IELTSについて

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IELTS(アイエルツ)とは?

IELTS(International English Language Testing System)は、英語を母国語としない外国人向けの英語能力判断試験としてイギリス・オーストラリアなどで認められており、現在は、世界約150ヶ国で実施されています。IELTSは、オーストラリアの大学や専門学校への入学の英語条件として幅広く利用されている他、オーストラリア移住のビザ発給に必要な英語力を証明するのにも最適です(試験の結果は2年間有効)。

総合評価で点数が決まるので、かたよりのない総合的な英語力を判断できる点が、IELTSの大きな特徴です。

※2006年5月よりIELTSの「3ヶ月ポリシー」が廃止となり、各試験会場にて、試験日毎に受けることが可能になりました。

2種類のIELTS試験

IELTSのテストにはAcademic ModuleとGeneral Moduleの2種類があり、目的に応じたModuleを選択して受験します。
IELTSのモジュール名 目的
学術英語
(Academic Module)
大学への進学
大学院への進学
TAFEへの進学
専門学校への進学
一般英語
(General Module)
移住
トレーニング
企業研修
試験方法に代わりはなく、違いはReadingとWritingに関して一般英語用(General Module)学術英語用(Academic Module)か選ぶことができるという点です。

General ModuleはAcademic Moduleに比べて、レベル設定が低く、試験結果のポイントがおなじであっても、1~1.5ポイントの差がでます。
オーストラリアで進学(TAFE、専門学校、大学、大学院への進学)を目指す場合はAcademic Moduleでの受験が必要です。進学が目的にも関わらずGeneral Moduleの試験を受けると出願に使用することが出来ませんのでご注意ください。

IELTSの試験内容とスケジュール

IELTSの試験内容は、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4科目が用意され、各分野の能力を最も低い1から、最高得点の9までを0.5刻みで表示します。高得点を取得するためには、総合的なバランスのとれた英語力が必要とされます。

初めての受験者は、制限時間内での解答方法のテクニックを身に付けたり、間違いやすい問題を把握したり、問題の傾向になれておくという意味でも、IELTS試験特別対策コースを受講して、本試験に臨むとよいでしょう。

※試験内容の順番は受験する国によって異なります
※Speakingは別日に行われる場合もあります

試験項目 問題数 時間 試験内容
Listening 4セクション(40問) 30分 選択問題、穴埋め問題などが出題されます。設問を素早く読んで理解する力、長時間にわたり早いスピードの会話、セミナー等の内容を集中して聞き取る力、解答を素早くメモする速記力が重要です。
Reading 3セクション(40問) 60分 選択問題、穴埋め問題、簡単な文章での解答する問題などが出題されます。長い文章を短時間で集中して読み、理解する力、文法の知識、語彙の豊富さが重要です。
Writing 2タスク 60分 アカデミック・モジュールとジェネラル・モジュールのどちらを受けるかによりテーマが異なりますが、様々な分野のテーマが文章の課題として出ます。テーマは、テストにより異なります。題材を正確・適切に記述したり、複合した文章を書ける表現力、論理的に文章を展開する構成力、文法の知識、語彙が重要です(タスク1=150words/タスク2=250words)。すこしでも曖昧なスペルなどを記入すると採点の対象外になることがありますから、採点者が間違いなく読めるように記述しましょう。
Speaking 3パート 10~15分 Part1「イントロダクション」、Part2「スピーチ」、Part3「ディスカッション」という構成で、趣味、文化、家族、政治経済、ビジネス、その他様々な分野の質問がなされます。10-15分間で、試験官によっても質問内容が異なります。実際のシチュエーションにおいて自然かつ流暢な会話力、事物を比較したり自分の経験・意見・将来の計画を説明できる表現力が重要です。

