【体験談】日本と世界を繋ぐ会計士を目指して〜ボンド大学で社会人・大学院留学〜

加藤将広さん | ゴールドコースト | Bond University | Accounting | 1年11か月
現在ボンド大学のMasterで会計学を学ぶMasaさん。毎学期成績優秀者に連続で選出されたり、オーストラリア現地の大手会計事務所から内定ももらっているMasaさんに、社会人留学ならではの大学院選び、勉強のコツ、就活についてお話していただきました!

社会人を経て、もう一度留学をしようと思った理由を教えてください

大学生の時にアデレード大学に1年間交換留学をしていた時に、大学院生として戻ってきたいという気持ちが芽生えました。

ただその時は自分が学びたい専門分野がわからなかったですし、経済的な面でも一度社会人を経験した方が良いと思い就職しました。社会人を経て財務や会計の分野を極めたいという気持ちが固まったので、30歳を手前に大学院留学をする決断をしました。

10年前のホストファミリーと再会した時の写真

大学院選びのプロセスと、その中でボンドを選んだ決め手はなんですか?

自分の中で最も決め手となったのは、少人数制というところです。

日本の出身大学も交換留学先のアデレード大学も大規模だったので、大学院では環境を大きく変え、教授やクラスメイトとより近い関係性を築くことができるところで勉強をしたいという思いがありました。

日本で行われたオーストラリア大使館主催の留学フェアに参加した際にボンド大学のブースにて、少人数であることや先生の面倒見が良いことを聞き、魅力に感じていました。

またプログラム内容も、社会人の留学となると留学をどう自分のキャリア・仕事に繋げることができるか?が重要なので、ボンド大学のMaster Professional Programはインターンシップが必須という点で、勉強と実践が両方実現できるのが良いと思いました。

大学を決める前に現地に見学も来ましたが、複数の大学にアポイントを取って実際に入学前に大学の教授と話ができるようアレンジしてくれたのもボンド大学のみで、入学前から大学のサポートが他と全然違うというのを目の当たりにしていました。

またゴールドコーストの気候とこのキャンパスの雰囲気は、一度足を踏み入れるとここで勉強したい!と思わされる、素晴らしい環境です。


途中でプログラムを変更されたと思いますが、理由を教えてください

Master of Financeで就学をスタートしましたが、Master of Accountingにコースを変更しました。ファイナンスは学ぶエリアが金融全般であるのに対し、自分が興味のある分野が”企業の財務や資金調達”ということでアカウンティングの方がより希望に近いことを学べるということになり、2学期目からコース変更をしました。1学期目で取得した単位は無駄にすることなくすべて移行することができました。

1学期にファイナンスとアカウンティングの授業を両方履修し、アカウンティングが圧倒的に良かったというのも理由の一つです。実際にコース変更してみてやはり好きだなと思うし、成績もついてくるので、思い切って変更をしてよかったと思っています。

過去の留学経験も踏まえた上で、ボンド大学の感想を教えてください


入学をして、まず感じたのはクラスサイズ。
評判通り超少人数制で、クラスは最大でも20名ほど。中には10人以下の授業もありました。
留学生は言語の問題でクラス内で発言しにくいことがありますが、200人の前と10人の前で話すのは全然違うので、このお陰でクラスでの発言がしやすいです。

また少人数のクラスなので、クラスメイト同士で仲良くなりやすいのも特徴です。
国籍の割合は、自分のプログラムには偏りがなく、オーストラリア人の他、留学生はアメリカやヨーロッパ・アジア(どちらかというとマイノリティ)とバランスが良いです。

第一印象として”白人の学生が多いな”という印象で、英語もネイティブレベルの留学生も多く、良い意味でアウェイ感を感じ、「英語圏に留学に来ているんだ!」という感覚を得ました。


ボンド大学の教授・講師陣はどのような人たちですか?

