)
英語力
Group of EightではIELTS6.5 - 7.0、その他の大学でもIELTS6.0 - 6.5が必要です。英語力が足りない場合は、英語コースやDiplomaコースからのパスウェイで進学・編入できる大学もあります。

*IELTSのセクション要件、その他英語力試験についてはお問い合わせください。

*Group of Eight…オーストラリアの大学連盟で、特に優れた8大学が加盟しています。弊社でお取扱いが可能な大学はメルボルン大学クイーンズランド大学西オーストラリア大学アデレード大学の4校です。
授業料(2020/年間)
Group of Eightでは$38,000 - $45,864、その他の大学では$24,000 - $38,064となっています。比較的新しく設立された大学や地方の大学の方が授業料が安い傾向にあります。なお、授業料が高い大学でも奨学金などにより費用を抑えることができる場合があります。

*ボンド大学については通常二学期X3年間で履修する内容を三学期X2年間で修了するため、$60,120/年間となります。
*各コースにかかる費用は、上記の金額の他、教材費などが必要になる場合もあります。
Postgraduate(修士・準修士)コース
開講している大学
オーストラリアのほとんどの大学で開講しています。
コース名
Master of Accounting, Master of Professional Accounting, Master of Commerce, Graduate Diploma in Accountingなどがありますが、会計士になるための業界団体認定コースかどうかについては確認が必要です。
入学時期
多くの大学はセメスター制をとっており、入学時期はセメスター1(2月~3月開始)とセメスター2(7月開始)の年2回です。ただし、トライメスター制や4ターム制など9月~11月の入学が可能な大学もあります。
期間
Graduate Diplomaなど最短で1年、通常は1.5~2年のコースとなります。
英語力
Group of EightではIELTS6.5 - 7.0、その他の大学でもIELTS6.0 - 6.5が必要です。英語力が足りない場合は、英語コースからのパスウェイで進学できる大学もあります。

*IELTSのセクション要件、その他英語力試験についてはお問い合わせください。

*Group of Eight…オーストラリアの大学連盟で、特に優れた8大学が加盟しています。弊社でお取扱いが可能な大学はメルボルン大学クイーンズランド大学西オーストラリア大学アデレード大学の4校です。
授業料(2020/年間)
Group of Eightでは$44,272 - 49,000、その他の大学では$27,400 - $41,136となっています。比較的新しく設立された大学や地方の大学の方が授業料が安い傾向にあります。なお、授業料が高い大学でも奨学金などにより費用を抑えることができる場合があります。

*ボンド大学については通常二学期X2年間で履修する内容を三学期X1.3年間で修了するカリキュラムのため、$41,070 - $47,370/年間となります。
*各コースにかかる費用は、上記の金額の他、教材費などが必要になる場合もあります。
*業界団体認定コースではありませんが、期間半年のGraduate Certificateなどを開講している大学もあります。ご検討されている方はお問い合わせください。

会計士コースでどんなことを学ぶの?

Undergraduate(学士)コース

学士コースは通常3年で24科目を学びます。最初の1年間はビジネスの基礎を学び、2年次以降MajorとしてAccountingの科目を会計士団体の認定に必要な科目を中心に履修することが多いようです。会計士団体の認定コースでは会計士団体の準会員になるためにクリアしなければならない9科目(必修7科目+オプショナル2科目)を含め必修科目が多くなります。

Postgraduate(修士)コース

修士コースは通常1年半~2年で16科目を学びますが、会計士団体の準会員になるためにクリアしなければならない9科目(必修7科目+オプショナル2科目)を含めほとんどを必修科目が占めます。選択科目はMBAなどの科目から取るのが一般的です。

