
私たちの社会では、情報技術の進化が加速度的に進んでいます。その進化の最前線に立つのが、
AI(人工知能)です。AIは、特定の技術分野に留まらず、社会構造、産業構造、そして私たちのライフスタイルそのもの大きく変える力となっています。
本記事では、そのような未来を見据え、次世代のAIリーダーを目指す方へ、
シドニー工科大学(UTS)の Bachelor of Artificial Intelligence コースをご紹介します。
AIとは?:社会を変革する力
AI(人工知能)とは、人間の知的な活動をコンピューター上で再現する技術です。
スマートフォンの音声アシスタント、動画配信サービスのおすすめ機能、オンラインショッピングの商品レコメンデーション。これらは、AIが社会に浸透した、ほんの一例に過ぎません。AIは、ゲーム、天気予報、医療、交通、金融、エンターテインメント、教育、宇宙開発、ビジネスなど、あらゆる産業と社会領域で活用が進み、新たな可能性を切り開いています。
AIは、単なる利便性向上に留まらず、地球温暖化、資源枯渇、貧困、医療格差といった、人類が抱える複雑な課題解決にも貢献することが期待されています。AIは、より良い社会、持続可能な社会を築くための鍵となる技術と言えるでしょう。
オーストラリア・シドニー工科大学(UTS)でAIを学ぶ3つの理由

グローバルに活躍できるAI人材を目指すなら、海外大学への留学は留学は非常に有効な手段です。
特に、オーストラリア、そしてUTSは、AI留学において、極めて魅力的な選択肢となります。
その理由を3つのポイントにまとめました。
1.世界トップレベルのAI研究拠点
UTSは、AI分野で世界トップレベルの教育・研究機関として国際的に高く評価されています。
シドニー工科大学(UTS)のAI分野における国際ランキング
2024 QS世界大学ランキング(分野別):データサイエンス&AI分野
世界第40位
オーストラリア国内3位
U.S. News & World Report Best Global Universities for Artificial Intelligence
世界第4位
これらのランキングは、UTSが世界有数の大学と肩を並べる、トップクラスのAI教育・研究拠点であることを明確に示しています。
世界トップレベルの環境で学ぶことは、最先端のAI知識・技術を習得する上で、圧倒的なアドバンテージとなるでしょう。
実践重視の教育でで即戦力を育成
UTSのAIコースは、座学だけでなく、実践的なスキル習得を重視したカリキュラムが特徴です。
- 実データを用いた分析演習
- AIシステム開発プロジェクト
これらを通して、理論学習で得た知識を実践に活かす力を養い、卒業後、即戦力として活躍できる人材育成を目指しています。机上の学習に留まらず、実際に手を動かし、AI技術を体得することで、深い理解と応用力を身につけることができるでしょう。
グローバルな学習環境と都市シドニーの魅力
UTSのキャンパスは、多文化都市シドニーの中心部に位置しています。世界中から優秀な学生が集まるUTSには、多様なバックグラウンドを持つ学生たちが集い、切磋琢磨しながら学ぶ、刺激的な学習環境があります。
異文化に触れ、グローバルな視点を養うことは、国際社会で活躍するために不可欠な要素です。
シドニーは、アジア太平洋地域のビジネス拠点としての側面も持ち合わせており、インターンシップや就職の機会に恵まれている点も魅力です。グローバルキャリアを意識する皆さんにとって、UTSは最適な環境と言えるでしょう。
世界トップレベルの教育、実践的なスキルを重視するカリキュラム、そしてグローバルな学習環境。UTSは、AI分野で国際的なキャリアを築きたいと考える皆さんにとって、最良の学びの場となるはずです。
シドニー工科大学(UTS)のAIコースでは何を学ぶ?注目の科目例
UTSのBachelor of Artificial Intelligenceコースでは、AIの専門家として活躍するために必要な知識とスキルを体系的に学びます。
特にAIを学ぶ上で重要な科目と、専門性を深めるためにおすすめの選択科目をピックアップしてご紹介します。
必修科目:AIエンジニアとしての基盤を固める
科目名 |
内容 |
Mathematics 1 & 2 (数学1&2)
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AIの土台となる数学を学びます。
- 微分積分、線形代数、確率統計などの数学的知識を習得
- AI技術を深く理解するための論理的思考力と分析能力を養成
- AIアルゴリズムを理解し、応用するための基礎を築きます
例:データ分析、AIモデルの精度評価、最適化問題などに不可欠な知識を習得します。
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Programming Fundamentals & Programming 1 & 2(プログラミング基礎、プログラミング1&2)
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プログラミングの基礎から応用までを学びます。
- Pythonなどの主要なプログラミング言語を習得
- 実際にAIモデルを実装・実行するためのプログラミングスキルを習得
- AIシステム開発に必要なコーディング能力を養います
例:AIモデルの設計、データの前処理、結果の可視化など、AI開発の現場で求められるスキルを身につけます。
