AIが仕事の仕組みを変え、サイバー攻撃はニュースになり、クラウドやデータが企業の競争力を左右する時代です。ITは今、ありとあらゆる仕事の「縁の下の力持ち」ではなく、
仕事そのものの中心 になっています。
クイーンズランド工科大学(QUT)のIT学部は、そういった現場の変化に合わせてカリキュラムを設計し直した、数少ないオーストラリアの大学のひとつです。2026年からは7つの新しい専攻(Major)が始まり、AIやサイバーセキュリティ・ソフトウェア開発など、
今まさに需要が高い分野 に特化して学べるようになりました。
このページでは、Diploma(ディプロマ)からBachelor(学士)まで、入学から卒業・就職まで一気通貫でまとめています。
当社がブリスベンで実際にカウンセリングしてきた経験も交えながら、正直に書きました。
なぜ今、IT留学なのか ― 需要を数字で見る
「AIが仕事を奪う」と言われる時代に、なぜITを学ぶのか。逆説的に聞こえるかもしれませんが、
AIが普及すればするほど、ITを深く理解している人間の価値は上がっています 。
AIはツールです。そのツールを設計し、動かし、問題が起きたときに直し、ビジネスの目的に合わせて調整できるのは、ITの基礎を持つ人間だけです。「AIに使われる側」ではなく「AIを使いこなす側」に立つために、今ITを学ぶことに意味があります。
需要の面でも、その傾向は数字に表れています。IT職種の求人は、他の業種の2倍以上のペースで伸び続けています。日本国内でも、DX推進やAI活用の遅れが深刻な経営課題として取り上げられており、
IT×英語×海外経験 を持つ人材への需要は今後さらに高まると見られています。
ここで重要なのが、「ITを学んだ場所」です。日本の大学でITを学んだ場合と、オーストラリアで英語を使いながら実際の企業プロジェクトに参加して学んだ場合では、卒業時に持っているものがまったく異なります。実際の企業課題への対処経験、多国籍チームでの協働経験、英語での技術的なコミュニケーション力――これらは、教室で教科書を読むだけでは身につきません。
さらに、オーストラリアでの学びには
卒業後の就労ビザ(Graduate Visa) という選択肢が加わります。学んだ国で実際に働く経験を積むことができ、日本に帰国した際にも「海外就労経験あり」という実績がキャリアの武器になります。
クイーンズランド工科大学(QUT)のIT学部は
ACS(オーストラリアコンピュータ協会) の認定を受けており、ソウルアコード(Seoul Accord)の加盟機関でもあるため、日本を含む加盟国での資格認定にも対応しています。
取得した学位は、オーストラリア国内だけでなく
国際的にも通用する ものです。
AI時代だからこそ、ITを本気で学ぶ価値がある。そしてその場所として、オーストラリアは今もっとも現実的で、もっとも可能性の広い選択肢のひとつです。
クイーンズランド工科大学(QUT)のIT学部とは ― 特徴と強み
クイーンズランド工科大学(QUT)がほかのオーストラリアの大学と異なるのは、
「企業と一緒にカリキュラムを設計している」 点です。SAP、Microsoft、Flight Centreなどの企業が教育内容の策定に関わり、現場で通用するスキルを意識した授業構成になっています。
最終学年のキャップストーンプロジェクト(卒業制作)では、実在する企業クライアントの課題に取り組みます。2024年には
217名の学生が48の企業と56のプロジェクト を実施しました。卒業時点で「本物のクライアントと協働した実績」が積める点は、就職活動でも大きなアドバンテージになります。
また、IT学部には
全学部横断型プログラム「QUT You」 も組み込まれています。工学部・デザイン学部・理学部など、ほかの学部の学生とチームを組み、AIや社会課題をテーマに取り組む授業です。異なるバックグラウンドを持つ人と協力する経験は、IT系の仕事でも必須の力になります。
7つの専攻(Major)― どれを選ぶ?
