世界ランキングでみるオーストラリアの大学
オーストラリアの大学はレベルが高い(2023年8月1日更新)
オーストラリアの大学は、アメリカやイギリスの大学に比較して、日本国内で教育関係のニュース、雑誌や新聞などのメディアに記載される率が高くありませんが、世界ランキングの上位にそのほとんどが登場しています。世界の中でも有数の大学が数多くあるのが特徴です。
本ページでは、世界的に有名なTimes Higher World University Ranking とQS World University Ranking によるランキング形式で日本の大学とも比較して見ていきましょう。
Times Higher Education World University Ranking
2004年からイギリスのタイムズが発表している世界大学ランキングです。
評価項目には、外国人教員比率や外国人学生比率も含まれており、大学の国際性を重視したランキングです。
QS World University Ranking
Quacquarelli Symonds社が主催する、QS World University Ranking 2024:Top global universities から掲載します。
この世界大学ランキングは「研究者からの評価、教員一人あたりの論文引用数、留学生比率」など様々な評価ポイントからから割り出され、総合的に評価されたランキングになります。
日本の大学との比較
まずは、Times Higher Education World University Ranking 2023 と比較していきましょう。
日本の大学:Times Higher Education World University Ranking 2023
順位 | 大学名 |
39位 | 東京大学 |
68位 | 京都大学 |
201-251位 | 東北大学 |
251-300位 | 大阪大学 |
301-350位 | 名古屋大学 |
東京工業大学 |
501-600位 | 北海道大学 |
九州大学 |
東京医科歯科大学 |
筑波大学 |
Times Higher Education World University Ranking 2023で オーストラリアと日本の大学のランキング状況を見比べると、300位以内では オーストラリアからは 21大学、日本からは 4大学しかランキングされません。
600位内では、オーストラリアから 32大学(301〜600位は11大学)、日本からは10大学(301〜600位は6大学)と、いずれも大きくオーストラリアの方が多くランキング上位校に名を連ねているのがよくわかります。
日本の大学:QS World University Ranking 2024
順位 | 大学名 |
28位 | 東京大学 |
46位 | 京都大学 |
80位 | 大阪大学 |
91位 | 東京工業大学 |
113位 | 東北大学 |
164位 | 九州大学 |
176位 | 名古屋大学 |
196位 | 北海道大学 |
199位 | 早稲田大学 |
214位 | 慶応大学 |
355位 | 筑波大学 |
446位 | 豊田工業大学 |
472位 | 広島大学 |
476位 | 神戸大学 |
481位 | 一橋大学 |
QS World University Ranking 2024:Top global universities の 300位内に、オーストラリアからは 19大学、日本からは 11大学がランキングなっています。
600位内となると、オーストラリアからは 29大学、日本からは15大学、Times Higher のランキングと同様、QS World University でもオーストラリアの大学が数多くランキングされています。
分野ごとのランキング
上記ランキングは世界的な評価と言う点では、比較の対象とはなりますが、各学部、各学科はもっと細かく分かれる為、各コース分野の中でも希望する専攻内容によっては少々ランキングが異なる場合があります。
例えば、Group of Eight と呼ばれる オーストラリアの8大学(
メルボルン大学、オーストラリア国立大学、シドニー大学、
クイーンズランド大学、ニューサウスウェールズ大学、モナッシュ大学、
西オーストラリア大学、
アデレード大学)はランキングの通り、入学難易度は総じて高いとはいえますが、日本の大学の入学難易度がその大学全体の難易度に概ね比例するのに対し、学科ごとのばらつきがあるとはいえるのがオーストラリアの大学の特徴です。
それだけ、オーストラリアの大学では、大学そのものの知名度よりも、自身が希望する特定学科の評価のほうが日本よりはるかに重要視される点が日本の大学ランキングとの違いと言えるでしょう。