カーティン大学のSimone Pettigrew教授は、Cancer Council WAと西オーストラリア大学と共同で、お酒がガンのリスクを高めることを、どのように一般に知ってもらうかの研究を行いました。
オーストラリアのタバコのパッケージには、ガンのリスクを高める等の警告ラベルがあり、タバコとガンの関係はよく知られていますが、お酒とガンの関連はあまり認知されていません。
そこで、様々なお酒とガンに関しての警告文言のパターンを作成し、実際にアルコール飲料のボトルに貼り、オーストラリア全域、2,000人以上のサンプル調査を実施しました。
その結果、オーストラリアでは、ガンの中でも大腸がんの死亡率が高く、「アルコールは大腸がんのリスクを増大させる」という警告文が、飲酒習慣を考えさせるには効果的であることがわかりました。
アルコールが原因の健康損失にかかるコストは、オーストラリアで年間300億ドルにもなると言われており、広く一般にアルコールとガンの関係を知ってもらい、飲酒習慣を見直すことにつながることが期待されます。
カーティン大学のヘルスサイエンス
カーティン大学は、看護や理学療法、薬学といった、ヘルスサイエンス系の研究が盛んな大学です。また、ヘルスサイエンスそのものだけではなく、上記研究のように、人々が健康的に過ごすにはどうすればよいかを周知させることを学ぶ、ユニークなコースも開講されています。
例えば、健康維持には毎日このくらいの運動が必要である、喫煙習慣をどう見直せばよいか、上記研究のようにアルコールがガンのリスクを高める、といったことをどう情報発信していくか、人々に知ってもらうにはどうすればよいか等を学ぶことができます。
【Bachelor of Health Promotion】
3年の大学のコースで、1年次には心理学や社会学、人体、コミュニケーション、公衆衛生等について学びます。2年~3年では、ヘルスプロモーションについて、ガン、ケガ、精神疾患、伝染病等の予防、アルコールのリスク、健康についての公共政策等について、より具体的に勉強をしていきます。
2年では、学内でのヘルスプロモーションの計画立案から実施を行い、3年では政府関連機関や非営利団体等でのインターンシップのチャンスもあります。
【Master of Health Promotion】
修士号コースで、ヘルスプロモーションについて、さらに知識とスキルを深めていくことができます。
様々な状況に応じて、ヘルスプロモーションの企画立案、実施、そして評価までをできる力を身につけることができます。実際場面ですぐに対応できるようにカリキュラムが組まれており、卒業後は、政府機関、国際機関、健康関連業界、非営利組織等でのキャリアを目指すことができます。
カーティン大学への進学
日本の高校を卒業して、カーティン大学へ進学するには、下記のような方法があります。
【ファウンデーションコース経由】
大学準備コースである、ファウンデーション(Foundation)コースを経由し、カーティン大学に進学をする方法があります。ファウンデーションコースの入学は、英語力と高校の成績で判定が出されます。
【ディプロマコース経由】
カーティン大学の一部コースでは、準学士号コースであるディプロマコースを経由して、大学2年編入を目指すことができます。ディプロマコースも、ファウンデーションと同じく、英語力と高校の成績で合否判定が出されます。
【大学直接入学】
国際バカロレア資格(IB:International Baccalaureate)をお持ちの場合は、大学本科へ直接入学を目指すこともできます。
【大学院への進学】
大学院への進学は、学歴や職歴に応じて大学院のコースでも、Graduate Certificate, Graduate Diploma, Master, Researchと、進学できるコースが変わって参ります。
カーティン大学への進学にご興味のある方は、お気軽に
お問い合わせ下さい。