タスマニア州/タスマニア大学を留学先に選ぶ理由

タスマニアは、オーストラリア最南端の州で、オーストラリア本土から240km南に位置しています。2023年の統計によると、約53万人(ホバートだけで26.7万人)が暮らしている小さな島です。

島のおよそ40%は国立公園や世界遺産に覆われており、海と陸が見事に融合し、美しく豊かな大自然を感じることができる理想的な場所です。タスマニア島の面積は、北海道よりやや小さい(約8割)といわれています。

オーストラリアにはたくさんの魅力的な都市がありますが、不便すぎず、かつ静かな環境で自然や野生動物に囲まれて勉強したい方にとっては、オーストラリアでは最もお薦めの留学先といえるかもしれません。

今回は、タスマニアを選ぶ理由、タスマニアのライフスタイル、そして唯一の大学であるタスマニア大学について詳しく紹介していきます。

タスマニア州はここにある


Tassie(タジー)が愛称のタスマニア州は、上の図のオレンジの部分となり、本島とは別の島に位置します。

シドニーやメルボルンからわずかな飛行時間でアクセスでき、豊かな自然、農産物、美食が広がるこの島は、のどかでありながら活気もある町並みが特徴です。

メルボルンからホバートへのフライトはわずか75分で、日本からは東京からメルボルンやシドニーへの直行便を利用し、その後の乗り継ぎが便利です。

タスマニア州の州都であるホバートは、手つかずの自然、美しい港、広がるビーチに囲まれ、中心部では都会的な雰囲気も味わえます。これにより、バランスの取れた生活や他の大都市よりも静かなライフスタイルを求める方に最適な場所となっています。

どんな留学生活が待っている?

大自然を体感する

世界一空気と水がきれいと言われるほど美しい自然に恵まれているタスマニアでは、大自然と共存しながら暮らすことができます。

880以上あるウォーキング・コース(クレイドル・マウンテン、ベイ・オブ・ファイヤーズ、マウント・ウェリントンなどが人気)をハイキングしたり、キャンプ、キャニオニング、サーフィン、スキューバダイビング、カヤックなどに挑戦してみるのもいいかもしれません。

島内で気軽に旅行できる場所がある


日帰りから泊まりまで、タスマニアには島内でも旅行できる場所がたくさんあります。
手頃な値段でキャンプやホステルを利用できる環境が整っているため、予算重視の留学生にとっても旅行がしやすいかもしれません。

ホバートから日帰りだとブルーニーアイランド、ロンセストンやマウント・ウェリントン、遠出だと、ユネスコの世界複合遺産に登録されているクレイドル・マウンテン、ポート・アーサー、ワイングラス・ベイ、オーストラリアのベスト・ビーチに毎年ベスト10入りしているベイ・オブ・ファイヤーズなど、非常に沢山の美しい観光スポットがあるので、本土までいかなくても楽しむことができます。

ジブリ映画「魔女の宅急便」に登場するパン屋のモデルとなったのでは?と言われている「ロス・ビレッジ・ベーカリー」という地元のパン屋は、ホバートから北へ120kmほど、車で90分程に位置するロスにあります。

食に恵まれた環境

農産物が島内で栽培され、育てられているので、作られたその場で食事や飲み物を楽しむ場所がたくさんあります。毎週土曜日にホバートで行われているサラマンカ・マーケットもその一つです。

特に牡蠣を含む海産物はオーストラリアの中でも一番新鮮といわれています。その他にもブルーニー島産のチーズ、はちみつ、ホタテパイ、国際的な賞を受賞したウィスキーなど、たくさんの島の名物を楽しむことが出来ます。

ワインの生産地としても有名で、ホバートに次いで2つ目に大きな都市、ロンセストンのテイマー川沿いはテイマー・バリーと呼ばれ、多くのワイナリーが集まっているので、ワインめぐりを気軽に楽しむことも出来ます。

他の都市より比較的家賃が安い

メルボルンやシドニーなどの大都市に比べて、比較的家賃が安いことも魅力のひとつです。

便利さ、立地、部屋の数などにもよりますが、メルボルンの家賃料を100%とすると、ホバートだとその80%程の料金でシェアハウスの一室に住めることが多いです。(例:メルボルンで市内近郊で3室ある家の1室をシェアハウスとして借りる場合に週A$300だとしたら、ホバートのシェアハウスで同じ条件で約週A$240ほど)

シェアハウスの家賃は住む場所や条件によっても変わりますが、週A$200〜A$300くらいがホバートの平均値かと思います。ただ大都市はアパートの一室が多いのに対して、一軒家の一室を貸し出すシェアが多いのがホバートの特徴でもあります。

交通移動はバスか自家用車。Uberも気軽に使えます!

