【体験談】Big4 に内定! 会計学 + NT準州アンバサダー 〜チャールズ・ダーウィン大学〜

加藤 歩実さん | ダーウィン | Charles Darwin University | Accounting | 2年
チャールズ・ダーウィン大学にて会計学修士号を学ばれている 歩実さんにお話を伺いました。最終学年の最終学期ですが、すでに2社から内定を得ている 歩実さんに、大学での授業や大学外での活動についてお伺いしました。 日本人に馴染みの少ないダーウィンでの生活などもお話頂きました。ぜひご参考ください。
今回の留学でダーウインをお選びになられた経緯を教えてください

日本の大学卒業後、シドニー大学院のサステナビリティ学のGraduate Certificateを取得しました。コロナウイルスの関係で日本からオンライン学習をしていたのでオーストラリアの入国制限が降りた時に環境をガラッと変えたい気持ちが強かったです。

大学時代のカナダ留学で-38度という極寒を経験してから次に海外に行くなら暖かい場所が良いとずっと思っていました。オーストラリアには高校時代にファームステイをしたことがあったので馴染みがあり、その中でもダーウィンは一年中トロピカルな気候(乾季、雨期を含む)だということで留学先に選びました。

他にも、雇用率が他州より高いこと、ゆったりとした雰囲気が気に入りました。さらに日本人が少ないとの情報もあり、英語力を伸ばすにはぴったりな場所だと感じたのも大きな理由の一つです。

チャールズ・ダーウィン大学で Master of Professional Accounting を選んだ理由をおしえてください

もともと母が会計を昔やっていたので以前から会計学には興味がありました。
ただ、環境学や開発学、サステナビリティにもかなり興味があり、まずシドニー大学院でサステナビリティ学を研究しました。研究後にすべての問題には金融問題が深く絡んでいることを学び、市場のお金の仕組みや管理方法を専門的に研究できる Master of Professional Accounting を勉強することにしました。

チャールズ・ダーウィン大学の Professional Accounting (Professional Practice) のユニークな点は専門的な実習をすることが卒業要件に含まれており、会計事務所で一学期実習をできるのはとても貴重ですし、就職に役に立つだろうと考え選びました。


特に面白かった科目を教えてください

チャールズ・ダーウィン大学は Sustainability (持続可能性) に特化した科目があります。
その中でも "Economics of Sustainability" は興味深い科目でした。
会計学とMBAの必須科目となっており、 Sustainability (持続可能性) を重視する市場でビジネスに携わるための、戦略と意思決定の指針となる経済政策と理論を深く理解する科目です。持続可能性を経済学の観点から考察し、ミクロ経済学およびマクロ経済学の概念と理論を用いてケーススタディなどに取り組みました。



インターンシップについて教えてください


Master of Professional Accounting (Professional Practice)は最終学期にPlacementと呼ばれる現地の会社で約3ヶ月間実際に働きながら会計、ファイナンスの実務経験を積めるインターンシップ(無給)がコース設計に組み込まれています。

インターンシップ先は大学に自分の履歴書を送り、大学スタッフと面談をしながら決めていきます。

選択肢はホテル、NPO団体、政府、会計事務所、カフェ、レストラン、などさまざまな業会があると聞きました。

私はBig4の一つからからインターンシップのオファーをいただき、担当しているクライアントの確定申告やBusiness Activity Statement (事業報告書)instalment activity statements (予定納税)の準備と提出を主に担当していました。

私が働いている場所にCDU卒業生が何人もいて、手厚いサポートを受けることができ、インターン最終日に卒業後のジョブオファーをいただきました。



大学院での勉強以外にもとても精力的に活動されていますが、NT準州のアンバサダーになった経緯(応募から面接、合格)と現在の活動について教えてください。


入学してから4つのボランティア団体に所属し、そのうち3つでTreasurerという管理部門につき、会計とマーケティングを担当しました。


たくさんの場に顔を出すうちに友人も増え、何人かの友人がStudy NT Ambassador というノーザンテリトリー政府のボランティアをしていて2023年度のアンバサダーにならないかと推薦していただき、自分で政府のWebsiteから応募、政府オフィスでの面接(三人のフレンドリーな面接官でした)を経て無事合格しました。

