
オーストラリア留学センターでは、オーストラリアの大学で「看護学を学びたい」、「将来オーストラリアの正看護師を目指したい」という学生からのお問合せも多く頂いており、実際に進学に向けての大学選びから出願サポートを承っております。
特に医療分野への進学を考えるとき、多くの高校生や保護者の皆様が学業の厳しさだけでなく、生活環境の安全性や快適さを懸念されます。これは至極当然のことでもありますが、その点で、タスマニア大学(University of Tasmania, UTAS)の看護学士課程は、おすすめできる点があります。
本ページでは、オーストラリアの大学事情に精通したオーストラリア留学センターのカウンセラー視点から、タスマニア大学の看護学士課程がなぜ魅力的なのか、その教育内容、学習環境など詳細に解説していきます。
タスマニア大学で看護を学ぶ理由
タスマニア大学で看護を学ぶことの魅力は、やはりタスマニアという場所そのものが、学生の成長と将来のキャリア形成にとって、他の地域では得られない利点がありますし、実は医学、看護学などの医療分野でも評価の高い大学です。
少人数制、多様な臨床実習、そして普通高校からの進学のしやすさ、2年間でコース終了を目指せるなどメリットは多くあります。
安全で温かいコミュニティ

タスマニアは、世界で最も空気がきれいな場所として知られ、壮大な自然とフレンドリーはタスマニア州民、そして安全なコミュニティが共存するのがタスマニア島です。大都市の喧騒から離れた治安もよく落ち着いて勉強したい、学業に集中したいという学生にはぜひ検討していただく価値のあるところです。

州都ホバートは、オーストラリアの主要大学都市の中でも「生活費が手頃」であり、経済的な負担を抑えながら質の高い生活を送ることが可能です。
街は大きすぎず、人々はフレンドリーでコミュニティの絆が強いため、留学生もすぐに地域社会に溶り込み、安心して生活を送ることができます。
また、壮大な自然がすぐそばにあり、勉強の合間にはハイキングや美しいビーチでのリフレッシュも可能です。
バランスの取れたライフスタイルは、心身の健康を保ちながら厳しい学業に取り組む上で大きな支えとなります。
徹底したハンズオン臨床トレーニング

タスマニア大学の看護学士課程は、卒業生が初日から自信を持って臨床現場に立てるよう、徹底した実践重視の教育を行っています。その核となるのが、臨床実習(PEP)と最先端のシミュレーション学習です。
800時間以上の多様な臨床実習(PEP) |
学生は在学中に「最低800時間、5つ以上の異なる医療・ヘルスケア環境で臨床実習」を経験します。実習先は都市部の総合病院から地方の地域医療センターまで多岐にわたり、学生は様々な患者層や医療ニーズに触れることで、幅広い状況に対応できる総合的な臨床能力を養います。この豊富な実務経験は、卒業後の就職活動において大きな強みとなります。 |
最先端のシミュレーション学習環境(SLEs) |
タスマニア大学では、現実の臨床現場を忠実に再現した最先端のシミュレーション学習環境(Simulated Learning Environments, SLEs)を完備しています。
これらの施設には、「3G SimMan」のような高機能な患者シミュレーター人形や、採血・点滴用の腕モデル、カテーテル挿入モデル、さらには分娩シミュレーターまで、高度な医療機器が揃っています。 学生は、実際の患者に接する前に、この安全な環境で何度でも手技を練習し、緊急時の対応やチーム内でのコミュニケーションをシミュレートすることができます。
臨床現場で起こりうる様々な状況への「対応能力」と、それを実行するための「自信」を同時に育むための重要なステップが、このシミュレーション学習です。まずシミュレーションで基礎となる技術を習得し、自信を持って臨床実習に臨み、実習で得た課題を再びシミュレーションで克服する。この「能力と自信の好循環」がタスマニア大学の卒業生が即戦力として高く評価される理由です。 |
少人数制による手厚いサポート
あまり知られていないことですが、タスマニア大学では学生一人ひとりへの手厚いサポートを重視しています。
特に実技クラスでは「
教員1人に対して学生9人以下という少人数制を徹底」しています。これにより、学生は個別の指導を受ける機会が豊富にあり、疑問点をすぐに解消しながら着実にスキルを身につけることができます。
高校卒から直接入学が可能
日本の普通高校から オーストラリアの看護学への進学の場合、Foundation コースか、大学付属カレッジのDiploma コースなどを経由しての進学が一般的ですが、タスマニア大学では 日本の高校卒業次の成績次第では、直接入学が可能です。
成績条件などを詳しくお知りになりたい方は、ぜひオーストラリア留学センターまでお問合せください。
学士号(Bachelor of Nursing)を「2年間」で終えることも可能
通常、どの大学でも 看護学士課程(Bachelor of Nursing)は3年間の就学期間になりますが、タスマニア大学では 通常 3年間の Bachelor of Nursing が 2年間の Bachelor of Nursing(Accelerated Two Year)になるオプションもあります。
この 2年間コースは、
最初から出願することはできず、1年次の1学期目の成績が優秀な学生だけ選択権があります。
2年間コースを選択した場合は、残りの 2年6ヶ月の就学期間を「1年6ヶ月」に短縮できます。
通常の3年間と2年間の学期スケジュール↓

