オーストラリアの大学進学を考える高校1・2年生の皆様へ


将来の進路としてオーストラリアの大学進学を考えている高校1年生、2年生の方もいらっしゃるかと思います。

オーストラリアの大学進学は、基本的に高校の成績と英語力で合否が決まるので、日本の大学のように受験に備える、といったことはありません。また、推薦入試やAO入試のようなものもなく、具体的な出願は早くて高校3年生の夏休み以降が目安になります。

具体的な流れは「高校3年生から始める、オーストラリアの大学出願準備」をご覧ください。

では、高校1・2年生の皆様は、オーストラリアの大学進学の準備として何をすればよいでしょうか。オーストラリアの大学進学に向けた14の項目をご案内いたします。

1. 進学先候補を考える

オーストラリアには約40大学があり、それぞれ特徴を持った教育を提供しています。

進学方法も、大学直接入学、ファウンデーション経由、ディプロマからの編入等のルートがあり、

・目指したい大学
・学びたい分野
・高校の成績
・英語力

等によって、実際にどういった進学ルートになるのかが決まります。

オーストラリアの大学は、入試や推薦入試、AO入試といったものはなく、高校の成績と英語力で合否が決まるシンプルなものです(芸術や音楽、医学部等、一部学部では追加の試験項目があったりします)。

オーストラリアで目立つ大学と言えば、Grouo of 8(グループ・オブ・エイト)と呼ばれる、世界大学ランキングでも高い評価を受けるトップ8大学です。ただ、必ずしもトップ大学がいい、というわけではなく、それぞれのご希望によって大学の選び方が変わります。

オーストラリアの大学進学については、「ステップガイド」もご参照ください。

2. 高校の文系・理系コースを考える


高校が文系・理系コースに分かれている場合、どちらに進むかはご自身の得意科目や将来理工系に進みたいかどうか等で考えると思います。

オーストラリアでは高校は文系選択であっても理工学部へ進学できる大学もありますが、特に気を付けたいのはトップ大学のビジネスや商学部進学の場合です。

文系コースからビジネス・商学部進学を希望する方も多いのですが、例えば、メルボルン大学やクイーンズランド大学の場合。日本の普通高校卒業の場合はファウンデーションコースからの進学を目指すことになり、ビジネス・商学部はファウンデーションでの数学科目の受講が必須です。

ただ、高校数学が不足しているとファウンデーションで数学の受講が認められず、ビジネス・商学部へ進学ができない、といったケースも起こります。

目指したい大学・学部の入学条件に高校の科目が対応しているかもチェックしてください。

3. 予算計画を立てる

オーストラリアの大学進学を考えるにあたり、予算計画はしっかりと立てておくことがおすすめです。

オーストラリアの大学進学に必要となる費用はこちらがあります。

・学費
・出願費用(不要な大学がほとんど)
・学生ビザ
・OSHC
・教材費
・生活費
・航空券
・留学保険(任意加入)
・留学エージェントによっては手数料・サポート料(弊社は無料です)

一番費用がかかるのは学費となり、基本的に学期ごとの支払いです。例えば、年間A$35,000の学費の場合、最初に半分のA$17,500を支払い、2学期目に残りA$17,500を支払います。

学費の注意点は、実際に受講する科目によって学費が変わり、また、毎年見直しが入るため、ウェブサイトやオファーレターに掲載されている学費はあくまでも「参考学費」です。

3年間のコースであれば、為替変動の影響も考慮に入れ、合計学費は記載されているものよりも50万~150万円はプラスで予算を組むことがおすすめです。

生活費は、生活の仕方によって大きく変わりますが、学生ビザでは2週間で48時間、学校ホリデー期間中は時間制限なくお仕事ができるので、アルバイトをして生活費の足しにしている留学生も多くいます。ただし、アルバイトはすぐに見つかる保証もなく、収入も安定しない場合もあるので、アルバイトだけをあてにしないようにして下さい。

その他、学部・専攻によっては各種予防接種が必要だったり、実習等で遠方へ行くことになる場合もありますので、さらにプラスで費用がかかります。

実際に進学をする年度によって各種費用は変動することもよくあります。

高校1年・2年の方は、現在の情報は変わることもあるので、あくまでもご参考として、余裕をもった予算計画を立ててください。

4. 現地滞在先を調べる

オーストラリアに進学した際、滞在先をどうするかは気になるポイントだと思います。

留学生の滞在方法は、学生寮、学生アパート、ホームステイ、シェアハウスが主なオプションです。

【学生寮】

英語ではdormitory(ドーミトリー)と言われるかと思いますが、オーストラリアの大学のdormitory的な学生寮はResidential College(レジデンシャル・カレッジ)と呼ばれています。

