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クイーンズランド大学の通訳翻訳コースと適性試験


目次

クイーンズランド大学の通訳翻訳修士課程コース概要

クイーンズランド大学のMaster of Arts in Interpreting & Translationはジュネーブに本部を置くAIIC(国際会議通訳者連盟)の国際会議通訳トレーニングコースとしても認定されている世界的にも非常に評価の高い通訳翻訳コースで、且つ、入学審査の段階でAptitude Test(適性試験)の受験が必須であることからも、この分野における最難関のコースとされています。
通訳翻訳修士課程コース(MAJIT)の概要
入学毎年1回(本年度は2019年2月25日)
期間2年
学費$34,8002×2年間=69,600ドル(約557万円程)(2020年度)
条件1英語力IELTS(Academic) 6.5以上
条件2学士号またはそれ以上の学位を保持していること(成績GPA5.0/7.0以上)
条件3①②を満たした上で出願後、Aptitude Test(適性試験)に合格すること
※学費は現在のレート(1豪ドル=約80円)で換算しております

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2つの出願ステップ

MAJITコースへの出願には2つのステップがあります。

ステップ1:学力&英語力の条件を満たす
まずは「学士号またはそれ以上の学位を保持していること(成績GPA5.0/7.0以上)」「英語力IELTS6.5以上」を満たしていることが出願の条件となります。これを満たして初めて出願出来るようになります。
【ご注意】付属語学学校とのパッケージ不可
MAJITコースは、出願条件である規定の英語力(OELTS6.5以上)を満たしてからでないと出願できません。付属語学学校の英語コース+MAJITコースのパッケージ申し込みや、英語コースからのダイレクトエントリーでのMAJIT申し込みは出来ませんのでご注意ください

ステップ2:Aptitude Testを受けて合格する(適性試験)
ステップ1をクリアして出願後、Aptitude testという適性試験を受けて合格すると、MAJITコースへの入学が認められるようになります。

このAptitude Test(適性試験)は毎年10〜11月に行われます。合格率20%〜30%程度の難関試験で、これがMAJITが“オーストラリアで最難関”と言われる理由の一つでもあります。

Aptitude Test(適性試験)の構成と内容

このAptitude Test(適性試験)は、英語と日本語のコアスキル(リスニング、スピーキング、リーディング、ライティング)、発音、会話の分析力、コミュニケーション能力、そして時事問題に精通しているかどうかを判断するために行われます。

通訳・翻訳者はいつどのような議題においても臨機応変に適切に訳することを求められます。今日の仕事内容は政治家の通訳、明日は環境問題に関する論文の翻訳、という具合に様々なジャンルの事柄を扱うため、日本語英語力だけでなく常に時事問題に精通していることがとても重要とされます。

テストは大きく2つに分かれており、Part1は4つ、Part2は3つの質問で構成されています。

【Part1】ライティング(60分)
①指定された3つのトピックにのうち1つを選択し、それについて日本語で意見を述べる
②与えられた英文を日本語に翻訳する
③与えられた英文を読み、空欄の語彙を埋める
④与えられた日本文を読み、空欄の語彙を埋める
【Part2】オーラル(30分)
①3つのトピックから1つを選び、3分間の英語スピーチ(本番前に5分間の準備時間が与えられます)
②英語の会話を日本語に訳す
③日本語の会話を英語に訳す
Aptitude Test 適性試験のFAQはこちら
※クイーンズランド大学キャンパス以外で受験予定の方(日本など)は、オーラルの試験内容はご自身で持参したMP3プレイヤーに録音しますので必ず持参ください。

合格者から聞いた実際の出題内容

東京でAptitudeテストを受験したAさんの場合(2019年10月受験)

   
   
【Part1】ライティング(60分)
第1問<日本語エッセイ>下記3つから1つテーマを選択して20行のエッセイ
①ホルムズ海峡に関する内容
②今後の日韓関係についてあなたが考えること
③グレタトゥンベリさんを通して考える、若者の主張について