タスマニア州の公共交通機関は、バスのみです(観光列車はあります)。 

メトロ・タスマニア(Metro Tas)がホバートの他、ランセストンとバーニーで運行しています。

バスの路線は市内に張り巡らされており、ホバート市内には約90ルートもあります。運行時間や本数は曜日によって異なります。土日はかなり本数が減るので注意が必要です。

交通を利用する場合、GreencardというICカードを購入すると交通費が2割引きになるので、一般的です。

タスマニア大学に通うフルタイムの学生は学割運賃でバスに乗ることができます。車内またはグリーンカード購入時にUTAS発行の学生証を提示することで、割引運賃を受けることができます。

大学では UniHopperという無料シャトルバスがシティー・キャンパス、サンディーベイキャンパス、アコモデーション内を走っています。

また土地柄上、車を持っている大学生もいますし、パーキングは比較的都会より安くなります。他にもUberなどのタクシーサービスもホバートは充実しているのでうまく使いながらみなさん生活されています。

四季があり、過ごしやすい気候


オーストラリア大陸の南東海上に位置し、南極海と南極大陸への研究の玄関口でも有名なタスマニア州は、春夏秋冬のはっきりとした四季があり、日本と真逆の季節になります。タスマニア州の夏にあたる12月から2月の間は、平均気温は11.5−21度ほど。乾燥していますが、天気がよければ海で泳げるような気温です。太陽が沈むと涼しくなります。

冬は6月から8月頃ですが、南極からの南風を受け、タスマニア州はオーストラリアで最も気温が低くなります。ウェリントン山には雪が積もり、1日の平均気温は5~12.3度で、3度近くまで下がることもあります。

基本的には乾燥した気候のため、夏も日本より過ごしやすいのが特徴です。基本的に1年を通して降雨量が少ないですが、1月と2月が最も降雨量が少なく乾燥する時期といわれています。

タスマニア州で唯一の大学、タスマニア大学

タスマニア州のホバートとロンセストンにタスマニア大学のキャンパスがあり、タスマニア州唯一の大学となります。

タスマニア大学では語学留学だけの為に英語コースを開講していませんので、必ず大学のコースとセットでのお申し込みになります。もしワーキングホリデーでタスマニアに住みたい方は、まずは近郊のアデレードやメルボルンで語学学校に通学し、その後移動されるのが一般的です。

日本の大学生でしたら、休学留学で語学コースとスタディー・アブロードのパッケージ留学という選択肢もあります。タスマニア大学で学士号や修士号を取得したい方も、事前の英語コースへの就学が可能です。

タスマニア大学では、柔軟性の高いコースと、仕事と一体化した学習の機会を提供しています。世界で最も美しい場所のひとつであるタスマニア島で暮らしながら、業界のトップ・エキスパートと共に学ぶことができます。学問的にも、社会的、そして環境的にも、豊かで多様な経験ができます。

タスマニア大学を選ぶ理由

留学生割合が低い

下記の比較表でも確認できますが、タスマニア大学の留学生の割合は他の大学に比べてかなり低くなります。タスマニア大学の発表によると、2024年度の留学生割合は約1割となります。

他の大学に比べて、ローカル率が高く、ローカルの学生と学ぶ機会がより多くあると言えます。

サポートの充実

アカデミックサポート、キャリアアドバイス、もしくはその他の相談までタスマニア大学では留学生をサポートする様々な相談窓口があります。

留学から卒業までのサポートや大学の環境に慣れる手助けをしてくれる「International Student Advisers」や、コースや入学手続き、大学生活、時間管理に関するアドバイスをしてくれる「College Student Advisers」、個別にアポイントメントを取り、英語サポートを含む学問的スキルの手助けをしてくれる「Learning Advisers」から24時間リアルタイムで専門家による学習サポートにアクセスすることができる「24 Hour Study Support」まで様々です。

また、勉強や留学生活に少し疲れた時に利用できるメンタル・カウンセリングや、多様性を重んじる取り組み、アルバイトのサポートや雇用主とのコネクションの提供、地域社会でのボランティア活動の機会の提供、面接や履歴書作成サポートなども行っています。

留学生の強い味方、フード・ハブ


タスマニア大学の卒業生、Sam Gorringeさんは2021年にTasmanian University Student Association(TUSA)を立ち上げました。TUSAとは学生の食糧安全保障の問題に対処する地域的な方法を模索する団体です。

食糧難にある学生は、集中力の低下や疲労などから心身の状態が悪くなり、それによって学業成績が低下し、退学を余儀なくされる可能性もあります。TUSAはそれを防ぐために地域で学生の食をサポートするというものです。

2023年7月にはTUSAフード・ハブを立ち上げ、現在はサンディ・ベイ・キャンパスにて毎週250人の学生に果物や野菜、パン、食料品などを提供し、食料の救済を行っています。

学生の食糧安全を支援することで、余剰食品が確実に利用され、食品廃棄を減らせるとても画期的な仕組みになっています。 大学とコミュニティーが密に繋がっているタスマニアらしい素晴らしい取り組みです!