ノーザンテリトリー州の生徒代表ということで約20人ほどの同期のAmbassadorたちと生徒の声をCultural Ministerに届けるという活動をしています。実際にノーザンテリトリー州の大臣たちを含め、多くの関係者に会うネットワークの機会が多く、その度に生徒が抱える問題や解決点などを発表したりと様々な活動をしています。本当にいろいろなことをやっているので、ぜひ一度 Study Nt Ambassador のWebsiteやSocial Mediaを見てみてください(笑)

NT準州のアンバサダー 歩実さんの紹介ページも、ぜひご参照ください。
https://theterritory.com.au/study/students/student-life/ambassadors/2800



Kindness Shakeなどのボランティア活動をについても教えてください


Kindness Shake という大学生、卒業生主導のボランティア団体で会計とマーケティング(現時点)を担当しています。この団体はコロナが流行した時にアルバイトができず経済的に困窮していた学生たちに無料で食事を配ることからはじまった団体です。

活動内容が高く評価され、今では政府からの多大なサポートをもらいながらダーウィンで最も大きなフェスティバルの一つであるKindness Festivalを毎年開催しています。このフェスティバルはダーウィンの多様性を反映していて、様々な国の料理や民族衣装などに触れ世界各国の文化を1つの場所で楽しめるようなものになっています。その他にも留学生のためのキャリアサポートのためのネットワークイベントや、ダーウィン日帰り無料ツアー、他団体とのコラボ企画など、様々な活動を通して、ノーザンテリトリー州の留学生のサポートをしています。ボランティアに参加することで、ダーウィンならではのユニークな多様性に間近で触れられて、世界各国の友人ができました。



普段どのくらい勉強していますか?
授業でわからないことがあったらどうしてますか?


正直Semeter 1,2,3は、”歩実は図書館に住んでいる”と友人からジョークで言われるほど図書館に朝8時から夜中1時までほぼ毎日いて、お昼を持ち込みで勉強漬けの毎日を送っていました(笑)。

やはり授業の難易度はかなり高く、自国の会計事務所で働いたことのある留学生の友人でさえもかなり苦労していました。図書館にいるとクラスメイトや同じ会計学の先輩たちがたくさんいて、わからない点はお互いに質問しあえたのでとても助かりました。また、クラス規模が小さめなので授業中も気軽に教授に質問でき、問題を家に持ち帰らずその場で解決できて良かったです。

また、勉強と進行して就活もすることになりますが、キャリアセンターがかなり協力的で生徒の勉強を考慮しながらワークショップなどを開催してくれるので勉強と就活の両立も可能でした。


最終学年の最終学期ですが、今までを振り返ってどうでしたか?一番うれしかったこと(驚いたこと)は?


毎学期勉強に追われて本当に大変でしたが、今振り返ると本当にあっという間でした。忙しい合間を塗ってボランティア活動をとしてネットワークも広げていったので、最終学年になってからは、いろいろなイベントに呼ばれることも多く楽しく過ごしました。また、オリエンテーションのパネリストやBIg4のインターンとして大学のキャリアイベントに呼ばれたり、大学ホームページに私の記事や写真を載ったりと、努力を大学側から認めてもらえて嬉しかったです。



チャールズ・ダーウィン大学 歩実さんのご紹介ページもぜひご参照ください。
Studying Accounting at CDU is setting Ayumi up for success
https://www.cdu.edu.au/launchpad/student-stories/studying-accounting-cdu-setting-ayumi-success


ダーウィンでの生活について。週末などお休みの日はどのように過ごしていますか?