2026年から、Bachelor of Information Technologyには業界ニーズに基づいた
7つの新しい専攻 が設けられました。1年次は全員が共通科目でITの基礎を学び、その後に専攻を選ぶルートと、入学時から専攻科目を始めるルートの2通りから選択できます。
専攻名 特徴・向いている人
Artificial Intelligence(AI) 機械学習・生成AI・自然言語処理・コンピュータビジョンを学ぶ。AIエンジニアや機械学習エンジニアを目指す人向け。数学への興味があると一層楽しめる。
Cyber Security(サイバーセキュリティ) ネットワーク防御・倫理的ハッキング・量子暗号など最先端分野を学ぶ。「守る側」に立つセキュリティアナリストや情報セキュリティマネージャーを目指す人向け。
Computer Science(コンピュータサイエンス) アルゴリズム・データ構造・システムプログラミングなど、ITの根幹を深く学ぶ。プログラミングが好きで技術的な深みを追求したい人向け。就職の選択肢が広い。
Software Development(ソフトウェア開発) フロントエンド・バックエンド・クラウドアプリ開発、DevOps・アジャイル手法を実践的に学ぶ。アプリやサービスを「作る側」になりたい人向け。
Business Analysis and IT Management(ビジネス分析・IT管理) ITと経営の接点を学ぶ。ビジネスアナリスト・ITコンサルタント・IT管理職を目指す人向け。プログラミングよりも「ITを使ってビジネスを動かす」役割に興味がある人にも。
Process Analytics and Automation(プロセス分析・自動化) 業務プロセスの分析・改善・RPA(ロボティクスプロセスオートメーション)を学ぶ。業務効率化や自動化の専門家を目指す人向け。
Enterprise Computing(エンタープライズコンピューティング) 大規模システム設計・クラウドインフラ・エンタープライズアーキテクチャを学ぶ。大企業のITインフラを支えるシステムエンジニアやクラウドアーキテクトを目指す人向け。
「どれを選べばいいかわからない」と感じる方も安心してください。1年次は共通カリキュラムで全専攻をざっと体験できるので、
入学前に専攻を確定させる必要はありません 。
深さ×広さ ― T字型のスキルを在学中に作る
IT業界でよく聞く「T字型人材」という言葉があります。縦の棒が「1つの専門分野の深い知識」、横の棒が「周辺領域への幅広い理解」を表しています。採用現場では、どちらか一方だけより、
この両方を持っている人材が圧倒的に求められています 。
クイーンズランド工科大学(QUT)のBachelor of Information Technologyでは、主専攻(Major)に加えて
第2専攻(Second Major)・マイナー(Minor)・選択科目(Elective) の3段階で、自分だけのカリキュラムを組み立てられます。
第2専攻(Second Major) は、主専攻と同じ深さでもう1分野を学ぶ選択肢です。卒業時点で2つの専門性を持てるため、就職活動での差別化につながります。
マイナー(Minor) は、専門性を深めるほどではないが、周辺知識として身につけたい分野を補強する選択肢です。第2専攻より時間的な負担が少なく、幅を広げたい方に向いています。
選択科目(Elective) は、IT学部の枠を超えて他学部の科目を自由に履修できる仕組みです。ビジネス・デザイン・数学・法律・心理学など、ITと掛け合わせると面白い科目を自由に選べます。「ITだけでなく経営の視点も持ちたい」「デザインとエンジニアリングを両立させたい」という方に特におすすめです。
また、7つの専攻のどれを選ぶかだけでなく、何と組み合わせるかで、卒業後のキャリアの幅はまったく異なります。以下は、専攻ごとの組み合わせパターンと、そこからつながる職種・業界のイメージです。
Artificial Intelligence(AI)専攻の場合
AIの知識に何を加えるかで、活躍できる場所が大きく変わります。
組み合わせ つながる職種・分野
+ Cyber Security マイナー AIモデルへの攻撃や悪用を防ぐ「AIセキュリティ」は今最も注目される分野のひとつ。AIセキュリティエンジニア、機械学習セキュリティアナリスト、AIリスクアナリストとして、金融・防衛・医療などの高セキュリティ分野で活躍できます。
+ Business Analysis マイナーまたはElective 「AIをビジネスにどう使うか」を設計できる人材はどの業界でも不足しています。AIプロダクトマネージャー、データサイエンティスト、AIコンサルタントとして、製造・小売・マーケティング・ヘルスケアなど幅広い産業で需要があります。
+ Computer Science 第2専攻 アルゴリズムや数理の深い理解がAIの品質を左右します。機械学習エンジニア、AIリサーチャー、コンピュータビジョンエンジニアとして、研究機関・IT企業・スタートアップで活躍できます。
+ Elective(数学・統計系) AIの根幹である統計・確率の知識を深め、データサイエンティスト、クオンツアナリスト(金融)、統計モデリングエンジニアとして、金融・保険・医薬品開発などの専門性の高い分野に進めます。
Software Development(ソフトウェア開発)専攻の場合
「作れる」に加えて「設計・提案・運用」まで担えると、エンジニアとしての市場価値が一気に上がります。