オンキャンパスの寮の選択肢


学生寮の選択肢も多いので、タスマニア大学生は学生寮で生活される方も多いです。ホバートには5つの寮、ロンセストンには3つの寮の選択肢があります。

学生寮の滞在費も都会にある大学より少し安くなるのもタスマニア大学を選ぶ一つのメリットでもあります。


各大学の学生寮料金例(2024年度現在)
大学寮名お部屋タイプ週滞在費
タスマニア大学/University Apartment(Sandy Bay)6ベッドルームの1室(バスルーム共用)週A$292
タスマニア大学/Hobart Apartment(Hobart City)スタジオ(プライベートバスルーム)週A$319
【留学生数非公表】
ビクトリア大学/Unilodge6ベッドルームの1室(バスルーム共用)週A$329〜385
メルボルン大学/Lisa Bellear House5ベッドルームの1室(3バスルーム共用)週A$438
スウィンバーン工科大学/オンキャンパス4ベッドルームの1室(バスルーム共用)週A$295〜335

タスマニア大学の学生に聞く、タスマニアの生活

タスマニア州にいる留学生は、なぜその大学を選んで、今どんな生活を送っているのでしょうか?卒業生&現役学生に聞いてみました!

間仁田 英里咲さん「休学留学で大自然を満喫!」

タスマニアを選んだ理由は、環境を学びたかったからです。環境を学べる大学は他にもある中で、世界でも類稀な豊かな自然の中に身を置きながら環境を学べる大学は他になく、島というユニークさも相まってタスマニア大学で学びたい気持ちが強くなり、選びました。

ホバートはとても美しい町で、環境が保たれ、自然が残っていることで知られています。世界で一番空気がきれいといわれているのがタスマニアという点も魅力的でした。

タスマニアでは忙しさに追われつつも、自分に戻る時間があり、動物や自然に恵まれて自然の中でリラックスできます。テストや勉強で疲れたり頭を使ったときには、自然の中でとてもリフレッシュできます。また、コミュニティ自体も非常に狭いので、街自体が知り合いだらけという感じなので(笑)、人間関係においても助け合い精神の田舎ならではの経験ができることは、個人的にはいいと思います!

【体験談】休学留学で大自然を満喫!タスマニア大学で英語と環境&農業を学ぶ【動画あり】


高橋 侑佑さん「サーフィン、キャンプのアウトドアからオーケストラ活動まで楽しんでます!」

私がタスマニア大学を選んだ理由は、医学部が5年間であったこと、気候が穏やかなこと、そして自然がたくさん周りにあってキャンプや釣りなど、アウトドアでいろんなところに行けるのが良いなと思ったからです。

大学のサークル活動として、大学の卒業生も含めた医学系(看護や心理学も含む)の人々だけのオーケストラがあり、楽しく週に一回演奏練習をしています。一年に二回演奏会があり、海外アニメの「ヒックとドラゴン」のテーマ曲やクラシックなどを演奏しました。

私はバイオリンを演奏していますが、他にはチェロやビオラ、トロンボーン、フレンチホルン、クラリネットなど、いろんな楽器を演奏している人々がいます。

【海外医学部🇦🇺5年制】日本の高校(IB)→オーストラリアのタスマニア大学(UTAS)へ。【動画】

世界一の空気と水、美しい自然があるタスマニア州で学ぶという選択肢


タスマニア州には、大学もTAFEも各ひとつしか選択肢がありませんが、タスマニア大学のロンセストンキャンパスでは、オーストラリアでトップレベルの「Maritime(海事教育)」が学べたり、臨床化学、海洋学、生態学、農学、森林科学、植物生物学などの分野においても、世界標準を大きく上回る評価を受けています。

タスマニア大学はタスマニア州唯一の大学として、タスマニアらしい確固たる個性を維持しながらも、国際的な視野、ビジョン、水準を持ったプログラム、研究を行っていて、今後も大きな成果が期待されている大学のひとつです。

また土地自体も豊かな自然と暮らし、そしてコミュニティーに囲まれながら、よりオーストラリアらしい生活ができるかと思いますので、都会のアクティビティではなく、アウトドアスポーツやオーストラリアの手つかずの自然をより感じられる場所を留学地としてお探しの方には是非お薦めします! 

是非、オーストラリア留学の選択都市の一つに入れてみてくださいね。
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I138)
メルボルンは、市内に行くとおしゃれなカフェやレストランがたくさんあり、少し車で走ると自然が広がるオーストラリアのいいところを凝縮した街です。様々な国籍の方と一緒に学んだり、働いたりできる機会がたくさんありますので、是非一度いらっしゃってください! このカウンセラーに質問する

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