オーストラリアの大学や大学院へ進学する際に必要となるのは、「英語力」と「最終学歴の成績(高校や大学)」です。
英語力はIELTS6.5、TOEFL iBT87等、明確ですが、成績条件は大学によって
GPAで表示されていたり、パーセンテージだったり、GPAでも4.0スケールだったり7.0スケールだったりと各大学基準がばらばらです。
日本の高校や大学と成績の計算の仕方が異なるので、どうやって換算してよいものかわかりづらいかと思います。
合否結果がどうなるかは実際に出願をしてみなければわかりませんが、成績基準の目安として、オーストラリアの大学・大学院進学の際の、成績換算の仕方をご紹介致します。
WAMで計算
例えば、
メルボルン大学進学の成績条件には、「70%以上の成績で学士号を修了していること」といったように、成績がパーセンテージで表示されています。
メルボルン大学では、WAM(Weighted Average Mark)という評価方法でパーセンテージを算出しており、科目の成績だけではなく、その科目の単位数に応じて成績の比重が変わるようになっています。
WAMには、こちらの計算式が使われます。
(成績 x 科目の単位数)の総和 ÷ 合計単位数
文字で示すとわかりづらいので、実際に計算をしてみます。
わかりやすく3科目で、それぞれ単位数と成績がこちらのような場合。
科目A:2単位:成績80%
科目B:2単位:成績80%
科目C:4単位:成績60%
A(2単位 x 80) + B(2単位 x 80) + C(4単位 x 60) ÷ (2単位 + 2単位 + 4単位) = 70%
この場合のWAMは『70%』となります。
WAMで計算をすると、単位数の少ない科目の成績が多少悪くても、単位数の多い科目で高得点を取っていれば、高いパーセンテージになることもあります。
つまり、GPAが多少低かったとしても、WAMで計算をすると入学基準を満たせている可能性もあります。
実際にGPA2.25の大学の成績で、メルボルン大学のある修士号の入学条件、WAM65%をクリアでき入学できたケースもあります。
WAMを採用している大学
メルボルン大学、ラ・トローブ大学、ディーキン大学、シドニー大学、マッコーリー大学、西オーストラリア大学、エディスコーワン大学 等 |
GPA7.0スケールで計算
日本ではGPAは4.0スケールで計算されているものが多いと思いますが、
クイーンズランド大学や
グリフィス大学では、GPA7.0スケールで成績基準が記載されています。
例えば、クイーンズランド大学のMaster of Food Science and Technologyの入学基準は、大学の成績がGPA5.0以上、グリフィス大学のMaster of Businessでは、大学の成績がGPA4.0が基準です。
GPAへ換算する計算式はWAMと同様で、『
(成績 x 科目の単位数)の総和 ÷ 合計単位数』です。
日本の学校の成績がGPA4.0スケールで出ている場合、7.0スケールに換算をしておおよその値を確認することができます。大学によっても換算方法はことなるので当てはまらないケースもありますが、目安としてはこちらのように対応します。
GPA7 – 4:85% – 100%
GPA6 – 3:75% – 84%
GPA5 – 2:65% – 74%
GPA4 – 1:50% – 64%
GPA3 – Fail:40% – 49%
GPA2 – Fail:25% – 39%
GPA1 – Fail:25%未満
GPA7.0スケールを採用している大学
クイーンズランド大学、グリフィス大学、クイーンズランド工科大学、サンシャインコースト大学、ジェームスクック大学、ビクトリア大学、オーストラリアン・カソリック大学、シドニー工科大学、ウーロンゴン大学、サザンクロス大学、南オーストラリア大学、フリンダース大学、タスマニア大学 等 |
オーストラリアの大学・大学院進学
オーストラリア留学センターは、オーストラリア29大学・大学院の公式出願相談・相談窓口として、皆さまのオーストラリアの進学を無料でお手伝いしております。
日本の学校の成績が少々ふるわない場合でも、オーストラリアの各大学が採用する成績換算方法に当てはめると、入学基準をクリアできる場合もあります。
オーストラリアの進学にご興味のある方は、お気軽に
お問い合わせ下さい。
**ご注意点**
・本情報は2019年1月29日現在のものを参考にしており、予告なく成績換算方法や入学基準目安が変わることもあります。