組み合わせ つながる職種・分野
+ Business Analysis and IT Management 第2専攻 開発者でありながらクライアントの課題を整理し提案もできる人材へ。ITコンサルタント、ソリューションアーキテクト、テックリード、プロダクトオーナーとして、SIer・コンサルファーム・大手IT企業で重宝されます。
+ Elective(デザイン・UX系) フロントエンド開発にデザイン視点が加わると、UIエンジニア、UXエンジニア、フルスタックエンジニアとして、ゲーム・アプリ・Web系スタートアップで強みを発揮できます。
+ Cyber Security マイナー 「セキュアなコードを書ける開発者」は世界的に不足しています。セキュアコーディングスペシャリスト、DevSecOpsエンジニア、アプリケーションセキュリティエンジニアとして、金融・ヘルスケア・政府系システム開発などで高く評価されます。
+ Process Analytics マイナー 自動化ツールの開発とプロセス改善を両立できる人材へ。RPA開発者、DevOpsエンジニア、業務システム開発者として、製造・物流・金融機関のDX推進部門に需要があります。
Cyber Security(サイバーセキュリティ)専攻の場合
セキュリティは「技術」だけでなく「法律」「経営」「人の行動」まで関わる分野です。掛け合わせによって守備範囲が大きく広がります。
組み合わせ つながる職種・分野
+ Computer Science マイナー 攻撃の仕組みをコードレベルで理解することで、ペネトレーションテスター、マルウェアアナリスト、インシデントレスポンダーとして、政府機関・セキュリティ専門会社・大手IT企業のSOC(セキュリティオペレーションセンター)で活躍できます。
+ Elective(法律・コンプライアンス系) 技術と法の両方を理解するセキュリティ人材はほぼいません。情報セキュリティマネージャー、セキュリティコンサルタント、GRC(ガバナンス・リスク・コンプライアンス)アナリストとして、法律事務所・監査法人・規制機関など、テック以外の業界でも活躍の場があります。
+ Business Analysis 第2専攻 セキュリティリスクを経営戦略の観点から語れる人材へ。CISOアシスタント、リスクマネジメントコンサルタント、セキュリティプログラムマネージャーとして、経営層と技術チームをつなぐ役割で需要が高まっています。
+ Elective(心理学・行動科学系) サイバー攻撃の多くは「人」の隙を突くソーシャルエンジニアリングです。セキュリティ意識向上トレーナー、ヒューマンファクターセキュリティアナリストとして、企業研修・教育機関・政府系組織での活躍につながります。
Computer Science(コンピュータサイエンス)専攻の場合
理論的な深みがあるCS専攻は、どの分野とも掛け合わせやすく、最も汎用性の高い専攻のひとつです。
組み合わせ つながる職種・分野
+ Artificial Intelligence マイナー アルゴリズム設計とAIを組み合わせた機械学習エンジニア、自然言語処理エンジニア、AIプラットフォーム開発者として、GAFAMを含む世界規模のテック企業・研究機関へのキャリアパスが広がります。
+ Elective(数学・量子コンピューティング系) 量子コンピューティングや暗号理論の分野で、研究者・量子ソフトウェアエンジニアとして先端技術開発に携われます。IBMやGoogleなど量子研究が進む企業での活躍も視野に入ります。
+ Enterprise Computing マイナー 大規模システムの設計・開発に強いシステムズエンジニア、クラウドエンジニア、プラットフォームエンジニアとして、通信・金融・公共インフラなどミッションクリティカルな分野に進めます。
Business Analysis and IT Management(ビジネス分析・IT管理)専攻の場合
ITと経営の接点にいるこの専攻は、「技術がわかる経営者」「ビジネスがわかるエンジニア」を目指す方に最適です。
組み合わせ つながる職種・分野
+ Software Development マイナー 要件定義から開発の技術的な指示まで一人で完結できる人材へ。フルスタックビジネスアナリスト、プロダクトマネージャー、テクニカルプロジェクトマネージャーとして、スタートアップや新規事業部門で特に重宝されます。
+ Elective(データサイエンス・統計系) データドリブンな意思決定を支援するビジネスインテリジェンスアナリスト、データアナリスト、オペレーションズアナリストとして、小売・物流・医療・金融など、あらゆる業界でのキャリアが開けます。
+ ダブルディグリー(Bachelor of Business) IT × 経営の二重学位を持つことで、デジタルトランスフォーメーション(DX)コンサルタント、IT戦略マネージャー、テックベンチャーの経営者候補として、日本・オーストラリア双方でのキャリアに直結します。
Enterprise Computing(エンタープライズコンピューティング)専攻の場合
大規模システムを扱うこの専攻は、「インフラ×経営」の視点を持てると市場価値が急上昇します。
組み合わせ つながる職種・分野
+ Business Analysis and IT Management 第2専攻 システムの設計から導入・運用管理まで一貫して担えるクラウドアーキテクト、エンタープライズアーキテクト、ITインフラマネージャーとして、大手企業・政府機関・金融機関のITインフラ部門で活躍できます。