③については「最近環境活動家であるグレタさんは、学校を休んでまで環境保護を訴えています。しかしそれに対しての賛否両論があります。あなたは、若者が社会に対して声をあげて主張することに関してどのように考えていますか」という内容が正確だったかも。
受験者Aさんのコメント
予想していた時事ネタは、テロ対策、核兵器問題、環境問題(海洋プラスチック)、Brexit、AIや5Gなどの情報系、働き方改革、オリンピックと復興、貿易戦争、IRなど。
 
私は③を選びました。正直、①②はトピックだけしか記憶がありません。でも両者とも予想していたトピックだったので、もう少し丁寧に情報収集すればよかったかも。「日韓」よりも私は核兵器寄りの内容を整理していたので、どちらかと言えば北朝鮮・アメリカとの内容を考えていました。
受験者Aさんからの対策アドバイス
過去問もないためイメージしにくく一番対策しにくい問題でした。ネタを整理し、その内容に関する自分の意見を持っておく、それをノートに箇条書きでまとめておくと良かったかも。20行は思ったよりも行数もなく、おそらく600字程度だと思います。小論文対策をイメージしていたのですが、それよりも気軽にかけました。

対策としては、文藝春秋2019年の論点100や高校の現代社会の参考書やNHKのテレビ等を参考にして、基盤となる知識をつけました。英検2次英作文の対策本や“日本人のための教養ある英会話”と同時進行で、それらの内容を英語でどう表現されているのかを確認。全てを完璧にしようとするとキリがないので、少し力を抜いてやっているのもいいかも?
第2問<英文翻訳>‘The outcome of the Measles’
受験者Aさんのコメント
英字新聞か医学関係のArticleからの抜粋風の問題。1文ずつ訳すのですが、全体で見た時にまとまりのよい日本語になっているかに配慮して訳しました。

英文自体はそこまで難しくなかったのですが、残念ながら大切なキーワードmeasles(はしか)が全く分からず、最初から撃沈。(タイトルから訳す)。空欄にするのもいやなので、思い切って‘ミーソル’と統一し、最後まで訳出。何かの病気か伝染病系だとはわかったのですが・・・。さらに「感染」の「感」がなぜか出てこず、ひらがなで書いてしまうという失態も。

スマホの功罪をひしひし感じました。手や口を使った学習も必要です。
第3問<英文穴埋め>「言語」に関する英文
受験者Aさんのコメント
自信のなかったパートです。内容が言語に関してだったので、少し難しく感じました。
第4問<日本語穴埋め>食品ロスについて
受験者Aさんのコメント
おそらく新聞の抜粋。部分的な穴埋めで、全部で10箇所ほど。今回は私にとってはラッキー問題で、5分もかからず終了。‘食料自給率’などのキーワードや‘しかし’などのつなぎ言葉をいれる問題。ただ、内容が自分の苦手な内容だったら時間がかかることもあるので、日頃から新聞を読むことが大切だと感じました。

     
【Part2】オーラル(30分)
第1問<英語スピーチ>下記3つから1つテーマを選択して2〜3分間の英語スピーチ
①アフリカについて(詳細不明)
②(不明)
③ブレグジットが与える影響ついて
受験者Aさんのコメント
5分で準備し3分間で論理的に話さないといけないので、かなり緊張していました。ただ、いずれも話しやすい内容でなかったのは確かです。ブレグジットも楽勝!と言うトピックではなかったけど、直感で「これしか話せない」と思い、選択。ブレグジットとは何か、どういう状態なのか。それに関しての自分の考えとそう思う理由、どんな影響を与え、それがどういったマイナスに繋がるのかをまとめてちょうど3分しっかり話しきって終わりました。

対策としては、(全てにつながると思うのですが)まずは日本語でその内容について整理をし、その後同様の記事を探し(BBCなど)、語彙を強化。私はスマホに録音し、それを聞いて論理的かどうかを確認していました。
第2問<通訳(日→英)>東京オリンピックのボランティアについて
受験者Aさんのコメント
1~2文の日本語が流れた後に、指定された空白の時間があり、その制限時間内に英文にする。これを1セットとし、全部で5セット。