IELTSのポイントによる英語力レベル

IELTSの点数 レベル 英語力
9.0 Advanced Plus(上級の上) 全ての状況で、英語をほぼ完璧に使いこなせる。
8.0~8.5 状況により、弱冠不適切な表現力があるものの、議論をこなす英語力が充分ある。
7.0~7.5 状況によっては、不適切な表現があるが、殆どの複雑な言い回しや表現力があり、英語を有効に使うことができる。
6.0~6.5 Advanced(上級) 表現に弱冠の誤解が見られるが、英語を有効に使うことができ、表現力豊かな、コミュニケーションを取ることもできる。日常の生活で不便を感じることは、ほとんどない。
5.0~5.5 たいていのことが理解でき、基本的なコミュニケーションがとれる。語学学校の一般英語コースであれば、中上級~上級レベルとなり、各専門学校の授業も英語で理解できる。
4.0~4.5 Upper-Intermediate(中上級) ほとんどの場所で、コミュニケーションがとれるが、複雑な言い回し等の表現力が足りない。
3.0~3.5 生活などを含めた身近な内容で、一般的なことについての表現ができるが、コミュニケーションできない場合が多い
2.0~2.5 Intermediate(中級) 単語をいくつか並べたり、決まり文句などによる基本的なこと以外、会話でコミュニケーションをろることが難しい
1.0~1.5 Elementary(初級) いくつかの単語が話せるが、英語運用能力は無い
0~0.5 判定不可能。まずは語学学校からスタートしましょう。

IELTSスコア VS その他英語試験スコアの比較表


各教育機関進学に必要な点数

専門学校をはじめとする、TAFE、大学、大学院の入学にはそれぞれ入学条件として設定されている、IELTSの点数が必要になります。この点数をクリア出来ない場合入学することができませんので、留学生には必須条件となる点数です。
進学先教育機関 IELTSの点数 説明
試験対策コース IELTS4.0~5.0 IELTS、TOEFL、TOEIC、Cambridge等の試験対策コースに参加するためには、通常IELTS4.0以上の英語力が求められます。
専門学校 IELTS5.0~5.5 専門学校では、入学時の英語能力判断基準としてIELTSの結果を必要とする学校と、そうでない学校があります。基本的にIELTSを必要とする学校は、5.0~5.5ポイント以上を求めます。
TAFE IELTS5.0~5.5 TAFEは、オーストラリアの政府公認職業訓練学校です。現地の人と学業を共にするので、基本的にはIELTSの試験結果が必須となります。入学基準として求められる点数はコースによって異なりますが、5.5ポイント以上が一般的です。
ファウンデーションコース IELTS5.0~6.0 大学の準備コースとなる、ファウンデーションコースでは、基本的にIELTS5.5が入学基準とされていますが、コース期間や、進学先の学部によってファンデーションコース入学基準となる英語力が変わります。
大学 IELTS6.0~7.0 大学で専門的な学問を学ぶには、IELTSは必須の入学英語条件となります。大学によって、必要とされるIELTSの点数が異なります。また、同じ大学でも学部によって、必要点数が違う場合がありますので、ご注意下さい。一般的には、6.0~6.5ポイント以上の高得点が必要です。
大学院 IELTS6.5~7.5 大学院も大学と同じように高得点を要します。大学院の場合、大学に比べて更に高度な英語が必要とされることも多いでしょう。ほとんどの大学院は、入学英語基準をIELTS6.5ポイントとしていますが、特定の大学及び、学科においては、7.0ポイントを求められることもあります。

IELTSの受験料

受験地 検定試験費用
オーストラリア 330ドル
日本 25,380円
受験料は、それぞれ受験する国の通貨で支払う必要があります。支払いは銀行への振り込みもしくは、クレジットカード払いとなり、試験会場で、直接支払うことはできません。

IELTSの受験申し込み

日本では、IELTSは下記の3団体が開催しています。受験申し込みの際は、Academicモジュールで予約してください。

日本英語検定協会
日本スタディ・アブロード・ファンデーション (JSAF)
IDP Education

詳しくはIELTSの受験申し込みについてもご覧ください。
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号H318)
13歳でのメルボルン短期留学をきっかけに「英語」と「海外」に目覚め、その後カナダ(語学留学)とアメリカ(大学留学)にも留学。卒業後、ワーキングホリデーでオーストラリアへ再渡豪し、オーストラリア留学センターでワーペリ。帰国と同時にオーストラリア留学センター日本窓口が開設され現職へ。留学生を現地オーストラリアで「迎え入れる立場」と日本から「送り出す立場」、両側での勤務経験を通して、双方の視点からアドバイスすることを心がけています。 このカウンセラーに質問する

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