大規模な大学は研究を目的に在籍をしている教授も多いイメージですが、ボンドは研究ではなく教育がメインの大学なので、ボンドに在籍している教授はとにかく教えることに情熱を持っている先生が多いのが特徴です。

教授との距離も非常に近く、授業中も気軽に話をしたり質問をしたりすることができます。また授業時間外もコンサルテーションという“アポなしで先生のオフィスに行ける時間”が必ず設けられているので、自分は隔週くらいで教授のところに行き、アサイメントの相談やキャリアの相談もすることができました。

これは学生人数が多いとできないシステムだと思います。
やる気のある学生に対しては、全力で応援してくれますよ。

印象に残っている科目をいくつか教えてください

Data Analytics for accountants

会計という仕事柄、財務指標を作るだけではなく、データ分析が大事なのですが、この授業では与えられた情報を会計士としてどう分析するかを学ぶことができました。
Practical(実践)を強く意識した授業で、色々なソフトウェアを使って実在する会社のデータを分析して、それをレポートにまとめて発表をしました。

Auditing

今内定をもらっている就職先が監査なのですが、ちょうど自分が就活している時に受けていた授業で、まさにキャリアに直結する授業を学ぶことができました。
教授がBig4監査法人の出身の方なので、現場のこととアカデミックな部分を両方教えてもらうことができました。
Auditingはチームになって協力して仕事をすることが大切なので、クラスでもたくさんディスカッションやケーススタディについて話し合い、それがすごく役に立ちました。

大学で成績優秀者として表彰もされていましたね


ボンド大学にはBond Business School Awardという学期ごとに成績優秀者に送られる賞があり、3学期連続で成績優秀者に選ばれました。
毎回表彰式があるのですが、ここに呼ばれることは次の学期へのモチベーションにも繋がっています。

またこの表彰式では学生への賞の他、Best Teachers Awardという学生へのアンケートのもと先生が表彰される賞もある他、民間企業がスポンサーをするSponcership Awardもあります。(自分も、某会計会社から金一封をもらいました)

表彰式のあとのパーティでは学生や先生、スポンサーとなっている企業とネットワーキングの時間があり、学生にとってもコネクションを作る時間、企業側にとっても優秀な学生をリクルートする良い機会となっています。

これはボンド大学が地元の企業と強靭なネットワークがあるからこそできることだと思います。


就職活動の状況について教えてください

現在、オーストラリアの大手会計事務所(Big4)から内定をもらっています。2024年1月から勤務開始予定なので、そのタイミングでシドニーへ引っ越しをします。


就職活動については当初あまり情報を仕入れていなかったのですが、大学の教授で就職活動に関してとても熱心な方がおり、彼が色々教えてくれました。
ボンド大学の先生は教育にパッションがある人が多く、就職活動に関してもどのようなウェブサイトを使うか、将来行きたいエリアに合わせてどのような会社に応募すべきか、面接でどんなことを話せば良いかなど、とても細かくアドバイスをくれました。

(企業のウェブサイトにはビザの条件が書かれていることもあるのですが、そこの条件が会わなくても応募しろ、企業は優秀な学生は当然採用したいのだから、自分でリミットを決めずダメもとでやってみろ!と背中を押されました)

ボンド大学にはCDC(Career Development centre)がありますが、CDCはどちらかというと一般的な情報が多かったので、会計やファイナンスの先生からその分野に特化したアドバイスをもらうことができたのは大きかったです。


Graduate Programの選考の流れや面接はどのようなものでしたか?

Graduate Programと呼ばれる新卒ポジションの募集は1年前から募集することが多いので、
2023年1月ー4月のタームは大学と就活を両立しました。会計分野をメインに、合計7社くらい応募しました。

審査の内容としては書類選考の後に日本でもよくあるようなSPIのようなテストを受け、ビデオ面接→対面面接と進みます。

面接は新卒だからというのもあると思いますが、過去の経験やどんなスキルを持っているかというより、こういう状況に対してどう行動しますか?という質問が多かったです。例としては

・チームで意見が合わない場合、どのように対応しますか
・新しいことを学ぶ時に、手元に情報がない場合、どこから情報を得ますか

等。

パーソナリティ重視の面接が多く、どこの会社も似たような質問が出てくるので、何社も受けると慣れました。内定をもらった会社の最終面接ではどのような質問をされるかある程度予測できていたことや、場慣れをしたこともあり、スムーズに話しをすることができたと思っています。


人脈も豊富なmasaさん。多国籍なお友達との出会い方はありますか?