あくまでも1学期目の成績優秀者のみが選択できる 2年間オプションですが、3年の就学期間が2年間になることで、もともと「生活費が手頃」なタスマニアでの生活費をさらに1年間分を節約することができます。
オーストラリア留学センターのカウンセラーより「看護 2年コース(Accelerated Two Year)の注意点」
3年間の看護学が2年間になるメリットは「
1年分の生活費の節約」という事に尽きるでしょう。ただ、注意していただきたいのは大学の休校期間となる時期(2回のSummer Semesterと1回のWinter Semester)を利用してのコース履修で2年間への短縮となります。これは「
学期ごとのお休みがなく、かなり勉強スケジュールが忙しい」ことになります。
2年間を選択したが、単位を落としてしまった(再履修のためコース期間が延長)となっては2年間のメリットがなくなってしまいます。
もちろん、1学期目の成績次第で 2年間コースへの短縮移行ができるか決まりますので、仮に2年間オプションが選択できたとしても、ご自身の学習体制を検討した上で決定されることをおすすめします。
タスマニア大学・看護学(Bachelor of Nursing) プログラム構成
タスマニア大学の看護学士課程 (3年間)は、確固たる基礎知識の上に専門性を築き上げ、自信を持って臨床現場に立つことができるように「基礎から応用へ」と段階的なカリキュラムを採用しています。学生が着実に知識とスキルを積み上げられるよう、体系的にデザインされています。
1年次は、看護の土台を築くための学習期間です。 看護実践の基盤となる科学的知識を徹底的に学びます。「人体の構造と機能(Anatomy and Physiology)」や「看護の基礎(Foundations of Nursing)」といった必修科目を通じて、人体の仕組みや基本的な看護技術、倫理観の習得です。この段階から臨床実習が始まりますので、学んだ知識をすぐに現場で確認することができます。
2年次・3年次は、より複雑で専門的な領域へと学びを深めていき、多様な患者のニーズに対応する能力を養います。最終学年にかけては、リーダーシップや臨床判断能力を高める科目に重点が置かれ、卒業後すぐに登録看護師として活躍できる即戦力を目指して学習を進めていきます。
タスマニア大学・看護学(Bachelor of Nursing) 概要
コース | Bachelor of Nursing |
キャンパス | ホバート、ローンセストン、クレイドルコースト、シドニー |
入学 | 2月のみ |
期間 | 3年(2学期 3年=6学期) または2年(3学期 X 2年=6学期) |
費用 | 2026年度:年間 A$40,950 X 3年間= A$122,850(約1,216万円)
*2年間コースでも3年間の授業料と同じです
*授業料25%オフの奨学金あり(適応の場合:年間 A$30712.50(約304万円)) |
英語 |
- IELTS : Academic overall 7.0(Writing 6.5、Speaking 7.0、Reading 7.0、Listening 7.0)以上
- TOEFL iBT : 94点以上(Writing 24、Speaking 23、Reading 23、Listening 23) 以上
- PTE : 66点以上(Writing 56、Speaking 66、Reading 66、Listening 66) 以上
※付属語学学校からのダイレクトエントリーが不可となり、英語力証明の提出が必須です。
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成績 | IBの場合:24以上
日本の高校卒業資格の場合:2.75以上(5段階) |
タスマニア大学への出願準備
タスマニア大学の看護学(Bachelor of Nursing)の2026年2月入学への第一次募集(First Round)は2025年9月30日が締め切りです。9月30日までに出願された方へ優先的に査定が行われます。第2次募集以降は、コース席が埋まり次第、出願締め切りです。
1. まずは英語試験を受けましょう
まずは
IELTS(アイエルツ)試験を受験しましょう。日本では下記3つの機関がIELTS試験を開催しています。
2. 出願に必要な書類を準備しましょう
出願には下記の書類が必要となります。IELTSの受験が終わったら下記を揃えて担当カウンセラーにご提出ください。
《高校卒業前に出願する場合》
- 高1〜高3一学期までの成績表(英語版と日本語版1部ずつ)
- IELTS(Academic)またはTOEFLスコア
- パスポートコピー
高校の卒業証明書(日英1部ずつ)と高校の最終成績表(日英1部ずつ)は、高校卒業後に追加提出します。
《高校卒業後に出願する場合》
- 高校の成績表(英語版と日本語版1部ずつ)
- 高校の卒業証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
- IELTS(Academic)またはTOEFLスコア
- パスポートコピー
3. 出願手続きスタート
最後に、
オンライン申込みフォームを送信してください。出願手続きに進みます。
留学相談&お問い合わせ
オーストラリア留学センターは タスマニア大学を含む
全豪29大学の公式出願窓口となっており、ご相談から出願手続き、更に現地サポートまで
全て無料で提供しております。
日本に住んでいる方はもちろん、現在海外に留学中で帰国後のオーストラリア大学進学をお考えの方も、お気軽にメールまたはオンラインでご相談ください。
他国の大学と悩んでいる方は、
オーストラリアの大学を選ぶ理由も是非ご参考ください。
※備考※
・本記事は2025年9月現在の情報に基づいており、コース概要や入学基準は変更されることもございますのでご留意ください。
・学費は毎年改定されます。本記事では2026年度学費をご案内しております。
・日本円は弊社が取得できる最新の送金レート(A$1=99円) で換算しており、実際はお支払い時にご利用の金融機関の為替レートが適用されます。