オーストラリアで学ぶ、環境学


目次

現代社会に生きる私たちにとって切っても切り離せない問題の一つが、環境問題。この数百年で世界的に人口が増加し、人々の生活を豊かにするための様々な開発が行われて来た結果、地球温暖化や大気汚染・ゴミ問題など様々な環境問題が生じています。
近年、あらゆる角度から環境を保護し、自然を破壊せず人間が共存するための取り組みが活発となっており、環境保全に関する団体・企業も増えています。また一般企業でも”環境経営(地球環境と調和した経営を行うこと)”の大切さが謳われており、今後環境産業・環境ビジネスというのは、世界的にも重要な位置付けとなっていくでしょう。

オーストラリアは豊かな自然に囲まれた国です。都心部には高層ビルなども立ち並びますが、地方に行くと今でも自然と人間が共存をする暮らしを実感することができます。自然を守るライフスタイルを送っている大自然に囲まれた地方大学のキャンパスで、環境学を学んでみませんか?

オーストラリアの地方大学で環境学を学ぶメリット


オーストラリアは世界最古の大陸と言われており、推定で2万7700種の植物が自生しています。世界自然遺産は12箇所、複合遺産(自然遺産と文化遺産の両方を兼ねる)は4箇所となり、いまだに手付かずの自然が多く残る国です。
[自然遺産の例]
・グレートバリアリーフ(世界最大のサンゴ礁帯)
・フレーザー島(世界最大の砂の島)
・クイーンズランド湿潤帯地域(世界最古の熱帯雨林)などなど・・・
また、世界自然遺産以外にもオーストラリアには実に500以上の国立公園が存在しており、美しい自然が守られています。

ここでご紹介する大学はいずれも世界自然遺産や国立公園へ好アクセスのため、環境学を学ぶためには最高に恵まれた場所といえます。

ジェームスクック大学(ケアンズ/タウンズビル)


大学概要



ジェームスクック大学はタウンズビルとケアンズというクイーンズランド北部(North Queensland)に2つキャンパスを持っています。ケアンズは日本からの観光地として、タウンズビルはNorth Queensland地区で最大規模の都市として知られています。熱帯気候に位置する大学のロケーションを生かし、環境学の中でも熱帯(Tropical)に特化した分野で世界をリードしている大学です。世界自然遺産であるグレートバリアリーフ、・クイーンズランド湿潤帯地域(世界最古の熱帯雨林)へアクセスが良く、研究所も持っています。


特徴
ジェームスクック大学の環境学(Bachelor of Environmental Practice)では、
・Biodiversity Assessment and Management(生態多様性の査定&管理)
・Corporate Environment Management(企業の環境経営)
・Land and Water Management(土/水の環境マネジメント)
と、3つの主専攻から選ぶことができます。

また、環境ビジネスについてを中心に学びたい方向けには、環境ビジネス学(Bachelor of Business and Environmental Science)が開講されています。


履修する科目の一例
Biodiversity Assessment and Management専攻
・Introduction to Biodiversity/Diversity of Life
・Introduction to Biological Processes / Introductory Ecology
・toolkit for the field biologist
・Fundamentals of Ecology / Restration Ecology
・Australian Terrestrial Diversity
・Conservation Biology
・Tropical Flora of Australia
・Wildlife Ecology and Management / Biological Invasions

Corporate Environmental Management専攻
・Introduction to Sustainability
・Economics for Sustainable Business
・Environmental Management Systems in Practice
・Introduction to Environmental Economics
・The case for sustainability
・Economic Growth and Sustainable Development
・Corporate Social Responsibility in Practice
・Sustainability in Practice

Land and Water Management専攻
・Environmental Processes and global Channge
・Evolution of the Earth
・Hydrology
・Soil Properties and Processes for Management
・Australian Landscape Processes and Evolution
・Field Studies in Tropical Land and Water Science
・Coastal and Catchment Geomorphology
・Natural Hazards


環境ビジネス学部で学ぶ科目の一例
・Introduction to Sustainability
・Introduction to Environmental Economics
・Accounting for Decision Making
・Business Communications
・Environmental Processes and Global Change
・Sustainability in Practice
・Aquaculture of Tropical Species

インターンシップ
最終学年で、Professional Placement(インターンシップ)を必修で行います。少人数グループ毎に派遣され、130時間の実習をした上で、インターンシップに関するレポートやプレゼンを行います。派遣先は在学生向けのインターン募集のウェブサイトがあるため、そこから興味のあるものに応募します。

サンシャインコースト大学(サンシャインコースト)


