
オーストラリアで留学生に人気がある都市は、インターネットやSNS上でも情報が集めやすい都心部である傾向があります。オーストラリアの都心部というのは世界中から人が集まり、公共交通機関も充実、遅くまで開いてるお店などもあり、「THE・都会の便利生活」が身についている日本人は快適に生活しやすいですよね。
ただ広大なオーストラリアには日本ではあまり知られていない地方エリアにも大学のキャンパスがあり、進学することができます。都会で留学するメリットもありますが、地方大学進学や田舎ライフにも沢山良いところがあるんです。こちらの記事では、地方都市にある大学に進学する上でのメリットをたっぷりとご紹介します!
メリット1:留学費用を抑えることができる!

海外進学において最も重要な項目の1つ・留学費用ですが、地方大学は学費設定が安め!主要都市大学と比較すると3年間で100万円以上の差が出ることもあります。
主要都市の大学 1年間で30,000ドル〜45,000ドル(240万〜360万)
地方都市の大学 1年間で約25,000ドル〜30,000ドル(200万〜240万)
※学費はプログラムによって異なるため、上記費用は目安となります
また地方大学は
「奨学金」の競争率も低めで、通常の価格設定よりもさらに学費が抑えられるチャンスも!
例えば
サザンクロス大学は入学条件さえ満たしていれば全員に年間5000~8000ドルの奨学金を発給していますし、
ラトローブ大学は地方にあるキャンパス限定の奨学金があり、
ジェームスクック大学はオーストラリアの国境がオープンした際に入国する留学生全員に対して、自己隔離費用として2000ドルを負担することを発表しています。
オーストラリア政府の奨学金「
Destination Australia Scholarship」も地方都市にあるキャンパス専用の奨学金となっています。
学費以外では「生活費」が留学費用の大きな配分を占めますが、こちらも地方都市だと家賃や物価がお安めで生活費を抑えることができます。学生寮の家賃もお手頃でオンキャンパスにあるため交通費もかかりません。
メリット2:規模が小さくアットホーム

都会にあるメジャーな大学は学生数が3万〜6万人程度で1クラスにおける学生数も多く、教授とアポイントを取ったり顔見知りを作るのに時間がかかってしまうこともあります。一方地方大学は
1つのキャンパスに学生が2万人以下・少ないところは数千名というところもあり、講師陣・クラスメイト・大学スタッフと近い距離で接することができます。
人数が少ない分学生1人ひとりへの指導をより丁寧に行われますし、顔も覚えてもらいやすいので質問なども気軽に答えてもらえます。友達作りに関しても学生数が少ないとクラスや図書館で顔を合わせる機会が多くなったり、同じ寮の学生に大学内や食堂などでバッタリ会ったりすることも珍しくないので、そこから会話を広げていくことができます。
メリット3:日本人が少なめで、ローカルとの関わりが多い

都心部は進学者だけではなく語学留学・ワーキングホリデーでも人気があるため日本人コミュニティも大きく、日本人の友達が作りやすい・日本で住まいや仕事を探せるという利点もあります。ただ気をつけて生活をしないと、せっかくオーストラリアに留学しているのに大学も住まいもバイト先も日本人に囲まれて授業以外で全然英語を話していない・・・!という状況に陥ってしまうこともあります。
地方では街全体の日本人留学生自体が少ないため、住まい探しや仕事探しでは必然的に英語を使ってローカルの環境に入っていかなければなりません。また地方大学では留学生がオーストラリア人学生・地元の方達と交流ができるように一緒に参加できるアクティビティを設けているところもあります。
もちろん地方都市にも日本人がゼロということはないので最終的には学生本人の意識次第ですが、日本語だけに頼っていられない環境に身を置くことはオーストラリアらしい留学生活を送るためには大切なことではないかと思います。
メリット4:自然に囲まれ、勉強に集中できるライフスタイル
オーストラリアの地方都市大学は自然に囲まれたキャンパス!キャンパス内にコアラやカンガルーをはじめとした野生動物が生息していたり、国立公園が真横にあったり、ホームステイ先では馬やニワトリを飼っているということも・・・。
朝や野鳥の鳴き声が目覚まし代わり、夜になると学生寮からも美しい星空を楽しむこともできます。都会の大学ではなかなか体験できないライフスタイルですよね。
サンシャインコースト大学は、野生カンガルーが住んでいることで有名です。
教室を移動する時に森に囲まれた通路やちょっとした丘を通らなければいけないこともあるので、地方大学は歩きやすい服装・スニーカーが必須!
また地方都市はお店が閉まるのも早く、遊ぶ場所も少ないです。大学の授業が終わった頃にはスーパーが閉まっていることもあるので、食料は週末にまとめ買いが基本。授業が終わったら部屋に帰り自炊をし、予習や復習をして早めに就寝!その代わり朝は早いので、早起きしてランニングやヨガをしたり、スポーツクラブに入っている方は朝練をして、そこから授業に出ることもあります。空き講(授業と授業の間が空くこと)の時は図書館で勉強。都会の大学のように、学生が多すぎて図書館に座る場所がない!なんてことは、地方大学ではありません。

