本ページでは、オーストラリア最大のワイン産地(全豪全体の60%以上の生産量)であるワイン産業を牽引するリーダー南オーストラリア州にある アデレード大学で学ぶ、学士号、修士号にて「ブドウ栽培とワイン醸造学」をご案内します。
なお、全豪の大学の中で、唯一、留学生も入学できる「ブドウ栽培とワイン醸造(Viticulture and Oenology)」となっております。
アデレードには、The Australian Wine Research Institute (通称 AWRI/オーストラリアワイン研究所) 、National Wine Centre (アデレード大学管轄)など、研究・技術面、観光(ワインツーリズム)・ホスピタリティ面での協力体制が整っています。 例えば、ブドウ栽培で言えば、南オーストラリア州のCoonawarra(クナワラ)で有名なテラロッサ土壌はカベルネ・ソーヴィニヨンの栽培に最適、といったように、研究機関による入念な調査に基づき、ブドウ栽培を通じて、上質なブドウが造られています。 オーストラリアのブドウ栽培農家は、オーストラリアと言う大陸(世界6番目)で、5億年の歴史を持つ古土壌と環境に合った様々な品種のブドウを育てることができます。
ワイン醸造(Oenology)はかつては Waite キャンパス と ローズワーシー(Roseworthy) キャンパスに分かれて置かれていましたが、1998年以降は全てアデレード市内から南東、アデレードヒルズの麓、Waite キャンパス の School of Agriculture, Food and Wine にて開講しています。
Waite キャンパスでは、農学と醸造学がメインのキャンパスですが、オーストラリアワイン研究所(通称AWRI)とオーストラリア連邦科学産業研究機構(通称 CSIRO / Commonwealth Scientific and Industrial Research Organisation)など、研究所や開発局、産業局が 大学キャンパス機能、建物、スタッフ、研究予算などを共有しながら密度の濃い関連の科学分野の研究を進めています。 実際の研究資金も大学、国、南オーストラリア州、科学技術省庁、農業振興関連予算、産業振興関連予算 に加えて、様々な民間企業・研究機関から集められるので、その資金規模は南半球で最大と呼ばれています。
そのアデレード大学の Waite キャンパスにて開講しているブドウ栽培と醸造学(Viticulture and Oenology)は、学士号で4年間、修士号で1年〜2年間となります。
アデレード 大学所有の学生専用のブドウ畑での栽培、醸造も全て学生が行います。
どのようなことを学ぶのか?は、Bachelor of Viticulture and Oenology(学士過程)を例にご案内します。
学士号過程では、1年目は化学、生物学(分子、遺伝子、細胞)、自然物理、ワイン科学基礎などの教科を履修します。 2年目からワイン醸造に焦点が絞られ、発酵に必要な酵母と乳酸菌および酢酸菌などの微生物学がメインとなり、植物学、土壌および水資源、3年目には大学のワイナリーでブドウ栽培や醸造実習を行い、ブドウ品種による各種醸造、清澄、ろ過、工学における 遠心分離、熱処理の理論と応用、4年目ではオーストラリア各地のワイナリーでの醸造実習やセラードアでの実習に重点がおかれ、ワイナリーでの労働基準法、税務関連教科。ラベルやボトル表示、添加物(酸化防止 SO2)についての国内、国際法規、ワインの品質管理などを学びます
コース名
Bachelor of Viticulture and Oenology(学士)
期間
4年間
入学
2月,7月
学費
年間 40,500ドル(2020年度)
出願条件
アデレード大学カレッジの Foundation コースを終了、または Degree transfer Program(Science Stream) を修了後、2年次への編入可能。
日本の高校卒業後、アデレード大学への詳しい進学方法はこちら