オーストラリアでパイロット(Aviation)

航空学


航空業界の人気は高くオーストラリアの大学でパイロット専攻のお問合せ頂くことも多いのですが、実際に航空学においてパイロット専攻を開講している大学は多くはありません。

オーストラリアの大学の中で、学士過程で航空学(操縦学/パイロット)を開講している大学は、アデレード大学スウィンバーン工科大学グリフィス大学RMIT大学、ニューサウスウェールズ大学、セントラルクイーンズランド大学 の「6つ」になります。

大学で学ぶ航空学

Bachelor of Aviation において、専攻が Pilot と Management の2つに分かれていることがほとんどで、学生の求める航空業界での活躍のフィールドによってどちらかを選びます。

こちらのページではPilot(パイロット)を目指す人について大学をご案内します。

なお、航空学学士号(Bachelor of Aviation)を履修し、同時に事業用操縦士免許(Commercial Pilot Licence – CPL)の取得を目指す場合、大学によってフライトトレーニング費用が含まれている、含まれていないと分かれます。

「大学に支払う学術課程(履修単位科目)の授業料」以外に「別途フライトトレーニング提供機関に支払う実技訓練費用」がかかります。

最低限の実技訓練費が、授業料に組み込まれている大学(RMIT大学、スウィンバーン大学)と、授業料とは別途支払う必要がある大学(アデレード大学、グリフィス大学)とあります。

フライトトレーニング費用とライセンスの種類

航空学にて パイロット専攻を開校している大学で、提携フライトトレーニングスクールの費用は若干の差はあり、全ての費用が公開されておりません。
授業料以外に別途支払いの必要がある大学では、2024〜2025年度費用では概ね、CPL 取得まではA$100,000〜 A$120,000前後のトレーニング費用がかかります。
大学の授業料以外に、これくらいの予算がかかると理解しておきましょう。

*授業料もフライトトレーニング費用も毎年値上がりしています。

また、大学によっては、CPLまで、CPL&CIR まで、CPL&CIR&MEIR まで、と取れる資格の範囲も異なります。

資格の違い

オーストラリアのパイロット資格において、CPL、CIR、MEIR は、それぞれ異なる権限と訓練内容を示す重要な資格です。
CPL (Commercial Pilot Licence:事業用操縦士免許)
「商業的に飛ぶため」の基本免許です。
この免許を取得すると、遊覧飛行、航空測量、物資輸送など、商業的な飛行業務に機長として乗務することができます。
ただし、CPLだけでは、計器飛行方式(IFR)での飛行や、特定の種類の航空機(例:多発機)の操縦は限定されます。
CIR (Command Instrument Rating:計器飛行証明)
「計器に頼って悪天候でも飛ぶため」の資格です。
IFRとは、視界が悪い状況(雲の中や夜間など)でも、航空機の計器に頼って安全に飛行するための方式です。
CIRを取得すると、CPL保有者はより多様な気象条件下で飛行業務を行うことが可能になります。
CIRには、単発機限定(Single Engine Instrument Rating: SEIR)と多発機対応(Multi-Engine Instrument Rating: MEIR)があります。
MEIR (Multi-Engine Instrument Rating:多発機計器飛行証明)
「多発エンジン機で計器に頼って悪天候でも飛ぶため」の資格であり、CIRの多発機版と言えます。
CIRの一種であり、特に多発機でのIFR運航に特化した訓練と審査が含まれます。
多くの民間航空会社では、パイロットに対してCPLに加えてMEIRの取得を必須条件としています。
費用例(1)
グリフィス大学では、学士号2年間の学費が約 A$87,000(2025年度)です。
提携フライトスクールのトレーニング費用は現時点で非公開ですが、2024年度概算だと CPLが約A$80,000〜A$90,000、CIRが 約A$40,000となり 約 A$ 120,000として、合計 A$200,000ほどです。
費用例(2)
最低限のフライトトレーニング費用が授業料に組み込まている スウィンバーン工科大学の3年間の費用が A$221,610〜A$237,910(2025年度) です。
どの大学でどこまで(CPLだけ、CIRやMEIRまで)学ぶのか次第ですが、2026年度以降の就学の方は、大学の学費+フライトトレーニング費用で A$ 220,000(約2,090万円) 以上は必要になるとお考えいただくのが良いでしょう。

その他、各試験費用、追加のフライトトレーニング費用、必要機器や制服、教材などは全て別途です。
あわせて現地での生活費も別途自己負担ですから、その分もあわせて余裕のあるご予算で検討してください。

大学のコース

コマーシャルパイロットライセンス取得(CPL/商業パイロット)を目指す方向けに履修科目が構成されています。
各大学とも、フライトシミュレータでのトレーニング、業界最新鋭のソフトウェア、近代的なレクチャルームや飛行ブリーフィングルームへのアクセスの他、空気力学、航空機の発電やシステム、気象学、フライントナビゲーション、飛行計画の基礎をしっかりと理解するようにカリキュラムが組まれています。

