PTE Academicって何?

ケンブリッジ、IELTS、TOEIC、TOEFL…英語力を試すテストはたくさんあります。「実力を試したい」と対策をせずに受験する方もいらっしゃいますが、それぞれに特徴があるのでそれを熟知してどのテストを目指すか決めたり、勉強をすすめるのが合格や得点アップへの近道です。

今回は、オーストラリアの留学生の間で最近よく耳にするようになったPTE Academic (Pearson Test of English)についてご紹介します。こちらも英語力を測るテストで、オーストラリアの大学・大学院への進学にも利用できます(各大学の利用の可否、必要スコアは別途お問い合わせください)。では、みなさんがよく知っているTOEICやTOFEL、そしてオーストラリアではメジャーなケンブリッジIELTSと何が違うのでしょう。

受験方法

パソコンでの受験となりますが、個人で受験するのではなく、指定の会場内のパソコン室で監督者の元、他の受験者と一緒に試験を受けます。タイピングのスピードを前提に時間配分がされていますので、タイピングに慣れていない方には厳しい試験です。

テスト内容

各設問の回答時間は決められており、また次のセクションに進んだ場合は後戻りして修正することはできません。つまり、自分で時間配分したり、難しいものはとりあえず後回しにして後で見直したりすることはできません(早く終わって次に進むことはできます)。これは、実社会を意識したもので、より瞬発力が必要な内容になっています。大学のチュートリアルで発言したり、ビジネスの場で会話したりする際には「準備する時間」は十分にはなく、その場ですぐに会話を返さなければなりません。大学やビジネスの場で提供される資料を読む場合も同様に、時間をかけてじっくり読む時間がある場合もありますが、その場で提示されて意見を言わなければならないことも少なくありません。このような状況が反映されているテストです。

また、ケンブリッジやIELTSと大きく違うのは、文法や綴の正確さにあまり重きを置かない点です。スコアリングの方法もそうですが、ReadingやListeningを見ても、文法で判断するような選択肢はあまりありません。

つまり、「正しい文法や綴り、発音は微妙でも、考えなくてもスラスラ英語が喋れて書ける人向け」のテストだとも言えます。

テスト構成

全部で3パートに分かれており、SpeakingとWritingはひとつのパートになっています。

Part 1: Speaking & Writing (77-93 minutes)

<Speaking>
  1. 自己紹介:25秒で準備して30秒以内で回答(テストには関係ない)
  2. 朗読:30-40秒で準備して60ワード程度の文章を朗読
  3. リピート:音声で流れた文章を聞き取り、そのまま繰り返す
  4. 図表の説明:図表などを見て25秒で準備して40秒以内に説明
  5. 要約:約90秒の説明を聞いて10秒で準備し40秒で内容を自分の言葉で要約
  6. ショートレスポンス:短い質問を聞いてすぐに回答(準備時間なし)
<Writing>
  1. 要約:300ワード程度の文章を読んで75ワード以内の1文に要約(10分)
  2. エッセイ:与えられたテーマについて200~300ワードのエッセイを書く(20分)

Part2: Reading (32-41 minutes)

  1. マークシート(答えは1つ)
  2. マークシート(答えは1つとは限らない)
  3. 段落の並び替え
  4. 穴埋め(与えられた単語群から適切なものを各空欄に当てはめていく)
  5. 穴埋め(各空欄に4つの選択肢があり、それぞれから選択)

Part3: Listening (45-57 minutes)

  1. 要約:60~90秒の文章を聞いて50~70ワードで要約(10分)
  2. マークシート:40~90秒の文章を聞いて適切なものを選択(答えは1つとは限らない)
  3. 穴埋め:読まれる文章が画面に表示されるが空欄あり。聞こえたとおりに空欄をタイピングで埋める
  4. 要約:30-90秒の文章を聞いて、一番正確に要約された文章を選択(答えは1つ)
  5. マークシート:30~60秒の文章を聞いて正しいものを選択(答えは1つ)
  6. 穴埋め:20~70秒の文章の一部がブザー音で隠されており、その部分に最も適当な語群を選択(答えは1つ)
  7. 間違い探し:読まれる15~50秒の文章が画面に表示されるが、一部音声と異なっているので、異なっている語群を選択
  8. 聞き取り:3~5秒の文章を聞いてそのとおりにタイピング

テストの比較


PTE Academic公式サイトより

受験者の声

実際に受験した人達に話を聞くと、ILETS6.0~6.5くらいで伸び悩んでいたインド人留学生のほとんどが、PTE Academicでは79ポイント(IELTS8.0レベル)を一発クリアしていました。ちなみにインド人留学生は発音には独特の癖はあるし、文法などは苦手な人が多いですが、小学校から英語ですべての教育を受けており、英語で考えたり話したりすることに抵抗がほとんどありません。

一方、日本人で受験した人たちに話しを聞くと、ほとんどの人が1,2回でPTE Academicを断念し、IELTS対策をしていました。Aさん(IELTS6.5~7.0)も、やはりインド人の友人たちに薦められて受験しましたが、50ポイント(IELTS6.0レベル)にも届かなかったそうです。結局AさんもIELTSに照準を戻しました。PTE Academicで何に苦戦したのか訪ねたところ、次の3点が特に厳しかったと教えてくれました。
  • 最初はスピーキングのテストだったが、それぞれがパソコンに向かってヘッドフォンをして始める。はっきり話さなければならないので、結構みんな大きな声で話しており、他の人の声がかなり聞こえる。また、教室に入った人からテストが始まるので、進み具合がバラバラで気になってまったく集中できなかった。
  • ライテイングのテストは本当に時間が足りない。タイピングとはいえ、IELTSで40分で書くエッセイを20分で書かなければならない。エッセイについてはIELTSでかなり鍛えてきたが、構成や自分の意見をまとめている時間はなく、とにかく書き進めなければならなかったので、めちゃくちゃだった。
  • とにかく考える時間がない。どんどん問題が進んでいく上、見直す時間もないので、ちょっとでも考え込んでしまうとおいていかれる。
 

前述のように、考えなくてもスラスラ英語が喋れて書ける人、つまり英語がほぼネイティブという人達が進学やビザ取得を目指すために受験することが多いテストになっています。そのため、語学学校などでPTE Academicのためのコースを開設している学校は少なく、開設していても夜間のパートタイムのコース(学生ビザ不可)の場合がほとんどで、独学で勉強しなければならないというのも、難しい点です。

ちなみに、私も前述のインド人の友人たちにPTE Academicを薦められてテキストを貸してもらいましたが、「私には向かない」と判断して、最後までIELTSで頑張りました。ただ、最初に述べたように英語のテストにはそれぞれ特徴があり、人によって向き不向きがあります。IELTSに挑戦中で、あと1科目、あと0.5ポイントの壁が中々超えられないという方は、PTE Academicの公式サイトに各セクションの説明や例題も載っていますので、まずは自分にあうかどうか試してみてから挑戦してみるのもいいかもしれません。

*本記事は2018年9月12日現在の情報に基づいており、試験内容や受験方法などは変更されることもございますのでご留意ください。
 
会計業務を担当しています。海外との出会いは小学校の図書館で出会った1冊の本「緑色の休み時間」。19カ国を旅行し、2012年ワーキングホリデーでオーストラリアにやってきました。2015年11月サザンクロス大学の会計学修士課程(Master of professional Accounting)を卒業。ブログにて留学に関するお金の話、大学生活での経験などをお伝えしています。

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