このAptitude Test(適性試験)は、英語と日本語のコアスキル(リスニング、スピーキング、リーディング、ライティング)、発音、会話の分析力、コミュニケーション能力、そして時事問題に精通しているかどうかを判断するために行われます。
通訳・翻訳者はいつどのような議題においても臨機応変に適切に訳することを求められます。今日の仕事内容は政治家の通訳、明日は環境問題に関する論文の翻訳、という具合に様々なジャンルの事柄を扱うため、日本語英語力だけでなく常に時事問題に精通していることがとても重要とされます。
テストは大きく2つに分かれており、Part1は4つ、Part2は3つの質問で構成されています。
【Part1】ライティング(60分) |
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①指定された3つのトピックにのうち1つを選択し、それについて日本語で意見を述べる ②与えられた英文を日本語に翻訳する ③与えられた英文を読み、空欄の語彙を埋める ④与えられた日本文を読み、空欄の語彙を埋める |
【Part2】オーラル(30分) |
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①3つのトピックから1つを選び、3分間の英語スピーチ(本番前に5分間の準備時間が与えられます) ②英語の会話を日本語に訳す ③日本語の会話を英語に訳す |
【Part1】ライティング(60分) | |
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第1問 | <日本語エッセイ>下記3つから1つテーマを選択して20行のエッセイ ①ホルムズ海峡に関する内容 ②今後の日韓関係についてあなたが考えること ③グレタトゥンベリさんを通して考える、若者の主張について ③については「最近環境活動家であるグレタさんは、学校を休んでまで環境保護を訴えています。しかしそれに対しての賛否両論があります。あなたは、若者が社会に対して声をあげて主張することに関してどのように考えていますか」という内容が正確だったかも。 |
受験者Aさんのコメント 予想していた時事ネタは、テロ対策、核兵器問題、環境問題(海洋プラスチック)、Brexit、AIや5Gなどの情報系、働き方改革、オリンピックと復興、貿易戦争、IRなど。 私は③を選びました。正直、①②はトピックだけしか記憶がありません。でも両者とも予想していたトピックだったので、もう少し丁寧に情報収集すればよかったかも。「日韓」よりも私は核兵器寄りの内容を整理していたので、どちらかと言えば北朝鮮・アメリカとの内容を考えていました。 | |
受験者Aさんからの対策アドバイス 過去問もないためイメージしにくく一番対策しにくい問題でした。ネタを整理し、その内容に関する自分の意見を持っておく、それをノートに箇条書きでまとめておくと良かったかも。20行は思ったよりも行数もなく、おそらく600字程度だと思います。小論文対策をイメージしていたのですが、それよりも気軽にかけました。 対策としては、文藝春秋2019年の論点100や高校の現代社会の参考書やNHKのテレビ等を参考にして、基盤となる知識をつけました。英検2次英作文の対策本や“日本人のための教養ある英会話”と同時進行で、それらの内容を英語でどう表現されているのかを確認。全てを完璧にしようとするとキリがないので、少し力を抜いてやっているのもいいかも? | |
第2問 | <英文翻訳>‘The outcome of the Measles’ |
受験者Aさんのコメント 英字新聞か医学関係のArticleからの抜粋風の問題。1文ずつ訳すのですが、全体で見た時にまとまりのよい日本語になっているかに配慮して訳しました。 英文自体はそこまで難しくなかったのですが、残念ながら大切なキーワードmeasles(はしか)が全く分からず、最初から撃沈。(タイトルから訳す)。空欄にするのもいやなので、思い切って‘ミーソル’と統一し、最後まで訳出。何かの病気か伝染病系だとはわかったのですが・・・。さらに「感染」の「感」がなぜか出てこず、ひらがなで書いてしまうという失態も。 スマホの功罪をひしひし感じました。手や口を使った学習も必要です。 | |
第3問 | <英文穴埋め>「言語」に関する英文 |
受験者Aさんのコメント 自信のなかったパートです。内容が言語に関してだったので、少し難しく感じました。 | |
第4問 | <日本語穴埋め>食品ロスについて |
受験者Aさんのコメント おそらく新聞の抜粋。部分的な穴埋めで、全部で10箇所ほど。今回は私にとってはラッキー問題で、5分もかからず終了。‘食料自給率’などのキーワードや‘しかし’などのつなぎ言葉をいれる問題。ただ、内容が自分の苦手な内容だったら時間がかかることもあるので、日頃から新聞を読むことが大切だと感じました。 |
【Part2】オーラル(30分) | |
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第1問 | <英語スピーチ>下記3つから1つテーマを選択して2〜3分間の英語スピーチ ①アフリカについて(詳細不明) ②(不明) ③ブレグジットが与える影響ついて |