後にも出てくるのですが、数を英語、日本語で表現することになれていないため、結果として正解だったかは不明です。正確に表現できなければ、約○○以上/以下、という風に概要を伝えるのも手です。

数年前に受験した方と話をした際、その方は全てを訳した、とおっしゃっていました(かなり英語のできる方)。私は聞いた日本語を一字一句正確に訳すことに自信がなかったので、ポイントだけを掴んで英語にしました。制限時間よりも少し早めに終わりました。
第3問<通訳(英→日)>乳製品やワイン等のオーストラリアへの輸入品、関税について
受験者Aさんのコメント
自信のないパートでした。日→英同様、1~2文の英文を日本語にする。リスニング力、その分野に関する語彙力が問われるため、私のように知識がなければひたすら聴くことに集中しなければならず、苦しかったです。が、聞こえてきた内容を頼りにわかる部分をつなげ、黙ることなく喋りました。

第2、3問ともに持参したボイスレコーダーに録音します。その音源(形式はMP3のみ)をUSBを使って監督者のPCに送る形になります。よって、ボイスレコーダーの扱いにも慣れておく必要があります。

スピーキングはアウトプットです。毎日できなくても、2日に1回は英文を作って話すトレーニングが大切だと思いました。

東京でAptitudeテストを受験したBさんの場合(2017年9月受験)

【Part1】ライティング(60分)
第1問<日本語エッセイ>下記3つから1つテーマを選択して20行のエッセイ
①今年(2017年)の都議会選挙における都民ファーストの躍進の背景について
②北朝鮮問題について 対話と圧力 どうアプローチすべきか?
③オーストラリアの同性婚における賛否
第2問<英文翻訳>イタリアのシチリア島への難民退去問題に関する記事の翻訳
第3問<英文穴埋め>トランプ大統領が打ち出したメキシコ国境との壁に建設による生態系への影響に関する記事
第4問<日本語穴埋め>テロや環境問題に関するG8サミットの重要性について
【Part2】オーラル(30分)
第1問<英語スピーチ>下記3つから1つテーマを選択して2分間の英語スピーチ
①気候変動と温暖化の関係について
②オーストラリア国内における同性婚の是非と郵便投票について
③眞子様の皇籍離脱について
第2問<通訳(日→英)>シリア難民とアラブの春について
第3問<通訳(英→日)>フェイクニュースについて

クイーンズランド大学でAptitudeテストを受験したCさんの場合(2017年9月受験)

【Part1】ライティング(60分)
第1問<日本語エッセイ>下記3つから1つテーマを選択して20行のエッセイ
①今年(2017年)の都議会選挙における都民ファーストの躍進の背景について
②北朝鮮の核開発について
③オーストラリアの同性婚における賛否
第2問<英文翻訳>イタリアの市長の犯罪対策政策について
第3問<英文穴埋め>トランプ大統領が打ち出したメキシコ国境との壁に建設による生態系への影響に関する記事
第4問<日本語穴埋め>G7で決まったネット上のテロ対策について
【Part2】オーラル(30分)
第1問<英語スピーチ>下記3つから1つテーマを選択して2分間の英語スピーチ
①気候変動と温暖化の関係について
②トランプ大統領のリーダーシップについて
③眞子様の皇籍離脱について
第2問<通訳(日→英)>シリア難民とアラブの春について
第3問<通訳(英→日)>フェイクニュースについて
【合格者からのアドバイス】
筆記はThe Economistと日経を読んで、BBCやCNN、NHKニュースを聞いていればそれほど難しくありません。オーラル(スピーチ)は事前にしっかり練習しておきましょう。

Aptitude Test(適性試験)の受験対策

知識はテストの1週間前に新聞を読んで身につけられるものではなく積み重ねが大切なので、将来通訳者・翻訳者を目指したい!と思われたら、まずは常に両言語での情報収集を心がけてください。日本の新聞やもちろん、オーストラリアのニュース(AU版のABCなど)にも目を通されることをお勧めします。