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Machine Learning (機械学習)
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AIの中核となる機械学習の仕組みを学びます。
- データ分析、パターン認識、予測モデル構築など、実践的なスキルを習得
- AIアルゴリズムを理解し、適切に選択・適用する能力を養います
- 機械学習モデルの性能評価、改善、チューニングのスキルを習得
例:画像認識、自然言語処理、レコメンドシステムなど、様々なAIアプリケーションの基礎となる技術を学びます。
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Introduction to Artificial Intelligence (人工知能入門)
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AIの全体像を学びます。
- AIの歴史、基本概念、最新の応用事例を幅広く学習
- AIが持つ無限の可能性と社会への影響を理解
- AI倫理に対する理解を深め、責任あるAI開発者を目指します
例:AIが社会に与える影響を多角的に考察し、AI技術の可能性とリスクを理解します。
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Database Fundamentals (データベース基礎)
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AI技術開発に不可欠なデータ管理を学びます。
- データベースの構造や仕組みを学習
- 大量データを効率的に管理・活用するスキルを習得
- AIシステム開発におけるデータマネジメント能力を強化
例:AIモデルの学習に必要なデータを整理し、効率的に活用するための知識を習得します。
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AI/Analytics Capstone Project (AI/アナリティクス キャプストーンプロジェクト)
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チームで実践的なAIプロジェクトに挑戦します。
- これまでに学んだ知識とスキルを総動員
- 現実の課題解決に挑戦し、問題解決能力を磨く
- チームワーク、コミュニケーション、プロジェクトマネジメントのスキルを強化
例:企業との連携プロジェクトで、実社会の課題解決にAI技術を応用する経験を積むことができます。
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選択科目:専門性を深め、より高度な知識を習得
科目名 |
内容 |
Deep Learning and Convolutional Neural Network (深層学習と畳み込みニューラルネットワーク)
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最先端のAI技術である深層学習を学びます。
- 画像認識、自然言語処理など、現在のAI技術のブレークスルーを支える深層学習の技術を徹底的に学習
- ディープラーニングの理論と実装を理解し、高度なAIモデルを開発する能力を養います
例:自動運転車の画像認識、AI翻訳、画像生成など、最先端AI技術の開発に携わるための専門知識を習得します。
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Natural Language Processing (自然言語処理)
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AIに言葉を理解させるための技術を学びます。
- 人間が日常的に使う「言葉」をコンピュータに理解させるための技術を学習
- AIとの自然なコミュニケーションを実現する可能性を探る
- AIチャットボットや自動翻訳技術の開発に繋がるスキルを習得
例:AIチャットボット、自動翻訳、感情分析など、自然言語処理技術を駆使したアプリケーション開発に携わることができます。
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Reinforcement Learning (強化学習)
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AIが自ら学習する技術を学びます。
- ゲームAIやロボット制御など、複雑なタスクをAIが自ら学習して解決する「強化学習」の技術を習得
- AIに自律的な判断能力を付与するための知識を深める
例:ゲームAI開発、ロボット制御、自動運転など、AIが自律的に判断し、行動するシステム開発に携わることができます。
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Emerging Topics in Artificial Intelligence (人工知能の最新トピック)
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AI分野の最先端の動向を学びます。
- 常に進化し続けるAI分野の最先端のトピックを学習
- 未来のAIを創造するための新たな視点を得る