大学概要


サンシャインコースト大学は名前の通りサンシャインコーストという街にある唯一の大学です。サンシャインコーストは100kmにも及ぶ海岸線に連なる街で、世界有数の美しいビーチと国立公園、世界自然遺産に囲まれています。大学自体が国立公園に隣接している自然豊かなキャンパスで、カンガルーやワラビー、野生鳥が多く生息しています。夕方になると、カンガルーが大学のキャンパスを飛び回る光景がよく見られます。

環境学の他、動物生態学も人気のプログラムです。

特徴
サンシャインコースト大学の環境学部(Bachelor of Environmental Management)は、「主専攻(メジャー)」を設けず、様々な分野に関して広く学んでいきます。その代わりに副専攻(マイナー)として
”Urban Design and Town Planning (環境に配慮した都市計画)”
”Geospatial Analysis (空間分析)”
“Coastal and Marine Environments(海岸線&海の環境マネジメント)”
“Global Environment Security and Policy(世界の環境保全のポリシー)”
“Sustainability(サステナビリティ)”

など環境に関する様々な分野を複数専攻することができます。さらには、Elective(選択科目)としてビジネスやマーケティング、言語など他の学部の科目を学ぶことができるのも特徴です。

履修する科目の一例
必修科目の例
・Planning a d Environment Law
・Plant Diversity and Ecology
・Environmental Impact Assessment
・Environmental and Resource Economics
・Measuring Sustainability
・Communicating Sustainability

Minor(副専攻)の選択肢
・Climate change Adaption
・Coastal and Marine Environments
・Environmental Geography
・Environmental Health
・Geospatial Analysis
・Journalism
・Planning Studies
・Restoration and Conservation
・Sustainability

Elective(選択科目)の一例
・Indonesian(Language)
・Creativity and Communication
・Art, Design and Visual Culture
・Language and Linguistics
・Introduction to Nutrition
・Contexts of Community Care
・Introduction to Sport and Exercise Science
・Animal Form, Function and Evolution
・History of Australian Popular Culture
・International Poloticsなど、他多数

インターンシップ
最終学年では、インターンシップ、フィールドワーク、リサーチのいずれかを選択し、卒業時までに”現場で活躍できる人材”を目指します。この中でも人気なのが世界自然遺産に登録されているフレーザー島で授業を行うK’gari-Fraser Island Field Studiesという、フィールドワーク型の科目。世界最大の砂の島・フレーザー島へ行き、砂の島ならではのユニークな土、水、植物、生き物について学びます。


コース概要・料金・入学条件

地方大学は、都市にある大学よりも入学条件が緩和されているため、日本の高校から直接入学できる可能性もあります。
ジェームスクック大学
【都市】ケアンズ、タウンズビル
【期間】3年間
【学費】年間 34,480ドル(2021年度)
【入学】2月、7月
【条件】
●英語:IELTS Academic 6.0(全てのセクションで6.0以上)の証明
●成績:高校の成績が良い(特に理系)が良い場合直接入学も可能/Diploma of Science経由の入学も可能
サンシャインコースト大学
【都市】サンシャインコースト/モートンベイ
【期間】3年間
【学費】年間 28,000ドル(2021年度)
【入学】2月、7月
【条件】
●英語:IELTS Academic 6.0(全てのセクションで5.5以上)の証明
●成績:高校の成績が平均以上あれば直接入学が可能

留学相談&お問い合わせ先


地方大学があるオーストラリア郊外のエリアでの留学生活は、都会に比べると交通面が不便・お店が少ない&早く閉まる・留学生コミュニティが小さいなど、刺激は少ないです。その代わり勉強に集中できる環境ですし、留学生が少ない分ローカル学生との交流も多くなります。自然がすぐそこなので、勉強に疲れたら国立公園&世界遺産へリラックスに行くこともできます!

せっかく環境の勉強をするのであれば、オーストラリアならではの美しい自然がクラスルームになる環境で学んでみていただければと思います。

オーストラリアの地方大学での環境学コースにご興味のある方は、お気軽にお問い合わせフォームからご相談下さい。
※※備考※※
・本記事は2020年11月現在の情報に基づいており、コース概要や入学基準や学費等は変更されることもございますのでご留意ください。
・「履修する科目の一例」は現時点での開講情報となり、選択できる科目は学期と年度によって異なります

豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I094)
16歳の時、初めて北海道を出てたどり着いたのがアメリカの田舎町。そこで1年間の留学生活を送ったことから人生が変わり、この素晴らしい海外生活をより多くの方に知ってもらいたい!と思い、日本で留学カウンセラーの経験を経てオーストラリアへ来ました。日々変わっていく最新の学校・現地情報から、最適な留学プランをご提案します。 このカウンセラーに質問する

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