オーストラリアで救急救命士(Paramedic)

救命救急士の国家資格登録について (2022年10月21日更新)


2018年9月以降、オーストラリアで救命救急士として認定を受けるには、オーストラリア救命救急士協会へ認定登録する必要があります。
認定条件は、看護師などと同様、学歴、英語力(IELTS Academic Overall 7.0 /各セクション 7.0 以上)、経験などから査定されます。

将来、オーストラリアの救命救急士の登録を目指して、大学へ進学する際に、英語力は大事なキーポイントになります。
日本でコツコツ英語力向上のための英語学習も大事な要素ですが、まずは一度、IELTS Academic 試験を受けられることをご検討ください
ご自身の現在の英語力を客観的に図ること、その後の勉強方法や留学までの学習計画を立てるために、入学規定の英語力検定テストを受験いただくのが最もわかりやすいです。

その結果、ご自身のバックグラウンドを元に、英語学校も含め、進学できる「大学の選択肢」はあるのか? 、出願する大学の方向性が決まったら、その進学希望の大学の付属英語学校で学ぶなど検討していきましょう。

*Paramedic Board of Australia認可のコースで、留学生が選択できる教育機関は大学のみになります。TAFE・専門学校では留学生向けにコースを開講しておりません。また、TAFE・専門学校からの編入制度もございません。

オーストラリアの救急救命について



オーストラリアは救命医療の分野では先進国であり、日本との救急医療システムが大きく違うことも特徴の一つです。オーストラリアの大学病院などのED(Emergency Department)の規模は非常に大きく、日本の救急外来を備えている病院とは規模が違うと言われています。また、オーストラリアの広大な国土を反映してRetrieval Service(ドクターカー、ドクターヘリに相当)が整備されておりヘリでも時間がかかる僻地では飛行機で搬送することもあります。

その救命医療の現場で、傷病者のプレホスピタルケア(病院外での救急活動)の中でオーストラリアの救急救命士には、ほとんどの救急処置を行うことが認められており、投与薬剤も多岐にわたっています。通常の救急車でも病院に到着したときには基本的な処置は済んでいるのが日本との違いと言えるでしょう。

「フリンダース大学のParamedicの学生」


オーストラリアで救急救命士になるためには?


現在、オーストラリアで救急救命士になるには、 Paramedicine Board of Australia (オーストラリア救命救急士協会) の「認可する大学の学士号(Bachelor)を修了する」ことが必要になります。

*Paramedicine Board of Australia 認可の大学とコース
https://www.ahpra.gov.au/Accreditation/Approved-Programs-of-Study.aspx?ref=paramedicine

*CAA(Council Of Ambulance Authorities) FAQ’s(質問と答え)
https://www.caa.net.au/education
How do I become a paramedic? 、 Do I need a university degree to become a paramedic? の項目をご参考にしてください。

*日本でのご経歴+学歴+英語力(IELTS Academic All 7以上)から、オーストラリアの救命救急士資格の取得を目指す場合は、ご自身で直接 AHPRA Paramedicine Boardへご確認ください。弊社では同分野を学べる教育機関のみをご案内しています。資格制度の書き換えなどのご相談にはお返事できません

救急救命士(Paramedic)コースに入学するための英語力


オーストラリアで学べる救急救命士(Paramedic)コースは大学により若干違い、IELTS 6.0~7.0となります。

ただし、大学卒業後、Paramedicine Board of Australia へ救命救急士資格として登録するために必要な英語力は、IELTS Academic overall 7.0(各セクション 7.0)以上が必要です。このParamedicine Board of Australia の規定に合わせ、多くの大学では 入学規定の IELTS Academic 条件を Academic overall 7.0(各セクション 7.0)以上に引き上げています。まだ Foundationコースからの進学、英語コースからの進学も可能な大学もございますが、2023年以降、各大学で規定変更になる可能性もありますので。ご注意ください。

お薦めの大学・大学院



大学名Flinders University (フリンダース大学)
コースBachelor of Paramedic Science
留学先アデレード
期間3年間
入学3月
学費年間 37,000ドル(2022年度)
出願条件 ・高校卒業(成績が80%以上)、またはFlinders University Academic または Eynesbury Collegeのファウンデーションコース終了
・英語:IELTS Academic 6.0(スピーキング 6.0 ライティング 6.0以上)
または
大学付属語学学校EAPコースを規定の成績で終了

