タスマニア大学で学ぶ国際物流と海事マネジメント

2020年初頭からおよそ2年間続いたコロナ禍、厳しい外出制限により需要が急拡大したのが物流。店舗の休業や在宅勤務が増え、食料品や日用品から医療品までほぼ全ての商品をオンラインで購入する一般消費者向けの物流量が急増しました。

そしてコロナが収束した今もオンラインで利用できるサービスの拡大、そして世界経済の成長と共に、物流業界はその市場規模をさらに広げています。

陸海空の中でも世界で着実に成長しているのが海運。特に日本は海で世界と繋がっている島国。その輸出入のほぼ100%を海上輸送が担っており、世界有数の海運国でもあるのです。

タスマニア大学で物流を学ぶ意義


国立機関Australian Maritime College (AMC)で学ぶ

タスマニア大学にはAustralian Maritime College (AMC)という国立機関があり、ここでは世界の物資輸送の維持、海洋環境の保護、海洋工学構造物の設計、船舶の操縦など、海事における教育・訓練・研究が行われています。その教育と研究は世界的に高く評価されており、オーストラリア政府はもちろん世界中の政府機関や産業界でも利用されています。

さらにタスマニア大学はオーストラリア国内で成長している海事、防衛、海洋、再生可能エネルギー、オフショアの各産業界と強いつながりを持っており、AMCの卒業生の多くが即戦力として卒業前に内定を獲得。現在50カ国以上で活躍しています。
AMCで学べるコース
・Bachelor of Global Logistics and Maritime Management
・Bachelor of Maritime Engineering (Specialisation) (Honours)
・Bachelor of Applied Science (Marine Engineering)
・Bachelor of Applied Science (Nautical Science)
・Master of Global Logistics and Supply Chain Management
・Master of Business Administration in Maritime Management
・Master of Maritime Engineering (Professional)
・Master of Maritime Engineering (Advanced)

世界貿易の90%は海上輸送

世界貿易の90%は海を経由して行われており、この広大な産業を管理するには専門的なスキルが必要です。国際物流および海事管理における専門スキルを持つ人材は、海運・港湾、ロジスティクス、輸出入、貨物輸送、製造業、政府機関など幅広い業界で求められています。

タスマニア大学のAMCで学ぶBachelor of Global Logistics and Maritime Managementコースではビジネスの基本から国際物流および海事管理に特化した専門知識を学ぶと共に、物流業界のワークショップや現場視察、さらに海運およびロジスティクス業界のリーダーと直接関わる機会を通して実務スキルも習得します。

そして将来、海運から政府機関まで、物流に関わるすべての業界を維持、強化、推進する能力を養い、国際的に注目される海事およびロジスティクス業界での管理職を目指します。

具体的な授業内容


Bachelor of Global Logistics and Maritime Managementコースでは、グローバルな海事ビジネス、世界的なロジスティクス・サービスと戦略、サプライ・チェーンの構造化、運営、調整を学びます。

共通必修科目の具体的な授業内容としては、財務管理、国際ビジネス、人材管理、戦略的管理などのビジネスの基礎科目から、港湾管理、ロジスティクス、サプライチェーン、倉庫管理、調達など、海事およびロジスティクス産業における主要な要素。さらに海事経済、商業、運輸、海事法における重要な原則についても学びます。

《専攻1》 Logistics and Supply Chain Management

ロジスティクスとサプライチェーン専攻では、国際ロジスティクスと貨物管理の基礎、サプライチェーンマネジメント、業界の抱える課題の分析と解決能力、貨物管理と輸送産業の理論と実務能力を学びます。

また、この専攻は将来の管理者や経営者の育成を目指しており、複数の異なる業種が複雑に関連し合って成り立っているサプライ・チェーン・システムの中で、論理的且つ効果的な意思決定力も養います。

タスマニア大学は、タスマニア州内外の小売業、製造業、農業、養殖業、林業、鉱業、観光業、海運業、港湾業、運輸・物流業など、ロジスティクス・サプライチェーン関連の多様な業界と強いコネクションを持っており、授業の一環として現場を視察して直接話を聞けるなど、その第一線で活躍しているプロフェッショナルから直接学べる機会も多くあり、とても実践的なプログラムとなっています。

また、ブルーエコノミーCRC、オーストラリア研究評議会、農業水環境省からの資金援助を受けて、水産養殖、海洋エネルギー、農業に関連したロジスティクスとサプライチェーンの研究プロジェクトも行っています。

《専攻2》 Maritime Business Management

海事ビジネス・マネジメント専攻は、海事マネジメントに特化した学習内容となっており、ビジネスの基本原則学びます。戦略的且つ分析的思考と意思決定スキルの習得に重点を置き、専門的な海事ビジネスのスキルと、海事産業が直面する問題について理解を深めていきます。

3年間で履修する科目(計24科目)


Logistics and Supply Chain Management専攻の場合

大学1年次
専攻・International Transport SystemsDetails
・Air Freight Transport
必修・International Business CommunicationDetails
・Introduction to the Maritime IndustryDetails
・Exporting and ImportingDetails
・Commercial and Transport LawDetails
選択選択科目(2科目)
大学2年次
専攻・International Transport SystemsDetails
・Air Freight Transport
必修・Port and Terminal ManagementDetails
・Maritime LawDetails
・Maritime EconomicsDetails
・Ship Operations Management
選択選択科目(2科目)
大学3年次
専攻・Supply Chain ManagementDetails
・Global ProcurementDetails
・Transport Research ProjectDetails
・International Freight Management
必修必修科目(0科目)
選択選択科目(4科目)

