オーストラリアの高校卒業後、日本の大学に入学したい!
2013年10月30日
オーストラリアの高校卒業証明書、または卒業見込み証明書をもとに、日本の大学に出願することが可能ですが、いくつかの出願条件を満たす必要があります。各大学ならびに学部によって、留学生の大学受験条件が大きく異なりますので、あくまで概略として説明していきたいと思います。
帰国生による日本の大学の出願資格を得るためには、いくつかの条件を満たす必要があります。オーストラリアの高校卒業証明書、または卒業見込み証明書の提出を前提として、各大学が定める留学前の日本の高校での在籍期間や、高校卒業から大学入試までの制限年数の条件を満たしていることが重要です。
そのほか、留学生全員ではなく、帰国子女のみが出願資格を得ることができる大学があります。帰国子女(きこくしじょ)とは、保護者の海外勤務など子供の意思以外の止むを得ない理由により、1年以上の海外滞在を経て帰国した、小学校から高校までの年齢にある人のことを指しています。帰国子女は出願にあたって、保護者の勤務先から海外在留証明書を入手することが必要となる大学もありますので、大学の出願条件を事前に確認してください。
留学生が日本の大学を受験する際に有利な点のひとつに、海外で習得した高度な英語力が挙げられるでしょう。ただし、大半の大学では、小論文を日本語で提出することになります。大学は日本語による豊かな表現力を留学生に求めますから、英語では意味を理解していても、日本語の表現が曖昧になってしまう点に注意しましょう。大学での講義受講に支障をきたさない日本語のほか、漢字の書き取りや読み、語句の理解、文章内容の把握、長文の要約力を試されますから、留学中は日本語能力も高めておく必要があります。また、オーストラリアの高校在籍中の成績や、高校最終学年(12年生)に2日間に渡り実施される州統一試験(例:QCST – クイーンズランド・コア・スキルズ・テスト)の結果を重要視する大学が多くありますので、日々の学習も大切です。
志望する大学の受験資格や入試の出題難易度は各大学によって異なりますから、事前に情報収集を行い、オーストラリアの高校在学中より、きちんと進路目標を立てて進めていくことが重用です。留学生向けに、日本の大学入試対策講習を受講するのもひとつの準備方法です。なお、日本の大学以外に、海外の大学についてもいろいろと調べてみてもいいでしょう。学部によっては、専門性の高い海外の大学もありますから、自分が習得したい分野を決めて出願大学を選定していきましょう。