2020年4月7日に日本政府から発令された「新型コロナウイルスによる、緊急事態宣言」の影響で、TOEFL、IELTS共に試験会場の利用ができず、試験実施の中止が続いています。
そこで、TOEFLとIELTSの各運営団体はオンラインで試験が受けられる、“
TOEFL iBT Special Home Edition ”と、”
IELTS Indicator ”の提供を開始しました。
これにより一定の条件を満たすことで、
自宅からのオンライン受験 が可能になりました。従来は受験会場まで足を運ぶ必要がありましたが、今の時期に受験を予定していた人にとっては、朗報といえるのではないでしょうか!
各試験の詳細は、以下を確認ください。
TOEFL iBT Special Home Edition
https://www.toefl-ibt.jp/dcms_media/other/TOEFL_iBT_SpecialHomeEdition.pdf
Home Editionという名前の通り、自宅から自分のコンピュータを使って受けられるTOEFL iBTです。テスト内容やフォーマットは通常のテストセンターで受けるTOEFL iBTのものと同じですが、試験前に部屋の中を360度撮影するなど、自宅ならではの準備が必要です。
また、テストは、ProctorU®が提供する AI 技術と人間による 遠隔監視を使用して実施され、試験中はオンラインでカメラを通して試験監督者に監督されますが、テスト自体は、TOEFL iBTと同じ内容となり、費用も変わりません。
試験名 TOEFL iBT Special Home Edition
料金 235USドル
支払い方法 クレジットカード払いのみ
試験時間 約3時間
受験可能な国 日本をはじめとする世界中の国々(中国本土とイランを除く)
必要な機器 ラップトップまたはデスクトップコンピューター(PCのみ、MACや、モバイルまたはタブレットデバイスでは使用できません)
必要な環境 Chromeまたはfirefoxのブラウザ
安定したインターネット接続
リスニングテスト用にコンピューターに接続されたスピーカーまたはヘッドフォン
スピーキングテスト用にマイクとカメラを備えたコンピューター
IELTS Indicator
https://my.ieltsessentials.com/indicator
IELTSも、「
IELTS Indicator 」として、通常のIELTSの受験が一時停止されている間でも、自宅にてオンラインで受験できるようになりました。
通常のIELTSと同じく、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの能力を測定しますが、現在はアカデミック・モジュールのみ実施となり、スピーキングテストはZoomを使用して試験官と対面形式にて行われます。
試験名 IELTS Indicator
料金 149USドル
支払い方法 クレジットカード払いのみ
試験の種類 アカデミック・モジュールのみ
試験時間 リスニング、リーディング、ライティングテストの所要時間は約2時間45分。スピーキングは別途実施(15分ほど)
必要な機器 ラップトップまたはデスクトップコンピューター(MacまたはPCのみ、モバイルまたはタブレットデバイスでは使用できません)
必要な環境 安定したインターネット接続
リスニングテスト用にコンピューターに接続されたスピーカーまたはヘッドフォン
スピーキングテスト用にマイクとカメラを備えたコンピューター
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英語力証明として認められるかは、事前に確認を
また、TOEFL iBT Special Home Edition,IELTS Indicatortor共に、COVID-19(新型コロナウィルス)のために通常のIELTS試験が中断されている間のみ実施される予定のテストです。そのため、公式テストの結果として認められることにはなりましたが、最終的にすべてのTAFEや大学で認められるわけではありません。
たとえば、TOEFL iBT Special Home Editionなどは、クイーンズランド工科大学、グリフィス大学、カーティン大学等では英語力証明として認めるとの発表がありましたが、その他の大学についてはまだ検討中とのことで、公式に発表されていない教育機関も多くあります。
そのため、すでに出願予定の教育機関が決定している場合は、事前に目的の大学がTOEFL iBT Special Home Editionまたは、IELTS Indicatortorの結果を認めているか、確認したうえで受験いただくことをオススメします。
また、進学先が決定していない場合でも、進学や留学などを検討している方などは、この機会に試験を受けてみるのも良いと思います!