大学名Edith Cowan University (エディスコーワン大学)
コースBachelor of Science (Paramedical Science)
留学先パース
期間3年間
入学2月
学費年間 37,400ドル(2022年度)
出願条件 ・高校卒業(GPA 3.6以上) または ファウンデーションコース終了
・英語:IELTS Academic 7.0(各セクション 7.0以上)。大学付属英語学校のEAPは不可。

大学名Griffith University (グリフィス大学)
コースBachelor of Paramedicine
留学先ゴールドコースト
期間3年間
入学2月
学費年間 35,500ドル(2022年度)
出願条件 ・日本の大学1年終了(Biology, Chemistry, PhysicsまたはMaths Bを履修必須)またはファウンデーションコース終了
・英語:IELTS Academic 7.0(各セクション 7.0以上) 大学付属英語学校のEAPは不可。

大学名La trobe University (ラトローブ大学)
コースBachelor of Paramedic Practice with Honours
留学先メルボルン
期間4年間
入学3月
学費年間 37,400 ドル(2022年度)
出願条件 ・日本の高校3年をGPA4/5以上の成績(生物学、化学、数学、物理学のいずれかから2科目を高成績で履修済み)であること、または日本の大学1年終了、またはファウンデーションコース終了
・英語:IELTS Academic 7.0(各セクション 7.0以上) 大学付属英語学校のEAPは不可。

大学名Victoria University (ビクトリア大学)
コースBachelor of Paramedicine
留学先メルボルン
期間3年間
入学2月
学費年間 31,600ドル(2022年度)
出願条件 ・日本の大学1年終了またはファウンデーションコース終了
・英語:IELTS Academic 6.0(各バンド 6.0以上)
または
大学付属語学学校EAPコースを規定の成績で終了

大学名Western Sydney University(西シドニー大学)
コースBachelor of Health Science (Paramedicine)
留学先シドニー
期間3年間
入学3月
学費年間 34,000ドル(2022年度)
出願条件 ・日本の大学1年終了またはファウンデーションコース終了
・英語:IELTS Academic 7.0(各バンド 6.5以上)

Australian Catholic University(オーストラリアン・カソリック大学)Queensland University of Technology(クイーンズランド工科大学)University of Sunshine Coast(サンシャインコースト大学)University of Tasmania(タスマニア大学) にも、救命救急士協会の認可コース(Paramedicine)がございますが、留学生が入学できないコースとなっております。

救急救命士(Paramedic)を目指す人へ


今までに遭遇した事のな事案に出動し、傷病者を前に現場でゆっくりと考えることなどできない、瞬時に判断しなければならない救命救急士の役割は大きいですから、非常にやりがいのある仕事の一つです。オーストラリア国内の医療関係の中でも人気の高い職の一つです。
救命救急士のコースにご興味のある方はぜひお問合せください。


出願に向けての準備


1. まずは英語試験を受けましょう
まずはIELTS(アイエルツ)試験を受験しましょう。日本では下記3つの機関がIELTS試験を開催しています。
日本英語検定協会
http://www.eiken.or.jp/ielts/
JSAF
http://www.jsaf-ieltsjapan.com/?p=431
IDP Education
https://ieltsjp.com/
大学付属語学学校EAPコースからの進学を認めている大学については、IELTSスコアは足りなくても出願可能です。その場合は大学付属語学学校とセットでのお申込みとなります。
2. 出願に必要な書類4点を準備しましょう
出願には下記4点の書類が必要となります。IELTSの受験が終わったらこちらの4点を揃えて担当カウンセラーにご提出ください。
高校生/既卒生で、大学(学士課程)へ出願する方
  • 高校の卒業証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
  • 高校の成績証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
  • IELTS(Academic)またはTOEFLスコア結果
  • パスポートコピー

3. 出願手続きスタート
最後に、オンライン申込みフォームを送信してください。その後、正式に出願手続きをスタートします。

留学相談&お問い合わせ先


オーストラリア留学センターでは、豪政府公認の留学カウンセラーがあなたの英語力やご希望に沿った留学プランを現地からご提案します。
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豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I009)
オーストラリア歴は24年目になりました。QLD州、NSW州、SA州の主要都市で仕事と生活していましたので、都市の違いから皆さまの目的に沿ったベストなアドバイスを心がけています。 このカウンセラーに質問する

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