人間の生活は科学技術の進歩により、便利で豊かなものになりました。環境への影響を顧みずに利便性や生産性を追い求めた人間活動の結果、その一方でさまざまな環境破壊が引き起こされ、人間の健康や生命、あるいは生態系が脅かされる事態になっています。
具体的には水や大気、土壌といった身近なものから、気候変動、生体系といった地球規模の課題、さらには放射線、水質汚染、廃棄物、騒音、エネルギー問題などが挙げられます。
こうした深刻な環境問題に対して、工学のアプローチから技術的な解決、環境を向上させる方法に取り組むのが環境工学です。
近年では持続可能な社会の実現について、グローバル規模で考えていかなくてはならない段階に入ったと言われ、研究機関や産業がさまざまな取り組みをしています。
シドニー工科大学で学ぶ環境工学(修士課程)
工学分野に強みをもつ大学
シドニー工科大学(UTS)の工学部は、QS世界大学ランキング(学部別)で120位(国内7位)にランクイン。日本では大阪大学(102位)、九州大学(156位)の工学部と同程度のランキングです。
また、 Academic Ranking of World Universities (ARWU)においては、Computer Science & Engineering部門で、世界11位(国内1位)に選ばれています。
環境工学分野でのリサーチセンター
シドニー工科大学(UTS)は
Centre for Technology in Water and Wastewater(CTWW)という代替水源の分野でのリサーチセンター、そして将来のクリーン燃料、車両排出量測定、および環境除染のための新しいテクノロジーの開発を目指し、日々研究をおこなっている
Center for Greentechnlogyを有しています。
Centre for Technology in Water and Wastewater(CTWW)は、水研究の分野で世界のトップ20の大学研究センターの1つに選ばれ、 Excellence in Research for Australia(ERA)イニシアチブで、ランク4、つまり「世界標準を超える」を受賞するなど、シドニー工科大学はこの分野を牽引している大学の一つです。
同学では環境工学分野における世界トップクラスの専門家・研究者が教鞭をとっており、理論だけでなくオーストラリア最先端のリサーチセンターを通して実践的に環境問題の解決、サステナビリティーを学び、理解を深めていきます。
シドニー工科大学 環境工学(修士課程)履修科目
シドニー工科大学環境工学コースでは、卒業までに合計72単位を履修します。
廃棄物の最小化と水質管理に関する環境への人間の影響、リスクマネージメント、管理スキルなどエンジニアのプロフェッショナルとして働くたに必要となる専門的スキルをプロジェクトワークも組み合わせて学んでいきます。
Professional Engineering stream 3科目(18単位) |
下記から2科目選択 |
- Advanced Project Management(高度なプロジェクト管理)
- Judgment and Decision Making(判断と意思決定)
- Managing Projects(プロジェクトの管理)
- Risk Management in Engineering(エンジニアリングにおけるリスク管理)
- Systems Engineering for Managers(管理者のためのシステム工学)
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下記から1科目選択 |
- Applied Financial Management(応用財務管理)
- Economic Evaluation(経済評価)
- Leadership and Responsibility(リーダーシップと責任)
- Quality Planning and Analysis(品質計画と分析)
- Technology and Innovation Management(テクノロジーとイノベーションマネジメント)
- Value Chain Engineering Systems(バリューチェーンエンジニアリングシステム)
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Major choice (Engineering PG) 7科目(42単位) |
Project stream |
- Engineering Project Preparation(エンジニアリングプロジェクトの準備)
- Engineering Graduate Project(エンジニアリンググラデュエイトプロジェクト)
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Environmental Engineering core |
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Electives (Engineering) 2科目(12単位) |
工学部選択科目から2科目選択 |
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シドニー工科大学(UTS)環境工学(修士課程)入学要項
コース名 | Master of Engineering(Environmental Engineering) |
期間 | 1.5年間 |
入学 | 2月、8月 |
学費 | 61,950ドル/コース(約526万円)※2021年度 |
英語 |
・IELTS Academic overall 6.5(ライティングセクション 6.0)/TOELFibt 79−93(ライティング21)
または
・UTSカレッジの進学準備英語コースAE5を規定レベルで卒業すること |
出願条件 |
・大学学士号保持(関連学部)、25%以上科目を落としていないこと
または、関連職歴により考慮される場合あり
・工学または自然物理学の学士号保持者は、最大4科目の単位免除を受け1年で卒業できる可能性もあります
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出願に向けての準備
1. まずは英語試験を受けましょう
まずは
IELTS(アイエルツ)試験を受験しましょう。日本では下記3つの機関がIELTS試験を開催しています。
2. 出願に必要な書類を準備しましょう
出願には下記4点の書類が必要となります。IELTSの受験が終わったらこちらの4点を揃えて担当カウンセラーにご提出ください。
- 最終学歴の卒業証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
- 最終学歴の成績証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
- IELTS(Academic)またはTOEFLスコア結果
- パスポートコピー
3. 出願手続きスタート
最後に、
オンライン申込みフォームを送信してください。その後、正式にシドニー工科大学(UTS)への出願手続きをスタートします。
留学相談&お問い合わせ先
当社オーストラリア留学センターはシドニー工科大学を含め全豪29大学の公式出願窓口となっており、ご相談から出願手続き、更に現地サポートまで全て無料で提供しております。
※備考※
・本記事は2021年7月現在の情報に基づいており、コース概要や入学基準は変更されることもございますのでご留意ください。
・学費は毎年改定されます。本記事では2021年度学費をご案内しております。
・学費の日本円額は、現在のレート1豪ドル=85円換算しておりますが、実際にはお支払い時のレートが適用されます。
CRICOS Provider No: 00099F