義肢装具士とは、事故や病気などで手足を失った体の一部の機能を代用する「義肢」を個人の採寸に合わせて作成し、身体への適合を行うことを業とするいわば職人さんの様な仕事を行う方の事を言います。
日本では厚生労働大臣の義肢装具士国家試験をパスした者が、医師の指示の元で治療等が進められていますが、オーストラリアでは義肢装具士が直接処方&治療を行う事ができ、看護士や理学療法士の様に同じ枠組みで働く事が許されています。
日本には約10校ほとの学校で義肢装具学を学ぶことができますが、殆どが専門学校で開校されいるので大学で学びたい学生は海外留学を視野に入れる人は少なくありません。
そこでオーストラリアで唯一義肢装具学科を有し、世界に4校しか認証されていない
国際義肢装具協会ISPOの最高教育レベルのカテゴリー1を提供している
ラトローブ大学をご紹介させて頂きます。
ラトローブ大学での義肢装具教育が始まったのは1976年。40年近くも義肢装具についてのコースを開講し続けている大学です。日本国内にも大学で教育を受けた相当数の義肢装具士達が既に何百人も働いており、また海外でもラトローブ大学出身の義肢装具士達が活躍しています。日本の医療福祉の学生なども毎年ラ・トローブ大学の見学に訪れております。
大学4年コース
コース名 | Bachelor of Prosthetics and Orthotics (Honours) |
授業料 | 45,600ドル(2020年/年間) |
就学期間 | 4年間 |
英語力基準 | IELTS 7.0以上(各バンド6.5以上) |
入学条件 | 高校を卒業している、化学、物理、数学&生物など優秀な成績を修めている事 |
入学時期 | 3月 |
初年度から、ラトローブの義肢装具施設のキャンパス内と外部の両方で、解剖学、生理学、生体力学、および人工装具および矯正装具の処方、設計、製作について学びます。
知識と技能
義肢装具士として必要な専門的知識と実践的技能を習得し、臨床実験をしていきます。
研究
比較的近い未来の実用化を目指したデザインや高機能化の製品開発
臨床スキル
臨床環境でプロテーゼと装具の評価、処方、製造、適合を実践します。
健康管理
保健・医療・福祉制度など他の関係職種と連携・協働し、健康と断端の管理の支援
大学院2年コース
コース名 | Master of Clinical Prosthetics and Orthotics |
授業料 | 46,400ドル(2020年/年間) |
就学期間 | 2年間 |
英語力基準 | IELTS 7.0以上(各バンド7.0以上) |
入学条件 | 5年以内に義肢装具学の4年の学士(大学卒業)レベル(あるいはそれに準ずるもの)を終了している、
又は義肢装具士として経験が既にあること |
入学時期 | 3月 |
必須科目 | 筋骨格系の解剖学、臨床評価、心理学、病理学、研究方法や統計、人間の動きに関する研究 |
初年度には、脚の矯正、足および足首矯正、上肢下肢装具の管理および臨床研究をしていきます。 その後、義肢装具学に実践技術の総仕上げと就学してきた知識のまとめを行い、複雑な義肢装具に焦点を当てた12か月の臨床結果の統計と実践の場に適用していきます。
大学、大学院コース修了者はオーストラリアでの義肢装具士の免許を取得する事が出来ます。装具は数ミリでも違ってきてしまうと適切な効果がみられないので、制作やフィッティングにも細かな作業を必要とされる業種になります。まさに日本人は手先が器用な方が多く、ラトローブ大学卒業後にそのままオーストラリアで活躍されている日本人義肢装具士もいます。
ラトローブ大学への進学
日本の高校を卒業して、ラトローブ大学へ進学するには主に2つの方法があります。
【ファウンデーションコース経由】
大学準備コースである、ファウンデーション(Foundation)コースを経由し、ラトローブ大学に進学しいます。ファウンデーションコースは、入学に必要な英語力条件と成績条件が定められており、英語力によってファウンデーションのコース期間が変わってきます。
ファウンデーションコース詳細は、
こちらもご覧下さい。
【大学直接入学】
国際バカロレア資格(IB:International Baccalaureate)をお持ちの場合は、大学本科へ直接入学を目指すこともできます。
【大学院への進学】
大学院への進学は、学歴や職歴に応じて大学院のコースでも、Graduate Certificate, Graduate Diploma, Master, Research, Doctorと、進学できるコースが変わって参ります。
ラトローブ大学への進学にご興味のある方は、お気軽に
お問い合わせ下さい。