学生寮はすべての大学にあるわけではなく、入居にあたり審査もあるので誰でも入れるわけではありません。

【学生アパート】

大学の周りに学生アパートが多くあり、完全一人部屋のスタジオ(Studio)と呼ばれる部屋もあれば、4ベッドルーム(ベッドルームは4つあり、キッチン等はシェア)やベッドルームを誰かとシェアをするシェアルーム等、色々なタイプの部屋があります。

大学の住まいのウェブページから学生アパートの確認もできますし、「都市名 Student Accommodation」といったワードで検索をすると、学生用アパートをご覧いただくことができます。

学生アパートは特に学生寮のように審査はなく、部屋に空きがあれば基本的に入居することはできます。また、日本のように保証人を立てたりといったこともないので、比較的契約は簡単です(日本から申し込みができ、オンラインで全て完結します)、

【ホームステイ】

ホームステイは現地の家庭に滞在することになるので、オーストラリアの最初の生活感覚を知るにはおすすめできる方法です。

平日朝晩2食、休日3食提供がスタンダードなプランとなり、手配業者やプランによっては食事なしや朝食のみつけるといった調整ができます。

【シェアハウス】

シェアハウスも一般的な滞在方法であり、シェアをする人数や人、部屋タイプ、家賃等は、物件によってかなり違いがあります。

Flatmateや日本人向け情報サイト日豪プレス等、インターネットの掲示板や、SNSのコミュニティ等でシェアハウスの情報をご覧いただくことができます。

シェアハウスは不動産屋が間に入るというよりも、個人が募集していることが多く、その分入居手続きも簡単ですが、中には詐欺や詐欺まがいの募集があったり、しっかりと契約条件を確認しておかないと後々トラブルになることが多いので注意が必要です。

最近は住まい不足の状況になっており、どのような滞在方法にしても早めに動き出すことが重要です。

5. 高校の勉強をがんばる


高校の成績によって進学を目指せる大学や進学ルートも変わるので、特に英国数理社5教科系科目を中心に勉強をがんばっていただければと思います。

また、オーストラリアでは学費一部免除の奨学金を提供している大学もあり、その多くが成績優秀者が対象です。

成績が高ければ高いほど目指せる大学の幅が広がり、奨学金獲得の可能性も出てきます。

6. 英語の勉強をがんばる

オーストラリアの大学進学では、IELTS(アカデミック)やTOEFL iBTといった英語力証明が一般的に利用されており、これらの試験対策をしてください。

これらの試験で得点するにはテクニックの部分もありますが、試験対策で学ぶことはオーストラリアの大学に入学をしてからそのまま応用することができます。

そして、日本の高校で学ぶ英語もかなり高度な文法等を扱っています。そのため、高校の普段の英語の勉強を大切にし、試験対策をがんばってください。

ご注意点としては、英語力基準をクリア=勉強についていける、とは限りません。おすすめとしては、入学条件のプラス0.5ポイント上の得点を目指すようにしてください(TOEFL iBTであればプラス10ポイントくらい)。

また、英語力条件を満たせない場合は、大学付属や提携の語学学校の進学用コースで学び、英語力条件を満たす方法もあります(一部利用できない学部や学校もあります)。進学用の英語コースで定められた成績を修めることにより、IELTSやTOEFLの得点がなくても大学進学の英語力条件を満たすことができます。

ただし、進学用英語コースの入学にも英語力条件が定められているので、語学学校を経由する・しないに関わらず、IELTSやTOEFLの対策をして受験してください。

実際に英語力テストを受けるのは高校3年生になってからでも大丈夫ですが、試験対策で手ごたえがあれば、力試しで高校2年生で一度受けてみてもよいかと思います(ただし、通常IELTSやTOEFLのスコアは入学日からさかのぼり2年以内のものが有効ですので、ご注意ください)。

7. 速読の練習をしておく


オーストラリアの大学に入学をすると、膨大な量な学術書や論文を読んだりします。1つ1つ丁寧に読んでいたのでは、とてもではありませんが授業や課題の提出に間に合いません。

必要な情報をさっと見つけたり読み取ったりする力が重要となるので、速読の練習をしておくと役に立ちます。

8. 国語力を磨いておく

統計を取ったわけではありませんが、これまで多くのオーストラリアの大学進学をお手伝いさせていただいた経験上、国語力が高い人は英語での勉強もうまくいくケースが多いように感じます。

「7」の速読も、国語力があった上でなければ必要な情報をうまく読み取ることができません。

国語力は一朝一夕で身に付くものではないので、本でもニュース記事でも毎日活字に触れることを意識してください。

文章は英語でも日本語でも構いません。

第二言語能力は第一言語を超えることはない、とも言われており、日本語力を伸ばすことで英語力もアップのポテンシャルも大きくなります。

9. 日本のことを知っておく

オーストラリアでは「坂本さん」という個人よりも、まず「日本人」として認識されることも多くあります(日本で育った日本国籍以外の方も同様に、国籍もしくは出身国で認識されます)。

