MPAとMBAの徹底比較:専門性、キャリア、そして学習内容の違い

Master of Professional Accounting (MPA)とMaster of Business Administration (MBA)は、どちらもビジネス分野の高度な知識を学ぶ修士課程ですが、目指すキャリアと専門性の深さ・広さが異なります。



MPAとMBAの違い

MPAとMBAには専門性、キャリア、そして学習内容など主に下記のような違いがあります。まずは、自分がどちらのキャリアに進みたいか、どの分野を強みにしたいかを考えてみましょう。
比較項目 Master of Professional Accounting (MPA) Master of Business Administration (MBA)
学習の専門性 特化型(スペシャリスト) 総合型(ジェネラリスト)
中核となる知識 会計・財務 経営全般
主な学習内容 財務会計、管理会計、会計監査、税法、財務分析、会計システム、経済学など、会計に関わる知識を深く集中的に学ぶ。 >会計、マーケティング、人事管理、統計学、リーダーシップ論、心理学、ビジネスリサーチなど、経営に必要な分野を網羅的に学ぶ。
キャリア 公認会計士、企業のCFO(最高財務責任者)候補、会計コンサルタント。 CEO(最高経営責任者)候補、企業の部門長、上級管理職、起業家。
キャリアの広がり 財務、経理、経営企画といった専門部門での活躍が主。資格取得がキャリアの強力な武器になる。 業界や職種を選ばず、幅広い分野でリーダーシップを発揮。専門分野に特化したMBAの専攻を選ぶこともできる。
向いている人 会計未経験者から経験者まで幅広く対象。公認会計士を目指す人や、企業の財務・経理部門でキャリアを築きたい人 キャリアアップを目指す社会人(職歴を要件とする場合あり)や、大学卒業後すぐにビジネスの基礎とリーダーシップを学びたい人。

では、次にMPAとMBAそれぞれについてもう少し詳しく見ていきましょう。

MPA (Master of Professional Accounting: 会計学修士号)

学習内容の深さと幅

MPAは、企業会計の「仕組みとルール」を徹底的に学びます。特に、財務諸表を作成し、分析し、企業の財政状況を正しく把握するためのスキルを磨きます。監査や税務といった専門分野の法規や実務も習得するため、卒業後すぐに会計のプロフェッショナルとして通用する知識レベルを目指します。

卒業後のキャリアパス

MPAの主なキャリアパスは、企業の経理・財務部門、会計事務所、コンサルティング会社などです。特にオーストラリアでは、公認会計士(CPA/CAなど)の資格取得に必要な科目を網羅していることが多いため、資格取得を足がかりにキャリアを築きたい人にとって最も直接的な道筋となります。

オーストラリアで公認会計士を目指す
オーストラリアの公認会計士団体の認定を受けたMPAコースで、指定された科目の単位を取得して卒業すると、同団体の準会員として公認会計士になるためのプログラムを受講することができます。このプログラムの受講と各試験の合格及び実務経験などを経て公認会計士になることができます。

※一部、在学中から同プログラムを受講できるコースもあります。詳細はお問い合わせください。

企業で会計担当者として働く
日本でもオーストラリアでも1つの企業に雇用され会計担当者として働く場合、国家資格などは不要です。会計システムや財務分析の知識を活かし、企業の財務部、経理部、経営企画部などが主な配属先となります。近年では日本でもグローバル化により社内では英語が標準語という会社や、会計部門でも取引先に海外の企業が含まれ支払業務のために英語が必要、または海外子会社の決算書内容確認のために英語が必要という会社が増えており、活躍の場は広がっています。

入学要件とコース期間・学費

コース名 Master of Professional Accounting / Master of Accounting (Professional) など
期間 1.5~2年間
学費 2026年度 A$35,280 ~ A$62,000(約377万円 ~663万円)

※1年間の標準的な履修数である8科目分の金額を記載しています。実際の費用は履修状況により異なります。
※Group of Eightでは高く、比較的新しく設立された大学や地方の大学の方が授業料が安い傾向にあります。なお、授業料が高い大学でも奨学金などにより費用を抑えることができる場合があります。
入学条件
  • Bachelor Degreeまたは同等の資格を取得していること(日本の4年制大学を卒業)
※Bachelor Degreeでの学部専攻により受講できるコースが異なるほか、Bachelor Degreeでの成績など大学によって異なる条件が設定されています。また、職歴を必須としている大学・コースは少ないですが、学士の専攻条件や成績条件を満たせない場合に関連職歴により入学条件を満たせる場合があります。詳しくはお問い合わせください。
英語 Group of EightではIELTS6.5 ~ 7.0、その他の大学でもIELTS6.0 ~ 6.5が必要です。英語力が足りない場合は、英語コースからのパスウェイで進学できる大学もあります。