+ Cyber Security マイナー 大規模インフラのセキュリティを守るネットワークセキュリティエンジニア、クラウドセキュリティアーキテクト、インフラセキュリティスペシャリストとして、通信・エネルギー・医療など社会インフラ系の企業で需要が高まっています。
+ Elective(データベース・データ工学系) 大規模データ基盤の設計・運用ができるデータエンジニア、データベースアーキテクト、クラウドデータプラットフォームエンジニアとして、データ量が膨大なEC・メディア・製造業のDX部門に進めます。
Process Analytics and Automation(プロセス分析・自動化)専攻の場合
「業務を効率化する」スキルは、ITだけでなくあらゆる業界から求められています。
組み合わせ つながる職種・分野
+ Elective(データサイエンス・統計系) 業務プロセスをデータで可視化・最適化するプロセスマイニングエンジニア、オペレーションズアナリスト、業務改革コンサルタントとして、製造・物流・保険・公共サービスなど業務量の多い業種で引く手あまたです。
+ Business Analysis 第2専攻 現場のプロセス改善から経営戦略の実行まで担えるデジタルトランスフォーメーション(DX)スペシャリスト、業務改善コンサルタント、RPAプロジェクトマネージャーとして、コンサルファームや大企業のDX推進室でのキャリアに直結します。
+ Elective(AIまたは機械学習系) RPAとAIを組み合わせた「インテリジェントオートメーション」が次世代の業務自動化として注目されています。インテリジェントオートメーションエンジニア、AIオペレーションズスペシャリストとして、先端的な業務自動化プロジェクトを牽引できます。
実際に何を学ぶのか ― 言語・ツール・科目の話
「ITを学ぶ」と一口に言っても、具体的に何を使うのか気になる方は多いと思います。クイーンズランド工科大学(QUT)で実際に学ぶ言語・技術を、専攻別に整理しました。
分野・専攻 主な言語・技術・ツール
共通基礎(1年次) Python、Java、JavaScript、SQL、データベース設計の基礎
AI専攻 Python(TensorFlow・PyTorch)、自然言語処理ライブラリ、機械学習フレームワーク
ソフトウェア開発専攻 JavaScript(React・Node.js)、HTML/CSS、Git/GitHub、Docker、クラウドプラットフォーム(AWS等)
コンピュータサイエンス専攻 C言語、Java、Python、アルゴリズム設計、システムプログラミング
サイバーセキュリティ専攻 Linuxコマンド、ネットワーク技術、暗号理論、Kali Linux(ペネトレーションテスト等)
クラウド・エンタープライズ系 AWS・Azure・Google Cloud、データベース管理、システム設計、API設計
自動化・プロセス分析専攻 RPAツール、プロセスマイニングツール、データ分析基礎
プログラミングが初めてでも大丈夫?
結論から言うと、
大丈夫です 。クイーンズランド工科大学(QUT)のBachelor of Information Technology 1年次は、プログラミング未経験者を前提とした設計になっています。ただ、入学前に少し「感覚」を掴んでおくと、授業が始まった時の余裕がまったく変わります。
まず「どの言語から触れればいいのか」という疑問ですが、2026年現在のトレンドをわかりやすくまとめた動画があるので、参考にしてみてください。
VIDEO
動画を見て気になる言語が見つかったら、まずは実際に触れてみてください。入学前に少しでも動かしてみると、授業が始まったときの余裕がまったく変わります。
入学前にやっておくと差がつくこと
① まずPythonに触れてみる 初心者にも習得しやすく、AI・データ分析・Web開発など幅広い用途に使える言語です。Replit(replit.com) を使えば、インストール不要でブラウザ上でコードをすぐに動かせます。まず「Hello, World!」と表示させるところから始めてみてください。無料で使えます。
② GitとGitHubに慣れておく GitHub(github.com) は、コードを保存・共有・管理するサービスです。IT業界ではほぼ必須スキルで、授業でも早い段階から登場します。まず無料アカウントを作って、画面の雰囲気に慣れておくだけで十分です。
③ コードエディタを使ってみる コードを書く専用アプリとしてVisual Studio Code(VS Code) が世界標準です。無料でダウンロードでき、日本語化もできます。Pythonを書く環境として最初から使えます。
④ 英語でIT情報を読む習慣をつける freeCodeCamp(freecodecamp.org) やW3Schools(w3schools.com) は、プログラミングを英語で学べる無料サイトです。ITを学びながら英語にも慣れる一石二鳥の方法で、日本語より英語で調べる癖をつけると大学での調べ物もスムーズになります。
⑤ AIとの付き合い方を覚えておく ChatGPTなどの生成AIは、コードの意味やエラーの原因を調べるのに便利です。「AIに全部任せる」のではなく、「AIと一緒に考える」使い方 を身につけておくと、授業での学習効率が上がります。
授業のスタイルは?