実際にどんな科目を学ぶのか

他の学部では理論や定義を学んだ後、実用的な分野や詳細な科目に移りますが、会計学ではまず実用的な技術を学んだ後、最後に理論でそれらを裏付けして仕上げます。

ここではCPA認定に必要な科目を中心に主な科目をご紹介します(詳しく知りたい方はコチラの記事を御覧ください)。
科目 内容
Accounting Systems and Processes 会計業務の流れを学びます。
Financial Accounting and Reporting 決算処理や決算分析に必要な知識・スキルを学びます。
Business Law 商法・民法などビジネスに必要な法律知識を学びます。Common Lawと呼ばれるイギリスを含む旧大英帝国の国々の判例や習慣を法として扱うなど、日本の法律と大きく違います。また、オーストラリアは連邦国であり各州独自のガバナンスが強いため、法律も州によって違うことがあります。さらには会計やビジネスの科目では使わない専門用語もたくさんでてきますので、難しい科目のひとつと言えます。
Economics マクロ経済学・ミクロ経済学など経済学の基礎を学びます。グラフを多用してある物事が起こった際に他の要因がどう動くのかなどを学ぶので、数学の知識も必要です。
Finance and Financial Management 財務分析を学びます。財務諸表から得られる様々な情報を分析して企業内のお金の流れ、企業の資産の状況などを把握します。計算式の理解が重要なポイントを占める科目です。
Management Accounting Cost Accountingとも呼ばれ、原価計算などビジネスにおける費用をコントロールするための財務諸表の見方や考え方、計算方法などを学びます。
Quantitative Methods 財務にかかわる様々なデータを分析し情報を読み取るのも会計士の大事な仕事のひとつです。そのために必要な数字的要素からデータを分析する方法を学びます。統計学的要素が強い科目です。
Taxation オーストラリアの税法について所得税、GST、FBTなどを中心に幅広く学びます。範囲が広い割に税法の細部の理解も必要になるため、苦労する学生も多いようです。
Audit and Assurance 会計監査について学びます。会計手続きと規則や倫理をすりあわせて正しく手続きが行われているかどうか確認する手順や考え方を学びます。
Contemporary Issue in Accounting Theory 会計学の理論や定義を理解し、それが実際の社会でどのように反映されているかを学びます。会計学において総仕上げのような科目になります。
~~~卒業生から~~~
Business Law、Taxation、Finance and Financial Management は苦労する学生が多い科目で、特にBusiness Lawは鬼門です。しかも、必修なので避けることができません。入学時期にもよりますが、一般的にはBusiness AccountingやCost Accountingなど簿記系の基礎科目から履修します。中には「AとBの科目に合格しないと受講できない」という科目もあるので、プレクレジットになっている科目はチェックして早めに履修しておいた方が安心です。また、難しい科目が同じ学期に重なると本当に泣きそうなくらい大変なので、入学後すぐに「どの学期にどの科目を履修するか」全体の計画を立てておくといいと思います。履修計画については学生課などが相談にのってくれますし、どの科目が難しいかは周囲の学生の意見が一番参考になります。
私はダイレクトに入学したのですが、最初の1学期はレポートの書き方がまったく分かっておらず、内容よりもレファレンス(参照)の書き方などで点数を落としました。英語力をクリアできている人も、進学準備コースを受講しておく、オーストラリアのレポートの書き方に慣れるまでは大学のアカデミック・サポートを利用するなどの対策をとることを強くオススメします。

会計士(Accountant)として現地就職を目指すために

会計士になるための英語力

会計士団体の会員・準会員になるための英語の基準は特に設けられていません。一方、現地就職となると一定の英語力は必要です。一般的に留学生が最初に目指す中規模の会計事務所であればIELTS6.5~7.0のレベルでも現地採用の道は開けます。「BIG4」など大手会計事務所になるとIELTS8.0以上の英語力を求められます。

就職活動

オーストラリアの就職活動では「即戦力として働ける準備ができていること」が重視されます。そのため、多くの学生は在学中に会計関連職のインターンシップに取り組み経験を積みます。また、現地コネクションの構築も重要です。Hidden Job Marketといって「大々的には求人をしていないけど、実は従業員を探している」という企業はたくさんあります。そのような情報を手に入れるために必要なのがネットワーキングです。

そして、会計士資格の取得やオーストラリアでの現地就職を視野に入れた場合、考えておかなければならないのが就労可能なビザの取得です。独立技術永住権の実務経験ポイント取得を考える場合、小さな会計事務所などにブックキーパーやアシスタントとして就職しても要件に合致しない可能性もあります。また、そのような条件の就職では、ビザのサポートを受けることも難しいと考えた方がよさそうです。ですから、就職活動をする場合には、会社の設立年数や規模(年商やスタッフの数)、得られるポジションなども知っておくことは重要です。
ビザについては弊社でアドバイスすることはできかねます。必要な方はビザエージェントにご相談ください。

会計士として永住権を目指す

会計学士号・修士号を取得した方の多くが目指すのは独立技術永住権ビザということになります。

独立技術永住権ビザ

1. 会計士団体の移民査定に合格する。

(CPA Australiaの場合)


  •  英語力:IELTS All 7.0 (Academic) or Professional Year Programを修了
  •  認定に必要な単位を大学・大学院で取得済
2. 必要なポイントを獲得後EOIを申請し、Invitationを待ちます。

一般にオーストラリアの大学の会計学学士過程・修士課程(2年以上)を卒業した人が持っているポイントは25~34歳で50ポイントです。独立技術永住権を目指す方は大学進学前から残りのポイントをどのように取得するのか含めて進路を検討する必要があります。

必要なポイントについては移民局のウェブサイトにて「SkillSelect⇒Invitation Rounds⇒Previous Invitation Rounds⇒Current Program Year⇒日付」を選択してご確認ください。

3. Invitationを受領後、独立技術永住権ビザを申請することができます。
ビザについては弊社でアドバイスすることができかねます。必要な方はビザエージェントにご相談ください。

会計士コース入学を目指す上で注意いただきたい点

これまで、独立技術永住権を目指す方を中心に人気があった会計士コースですが、独立技術永住権にしてもスポンサービザにしても条件が厳しくなっているのが現状です。また、今後職業リストから外されないという確約もありません。「永住権が取れなかったから意味がなかった」とならないよう、様々なオプションを含めた長期的なプランを立て、オーストラリアでも日本でも、その他の国でも会計学の知識とスキルを武器にキャリアを形成していけるようしっかり準備しましょう。

 

*本記事は2019年11月14日現在の情報に基づいており、入学基準、進学基準、学費、ビザ情報などは変更されることもございますのでご留意ください。
 
会計業務を担当しています。海外との出会いは小学校の図書館で出会った1冊の本「緑色の休み時間」。19カ国を旅行し、2012年ワーキングホリデーでオーストラリアにやってきました。2015年11月サザンクロス大学の会計学修士課程(Master of professional Accounting)を卒業。ブログにて留学に関するお金の話、大学生活での経験などをお伝えしています。

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