ダーウィンは一年を通して温暖な気候です。冬服は一枚トレーナーさえ持っていれば他は必要ありません。温暖な気候にいるせいか、ダーウィンに住んでいる人たちはみんなリラックスした雰囲気でのんびりとした生活が楽しめます。


街全体がゆっくり動いているような感覚なので、休日はビーチをのんびり歩いたり、ヨガをしたり、友人とBBQを公園でするなど、学業や仕事で溜まったストレスはうまく解消できるような環境が整えられている気がします(笑)。学生時代は週末の時間ほとんどをボランティアや勉強に当てていたので、仕事をはじめたら週末はウルルやカカドゥなどに旅行に行く予定です。


大学内外の活動で出会った友達などから影響を受けたり、新しい価値観に触れ、自身が成長したなと感じるところ(変わったところ)はありますか?


大学にきて印象的だったのは、”オーストラリアに来た”というよりかは”多様性に満ち溢れた地球に住んでいる”という不思議な感覚になることです。

キャンパスは様々な国からの留学生で溢れ日本人は一人だけといった環境です(約2年いますが、私はいまだに大学で日本人に会ったことがないです)

英語力や会話力も必然と伸びました。以前カナダに語学留学した際は周りは基本カナダ人だけでした。しかし、ダーウィンでは多文化に囲まれるユニークな留学経験となっています。(もちろん、現地のオーストラリア人もたくさんいます)。

ダーウィンに来ると基本日本人は周りにいないので、友人、同僚、クラスメイト、教授から日本についてたくさん質問してもらえて嬉しい思いもしました。しかし、歴史上ダーウィンで起きた最大の事件が日本からの空爆です。なので、ダーウィンにある博物館や、街にある慰霊碑など、ほぼ第二次世界大戦の日本からの空爆についてのものになります。

必然的によくそのことについて聞かれますが、日本にいたときは知らなかったことばかりで、回答に困ることも多々あります。ですが、日本の歴史についても学び直せたと思います。また、政治的な難しい質問をされたときに、冷静に自分の意見を伝える力も身についた気がします。


Big4から2つの内定を得ていますが、卒業後のおおまかな予定を教えてください。


CPAかCAのどちらか会計士の資格を取得する予定です。インターン先のBig4の一つから Permanent Offer と、違うBIG4からGraduate Program Job Offer、現時点で BIG4から2つの内定をいただいているので、まだどちらを選ぶか決めていませんが、卒業後は会計士として働きながら資格取得を目指します。また、ボランティア活動もスケジュールと相談しながら続ける予定でいます。


最後に、これから同じコースを目指す大卒・社会人たちへのアドバイス・メッセージをお願いします


もしチャールズ・ダーウィン大学で就学を希望するなら、ダーウィンでは日本語が通用する環境はゼロに近いので、オーストラリアで修士号の勉強をするのは思っていたよりも大変です。

ただ、英語力を抜群に伸ばしたい方にはダーウィンでの学習は本当におすすめのです。コミュニティも小さいので、友達作りにも苦労しないと思います。ボランティアなどローカルと馴染む機会も盛りだくさんなので、留学生に優しい街です。ぜひダーウィンを選択肢のひとつに考えてみてください。

スタッフからのコメント

歩実さんのお話を伺うと、とにかく勤勉なことは確かなのですが、だからと言って机にばかり向かっている学生生活ではないのです。大学の勉強と並行しながら、4つの団体でボランティア活動、NT準州アンバサダーと、大学外も精力的に活動されています。
だからこそ、Big4からの内定結果なのでしょう!!

最後にサラっとダーウィンの良さを伝えて頂くあたり、さすがのアンバサダーです。
これから最後の試験に向けて頑張ってください。もちろん就職後の活躍も応援しています!
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I009)
オーストラリア歴は24年目になりました。QLD州、NSW州、SA州の主要都市で仕事と生活していましたので、都市の違いから皆さまの目的に沿ったベストなアドバイスを心がけています。 このカウンセラーに質問する

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