【体験談】西オーストラリア大学院体験談〜Master of Professional Accounting(最終章)

洲崎 のぞみさん | パース | The University of Western Australia | Accounting
西オーストラリア大学、大学院で学ぶ洲崎さんに毎学期の留学生活を振り返ってもらい、リアルな大学院生活をお伝えするシリーズ第六弾、最終章です。

洲崎さんの過去の体験談
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オーストラリア企業でフルタイムの就職決定!
「誠実さは国境を超える共通語」という姿勢を持ち、素敵な人々のサポートを得ながら無事に西オーストラリア大学院を卒業された洲崎さん。カフェというこれまでの経歴とは全く違う飲食業界でアルバイトをしたり、新しいことにチャレンジをしつつ、2年半のパース留学を振り返った集大成の体験談です。

オーストラリアのカフェ文化に触れる

2024年後半は、変化と学びに満ちた半年間でした。

5月に約10ヶ月携わった外部監査のアルバイトを終え、近所のカフェで新しいアルバイトを始めました。飲食業界という全く新しい分野での仕事は、毎日が学びの連続でした。オーストラリアは独自のカフェ文化が非常に発達しています。オーストラリア特有のコーヒーメニューがあるだけでなく、チェーン店よりも個人経営のカフェが主流を占め、地元のカフェには毎日のように通う常連客が多くいます。彼らにとって、カフェは、たまに立ち寄る特別な場所ではなく、生活の一部として欠かせない役割を果たしているようでした。短い期間のアルバイトでしたが、オーストラリア文化の核心に触れることができ、とても有意義な経験となりました。

卒業式とオーストラリア企業での仕事

12月中旬には、卒業式がありました。日本から家族も訪れ、3年弱の留学生活の思い出に残る節目となりました。

また、学期終了後の11月からはフルタイムの仕事も始まりました。昨夏にインターンシップをした資源系の会社のファイナンスチームで働いています。再び新しいスタートですが、慎重になりすぎず、楽しむことを忘れずに、会計士としてのキャリアを築いていきたいです。

履修科目

2024年後期は、Chartered Accountant Australia New Zealand(CAANZ/オーストラリア・ニュージーランド勅許会計士)の最終科目のみ受講しました。

Integrated Chartered Accounting Practice

CAANZの総仕上げの科目でした。この科目では、これまでに学んだ専門スキルや知識、批判的思考を基礎とし、それらを統合して課題に取り組むことが求められました。通常、この科目は約3年間の職務経験を積んだ後に受講するようデザインされているため、実務経験が乏しい私にとっては難解な部分もありました。それでも、この科目を通じて、複数の分野にまたがる会計アドバイスを提供する練習を積むことができ、会計士の仕事の具体的なイメージをより明確に持つことができました。

留学生活を振り返って


素敵な人々との出会い

パースに来てからの生活を振り返り、沢山の良い出会いに恵まれたと改めて気付かされます。勉強が大変な時に励まし合える友人たち、私生活で悩んだ時に相談できる友人たち、ビーチで何もせずのんびりと一緒に時間を過ごせる友人たち。そして、学校外や仕事外でも気にかけてくれる元同僚や教授留学前の私の想像をはるかに超える素敵な人間関係に恵まれ、学業を越えて、就職、アルバイト、賃貸、車探しといった日常のあらゆる面で、周りの人々に助けられた日々でした。

現地学生と比べると人一倍の努力が必要

オーストラリアでの生活において、常に心に留めているのは、留学生である私は現地学生と比べると人一倍の努力が必要であること、そして何よりも周囲からの助けと励ましを大切にしなければならないということです。

知人も頼る人も少なければ、就職活動や物件探しでもオーストラリア市民が優先されるのが通常です。また、精神的に支えてくれる家族や親友がすぐそばにいるとは限りません。堪能ではない言語の中で、信頼できる人間関係を築くには時間と労力がかかります。それでも、この経験を通して、「誠実さは国境を超える共通語」であることを改めて実感したので、これからも一つ一つの繋がりを大切にしたいです。

何でも一度は挑戦すること

もう一つ、私が心に留めていたのは『何でも一度は挑戦してみなさい』という両親からの言葉です。渡豪し、日本にいるときには想像もできなかった多くの経験をしました。例えば、以前の体験談でも触れたSUP(サップ)は、日本に住んでいたときには一度も試したことがありませんでした。しかし、パースで初めて挑戦し、今ではUWA Sportでアシスタントインストラクターを務めるほどに上達し、週末にもスワン側でのSUPを楽しんでいます。また、カフェでのアルバイトを通して、馴染みのカフェに立ち寄ることがオーストラリア人の毎日の生活の延長線上にあることを学び、なぜチェーン店が展開しないのかも理解できました。さらに、11月には人生初のトライアスロンにも参加し、パースの豊かな自然を新しい方法で楽しむことで、一段とパースが好きになりました。新しいことに挑戦する前向きな姿勢が、見知らぬ地で生活基盤を築くための大きな助けとなったと、心から実感しています。

NOと言う勇気

その一方で、『「NO」と言う(断る)勇気』を持つことも実践していました。海外で一から新しい人間関係を築くことは容易ではなく、良い意味でも悪い意味でも周りからの影響を非常に受けやすいです。「友人からの誘いで断れず遊びに行き、勉強が計画通りに進まなかった」くらいは仕方がないかもしれませんが、自分の大切にしている価値観を試されるような場面に遭遇したこともありました。そのようなときは、自分がオーストラリアにいる目的を見失わないようにし、やるべきことの優先順位を明確にすることで、大学院生活もより充実したものとなったと思います。

将来の自分の可能性を広げることができた大学院留学

UWAで勉強した3年弱という期間は、渡豪前に日本で働いた期間と同じですが、中身は何倍にも濃い日々でした。私が大学院留学を決意したきっかけの一つに、「Why 30 is not the new 20」というTED Talkを観たことがあります。このスピーチでは、20代における決断がその後の人生にどれほど大きな影響を与えるかが語られています。何事も始めるのに遅すぎることはありませんが、20代のうちにもっと勉強しておけばよかったと後悔しない選択をし、将来の自分の可能性を広げることができ、心から満足しています。

渡豪前、パースをこれほど好きになり、フルタイムの仕事を見つけて住むということは想像もしていませんでした。改めて、決断することの大切さ、自分で選んだ道が成功に向かうよう努力する必要性、そして結果に関わらず自分の可能性を追求する過程で得られる学びと達成感を十二分に味わうことのできた留学経験でした。

最後に、オーストラリア留学センターのスタッフの方々をはじめ、支え励ましてくれたすべての方々に心からの感謝を伝えたいです。

UWAキャンパスにいる孔雀です↓

豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I005)
週末はガーデニングという名目の雑草取りに追われ、その疲れをパースのきれいな海とおいしいワインで癒しながら、この素晴らしい環境で生活できることを感謝。たまに野生のカンガルーに会いに郊外へ出かけたり、釣りをしながらアシカを見たり、野生のイルカと出会えるスポットがあるのも楽しみ。 このカウンセラーに質問する

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