よくあるご質問 〜 スタディアブロード編 〜


このページは、オーストラリアのスタディアブロード(休学留学・学部聴講)について、大学生のみなさんから実際に届いた質問と、当社が現地で手続きをしてきた中で見てきた「実務のリアル」をまとめたものです。制度の説明だけでなく、大学のシステム上で起きた実際のトラブルと、その回避方法まで書いています。

上から順に読めば、出発までに決めることが全部わかる構成にしました。気になるところだけ読みたい方は、下の目次から飛んでください。

このページの前提:2026年9月時点の情報です。2027年2月入学・2027年7月入学を検討している方を主な対象にしています。金額や条件は大学・移民局の改定で変わります。数字は必ず「いつ時点の情報か」を明記していますので、出願前には当社カウンセラーに最新の確認をご依頼ください。

目次


【はじめに】スタディアブロード・交換留学・語学留学の違い

まず、ここが混同されたまま相談に来る方がとても多いです。3つの違いを最初に整理しておきます。
項目スタディアブロード(休学留学)交換留学(認定留学)語学留学
留学先の決め方オーストラリアの大学から自分で自由に選べる在籍大学の提携校の中から選ぶ語学学校を自由に選べる
選考大学の入学基準を満たせば参加できる(学内選考なし)学内選考がある場合が多いなし
学ぶ内容現地大学の学部科目(本科生と同じ授業)現地大学の学部科目英語そのもの
授業料の支払先オーストラリアの大学へ直接基本的に日本の在籍大学へ語学学校へ直接
日本の卒業単位在籍大学が認めれば認定される(要事前確認)認定されることが前提の制度原則認定されない
日本の大学の身分休学が一般的在学のまま休学が一般的
向いている人学内選考に落ちた/提携校に行きたい大学がない/専門分野を英語で学びたい4年で卒業したい/費用を抑えたいまず英語力を上げることが最優先
交換留学の学内選考に落ちてから当社に相談に来る方は、毎年たくさんいらっしゃいます。スタディアブロードは学内選考がないので、選考に落ちた方の「次の一手」として現実的な選択肢になります。

制度そのものの詳しい説明はスタディアブロード(Study Abroad)とは?を、大学別の条件と費用はスタディアブロード参加条件と費用をご覧ください。

【1】制度の基本

Q1. スタディアブロードは、現地の学生と同じ授業を受けるのですか?

はい。留学生向けの特別クラスではなく、オーストラリア人の学生と同じ教室で、同じ講義・同じ課題・同じ試験を受けます。成績(Transcript)も本科生と同じ形式で発行されます。ここが語学留学との決定的な違いです。

ただし学位(Bachelorの卒業資格)は取得しません。あくまで「その学期に履修した科目の単位」を取得して帰国する制度です。

Q2. 半年間だけでも参加できますか?

できます。最短で1セメスター(約5か月)から参加でき、2セメスター(約1年)にすることも可能です。英語力に応じて「大学附属の英語コース半年+スタディアブロード半年」という組み合わせにする方も多いです。

Q3. 英語コースから始める場合、何か月くらい必要ですか?

現在のIELTSスコアと、進学先大学が求めるスコアの差で決まります。目安としてIELTS 0.5の差を埋めるのに10〜12週間を見ておくと計画が立てやすくなります。ただしこれは「大学附属の英語コースを規定の成績で修了すれば、IELTSを再受験せずに進学できる」という仕組みを使う前提です。

Q4. 学位取得(正規留学)に切り替えることはできますか?

スタディアブロードで取得した単位を、その大学の学位課程に持ち上げられるケースはあります。ただし「単位が認められること」と「学位課程の入学基準を満たすこと」は別で、学位課程には改めてIELTSスコアや成績の審査があります。切り替えを視野に入れているなら、最初の大学選びの時点でその大学の学位課程の条件も見ておくべきです。この設計は無料カウンセリングでご相談ください。

【2】時期とスケジュール

Q5. 大学何年生のときに行くのがベストですか?

帰国後の就職活動を見据えて、2年次後期から3年次にかけて出発する方が最も多いです。1年間行く場合は「3年前期の2月出発→3年後期の11月帰国→4年生の春から就活」という組み方が定番です。

ただし、これはあくまで多数派の話です。大学院進学を考えている方、理系で研究室配属の時期が決まっている方、資格科目の履修が固定されている方は、まったく違うスケジュールが正解になります。ご自身の学部の必修科目の配当年次を先に確認してから、留学時期を逆算してください。

Q6. 何月からスタートすべきですか?

2月または7月です。オーストラリアの大学はこの2つが正規の学期開始月で、履修できる科目が最も多くなります。

一部の大学には10月・11月開始の第3学期がありますが、この時期は開講科目が極端に少なくなります。「行きたい科目が1つも開いていない」ということが実際に起こります。語学学校からのスタートであれば何月でも構いませんが、大学の科目を取る学期は2月か7月に合わせてください。