アジアの留学生は、外から見ると自分の殻に閉じこもってしまうイメージを持たれているようで、アジア人同士で固まってしまうと向こうから話かけてもらいにくいようです。

なので同国籍と固まることはせず、自分からHow are youを笑顔で言ったり、オープンな姿勢を保つことを意識していました。

これは友達だけではなく大学の教授やスタッフにも言えることで、フレンドリーな姿勢を保つことで、向こうから話しかけてくれることも多くなりました。1学期目は苦労しますが、学期を重ねるにつれて顔見知りが増えていきます。


ズバリ!成績優秀者をキープするための、勉強のコツはありますか?

心がけていることは、それぞれの科目で一番最初の課題に全力を尽くすということです。

オーストラリアの大学は、各科目によって採点方法は異なりますが、多くの場合は学期中通して複数の課題が出されます。

課題によって重要度が異なり、後半の課題の方が成績に大きく影響するためそこに注力する学生が多いと思うのですが、自分はまず、一番最初に出される科目に全力を注ぐことにしています。
一番最初の課題の成績が良いと、まず先生から見られる目が変わります。(真面目に頑張る学生という印象を与えることができる)
成績というのは最終的には先生が決めるものなので、先生とどれだけ仲良くなれるかは重要です。学習への意欲を最初に見せて先生の信頼を得ることで、その後も質問しやすかったりサポートをしてもらうことができます。

また先生と関係性を築くことで、先生の採点の癖、どういう物を期待しているのかを汲み取ることができ、その後の課題へも取り組みやすくなります。

今後の予定を教えてください


大学院は今年で終わるので、院で最後の学期をまた成績優秀者として終えられる様にがんばります。またオーストラリアで就職が決まっているので、現地で数年仕事を続ける予定です。

大きな目標でいくと、オーストラリアで公認会計士になり、日本の会社の海外進出やM&A(日本が海外でM&Aをする時に仲介をする役目)など、日本と海外の架け橋になる様な仕事をしたいと思っています!

最後に社会人留学を考えている方へメッセージをお願いします!

社会人留学となると、年齢やキャリア、お金の事など懸念点が増えると思いますし、学生の時のように「一歩踏み出そう!」というシンプルな発想には中々ならないと思います。

僕も大学院留学を本格的に考え始めてから、実際に実現するまでに4~5年かかりました。

社会人の皆さんには、色々な物を天秤にかけつつ、それでも自分は留学したいという強い想いを持ってチャレンジしてもらいたいと思います。


スタッフからのコメント

2019年に現地に見学に来ていただき、その後コロナで入国ができない期間を経て念願の大学院留学をスタートされたMasaさん。ボンド大学の特徴をうまく生かしながら、たくさんの努力をされ毎学期成績優秀者をキープし、現地での大手企業での就職も決められましたね!お話をするたびにいつも前向きで、いつも私が元気をもらっています。

大学院卒業まであと4ヶ月ほどということで、ゴールドコーストでの学生生活を満喫し、シドニーで新しいお仕事頑張ってくださいね。最終学期も成績優秀者に選出されたというご報告、お待ちしています!
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I094)
16歳の時、初めて北海道を出てたどり着いたのがアメリカの田舎町。そこで1年間の留学生活を送ったことから人生が変わり、この素晴らしい海外生活をより多くの方に知ってもらいたい!と思い、日本で留学カウンセラーの経験を経てオーストラリアへ来ました。日々変わっていく最新の学校・現地情報から、最適な留学プランをご提案します。 このカウンセラーに質問する

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