オーストラリアの大学について調べていると、「入学は簡単だけど、卒業が大変」「勉強量が半端ではない」という勉強大変話をよく目にすると思います。ただ実際にどのくらい勉強すれば良いのかイメージがつかず、学生生活に不安を感じる方もいるのではないでしょうか?
今回は、オーストラリアの大学での勉強量についてお話していきたいと思います。
オーストラリアで留学生が学生ビザで就学する場合は、フルタイム(full time)での入学となります。フルタイムとは、仕事で例えると週38時間(1日7~8時間)の勤務を意味するもので、大学生においてもフルタイム=この程度の勉強量が必要と考えられます。
大学の中には勉強量について明確に定めているところもあり、グリフィス大学では、科目毎に下記の目安を設定しています。
これは科目ごとの目安。留学生は基本的に4科目履修のため、1週間で勉強に費やす時間は40~48時間。平均すると、1日6~7時間。
そしてこれは”留学生であること”は考慮されていないので、語学面でついていけないと、より長く勉強時間を取る必要がでてきます。
1科目に週10時間と聞くとかなり長い時間に感じられるかもしれません。そんなに時間を費やす必要があるのか?1科目の勉強ルーティンを細分化してみましょう。
1週間の勉強内容 | 時間(目安) | 詳細 |
---|---|---|
予習 | 3時間 | オンラインポータルにある参考文献、勉強ノート、トピックに関するビデオなどを利用 |
レクチャー | 1.5時間 | 予習済みであることを前提に話が進む |
予習とレクチャー内容のまとめ | 2時間 | レクチャー後に内容を整理する |
チュートリアル | 1.5時間 | 予習した内容を元にディスカッションやグループワークを行う |
学んだ内容を課題に反映 | 2時間 | 授業で学んだことを課題に生かす |
合計 | 10時間 |
もちろんこれは例なので、学期の始まりは少なめの勉強時間でも終えられたり、逆に学期最後の課題提出前はもっともっと勉強しなければならないこともあります。
ただ共通して言えることは、予習やまとめを行わずにレクチャーやワークショップ出席をすると全くついていけませんし、そもそも1週間サボるだけでどんどん勉強が遅れていき、課題提出へ多大な影響を及ぼします。また忘れてはいけないのは、4科目履修なので、1週間にこの4倍の勉強をします。
予習に3時間も必要?という点については、必要です。参考文献で関連するチャプターをいくつか読むだけで、気づいたら3時間経過します・・・。
日本の大学と比較すると履修科目数が少ないため、「意外に難しくないのでは?」と思われることもあるのですが、オーストラリアでは1科目に対する勉強量が多いので、要注意!
メインの勉強を効率よく進めていくためには、大学の勉強で必ず必要になる知識を事前に身につけておくことが大切です。
どの学部であろうと、エッセイはオーストラリアの大学での学習の核となるものです。エッセイを書くに当たっては様々なテクニックが必要なので、スムーズに課題が進められるよう、大学入学前に極めておきましょう。
英文エッセイ作成時に何らかの文献を参考/引用する場合、必ず参考文献/引用文献として記載しなければならず、これをReference/Citationといいます。Referencingには様々なスタイルがあり、多くの場合はプログラムごとに「このスタイルでReferenceをするように」と指示があります。
プログラムの予習教材に案内があるはずなので、授業が始まる前に知識をつけておき、わからない点は大学のアカデミックサポートへ早めに質問をしましょう。
大学では参考文献や教授が作成したStudy noteなど膨大な量の英文を読むので、英文をいかに能動的に、論理的に読むことができるかで、勉強に費やす時間が変わります。クイーンズランド大学のリーディングの重要さとテクニックを解説したページがあるので、参考にしてみてください。
現在のテクノロジーを使えばページ翻訳やAIに要約をしてもらうことはできますが、学習の面ではオススメしません。英語で内容を理解しないと授業や課題に生かすことができませんし、試験では翻訳機能やAIを使うことができないためです。
逆をいうと、もし入学後にアカデミック英語で大きくつまづいてしまうと、そこに時間がとられ、本来の授業で必要な勉強に十分な時間を取ることができなくなります。
これらのテクニックを事前に学ぶため、大学の付属語学学校や各種準備コースにて、しっかり準備をすることをオススメします。
学業が一番ではありますが、それ以外の活動(アルバイト・サークル活動・友達との遊び)も大事にしたいですよね。留学生もそのために、自分に合った勉強のスケジュールを決めて、楽しみながら学生生活を送っています。
例えば、月曜〜金曜の朝8時〜午後5時まで(間に休憩1時間)を週5日を勉強時間と決めた場合、週40時間が確保できるので、週末はアルバイトやリフレッシュの時間に当てることができます。しっかり計画をすれば、勉強とそれ以外のアクティビティの両立は可能なのです。
下記、今までの現地サポートを通して留学生から聞いた「勉強の秘訣」を紹介します!
オーストラリアの大学でしっかり学ぶと、どの学部であっても、これらの能力が共通で身につきます。
いずれも社会人として仕事をする上では欠かせないスキルです。
決して楽ではないオーストラリア大学生活ですが、大学中の努力は、その後の人生の大きな財産として一生残りますよ!
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