- 最新の研究動向やトレンドをキャッチし、常にアップデートされた知識を習得
例:AIの倫理的な課題、AIの社会実装における課題など、常に変化するAI分野の最先端を学び続けます。
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Advanced Artificial Intelligence(高度な人工知能)
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AI技術の応用を深く学びます。
- 多彩なAIの最新技術を学習
- 最先端のAIエンジニアとして活躍するための土台を形成
- より高度なAIモデルの開発や応用研究に繋がる専門知識を深める
例:AIの最先端技術を駆使して、新たな価値を創造し、社会に貢献するAIエンジニアを目指します。
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Sub-Major:業界と直結した実践的なスキルを磨く
科目名 |
内容 |
AWS Industry (AWSインダストリー)
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Amazonが提供するクラウドサービスであるAWSを学びます。
- AWSを用いた開発スキル、ネットワークやデータベースの基礎を学習
- クラウド技術を活用したAI開発に役立つスキルを習得
- 最先端の技術に対応できる力を習得
例:AWSのクラウド環境でAIモデルを構築、デプロイ、運用するための実践的なスキルを習得します。
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Google Industry (Googleインダストリー)
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Googleが提供するクラウドプラットフォームであるGCPを学びます。
- GCPを用いたAIモデルの構築、アプリ開発などを学習
- Googleの最先端技術を活用したAI開発スキルを習得
- クラウドベースのAI開発を実践的に学ぶ
例:GoogleのクラウドAIサービスを利用したアプリケーション開発や、データ分析プロジェクトに携わることができます。
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これらの科目はほんの一例であり、より専門的な科目を深く学ぶことも可能です。
単に知識を詰め込むだけでなく、グループワークや実践的なプロジェクトを通して、チームで課題を解決する力や、創造性を発揮する機会が多く用意されているのがシドニー工科大学(UTS)のAIコースの魅力です。
AI人材の未来:グローバルキャリアをデザインする

AI分野は、今後ますます成長し、社会で重要な役割を担うと予測されています。その成長を支えるのは、AIの専門知識とスキルを持つ人材です。現在も未来も、AI人材は世界中で求められ、活躍の舞台はグローバルに広がっています。
UTSでAIを学ぶことで、次のようなキャリアパスを描くことができます。
AI人材の主なキャリアパス
AI人材のキャリアパスは多岐にわたりますが、ここでは代表的な4つの職種をご紹介します。
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AIエンジニア: 未来のテクノロジーを創るスペシャリスト
- 仕事内容: 自動運転システム、AIロボット、画像認識システムなど、AI技術を応用したシステムや製品の開発を行います。
- 活躍フィールド例: IT企業、自動車メーカー、電機メーカー など
- 企業例: Google、Tesla、Sony
- こんな人におすすめ: AI技術開発の最前線で、ものづくりに情熱を注ぎたい方
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データサイエンティスト: データでビジネスを成功に導く
- 仕事内容: ビッグデータを解析し、隠れた洞察を発見。ビジネス上の課題解決や意思決定をサポートします。
- 活躍フィールド例: IT企業、金融機関、コンサルティングファーム、マーケティング企業 など
- 企業例: Amazon、JP Morgan Chase、Accenture
- こんな人におすすめ: データ分析を通じて企業の成長に貢献したい、論理的思考力を活かしたい方
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AIコンサルタント: AI導入で企業変革をリードし、新たな価値を創造する
- 仕事内容: 企業に対してAI導入戦略を立案し、AIプロジェクトを推進。AI技術を活用した新規ビジネスの創出を支援します。
- 活躍フィールド例: コンサルティングファーム、IT企業、事業会社(経営企画部門など)
- 企業例: Deloitte、IBM、日立コンサルティング
- こんな人におすすめ: AI技術をビジネスに統合し、企業の変革をリードしたい方。コミュニケーション能力や問題解決能力に自信がある方
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AI研究者: 未知の領域へ、AI技術の理論と実践を追究する
- 仕事内容: 大学や研究機関に所属し、AIの基礎研究や応用研究に取り組み、未来のAI技術を生み出します。
- 活躍フィールド例: 大学、研究機関、IT企業(研究開発部門)
