オーストラリアで学ぶインテリアデザイン
部屋のインテリアをガラッと変えると、気分も全く変わりますよね。部屋にはその人のセンスや感覚も表れて面白いですよね。
お部屋がどうなったらもっと居心地が良くなるだろう、カッコ良くなるかな、自分らしくなるかな‥?など、とにかくインテリアについて考えるのが好き、家具屋さんに行くとワクワクしてしまう、お店のインテリアをついついじっくり見てしまう‥こんな方、いらっしゃると思います。
それをもっとプロフェッショナルに、仕事にすると、インテリアデザイナー・インテリアコーディネーターなどの職種が上がります。
こちらのページでは、そんなインテリアが大好きな方に向けて、インテリアにまつわる仕事の基礎知識から、留学・オススメの学校までお伝えしていきます。
これからさらに個人の力が求められる時代がやってきます。その中で、自分が専門技術や知識があることは大きな武器になります。自分が好きなことをオーストラリアで磨いて、将来仕事にしてみませんか?
インテリア関連、どんな仕事があるの?
インテリアデザイナー(Interior Designer)
インテリアデザイナーは、「何もないところに1から空間をつくる仕事」です。家具・雑貨・壁紙・照明などあらゆるものを用いて室内空間を演出します。室内空間とは、住宅、店舗、オフィス、ホテル、公共施設(美術館や学校)、自動車に至るまで様々です。
決してデザイナー独りで作り上げるのではなく、依頼主、建物の設計者や建築家、大工、内装業者、と綿密な打ち合わせをし、仕上がりのイメージを共有します。クライアントの要望、コンセプト、使用するインテリアの設計や人々の動線を考えながらレイアウトを考えていきます。
インテリアコーディネーター(Interior Decorator)
インテリアコーディネーターは「既存の製品を選択して空間をつくり上げる仕事」です。
その場の雰囲気に合う快適な空間を、家具や照明などインテリアのデザインや色、素材をうまく活かしながら生み出します。依頼主からのオーダーに応じてインテリアのアドバイスもします。
家具職人(Cabinet Maker)
家具自体を0からデザイン、設計、製作するのが家具職人です。素材に関する知識、図面が読めること、機械や道具の使い方を分かっていることは強みになります。基礎知識を持った上でキャリアをスタートすると、現場での技術習得がスムーズに行えます。
※興味のある方はキャビネット・メイキングコースが適しています。興味のある方は別途お問い合わせください。
インテリアデザイナーとインテリアコーディネーターの業務で重複する部分もあるためインテリアデザイナーがコーディネーターの仕事まで兼業することもあります。建物全体の空間を作ってみたいか、または既成のインテリア・デザインを生かしながら室内のインテリアを作りたいかによって、目指す職種を選んでみてください。
ハウスメーカーや不動産会社のような企業にて専属のインテリアデザイナーとして働いたり、また経験と知識をさらに積み、フリーランスで活躍される方もいます。
どんな勉強をするの?
TAFE Queensland、サウスバンクキャンパスのカリキュラムを例に、どのようなことを学ぶのか見ていきましょう。
TAFEでは講義もありますが、実技授業がメインとなり、課題制作を通して実践的に学びます。コース期間を通して、必須・選択科目があり、自身の興味に応じて、幅広い選択肢の中から更に技術・知識を深めることができます。
・TAFE Queensland
Diploma of Interior Design・必修科目 |
Explore and apply the creative design process to 2D forms
|
2Dデザインの考え方と作り方 |
Explore and apply the creative design process to 3D forms
|
3Dデザインプロセスの探究と応用 |
Establish, negotiate and refine a design brief |
デザインの企画書作成、顧客やビジネスパートナーとの打ち合わせ、デザインの改善 |
Design residential interior lighting |
住宅インテリアの照明デザイン |
Produce digital models and documentation for interior design projects |
インテリアデザインプロジェクト用のデジタルモデルと書類の作成 |
Design colour schemes for interior and exterior spaces |
インテリア・エクステリアにおける色彩とカラーコーディネート |
Design residential interiors |
住宅インテリアデザイン |
Evaluate site structure and services for interior design briefs |
建物構造と設備 |
Explore and apply creative design methodology
to interior space |
インテリア空間へのデザイン手法の探究と応用 |
Develop residential interior design project documentation |
住宅インテリアデザインプロジェクトの書類作成 |
サウスバンクキャンパス選択科目一例 |
・アイデアの表現、発表、討論
・アイデアを伝えるためのドローイング制作
・コンピューターを使ったドローイング制作
・技術図面の制作
・3Dデジタルモデルの制作
・デザインの解決策の実行
・写真画像の制作と準備
・自身のクリエイティブ作品の発表
・クライアント向けての素材・仕上げ見本の準備
・家具屋アクセサリーの調査と提案
・インテリア用の硬質材料の調査と提案
・インテリア空間用のソフトファニッシング(カーテンやクッション)のデザイン
・複雑な現場向けの装飾提案の作成
・インテリアスタイリングの提供
・職場のインテリアデザイン
・色と仕上げの調査と提案
・キッチンやバスルームのインテリア計画 等 |
・TAFE SA
Diploma of Intrerior Design・必修科目 |
Design colour schemes for interior and exterior spaces |