タスマニア大学では、授業のほか、ゲスト・スピーカーや業界フォーラムなど様々なイベントを通して、学生が海事・物流業界のプロフェッショナルと直接繋がることができます。

例えば海事物流フォーラムでは、TasPorts、Agility Logistics、Toll Group、Australian National Lines (ANL)、Oldendorff Carriers、Patrick Stevedoreなどタスマニア州内外の企業のシニア・マネージャーと学生が直接話せる機会を提供しています。

業界のプロフェッショナルとのネットワーキングに加え、このようなイベントに参加して直接現場からアドバイスを貰うことで、卒業後に目指すキャリアやその業務内容を具体的にイメージすることができるでしょう。

タスマニア大学入学要項


大学University of Tasmania(UTAS)
コースBachelor of Global Logistics and Maritime Management
キャンパスLauncestonキャンパス
入学2月、7月
期間3年
学費年間A$33,068(約3,439,072円)(2024年度)
入学条件日本の普通高校卒業の場合
・高校の成績5段階中、2.75以上
・英語力 IELTS Academic 6.0以上(各5.5以上)*1

IBDP取得の場合
IBスコア基準:24
奨学金Tasmanian International Scholarship
・成績優秀者向けに授業料が25%OFF
・奨学金申請は別途不要(出願時に提出する成績表で奨学金審査も行われます)
*1IELTSスコアが足りず《付属語学学校英語コース+大学》をパッケージで出願する場合、IELTSスコアが5.0以上(各5.0以上)であることが条件となります(IELTSのスコアが5.0未満の場合は大学とパッケージで出願することができません)

タスマニア大学出願に向けての準備


1. まずは英語試験を受けましょう
まずはIELTS(アイエルツ)試験を受験しましょう。日本では下記3つの機関がIELTS試験を開催しています。
日本英語検定協会
http://www.eiken.or.jp/ielts/
JSAF
http://www.jsaf-ieltsjapan.com/?p=431
IDP Education
https://ieltsjp.com/
IELTSスコアは足りなくても出願可能です。5.0以上(各5.0以上)あれば大学付属語学学校と大学をセットで出願することができます。
2. 出願に必要な書類を準備しましょう
出願には下記の書類が必要となります。IELTSの受験が終わったら下記を揃えて担当カウンセラーにご提出ください。

《高校卒業前に出願する場合》
  • 高1〜高3一学期までの成績表(英語版と日本語版1部ずつ)
  • IELTS(Academic)またはTOEFLスコア
  • パスポートコピー
高校の卒業証明書(日英1部ずつ)と高校の最終成績表(日英1部ずつ)は、高校卒業後に追加提出します。

《高校卒業後に出願する場合》
  • 高校の成績表(英語版と日本語版1部ずつ)
  • 高校の卒業証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
  • IELTS(Academic)またはTOEFLスコア
  • パスポートコピー

3. 出願手続きスタート
最後に、オンライン申込みフォームを送信してください。出願手続きに進みます。

留学相談&お問い合わせ


物流は将来テクノロジーに代替される業務も多いと予測されており、例えば商品管理(検品や仕分け)や配送計画にはAIを、配達には自動運転トラックやドローンなどを活用することでテクノロジーが代替できる物流業務は増えていくでしょう。

しかしその反面、そのシステムの構築や実装後のモニタリング、現場でのオペレーション、各部署同士または個人間のコミュニケーションなど、今まで以上にヒトにしかできない新たな仕事も生まれています。

物流は今後も私たちの生活にとって欠かせない社会インフラでもあります。物流を通して社会に広く貢献する仕事に興味のある方は、大学で物流を学ぶという選択肢を検討してはいかがでしょうか。

弊社オーストラリア留学センターは タスマニア大学を含む全豪29大学の公式出願窓口となっており、ご相談から出願手続き、更に現地サポートまで全て無料で提供しております。

日本に住んでいる方はもちろん、現在海外に留学中で帰国後のオーストラリア大学進学をお考えの方も、お気軽にメールまたはオンラインでご相談ください。
他国の大学と悩んでいる方は、オーストラリアの大学を選ぶ理由も是非ご参考ください。

※備考※
・本記事は2023年7月現在の情報に基づいており、コース概要や入学基準は変更されることもございますのでご留意ください。
・学費は毎年改定されます。本記事では2024年度学費をご案内しております。
・日本円は弊社が取得できる最新の送金レート(A$1=104円) で換算しており、実際はお支払い時にご利用の金融機関の為替レートが適用されます。
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号H318)
13歳でのメルボルン短期留学をきっかけに「英語」と「海外」に目覚め、その後カナダ(語学留学)とアメリカ(大学留学)にも留学。卒業後、ワーキングホリデーでオーストラリアへ再渡豪し、オーストラリア留学センターでワーペリ。帰国と同時にオーストラリア留学センター日本窓口が開設され現職へ。留学生を現地オーストラリアで「迎え入れる立場」と日本から「送り出す立場」、両側での勤務経験を通して、双方の視点からアドバイスすることを心がけています。 このカウンセラーに質問する

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