※IELTSのセクション要件、TOEFL、PTEなどその他英語力試験についてはお問い合わせください。
※Group of Eight(Go8)とは、”最も規模が大きく””最も歴史がある”オーストラリアの大学連盟で、オーストラリアの全大学の中で一貫して最高位(全豪トップ8大学)にランクされており、「研究集約型」なのが特徴です。弊社でお取扱いが可能な大学はオーストラリア国立大学シドニー大学メルボルン大学クイーンズランド大学西オーストラリア大学アデレード大学の6校です。
※公認会計士を目指す場合や、独立技術永住権を目指す場合は、オーストラリアの会計士査定団体(CPACAANZ
IPA ※外部リンク)に認可されているコースである必要があります。
※詳しくは『オーストラリアで会計士を目指す』を御覧ください。

MBA (Master of Business Administration:経営学修士号)

学習内容の深さと幅

MBAは、経営視点の育成を目的としてコースです。「企業をどう動かし、成長させるか」という視点に焦点を当てます。会計はあくまで経営判断に必要な情報の一つとして学びますが、それ以外にも市場戦略(マーケティング)、組織運営(人事・組織論)、データ分析(統計学)など、企業活動の全てを俯瞰するための知識を幅広く学びます。

アデレード大学のワインビジネスのようにある分野に特化した専攻、エディスコーワン大学のサイバーセキュリティやシドニー工科大学のITのように専門性を高める科目選びなど、より細かいニーズに合わせたコースを開講している大学もあります。また、公認会計士団体に認定されている特定の科目を履修することで、MPAと同様に公認会計士を目指すためのプログラム受講資格を得られる場合があります。

卒業後のキャリアパス

MBAは、最高峰のビジネス学位として、シニアマネージャーや企業のトップクラスの役職を目指す方に不可欠とされています。取得者は、部門を超えたプロジェクトの指揮や、企業全体の経営戦略の立案など、組織を動かすリーダーシップを発揮することが期待されます。起業を目指す場合も、幅広い知識がビジネスの立ち上げに役立ちます。

入学要件とコース期間・学費

コース名 Master of Business Administration
期間 1~2年間
学費  2026年度 A$26,000 ~ A$69,112(約278万円 ~739万円)

※1年間の標準的な履修数である8科目分の金額を記載しています。実際の費用は履修状況により異なります。
※Group of Eightでは高く、比較的新しく設立された大学や地方の大学の方が授業料が安い傾向にあります。なお、授業料が高い大学でも奨学金などにより費用を抑えることができる場合があります。
入学条件 Bachelor Degreeまたは同等の資格を取得していること(日本の4年制大学を卒業)

※そのほか、大学の成績に加え、GMAT(適性試験)や職歴が求められる場合があり、選考基準が複雑な場合があります。職歴については、近年は問わないコースも増えていますが、キャリアアップを目的とする場合、数年の職歴が推奨されることが多いです。詳しくはお問い合わせください。
英語 Group of EightではIELTS6.5 ~ 7.0、その他の大学でもIELTS6.0 ~ 6.5が必要です。英語力が足りない場合は、英語コースからのパスウェイで進学できる大学もあります。

※IELTSのセクション要件、TOEFL、PTEなどその他英語力試験についてはお問い合わせください。
※Group of Eight(Go8)とは、”最も規模が大きく””最も歴史がある”オーストラリアの大学連盟で、オーストラリアの全大学の中で一貫して最高位(全豪トップ8大学)にランクされており、「研究集約型」なのが特徴です。弊社でお取扱いが可能な大学はオーストラリア国立大学シドニー大学メルボルン大学クイーンズランド大学西オーストラリア大学アデレード大学の6校です。
※公認会計士を目指す場合や、独立技術永住権を目指す場合は、オーストラリアの会計士査定団体(CPACAANZIPA ※外部リンク)に認可されているコースである必要があります。
※詳しくは『オーストラリアでMBA取得』を御覧ください。

留学相談&お問い合わせ


当社オーストラリア留学センターは、全豪29大学の公式出願窓口として、進路相談から出願手続き、現地サポートまで一貫して無料で提供しております。

MPAやMBAは、将来のキャリアに直結する選択肢です。近年は、コースの統廃合により、MPAはMBAの専攻して再編されている大学もあります。また、MBAでは、特定の産業(ITやワインビジネスなど)に特化した専攻や科目を設けている大学も多いため、現在の専門分野やご関心をお聞かせいただければ、最適な大学・コース選びを有資格カウンセラーが柔軟にバックアップいたします。まずはお問い合わせフォームより、お気軽にご相談ください。

※備考※
・本記事は2025年12月現在の情報に基づいており、コース概要や入学基準は変更されることもございますのでご留意ください。
・学費は毎年改定されます。本記事では2026年度学費(コースの総学費)をご案内しております。
・日本円は弊社が取得できる最新の送金レート(A$1=107円) で換算しており、実際はお支払い時にご利用の金融機関の為替レートが適用されます。
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号S629)
日本の大学で経済学を学び、金融業界で働いた後、2012年にオーストラリアへ渡りました。ワーキングホリデーで大自然の中での仕事を経験し、「やりたいことは全部やる」をモットーに過ごした1年間は、私の人生観を大きく変えました。 その後、IELTS6.5を取得し、サザンクロス大学会計学修士課程(Master of Professional Accounting)を卒業。現在は、会計業務に携わっています。

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