グループワークやペアワークが多く、
課題の半分以上は誰かと協力して取り組む 形式です。ITの職場でも一人で完結する仕事はほとんどなく、コミュニケーション力は技術力と同じくらい重要です。
授業を乗り切る秘訣は、
毎日少しずつコツコツ続けること です。難易度はそれほど高くなくても、とにかく時間がかかる課題は多いです。詰め込み型より継続型の勉強が有効です。
QUTへの進学プラン――あなたはどのルートから入る?
クイーンズランド工科大学(QUT)への入学審査で見られるのは主に2つ:
英語力 と
高校の成績 です。この2つの組み合わせによって、最適な進学ルートが変わります。
自分のルートを探す:成績早見表
高校の成績(5段階) 英語力 推奨ルート QUT入学学年
4.0以上 IELTS 6.5以上(各6.0以上) QUTへ直接入学 1年次
3.25以上 IELTS 5.5以上(各5.0以上) QUT College Diplomaコース経由 2年次編入
3.0以上 IELTS 5.0以上(各4.5以上) QUT College Foundationコース経由 1年次
3.0未満 ― TAFE QLD・私立専門学校のDiplomaコース経由 1年次
高卒認定資格(高認)保持者の方へ
従来はQUT College・QUT直接入学の条件を満たせないケースが多いとされていましたが、
実際に入学できた事例があります 。ご自身の状況によって対応が異なりますので、まずは当社まで直接ご相談ください。
英語力が足りない場合でも、英語コース経由で進学できます
各コースへの直接入学には英語力の基準があります。現時点でその基準に届いていなくても、QUT College内の英語コースを経由することで、Foundation・Diploma・Bachelorへの進学が可能です。
目指すコース 直接入学に必要な英語力(IELTS) 英語力が足りない場合の英語コース
Bachelor of Information Technology(直接入学) IELTS 6.5以上(各6.0以上) EAP2(English for Academic Purposes 2)を修了することで入学可能
Diploma in Information Technology IELTS 5.5以上(各5.0以上) EAP1(English for Academic Purposes 1)を修了することで入学可能
Foundation Standard IELTS 5.0以上(各4.5以上) EAP1(English for Academic Purposes 1)を修了することで入学可能
EAP1(英語コース) IELTS 4.5程度 General English(一般英語コース)からスタート可能。入学時の英語力に応じてクラス分けされる
IELTSのスコアがない場合でも、QUT Collegeの無料オンキャンパス英語テストを受けることで現在の英語レベルを判定し、適切なコースに入学することができます。「今の英語力では無理かもしれない」と諦める前に、まずオーストラリア留学センターへご相談ください。
ルートA|直接入学(成績4.0以上)
高校の成績と英語力の条件を両方満たす場合、クイーンズランド工科大学(QUT)本科に直接入学できる最短ルートです。準備期間を最小限に抑えられる反面、日本の高校を卒業してすぐに海外大学の授業に飛び込むことになります。英語力・学習習慣ともに十分な自信がある方に向いています。
コース Bachelor of Information Technology
期間 3年
入学時期 2月・7月
キャンパス Gardens Point(ブリスベン市内)
学費内訳 $44,800 × 3年 = $134,400
英語コース(必要な場合) $3,000〜8,000程度
学費合計 $134,400
ルートB|QUT College Diplomaコース経由(成績3.25以上)★最多選択ルート
日本からクイーンズランド工科大学(QUT)を目指す学生の
最も多くが選ぶルート です。QUT Collegeで1年間学んでからQUT本科の2年次に編入するため、大学進学前に「オーストラリアの学習環境」に慣れる準備期間として機能します。クラスメイト全員がQUT進学を前提としているため、勉強への意識・モチベーションが自然と高くなる点も大きなメリットです。またDiplomaコースを経由することで本科2年次から編入できるため、トータルの在籍期間を短縮できます。
英語力・成績ともにルートAの条件に届かない場合でも、このルートであればQUT進学が現実的な選択肢になります。多くの留学生にとって、バランスの取れた王道ルートと言えます。
コース Diploma in Information Technology(QUT College)
期間 8ヶ月〜1年
入学時期 2月・7月・11月
その後 クイーンズランド工科大学(QUT)本科 2年次編入(残り2〜2.5年)
キャンパス Kelvin Grove(Diploma)→ Gardens Point(本科)
学費内訳 Diploma $27,000 + Bachelor $44,800 × 2年 = $89,600
英語コース(必要な場合) $3,000〜8,000程度
学費合計 $116,600