国際的にニュースになっていることに対し、日本とオーストラリアではどのように報道され、どういった単語や言い回しが使われているかなども意識することが重要です。

Aptitude Test(適性試験)の受験要項

まずは出願し、後日Conditional Offer(条件付き合格)が発行された方のみAptitude Test(適性試験)へ進むことができます。

ブリスベン(UQキャンパス)で受ける場合
適性試験は毎年9月末〜10月上旬に行われます。受験料は55ドル(2019年9月現在)。Conditional Offerを取得したらUQ所定の部署へ連絡し、受験料の支払い方法とテストの詳細について指示を受けます。

東京で受ける場合
適性試験は毎年9月末〜10月上旬に行われます。Conditional Offerを取得したらUQ所定の部署へ連絡し、東京で受験するための会場とスーパーバイザーを手配してもらいます。会場料やスーパーバイザーの費用はすべて自己負担となります。

別の場所で受ける場合
遠方にお住まいの方や規定日時・場所での受験が難しい場合には、ご自身で会場を提供してくれる大学とスーパーバイザーを引き受けてくれる方を探していただき、クイーンズランド大学から許可がおりればそこで受験が可能となります。

「東京」同様、会場料やスーパーバイザーの費用はすべて自己負担となります。尚、最終的なテストの手配はクイーンズ大学・スーパーバイザー・受験者の3者間で行うため、英語でのコミュニケーションが問題なく取れる方をご選出ください。

クイーンズランド大学MAJITコースへの出願方法

当社はクイーンズランド大学の公式出願窓口です。出願希望の方はまず必要な書類(下記4点)をご用意の上、当社のオンライン申し込みフォームからお申込みください。

必要書類
・大学の最終成績証明書(英語版)1部
・大学の卒業証明書(英語版)1部
・パスポートの顔写真ページのコピー
・英語力証明(IELTSアカデミックモジュールで6.5以上、全ての項目で6.0以上)※TOEFL受け入れ可、TOEICや英語検定は不可
出願後、約2週間〜1ヶ月ほどで書類査定の合否が発表され、合格者へのみConditional Offer(条件付き合格)が発行され、適性試験へ進みます。
【注意点】
出願の時点で条件を満たした英語力証明(IELTS6.5)が必要です。もし英語力が基準に達しておらず「現地で英語力を伸ばしてから出願したい」という方は、まずは語学留学からのスタートとなり、基準をクリアした段階ではじめて出願できるようになりますので、事前にお問い合わせフォームからご相談ください。
【書類審査・適性試験で不合格の場合】
書類審査や適性試験で不合格となった場合も、まだ諦める必要はありません!!MAJITの1つ下のレベルである準修士号Graduate Diploma in Arts in Japanese Interpreting and Translatingコースへ変更して出願し直し、合格すればコースの受講が認められ、このコースで規定の成績を修めるとMAJITへの入学が認められます。
同コースは入学査定に時間がかかるため、特に東京での適性試験をご希望の場合は6月頃までを目処に出願しておきましょう。

最高峰の通訳・翻訳コースへ挑戦!

MAJITは入学するのも大変ですが、入学後に授業をパスする事、卒業することがとにかく大変なコースです。そんなMAJITに挑戦するためには英語・日本語のスキルや知識以外にも「通訳・翻訳家として活躍する!」という強い決意と、勉強に対する強い意欲、そしてどんな困難も乗り越える根性が必要です。
最高峰であり最難関のMAJITに挑戦してみたい方は、お問い合わせフォームよりご相談ください。

豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号H318)
13歳でのメルボルン短期留学をきっかけに「英語」と「海外」に目覚め、その後カナダ(語学留学)とアメリカ(大学留学)にも留学。卒業後、ワーキングホリデーでオーストラリアへ再渡豪し、オーストラリア留学センターでワーペリ。帰国と同時にオーストラリア留学センター日本窓口が開設され現職へ。留学生を現地オーストラリアで「迎え入れる立場」と日本から「送り出す立場」、両側での勤務経験を通して、双方の視点からアドバイスすることを心がけています。 このカウンセラーに質問する

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