このように、地方大学の学生生活は至ってシンプルですが、その分勉強に集中することができます。
メリット5:卒業生ビザが長く取れる/永住権の可能性

オーストラリアの現在の移民法では、規定の条件で大学を卒業した場合卒業後に2年間のTemporary Graduate Visa(Post-study work stream)を取得して現地に滞在することができます。もし政府が定める”地方都市”に指定されているエリアにある大学を卒業・かつ卒業後の2年間も地方都市に滞在していた場合は、エリアによって追加で1〜2年間のビザを再申請することが可能です。
またオーストラリアでは大学卒業後に技術を生かして就労ビザ/永住権につなげることができる可能性もありますが、こちらも地方の大学で学ぶ&就労経験があると申請時に有利になることあります。
なぜ地方都市がビザ的に優遇されているかというと、人口が都心部に集中して地方に働き手が足りなくなっているオーストラリアの現状があり、それを解消するための対策と言われています。
オーストラリアの移民法は変動しこちらの情報はあくまでも現時点(2021年2月)のものですが、大学卒業後も長くオーストラリアに残ることを考えている留学生は計画的に地方都市留学を選択しています。
コロナ禍で考える地方都市留学
新型コロナウイルス対策で長く国境を封鎖しているオーストラリア。そのため日本人留学生の多くは”オンラインで日本から大学に入学”する選択をしています。もし全体の就学の1/3〜半分が日本からオンラインになる可能性を考えた場合、大学の立地というよりは「少人数でオンラインでもしっかりサポートしてくれる」「安価で受講ができる」を優先的に大学選びをされる方も増えています。
またもし現地に渡航ができたとしても、人口が多い都心部に比べるとロックダウン規制がかかる可能性が少ないため、コロナの影響を感じずに生活をすることができるでしょう。
地方大学の一部は日本オンライン受講ができないところもあるので注意が必要ですが、2021年以降・オンラインから入学を始める場合は、ぜひ地方大学での就学も検討されてみてください。
地方都市にあるオススメ大学
一口に地方大学といっても規模は異なりますが、今回は政府から”地方都市認定”を受けているエリア、かつ上記のメリットを感じられる環境がある大学・もしくはキャンパスをセレクトしてご紹介します。
今回ご紹介した大学/キャンパス以外にも当てはまるところもありますから、「地方大学に留学したいけど自分にはどの地方エリアが合っているのかわからない」を知りたいという方は、弊社スタッフがご希望を伺った上でお勧めの大学をご紹介いたします。
地方大学への留学相談&お問い合わせ先
オーストラリアの地方大学・地方都市の情報は、インターネットで検索してもなかなか知りたい情報を得るのが難しいこともあると思います。そんな時は弊社オーストラリア留学センターまでご相談ください。弊社はオーストラリア6都市に支店がありますが、地方都市にも定期的に通い情報を集めています。

大学を卒業して日本で就職をすると、満員電車に揺られて都心の会社に通勤する生活になると思います。だったらせめて学生時代くらいは、美しい自然に囲まれたオーストラリアらしい環境でリラックスして勉学に励んでみても良いのではないでしょうか?
※※備考※※
・本記事は2021年2月現在の情報に基づいており、コース概要や入学基準や学費等は変更されることもございますのでご留意ください。
・弊社は永住権等のビザに関するご案内はしておりません。ビザに関してのご質問は移民弁護士/移民エージェントへお問い合わせください。