そして、友達との会話や授業の中でも「これについて日本ではどう?」と聞かれることがよくあるので、日本のことを知っておくと話題が膨らみます。

日々のニュース等に目を通したり、日本の文化風習について知っておくとよいかと思います。また、日本人よりもドラマやアニメ等に詳しい外国人もいますが、ご自身のご興味範囲内で無理をする必要はありません。

10. オーストラリアのことを知っておく


オーストラリアは日本の21倍の国土面積があり、都市によっても気候や雰囲気が全く異なります。

また、30%近くが海外産まれという多様なバックグラウンドを持つ人たちで構成されており、色々な文化が入り混じっています。

オーストラリアで勉強を考えるのでしたら、オーストラリアの生活環境はもちろん、歴史や文化、社会、自然等についても調べておくことがおすすめです。

オーストラリアのニュースサイトやTV番組を観てみるのもよいと思いますし、オーストラリアの政府系サイト等にも色々な情報が掲載されています。

Youtube等でもワーキングホリデーの方や留学生が現地情報を発信したりもしていて、リアルな現地生活の様子をご覧になることができます。ただ、情報の偏りや誤りがあったりすることもあるので参考情報の1つとしてご覧ください。

日本語の情報ももちろんたくさんありますが、英語の勉強だと思って英語で情報を調べてみるのも1つです。

11. 自分の意見を持つ

オーストラリアの大学では自分の意見を述べる・求められる機会が多くなります。

大学で学ぶことには、明確な答えがないものに対して取り組み、合っている・間違っているの判断が難しい場合、あるいは白黒つけられないことも多くなります。

そのため、なぜ自分がそう考えたのかのプロセスをその根拠とともに示すことが重要です。

こういった大学で必要な思考方法は「クリティカルシンキング」と言った言葉でよく表現されています。

日本にいる間は、例えば、日々のニュースや物事に対して自分はどう思うのか、考える習慣をつけておくことおすすめです。

12. 家事全般に慣れておく

オーストラリアで初めて実家を離れて一人で生活、という方も多いと思います。

そんな時、重要となるのは家事です。特に料理はできるようになっておくことをお勧めします。

オーストラリアの大学での勉強は大変ですが、その中で家事に慣れていないと、意外とストレスになります。特に、料理に苦労する人が多く、食生活は日々の生活の基本でメンタル面にも影響するので、充実した大学生活を送る上でも重要です。

スーパー等での買い物の感覚も日本とは異なりますが、主要都市であれば日本の食材や調味料も手に入りやすいので、日本の料理もつくりやすいです。

13. タイピング練習をしておく

タイピングの必要性は技術の進化とともに変わってきており、今後も変化していくかと思いますが、大学の課題でエッセイを書いたりする時にスムーズにタイピングが出来ないと不便なことも多いです。

スマホやタブレットの操作に慣れており、タイピングはあまりしたことがない、という高校生もいるかもしれませんが、ブラインドタッチはできるようになっておくと、オーストラリアの大学に入学した際に課題等で時間の節約ができます。

14. 健康な身体づくりを意識する

十代の方に「健康な身体づくりを」といってもあまりピンとこないかもしれませんが、オーストラリアの大学の勉強は大変ですし、時には徹夜をして課題をこなすことも出てくるかもしれません。

特にオーストラリアで体調を崩してしまうと、頼れる人も少なく、日々の生活が難しくなり、授業にも出れず、課題もできない、といったことも起こりえます。

そのため、日々の食生活や運動等で、なるべく体力をつけて精神的なバランスも取っておくことが重要です。

もちろん、持病等の関係で運動がそれほどできないという方もいるかと思いますので、無理のない範囲で取り組み、現地で何かあった際はどうすればよいかシミュレーションをしておくとよいでしょう。

オーストラリアの大学進学に向けて


高校1・2年生はまだ出願等の具体的な動き出しには早いタイミングですが、情報収集や予算計画、大学生活に向けた準備等でできることはたくさんあります。

同級生と違う道に進もうとすると周りからや自分自身でプレッシャーをかけてしまい、「早く早く!」と焦ることもあると思います。焦る気持ちは理解できますが、オーストラリアの大学進学はシンプルでフレキシブルなので、今できる準備をしっかりとしてオーストラリアの大学生活に向けて準備をしてくださいね!
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号H297)
現在はメルボルンからオーストラリア全土の留学相談をしております。色々な情報をインターネットで探せますが、やはり実際はどうなのか、何が本当なのか不安はつきまとうもの。まずはお気軽にご相談ください。考え過ぎて立ち止まるなら、一度動いてみませんか? このカウンセラーに質問する

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