弊社契約の4大学のみご案内しておりますので、ご参考ください。
アデレード大学(Adelaide University)
Bachelor of Aviation majoring in Pilot
2年次に 3つのストリームから1つを選択します。
  • Bachelor + Graduate Diploma ( CPL+ CIR+ MEIR 免許の取得)
  • Bachelor + CPL(事業用操縦免許のみ)
  • Bachelor ONLY(学士号のみ)
【入学】2月、7月
【学費】年間A$46,700(2026年度)×3年間
【英語力】Academic IELTS Overall 6.5 (各6.0)以上
【注意】3年間を通じての「フライトトレーニング費」は、実費となり学費には含まれません。
Bachelor of Aviation に追加して Graduate Diploma in Aviation を受講される方には、CPL、CIR および MEIR の「実技的なフライトトレーニング費用」が含まれます(費用:A$124,700)
【条件】日本の普通高校卒業の場合は Bachelor へダイレクトに進学できません。
提携パスウェイカレッジの Diploma of Business(1年または8ヶ月)を修了後、大学1年後期へ編入する形で進学します
Griffith University
Bachelor of Aviation
【入学】2月、7月
【学費】年間A$43,500(2025年度)×2年間
【英語力】Academic IELTS Overall 6.5(各セクション 6.0)以上
【注意】2年間を通じての「フライトトレーニング費」は、実費となり一切学費には含まれません。提携フライトスクールでCPLや計器飛行証明(Instrument Rating – IR)などを取得することにより、グリフィス大学の航空学学士課程の単位として一部が認定される制度です。このフライトトレーニング費用については、2025年度以降の料金は未発表ですが、2024年度では CPL+CIRの総推定費用は、約A$120,000です。
【条件】日本の普通高校卒業時の成績が GPA 3.8/5.0以上の場合は 直接進学の可能性あり。成績がクリアできない方は、付属カレッジの Foundation(1年)を経由して、大学1年次への進学です
RMIT University
Associate Degree in Aviation (Professional Pilots)
【入学】2月、7月
【学費】A$147,840(2025年度/2年間)
【英語力】Academic IELTS Overall 6.0(各セクション 5.5)以上
【注意】2年間を通じての 「フライトトレーニング費(CPL+CIR)」は、「最低限の飛行訓練分」は授業料に含まれますが、追加のフライトトレーニングが必要な場合は、その都度、実費となります。
【条件】日本の普通高校卒業時の成績が GPA 2.0/5.0以上の場合で且つ高校数学を履修済みであることで、直接進学の可能性あり。成績がクリアできない方は、付属カレッジの Foundation(1年)を経由して 1年次への進学です
Bachelor of Aviation (Pilots Training)
【入学】2月、7月
【学費】年間 A$64,320(2025年度)
【注意】上記、Associate Degree in Aviation (Professional Pilots)2年コースの修了者は、Bachelor 3年次への編入が可能です。
Bachelor 3年次の「フライトトレーニング費」は授業料には一切含まれません
【学費合計】A$212,160
Swinburne University of Technology
Bachelor of Aviation and Piloting
Swinburne University of Technologyのコースは、3年間の大学の授業料に最低限のフライントトレーニング費用が組み込まれています。
【入学】2月、7月
【学費】3年間で約 A$221,610〜A$237,910(2025年)
【英語力】Academic IELTS Overall 6.0(各セクション 6.0)以上
【注意】3年間を通じての「フライトトレーニング費(CPL+CIR+MEIR)」は、「最低限の飛行訓練分」は授業料に含まれますが、追加のフライトトレーニングが必要な場合は、その都度、実費となります。
【条件】日本の普通高校卒業時の成績が GPA 3.0/5.0以上の場合で且つ高校数学を履修済みであることで、直接進学の可能性あり。成績がクリアできない方は、付属カレッジの Foundation(1年)を経由して 1年次への進学です
【注意1】ニューサウスウェールズ大学、セントラルクイーンズランド大学については弊社にて契約がないためご紹介ができません。ニューサウスウェールズ大学、セントラルクイーンズランド大学と正規契約を結ぶ留学エージェントへご相談いただくか、ご自身にて大学へご確認くださいませ。
【注意2】パイロット資格のみを提供する専門学校については弊社ではご案内しておりません。予めご了承ください。

パイロット資格について


オーストラリア政府航空安全局(CASA)が資格を発行しています。オーストラリア国籍以外の対象資格は様々ありますが、各資格によって細かい条件が付き、受験に必要な書類や料金などが異なりますので注意してご確認ください。
オーストラリア政府航空安全局(CASA)は↓下記に記載されています。
Australian Government, Civil Aviation Safety Authority
取得できる資格についての案内、詳細情報は↓下記に記載されています。
Stages in becoming a pilot

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豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I009)
オーストラリア歴は24年目になりました。QLD州、NSW州、SA州の主要都市で仕事と生活していましたので、都市の違いから皆さまの目的に沿ったベストなアドバイスを心がけています。 このカウンセラーに質問する

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