受験者Aさんのコメント 5分で準備し3分間で論理的に話さないといけないので、かなり緊張していました。ただ、いずれも話しやすい内容でなかったのは確かです。ブレグジットも楽勝!と言うトピックではなかったけど、直感で「これしか話せない」と思い、選択。ブレグジットとは何か、どういう状態なのか。それに関しての自分の考えとそう思う理由、どんな影響を与え、それがどういったマイナスに繋がるのかをまとめてちょうど3分しっかり話しきって終わりました。 対策としては、(全てにつながると思うのですが)まずは日本語でその内容について整理をし、その後同様の記事を探し(BBCなど)、語彙を強化。私はスマホに録音し、それを聞いて論理的かどうかを確認していました。 | |
第2問 | <通訳(日→英)>東京オリンピックのボランティアについて |
受験者Aさんのコメント 1~2文の日本語が流れた後に、指定された空白の時間があり、その制限時間内に英文にする。これを1セットとし、全部で5セット。 後にも出てくるのですが、数を英語、日本語で表現することになれていないため、結果として正解だったかは不明です。正確に表現できなければ、約○○以上/以下、という風に概要を伝えるのも手です。 数年前に受験した方と話をした際、その方は全てを訳した、とおっしゃっていました(かなり英語のできる方)。私は聞いた日本語を一字一句正確に訳すことに自信がなかったので、ポイントだけを掴んで英語にしました。制限時間よりも少し早めに終わりました。 | |
第3問 | <通訳(英→日)>乳製品やワイン等のオーストラリアへの輸入品、関税について |
受験者Aさんのコメント 自信のないパートでした。日→英同様、1~2文の英文を日本語にする。リスニング力、その分野に関する語彙力が問われるため、私のように知識がなければひたすら聴くことに集中しなければならず、苦しかったです。が、聞こえてきた内容を頼りにわかる部分をつなげ、黙ることなく喋りました。 第2、3問ともに持参したボイスレコーダーに録音します。その音源(形式はMP3のみ)をUSBを使って監督者のPCに送る形になります。よって、ボイスレコーダーの扱いにも慣れておく必要があります。 スピーキングはアウトプットです。毎日できなくても、2日に1回は英文を作って話すトレーニングが大切だと思いました。 |
【Part1】ライティング(60分) | |
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第1問 | <日本語エッセイ>下記3つから1つテーマを選択して20行のエッセイ ①今年(2017年)の都議会選挙における都民ファーストの躍進の背景について ②北朝鮮問題について 対話と圧力 どうアプローチすべきか? ③オーストラリアの同性婚における賛否 |
第2問 | <英文翻訳>イタリアのシチリア島への難民退去問題に関する記事の翻訳 |
第3問 | <英文穴埋め>トランプ大統領が打ち出したメキシコ国境との壁に建設による生態系への影響に関する記事 |
第4問 | <日本語穴埋め>テロや環境問題に関するG8サミットの重要性について |
【Part2】オーラル(30分) | |
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第1問 | <英語スピーチ>下記3つから1つテーマを選択して2分間の英語スピーチ ①気候変動と温暖化の関係について ②オーストラリア国内における同性婚の是非と郵便投票について ③眞子様の皇籍離脱について |
第2問 | <通訳(日→英)>シリア難民とアラブの春について |
第3問 | <通訳(英→日)>フェイクニュースについて |
【Part1】ライティング(60分) | |
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第1問 | <日本語エッセイ>下記3つから1つテーマを選択して20行のエッセイ ①今年(2017年)の都議会選挙における都民ファーストの躍進の背景について ②北朝鮮の核開発について ③オーストラリアの同性婚における賛否 |
第2問 | <英文翻訳>イタリアの市長の犯罪対策政策について |
第3問 | <英文穴埋め>トランプ大統領が打ち出したメキシコ国境との壁に建設による生態系への影響に関する記事 |
第4問 | <日本語穴埋め>G7で決まったネット上のテロ対策について |
【Part2】オーラル(30分) | |
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第1問 | <英語スピーチ>下記3つから1つテーマを選択して2分間の英語スピーチ ①気候変動と温暖化の関係について ②トランプ大統領のリーダーシップについて ③眞子様の皇籍離脱について |
第2問 | <通訳(日→英)>シリア難民とアラブの春について |
第3問 | <通訳(英→日)>フェイクニュースについて |
知識はテストの1週間前に新聞を読んで身につけられるものではなく積み重ねが大切なので、将来通訳者・翻訳者を目指したい!と思われたら、まずは常に両言語での情報収集を心がけてください。日本の新聞やもちろん、オーストラリアのニュース(AU版のABCなど)にも目を通されることをお勧めします。
国際的にニュースになっていることに対し、日本とオーストラリアではどのように報道され、どういった単語や言い回しが使われているかなども意識することが重要です。
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