「入学は簡単、卒業は地獄」は本当か?オーストラリア大学のリアルな勉強スケジュールを徹底解説!

オーストラリアの大学について調べていると、「入学は簡単だけど、卒業が大変」「勉強量が半端ではない」という勉強大変話をよく目にすると思います。ただ実際にどのくらい勉強すれば良いのかイメージがつかず、学生生活に不安を感じる方もいるのではないでしょうか?


今回は、オーストラリアの大学での勉強量についてお話していきたいと思います。


大学が定める勉強量の目安

オーストラリアで留学生が学生ビザで就学する場合は、フルタイム(full time)での入学となります。フルタイムとは、仕事で例えると週38時間(1日7~8時間)の勤務を意味するもので、大学生においてもフルタイム=この程度の勉強量が必要と考えられます。
大学の中には勉強量について明確に定めているところもあり、グリフィス大学では、科目毎に下記の目安を設定しています。


12週間の科目:週10~12時間
6週間の科目:週20~25時間
※参考:Griffith University Study Planner
※12週間の科目(学期期間を全て使い学ぶ)が一般的です。
中には12週間の科目を凝縮して6週間で受講する科目もあります。(大学院や、Trimester3の科目が多い)


これは科目ごとの目安。留学生は基本的に4科目履修のため、1週間で勉強に費やす時間は40~48時間。平均すると、1日6~7時間。
そしてこれは”留学生であること”は考慮されていないので、語学面でついていけないと、より長く勉強時間を取る必要がでてきます。



1週間の勉強スケジュール

1科目に週10時間と聞くとかなり長い時間に感じられるかもしれません。そんなに時間を費やす必要があるのか?1科目の勉強ルーティンを細分化してみましょう。



【例】
科目:Marketing
12週間の科目で、1週間に授業が2回(レクチャーとチュートリアルが90分ずつ)
課題は3つ(week4にクイズ、week7にエッセイ、Week12に最終エッセイとプレゼンテーション)
1週間の勉強内容 時間(目安) 詳細
予習 3時間 オンラインポータルにある参考文献、勉強ノート、トピックに関するビデオなどを利用
レクチャー 1.5時間 予習済みであることを前提に話が進む
予習とレクチャー内容のまとめ 2時間 レクチャー後に内容を整理する
チュートリアル 1.5時間 予習した内容を元にディスカッションやグループワークを行う
学んだ内容を課題に反映 2時間 授業で学んだことを課題に生かす
合計 10時間

もちろんこれは例なので、学期の始まりは少なめの勉強時間でも終えられたり、逆に学期最後の課題提出前はもっともっと勉強しなければならないこともあります。
ただ共通して言えることは、予習やまとめを行わずにレクチャーやワークショップ出席をすると全くついていけませんし、そもそも1週間サボるだけでどんどん勉強が遅れていき、課題提出へ多大な影響を及ぼします。また忘れてはいけないのは、4科目履修なので、1週間にこの4倍の勉強をします。

予習に3時間も必要?という点については、必要です。参考文献で関連するチャプターをいくつか読むだけで、気づいたら3時間経過します・・・。



日本の大学と比較すると履修科目数が少ないため、「意外に難しくないのでは?」と思われることもあるのですが、オーストラリアでは1科目に対する勉強量が多いので、要注意!



効率アップの秘訣

メインの勉強を効率よく進めていくためには、大学の勉強で必ず必要になる知識を事前に身につけておくことが大切です。


Academic Writing

どの学部であろうと、エッセイはオーストラリアの大学での学習の核となるものです。エッセイを書くに当たっては様々なテクニックが必要なので、スムーズに課題が進められるよう、大学入学前に極めておきましょう。


  • 書くに当たってのリサーチ方法
  • 文章の構成
  • 大学のエッセイで使うべき表現・言い回し
  • 校正の仕方 など・・・

Reference / Citation

英文エッセイ作成時に何らかの文献を参考/引用する場合、必ず参考文献/引用文献として記載しなければならず、これをReference/Citationといいます。Referencingには様々なスタイルがあり、多くの場合はプログラムごとに「このスタイルでReferenceをするように」と指示があります。


  • AGLC4
  • AGPS Harvard
  • APA 7
  • Chicago 17
  • IEEE
  • Vancouver
  • MLAなど….
※オーストラリア国立大学のReference Guideに、分野毎に利用されやすいReferencing styleの例が掲載されています。

プログラムの予習教材に案内があるはずなので、授業が始まる前に知識をつけておき、わからない点は大学のアカデミックサポートへ早めに質問をしましょう。



Academic Reading Skill

大学では参考文献や教授が作成したStudy noteなど膨大な量の英文を読むので、英文をいかに能動的に、論理的に読むことができるかで、勉強に費やす時間が変わります。クイーンズランド大学のリーディングの重要さとテクニックを解説したページがあるので、参考にしてみてください。


現在のテクノロジーを使えばページ翻訳やAIに要約をしてもらうことはできますが、学習の面ではオススメしません。英語で内容を理解しないと授業や課題に生かすことができませんし、試験では翻訳機能やAIを使うことができないためです。


逆をいうと、もし入学後にアカデミック英語で大きくつまづいてしまうと、そこに時間がとられ、本来の授業で必要な勉強に十分な時間を取ることができなくなります。



これらのテクニックを事前に学ぶため、大学の付属語学学校や各種準備コースにて、しっかり準備をすることをオススメします。



現地の留学生は実際どうしてる?

学業が一番ではありますが、それ以外の活動(アルバイト・サークル活動・友達との遊び)も大事にしたいですよね。留学生もそのために、自分に合った勉強のスケジュールを決めて、楽しみながら学生生活を送っています。


例えば、月曜〜金曜の朝8時〜午後5時まで(間に休憩1時間)を週5日を勉強時間と決めた場合、週40時間が確保できるので、週末はアルバイトやリフレッシュの時間に当てることができます。しっかり計画をすれば、勉強とそれ以外のアクティビティの両立は可能なのです。



下記、今までの現地サポートを通して留学生から聞いた「勉強の秘訣」を紹介します!


全ての科目の課題スケジュールが出揃ったら、どの科目をいつまでに終わらせるか、そのためにはいつ何をすべきか、などを表に落とし込み、プロジェクト管理。
科目によっては授業が始まる数週間前に授業の教材がリリースされるため、大学が始まる前に出来る限り予習を進めておく
学期始めの数週間は授業内容も軽めで課題提出もないことが多いため、この間になるべく進める
夜になると疲れて勉強に集中できないので、完全朝型に切り替え。夜はバイトが終わったら勉強せずすぐに寝て、朝早く起きて、大学の授業まで勉強。時間に限りがあるのでダラダラせず集中できる。

オーストラリアの大学を卒業すると身に付く能力

オーストラリアの大学でしっかり学ぶと、どの学部であっても、これらの能力が共通で身につきます。


  • 計画力
  • プロジェクト管理能力
  • タイムマネジメント
  • リスク管理力

いずれも社会人として仕事をする上では欠かせないスキルです。
決して楽ではないオーストラリア大学生活ですが、大学中の努力は、その後の人生の大きな財産として一生残りますよ!


豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I094)
16歳の時、初めて北海道を出てたどり着いたのがアメリカの田舎町。そこで1年間の留学生活を送ったことから人生が変わり、この素晴らしい海外生活をより多くの方に知ってもらいたい!と思い、日本で留学カウンセラーの経験を経てオーストラリアへ来ました。日々変わっていく最新の学校・現地情報から、最適な留学プランをご提案します。 このカウンセラーに質問する

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