編入時期による違い
2月編入 → 本科残り2年間(4学期)/7月編入 → 本科残り2.5年間(5学期)
どちらの場合も、履修科目数・学費に変わりはありません。
ルートC|QUT College Foundationコース経由(成績3.0以上)
高校の成績が3.0以上3.25未満の場合に選ぶルートです。Foundationコースは大学進学のための基礎固めを目的としており、英語力・学習スキルの両面をクイーンズランド工科大学(QUT)への入学水準まで引き上げることができます。Diplomaコース(ルートB)より入学条件が緩やかな分、本科への入学は1年次からとなります。「まだ準備が整っていない」と感じる方にとって、焦らず着実に進学を目指せるルートです。
コース Foundation in IT(QUT College)
入学時期 2月・7月
その後 クイーンズランド工科大学(QUT)本科 1年次入学
キャンパス Kelvin Grove → Gardens Point
学費内訳(Standard) Foundation $24,480 + Bachelor $44,800 × 3年 = $134,400
学費合計(Standard) $158,880
学費内訳(Intensive) Foundation $12,240 + Bachelor $44,800 × 3年 = $134,400
学費合計(Intensive) $146,640
英語コース(必要な場合) $3,000〜8,000程度
ルートD|TAFE QLD・私立専門学校経由(成績3.0未満・または高卒認定)
高校の成績が3.0未満、または高卒認定資格をお持ちの場合に選択するルートです。TAFE QLD・私立専門学校のDiplomaコース(1〜2年)を修了し、その成績をもとにQUT本科へ進学します。
ルートB・Cとの違いとして、クラスメイトの進学先がQUTに限定されていないため、学習環境や目的意識が人によって異なる点は理解しておく必要があります。一方で、このルートを通じてQUTに進学した実績は実際にあり、成績や状況によっては十分に現実的な選択肢です。自身の状況に合ったルートかどうかは、当社へご相談ください。
Diploma in Information Technology ― まずはここから
Diploma in Information Technologyとは?
Diploma in Information Technologyは、
QUT Collegeが提供するパスウェイ(進学準備)プログラム です。本科1年次と同等の内容を学びながら、大学での学習に必要な英語力・アカデミックスキルも同時に身につけられます。
修了後は
Bachelor of Information Technologyの2年次へ直接編入 でき、1年分の単位(96クレジット)が認定されます。また、Bachelor of Games and Interactive Environmentsへの編入も可能です。
授業はQUT CollegeのKelvin Groveキャンパスで行われます。クイーンズランド工科大学(QUT)の学生証が発行されるので、図書館・スポーツ施設・学生サービスなど、クイーンズランド工科大学(QUT)本科生と同じ環境で学べます。
入学条件
学力 日本の高校卒業(GPA3.25以上)
英語 IELTS 5.5以上(各バンド5.5以上)【要確認・QUT College最新規定に準拠】
入学時期 2月・7月・11月
期間 8ヶ月(7月・11月入学)/ 12ヶ月(2月入学)
学費 $27,000(2026年・留学生)
Diplomaで学ぶこと
プログラミング基礎(Python・Java等)、データベース設計、ネットワークの仕組み、システム分析など、IT全般の土台となる科目を学びます。加えて、英語でのレポート作成・プレゼンテーション・グループワークなど、
オーストラリアの大学で求められるアカデミックスキル も育てます。
Diplomaを修了した時点で、本科に入った時の土台が完成しています 。英語も専門知識も、両方育てられる一石二鳥のプログラムです。
Bachelor of Information Technology ― 3年間で「即戦力」になる
学部の概要
Bachelor of Information Technology(情報技術学士)は3年間のフルタイムプログラムで、
ガーデンズポイントキャンパス(ブリスベン市内) で学びます。ACS(オーストラリアコンピュータ協会)の認定を受けており、卒業後はACSメンバーシップの取得資格が得られます。
入学条件
学力 日本の高校卒業(GPA4.0以上)
英語 IELTS 6.5以上(各バンド6.0以上)
入学時期 2月(Semester 1)・7月(Semester 2)
期間 3年間(フルタイム)
学費 $44,800/年(2026年・留学生・全専攻共通)
3年間のカリキュラムの流れ
1年次:共通基礎で全体を掴む
プログラミング、データベース、ネットワーク、システム設計など、IT全体を俯瞰する科目を学びます。
1年次の段階では専攻を確定させる必要はなく、じっくり自分の方向性を探せます。ここで「自分はどの分野が好きか」を発見する期間だと思ってください。
2〜3年次:専攻を深める
