オーストラリアで言語療法士(Speech Pathology)

オーストラリアの言語療法について(2022年10月21日更新)


オーストラリアの医療系分野において、看護師、理学療法士、作業療法士とともに人手不足と言われている職種の一つが言語療法士です。

言語療法とは何かと言うと、言語機能における発声や聴覚に関する障害、発達障害、病気などによる後遺症、などに対して機能向上・回復、訓練・リハビリ指導や検査を行う医療行為を指します。
言語にまつわる医療行為ですから、英語を使って学ぶのか、、となると非常にハードルが高いとお考えになる方もいらっしゃいますが、同分野では言語機能の維持や向上のための医療技術を学びますので、決して英語そのものを患者へ教えるわけではありません。

看護師などと同様、確かに高い英語力を必要とする分野ですが、だからこそ、英語を母国語としない「言語の難しさ」をよく知る外国人が、同分野を学ぶリットはとても大きく且つ、外国人も活躍できる分野です。

オーストラリアで言語療法士になるためには?

オーストラリアで言語療法士になるには、2つの方法があります。
Speech Pathology Australia(SPA)という認定団体の「認可コースを修了する」、または海外の資格保持者が・英語力・職歴・最終学歴でオーストラリアのSPA認定コースと同等の学位(資格)があるかどうかの査定に合格する、の2つです。



海外の資格保持者が オーストラリアのSPAへの直接登録を目指す場合、必要項目は下記の通りです。
・言語療法士として国家資格を有している証明
・言語療法の学士号以上を修了しておりオーストラリアの大学と同程度以上の教育を受けている証明
・言語療法士としての職歴(大学修了後、5年以上の方は1000時間以上、5年未満の方は最低1年以上の言語療法士としての職歴)
・英語力証明(OET Writing、Speaking Band 450~500以上、Listening、Reading Band 350〜440以上)
が最低限必要な書類となり、各個人のケースで追加書類等が必要になる場合があります。
なお、弊社では、直接SPA申請のお手伝いは行っていませんので、直接申請をご希望の方は直接 Speech Pathology Australia(SPA)へご確認ください。

日本での学歴やご経歴が無い方は、オーストラリアで言語療法士の認定を受けるには、オーストラリアの大学卒であることが求められます。
むしろ、過去の学歴にもよりますが、オーストラリアでは大学院で最短2年で資格が取得できますし、仮に大学が文系学部卒でも、大学院の2年コースに直接進める可能性がある点は、文系から医療系へのキャリアチェンジを希望する方にも最適と言えます。(通常、医療系修士課程では、同分野での学部卒が求めらます)

言語療法士(Speech Pathology)コースに入学するための英語力

オーストラリアで学べる言語療法士(Speech Pathology)コースは大学により若干違いますが、IELTS 7.0〜7.5以上のレベルが必要になります。

お薦めの大学・大学院

認定団体(SPA)から認可された言語療法士(Speech Pathology)コースは少数の限られた大学・大学院になります。

コース期間は、
●学士(Bachelor of Speech Pathology)で4年間、
●修士(Master of Speech pathology)で2年間、
となります。

ここでは認定団体(SPA)から認可された数少ない大学院(修士課程)を下記にご紹介します。

Flinders University (フリンダース大学)
Master of Speech pathology
【期間】2年間
【学費】45,000ドル(2021年度)
【入学】3月
【締切】毎年4月1日から募集開始となり定員に達しだい締切。
【条件】
●IELTS Academic 7.0(全てのセクションで6.5以上)の証明
●大学の学士過程を卒業していること(学部不問)