- 企業例: 東京大学、理化学研究所、Google Research
- こんな人におすすめ: AI技術の探求を深めたい、知的好奇心が旺盛な方
AI人材が活躍するグローバルフィールド
AI人材の活躍の場は、特定の業界や地域に限定されません。テクノロジー、自動車、エレクトロニクス、金融、医療、エンターテインメント、小売など、全ての産業において、AI技術の活用が不可欠となっており、AI人材はグローバルで求められています。
- テクノロジー:
Google、Microsoft、Amazon、Apple、Meta
- 自動車:
Tesla、Toyota、Volkswagen、GM
- エレクトロニクス:
Sony、Panasonic、Samsung、LG
- 金融:
JP Morgan Chase、Goldman Sachs、Morgan Stanley
- 医療:
Johns Hopkins Hospital、Mayo Clinic、University of Tokyo Hospital
- エンターテインメント:
Netflix、Spotify、Disney、任天堂
- 小売:
Amazon、Walmart、Alibaba、ファーストリテイリング
これらの企業はほんの一例です。AI技術はすでに社会の隅々まで浸透し、AI人材が活躍できるフィールドは、今後ますます拡大していくでしょう。
データが示すAI人材の高い需要
LinkedInが発表した調査レポート「
The 5 Most In-Demand Skills In 2025」によれば、AI関連スキルは2025年に最も需要の高いスキルの一つです。
また、日本政府による「AI戦略2021」の策定をはじめ、世界各国でもAI人材育成を国策として推進しており、AI専門家の重要性は高まっています。シドニー工科大学(UTS)でAIを学ぶことは、グローバルな舞台で活躍するキャリアの基盤となるでしょう。
Bachelor of Artificial Intelligence(AI) 入学要項
コース名 | Bachelor of Artificial Intelligence(AI) |
期間 | 3年間 |
入学 | 2月、7月 |
学費 | A$52,410/年間(約508万円)※2025年度 |
英語 |
・IELTS Academic overall 6.5(ライティングセクション 6.0)/TOELFibt 79−93(ライティング21)
または
・UTSカレッジの進学準備英語コースAE5を規定レベルで卒業すること |
出願条件 |
・日本の大学1年次修了または日本の高校卒業資格+大学入学共通テスト試験結果(7科目)
・UTSカレッジディプロマコースを規定の成績を修めること。
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UTSカレッジディプロマコースを経由して進学

日本の高校で評定平均2.8以上/5段階評価(主要科目重視)をお持ちの場合、UTSカレッジで開講されているDiploma of ITを規定の成績で修了すると、48クレジットポイント(1年相当)が免除となり、大学2年次編入を目指すことができます。
コース名 | Diploma of IT |
期間 | 8ヵ月(2学期)、1年(3学期) |
入学 | 3月、6月、10月 |
学費 | A$38,000(約369万円)※2025年度
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英語 |
・IELTS 6.0 (ライティング6.0)
または
・UTSカレッジの進学準備英語コースを規定レベルで卒業すること |
出願条件 |
・高校卒業資格、評定平均2.8以上/5段階評価(主要科目重視) |
出願に向けての準備
1. まずは英語試験を受けましょう
まずは
IELTS(アイエルツ)試験を受験しましょう。日本では下記3つの機関がIELTS試験を開催しています。
2. 出願に必要な書類を準備しましょう
出願には下記4点の書類が必要となります。IELTSの受験が終わったらこちらの4点を揃えて担当カウンセラーにご提出ください。
- 最終学歴の卒業証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
- 最終学歴の成績証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
- 職務経歴書(英文) ※職歴をお持ちの方
- 在職証明書(英文) ※職歴をお持ちの方
- IELTS(Academic)またはTOEFLスコア結果
- パスポートコピー
3. 出願手続きスタート
最後に、
オンライン申込みフォームを送信してください。その後、正式にシドニー工科大学(UTS)への出願手続きをスタートします。
留学相談&お問い合わせ先
当社オーストラリア留学センターはシドニー工科大学を含め全豪29大学の公式出願窓口となっており、ご相談から出願手続き、更に現地サポートまで全て無料で提供しております。
※備考※
・本記事は2024年8月現在の情報に基づいており、コース概要や入学基準は変更されることもございますのでご留意ください。
・学費は毎年改定されます。本記事では2025年度学費をご案内しております。
・日本円は弊社が取得できる最新の送金レート(A$1=99円) で換算しており、実際はお支払い時にご利用の金融機関の為替レートが適用されます。

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