7つの専攻から1つを選び、業界の専門家・研究者から学ぶ実践的な授業が始まります。インターンシップ(Work Integrated Learning / WIL)の機会もあり、在学中に企業での実務経験を積めます。
3年次:キャップストーンプロジェクト
実在する企業クライアントと協力して、本物の課題を解決します。プロジェクトの成果は年度末のショーケースイベントで発表され、採用担当者も参加します。
「学生のうちから就職活動が始まる」感覚で取り組める 、クイーンズランド工科大学(QUT)ならではの仕組みです。
卒業後のキャリア
卒業生は専攻に応じて、以下のような職種に就いています。
AI・データ系 AIエンジニア、機械学習エンジニア、データサイエンティスト、データアナリスト
開発系 ソフトウェアエンジニア、アプリ開発者、フロントエンド/バックエンド開発者、QAエンジニア
セキュリティ系 サイバーセキュリティアナリスト、ペネトレーションテスター、情報セキュリティマネージャー
インフラ・クラウド系 クラウドアーキテクト、システムエンジニア、ネットワーク管理者、DevOpsエンジニア
ビジネス・管理系 ビジネスアナリスト、ITコンサルタント、ITプロジェクトマネージャー、IT管理職
だからこそ、
ITに関わる仕事がしたいという気持ちが少しでもあれば、早めに踏み出す価値があります 。
費用について
学費の目安(2026年・留学生)
Diploma in Information Technology $27,000(2026年・留学生)
Bachelor of Information Technology(年間) $44,800(2026年・留学生・全専攻共通)
Bachelor of Information Technology(3年間合計) $134,400(2026年・留学生)
上記は2026年度の留学生向け学費です。学費とは別に、生活費・海外医療保険(OSHC)・教材費なども必要です。
みんなが気になっていること、まとめました
クイーンズランド工科大学(QUT)のIT学部について、カウンセリングでよく寄せられる質問をまとめています。
「自分だけが気になっているのかな」と思っていたことも、実はほかの方も同じように悩んでいることがほとんどです。ここで解決しない疑問は、ぜひ直接ご相談ください。
Q:AIが何でもコードを書いてくれる時代に、プログラミング言語をわざわざ学ぶ意味はありますか?
A:むしろ逆で、AIを使いこなすためにこそ、プログラミングの基礎知識が必要になっています。AIが生成したコードの意味を理解できなければ、エラーの原因がわからず、品質の判断もできません。「AIに指示を出す人」と「AIが出力したものをそのまま使う人」では、現場での評価がまったく異なります。プログラミングを学ぶことは、AIと対等に仕事をするための土台を作ることです。
Q:プログラミングの経験がまったくなくても大丈夫ですか?
A:大丈夫です。クイーンズランド工科大学(QUT)のBachelor of Information Technology 1年次はプログラミング未経験者向けの設計になっており、基礎から順番に学べます。事前にPythonを少し触れておくと、入学直後の余裕が変わります。
Q:DiplomaとBachelor直接入学、どちらが向いていますか?
A:英語力(IELTS)が6.0前後の方や、大学での学習に不安がある方にはDiplomaルートがおすすめです。英語が6.5以上で高校の成績に問題がなければ、直接入学も十分に検討できます。詳しくは当社にご相談ください。
Q:7つの専攻のうち、就職に有利なのはどれですか?
A:現在の求人市場ではAI・サイバーセキュリティ・ソフトウェア開発の需要が特に高い傾向にあります。ただし、どの専攻でも第2専攻やマイナーとの組み合わせ次第で差別化が可能です。「何がしたいか」を起点に選ぶことが大切で、当社でご相談いただければより具体的なアドバイスが可能です。
Q:卒業後はオーストラリアで働けますか?
A:「ビザが取れるか」と「仕事が見つかるか」は、別の話です。3年制の学士号を取得した場合、Graduate Visa(subclass 485)の申請要件を満たす可能性があります。つまりビザの面では、卒業後もオーストラリアに残って働く選択肢が開けます。ただし、キャンパスの所在地や個別の状況により条件が異なりますので、詳細は当社にご相談ください。
一方、「採用されるかどうか」は、在学中にどれだけ実力を積んだかにかかっています。クイーンズランド工科大学(QUT)のキャップストーンプロジェクトや企業インターンシップ(WIL)は、卒業時点で「実務経験あり」として評価されます。授業をこなすだけでなく、企業との接点や課題解決の経験を在学中から積み重ねることが、卒業後の就職に直結します。ビザの権利を活かせるかどうかは、大学での4年間の過ごし方次第です。
Q:IT学部の授業は英語でついていけるか心配です。
A:Diplomaルートを選べば、英語とITスキルを同時に育てながら進学できます。本科でも1年次は基礎的な内容から始まるため、英語力を高めながら学習を進められる環境が整っています。心配な方はまずDiplomaからスタートするのがおすすめです。
Q:数学が苦手でも入学できますか?