英語力証明の提出後、過去の学歴成績優秀者(GPAがハイスコア)から順番に下記のインタビューへと進みます。

●インタビューでの合格者にオファーレター発行
(オーストラリア国外の場合は電話インタビューになります)
合計 2年間 90,000ドル

Griffith University (グリフィス大学)
Master of Speech pathology
【都市】ブリスベン、ゴールドコースト
【期間】2年間
【学費】45,000ドル(2021年度)
【入学】2月
【締切】10月のインタビューセッションまでにIELTS証明の提出必須
【条件】
●IELTS Academic 7.0(全てのセクションで 7.0 以上)の証明
●大学の学士過程を卒業していること(学部不問だが心理学、健康科学、公衆衛生学、医療科学、福祉学、教育学、言語学を終えている方を推奨と 過去10年以内に卒業していること:GPA 5/7以上の成績)

英語力証明の提出後、過去の学歴成績優秀者から順番に下記のインタビューへと進みます。

●インタビューでの合格者にオファーレター発行
(オーストラリア国外の場合は電話インタビューになります)
合計 2年間 90,000ドル

La Trobe University (ラトローブ大学)
Master of Speech pathology
【都市】メルボルン
【期間】2年間
【学費】45,000ドル(2021年度)
【入学】2月
【締切】10月31日までですが、定員に達し第、随時締切り。
【条件】
●IELTS Academic 7.5(全てのセクションで 7.0 以上)の証明
●Speech Pathology以外の学士過程を卒業していること(WAM 75% 以上の成績)
●Referee(推薦状)2名の提出
●CV(履歴書)の提出
●Personal statement (250文字)の提出
●Problem based learning statement(250文字)の提出

英語力証明の提出後、過去の学歴成績優秀者から順番に下記のインタビューへと進みます。

●インタビューでの合格者にオファーレター発行
(オーストラリア国外の場合は電話インタビューになります)
合計 2年間 90,000ドル

Curtin University (カーティン大学)
Master of Speech pathology
【都市】パース
【期間】2年間
【学費】41,700ドル(2021年度)
【入学】2月
【締切】10月31日までですが、定員に達し第、随時締切り。
【条件】
●IELTS Academic 7.0(全てのセクションで 7.0 以上)の証明
●Speech Pathology以外の学士過程(Human Biology履修必須)を卒業していること(WAM 65% 以上の成績)
●Self Identify Prerequisite unit(s) の提出
●CV(履歴書)の提出
●Personal statement (400文字)の提出

過去の学歴成績優秀者から順番に下記のインタビューへと進みます。

●インタビューでの合格者にオファーレター発行
(オーストラリア国外の場合は電話インタビューになります)
合計 2年間 83,400ドル


入学難易度とオファー発行までの流れについて


上記にてオススメの大学の言語療法士(Speech Pathology)のコースは、非常に人気で出願難易度が高く 「競争率が高い」コースとなります。
願書の提出要件の中に、IELTSなどの英語力条件をクリアされていない方の査定手続きは保留扱い(Conditional Offerも発行されません)となるケースも多く、IELTS基準のクリア後、さらに志願者の中から過去の学歴にて優秀な成績を修めている学生から順番にインタビューセッション(例年 10月〜11月)へと進みます。
インタビュー後に合格の場合のみ、オファーが発行される流れになります。

言語療法士にご興味のある方へ

オーストラリアでは現在、言語療法士の人材が不足していますので、将来、オーストラリアの言語療法士としてキャリアをご検討の方、ぜひお問合せください。
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I009)
オーストラリア歴は24年目になりました。QLD州、NSW州、SA州の主要都市で仕事と生活していましたので、都市の違いから皆さまの目的に沿ったベストなアドバイスを心がけています。 このカウンセラーに質問する

お問い合わせはお気軽に! 平日24時間以内にご返信いたします

無料メール相談

平日24時間以内にご返信いたします

お電話での留学相談はこちら

サイトのご利用について

当サイト記載の情報の正確性には万全を期しておりますが、当社はそれらの情報内容に関し、一切の責任を負いかねますのでご了承ください。また、情報は予告なしに変更となる場合がございますので、随時ご確認ください。

お問い合わせはお気軽に! 平日24時間以内にご返信いたします

無料メール相談

平日24時間以内にご返信いたします

お電話での留学相談はこちら