室内と外装の色使いを考える |
Design residential interior lighting |
住宅の室内照明デザイン |
Design residential interiors |
住宅の室内デザイン |
Develop residential interior design project documentation |
住宅デザインの計画書を作成する |
Establish, negotiate and refine a design brief |
デザインブリーフの作成・交渉・改善 |
Evaluate site structure and services for interior design briefs |
室内デザインのための現場構造とサービスの評価 |
Research and meet ethical and compliance requirements |
室内空間に創造的なデザイン方法を使ってみる |
Explore and apply the creative design process to 2D forms
|
2Dデザインを創造的に考える |
Explore and apply the creative design process to 3D forms |
3Dデザインを創造的に考える |
Produce digital models and documentation for interior design projects |
室内デザインプロジェクトのためのデジタルモデルと文書作成 |
選択科目一例 |
・住宅の室内装飾
・誰でも使いやすいデザインを考える
・室内空間のためのソフトファニッシングデザイン
・職場の室内デザイン
・バスルームデザインのための空間計画
・キッチンデザインのための空間計画
・デザインソリューションの作成
・デザインプロジェクトの見積もりと契約書作成
・自分の作品を発表する
・コンピュータで図面を作る
・アイデアを伝えるための描画作成
・部屋のスタイリングを提案する
・アート作品の調査と提案
・家具や小物の調査と提案
・インテリア用の硬質材料の調査と提案
・室内デザインの流行や影響の調査 |
オーストラリアでインテリアを学ぶ楽しさと意義
いながらにして世界中のインテリアを勉強でできる
オーストラリアは移民国家です。様々な国とオーストラリアの文化が上手に融合しています。そのため街には日本ではなかなか見かけないような色んな国の、色んなテイストのお店を目にすることができます。いながらにして、様々な国のインテリアの勉強が可能です。
カフェや店舗はチェーン店よりも個人店が強いので、型にはまらない独自のインテリアを見る機会も多いです。日本人が思いつかないようなアイディアや発想に刺激されます。また、おうちで過ごす時間をとても大切にするオーストラリアは家のインテリアにこだわる人も多く、センスの良い家具・生活雑貨店も多いためインテリアを学ぶには良い環境です。
日本では得られない感覚を磨く
インテリアデザイナーを目指すに当たり、センスや美的感覚を磨いていく必要があります。それにはたくさんのインプットをしていく努力が必要です。アートやセンスの感覚は生まれ持った素質もあると思いますが、生まれ育った環境や言語、国も大きく作用すると思います。
同じインテリアが大好きな、色んな国の学生たちと学ぶことで、その学生が持つ意見やデザインにインスパイアされることも多くあるでしょう。グローバルな感覚、また文化をミックスした新しいスタイルも生み出せそうです。
英語で学んで、人と差を出す
専門知識は日本語で勉強したほうが良いのでは?‥と思う方もいらっしゃると思いますが、違います。英語で勉強することが人と差をつけます。これから、より人と人がオンラインで繋がっていくことが当たり前になり、人との物理的距離という感覚が薄れていきます。
TAFEのカリキュラムは実際職場に出て働くことを想定されて作られているのでかなり実践的です。それを英語で勉強することで、現場で必要となるコミュニケーション、専門用語が分かるようになります。これを自力で勉強するというのはなかなか難しいです。
英語で仕事ができるだけでクライアントの範囲は日本国内から世界に広がります。また、外資企業や海外のお客様の対応ができるということは、それだけチャンスも増えます。前にも述べた通り、オーストラリアでの留学経験では様々な文化に触れることができるので、どんなお客様でも文化が分からないから意向が汲み取れない、コミュニケーションがうまくいかない‥こんな壁を突破してくれるのではないでしょうか。
入学条件
授業内容にて例を出しましたTAFE2校を例に取ります。他都市での留学をお考えの方はまずご相談ください。
TAFE Queensland |
コース |
Diploma of Interior Design |
留学先 |
ブリスベン(Southbank)、ゴールドコースト(Coomera) |
期間 |
1年6ヶ月 |
入学 |
1月、7月※ゴールドコーストキャンパスは1月入学のみ |
学費 |
21,600ドル(約216万円) |
条件 |
英語力IELTS 6.0 以上(各5.5以上)、高校卒業 |
追記 |
高校までの数学を事前に復習することがオススメされています |
※ブリスベンとゴールドコーストキャンパスで選択できる科目内容が若干違います。お問い合わせください。
TAFE SA |
コース |
Diploma of Interior Design |
留学先 |
アデレード |
期間 |
2年 |
入学 |
1月、7月 |
学費 |
2年間36,510ドル(約365万円) |
条件 |
英語力IELTS 6.0 以上(各5.0以上)、高校卒業 |
追記 |
Tonsleyキャンパス |
※ご紹介しているのは2025年度費用です。年度によって費用が変わることがございます。
留学相談&お問い合わせ先
オーストラリアでのインテリアデザイン留学にご興味のある方は、お気軽に
お問い合わせフォームからご相談下さい。
※備考
・本記事は2024年11月現在の情報に基づいており、コース概要や入学基準や学費等は変更されることもございますのでご留意ください。
・ご参考の日本円は、1ドル=100円換算としております。
・科目例は現時点での開講情報となり、選択できる科目は学期と年度によって異なる場合がございます。