A:専攻によります。AI・Computer Scienceは数学的な思考力が活きてきますが、Business Analysis and IT ManagementやProcess Analytics and Automationは数学の比重が相対的に低く、ロジカルシンキングや業務理解の方が重要です。高校レベルの一般数学があれば多くの専攻に対応できます。
Q:日本人の学生は多いですか?授業中も日本語で話してしまいそうで心配です。
A:クイーンズランド工科大学(QUT)には世界140か国以上から留学生が集まっており、特定の国籍に偏った環境にはなりにくい構造です。グループワークも多国籍チームで組まれるため、自然と英語で話す状況になります。日本語に頼りすぎる環境を避けたい方にとっても、クイーンズランド工科大学(QUT)は比較的バランスの良い環境といえます。
Q:ブリスベンでの生活費はどのくらいかかりますか?
A:家賃・食費・交通費・娯楽費などを含め、月$2,000〜$2,500(約20〜25万円)程度を目安にする方が多いです。シドニーやメルボルンと比べてブリスベンは生活コストが抑えやすく、留学先として選ばれる理由のひとつになっています。
Q:在学中にアルバイトはできますか?
A:学生ビザ(Student Visa)では、学期中は週48時間(隔週)、学期休暇中は無制限で就労が認められています。ただし、学業との両立が前提です。IT系のインターンシップや学内のサポートスタッフとして働く学生もいます。
Q:パソコンは持参した方がいいですか?MacとWindowsどちらがおすすめですか?
A:パソコンは必ず持参してください。授業の課題・プログラミング演習・レポート作成など、パソコンなしでは授業が成り立ちません。購入してから渡航するのがおすすめです。MacとWindowsはどちらでも問題なく、IT学部の授業はどちらの環境にも対応しています。「MacじゃないとIT系は無理」という話を聞くことがありますが、クイーンズランド工科大学(QUT)では特定のOSを指定していないので、使い慣れている方を選んでいただいて大丈夫です。スペックの目安としては、RAM 16GB以上・SSD 256GB以上を推奨します。
Q:入学時期はいつですか?出願はいつ頃から動けばいいですか?
A:Bachelor of Information TechnologyはSemester 1(2月入学)とSemester 2(7月入学)の年2回です。Diploma in Information Technologyはこれに加えて11月入学もあります。ビザ取得や入学準備の期間を考えると、希望入学の6〜8か月前には動き始めるのが理想です。当社にご相談いただくと、逆算したスケジュールをご提案できます。
キャンパスはブリスベン市内2拠点
クイーンズランド工科大学(QUT)のキャンパスはブリスベン市内に2ヶ所あります。
ガーデンズポイントキャンパス はブリスベン市内中心部に位置し、Bachelor of Information Technologyの授業は主にここで行われます。市内中心部にあるため、アクセスも良く、放課後の過ごし方も充実しています。
Kelvin Groveキャンパス はQUT Collegeが置かれているキャンパスです。Diploma in Information Technologyの授業はここで行われます。クリエイティブ系学部とも隣接しており、学部を超えた交流が生まれやすい環境です。
ブリスベン現地サポートオフィス
ブリスベン市内に2つのキャンパスを持つクイーンズランド工科大学(QUT)は、都市の中心で学べる実践的な環境が魅力です。しかし、初めての海外大学生活は、学業だけでなく住まい探し、生活習慣の違い、ビザ更新、医療・保険など、多くの課題が伴います。
当社のブリスベン現地オフィスでは、現地に在住する日本人スタッフが、入学初日から卒業まで継続的にサポートしており、現地ならではの実践的な情報を提供します。
留学生活をスムーズに、そして有意義にするためには、困ったときにすぐ相談できる現地スタッフの存在が欠かせません。私たちは、皆さまが安心して学び、成長できる環境をブリスベンで整えています。
住所 Level 18, 324 Queen Street Brisbane 4000
電話 07-3221-9999(オーストラリアから) 050-8882-5959(日本から)
スタッフ 林真生、小林芽衣
留学相談&お問い合わせ
当社オーストラリア留学センターはクイーンズランド工科大学(QUT)を含む
全豪28大学 の公式出願窓口となっており、ご相談から出願手続き、さらに現地サポートまで
すべて無料 で提供しております。学力、英語力、希望内容、ご予算など詳しくお伺いしたうえで、おひとりおひとりに合うプランをご提案しております。