Q7. 2027年の学期日程を教えてください。

大学によって1〜2週間ずれますが、おおよそ次のとおりです。
学期開始終了(試験期間含む)
Semester 12月下旬6月中旬
Semester 27月下旬11月中旬
参考までに、クイーンズランド工科大学(QUT)の2027年はSemester 1が2月22日〜5月28日、Semester 2が7月19日〜10月22日です。ボンド大学のように年3学期制(1月/5月/9月開始)の大学もあります。各大学の正確な日程は、下の大学別ページでご確認ください。学期日程だけでなく、その大学の授業料・参加条件・履修できる科目の範囲もあわせて確認できます。
大学別スタディアブロードページ(学期日程・費用・参加条件はこちら)
クイーンズランド大学クイーンズランド工科大学グリフィス大学
サンシャインコースト大学ジェームズクック大学ボンド大学
サザンクロス大学シドニー大学シドニー工科大学
マッコーリー大学西シドニー大学ウーロンゴン大学
オーストラリアンカソリック大学メルボルン大学RMIT大学
ディーキン大学ラ・トローブ大学スウィンバーン工科大学
ビクトリア大学西オーストラリア大学カーティン大学
マードック大学エディスコーワン大学アデレード大学
フリンダース大学タスマニア大学チャールズ・ダーウィン大学

Q8. いつまでに動き出せばいいですか?

コース開始日の5か月前までに「進学先決定→オファー受諾→CoE発行→ビザ申請」が終わっている状態を一つの目安にしてください。2027年2月入学なら2026年9月頃、2027年7月入学なら2027年2月頃です。

ただしこれは最低ラインです。英語コースを挟む場合は、その分だけ前倒しになります。そして人気コースは定員で締まります。看護学のように、コース開始の約1年前に留学生枠が締切になる分野も実際にあります。ビジネス系の学部科目は比較的余裕があります。

Q9. 出発が延期になることはありますか?

あります。最も多い理由が英語スコアが期日までに届かないことです。IELTSは受験日から結果発表まで日数がかかり、そこから大学審査→CoE発行→ビザ申請と進むため、「あと0.5足りない」が2月出発を7月出発に変えてしまいます。

英語スコアが不安な方ほど、早めに大学附属英語コースを組み込んだプランを押さえておくことをおすすめします。スコアが足りなければ英語コースから、間に合えば直接入学。この二段構えにしておけば、出発時期そのものはずらさずに済みます。

【3】参加条件(成績・英語力)

Q10. どれくらいの成績(GPA)が必要ですか?

大学によって異なりますが、4段階評価でGPA 2.5〜2.8程度が一つの目安です。例えばタスマニア大学はGPA 2.5/4.0以上、クイーンズランド工科大学(QUT)はGPA 2.5/4.0以上かつ1年以上の在籍が条件です(いずれも2026年9月時点)。

日本の大学の成績表は大学ごとに評価方式がバラバラです。100点満点、S/A/B/C、5段階、4段階と様々で、そのままではオーストラリアの大学が換算できません。当社では成績表の評価基準表(Grading Scale)も合わせて提出し、大学側が正しく換算できる形で出願しています。

Q11. 英語力はどれくらい必要ですか?

おおむねIELTS 6.0〜6.5です。大学によってはっきり分かれます。
目安主な大学
IELTS 6.5クイーンズランド大学、メルボルン大学、西オーストラリア大学、アデレード大学、クイーンズランド工科大学、マッコーリー大学、ボンド大学、シドニー工科大学
IELTS 6.0ウーロンゴン大学、ラ・トローブ大学、ディーキン大学、ビクトリア大学、マードック大学、エディスコーワン大学、カーティン大学、フリンダース大学、チャールズ・ダーウィン大学、グリフィス大学、ジェームスクック大学、サンシャインコースト大学、タスマニア大学、RMIT大学、サザンクロス大学、オーストラリアンカソリック大学、スウィンバーン工科大学
オーバーオールだけでなく各セクションの最低点(サブスコア)も見られます。「オーバーオール6.5だがWritingが5.5」というケースは、そのままでは条件を満たしません。ここを見落として出願し、書類を出し直すことになる方が毎年います。

Q12. IELTSのOne Skill Retake(1技能だけの再受験)は使えますか?

大学によります。以前は認めていなかったが現在は受け付けるようになった大学もあります(クイーンズランド大学は2026年4月時点で受付を確認)。一方、依然として認めていない大学もあります。

One Skill Retakeは「Writingだけあと0.5」という状況で非常に有効な手段ですが、受験してから「その大学は認めていなかった」と判明すると時間とお金の無駄になります。再受験を決める前に、志望校が認めているかを当社にご確認ください。

Q13. コンピューター版のIELTSでスコアが下がりました。どうすればいいですか?

実際によくあるご相談です。ペーパー版とコンピューター版では、特にReadingの解き方(画面上でのスキャン、ハイライト機能の使い勝手)が大きく変わります。パソコンでの長文読解に慣れていない方は、紙で受け直したほうがスコアが戻ることがあります。逆にタイピングが速い方はWritingでコンピューター版が有利です。

どちらが自分に合うかは相性の問題です。時間に余裕があるうちに両方試しておくと、判断材料になります。

Q14. 英語力の証明が何もありません。それでも参加できますか?

いいえ、できません。大学附属の英語コースから始める場合でも、その英語コースに入るための英語力証明が必要です。「やる気があります」だけでは出願できません。これは当社の判断ではなく、大学側とビザ制度の要件です。

まだ何も受けていない方は、まずIELTSかTOEFL、あるいは大学が指定するプレースメントテストの受験からスタートしましょう。

【4】費用とお金のこと

Q15. 授業料はいくらですか?

2027年度の1学期(4科目履修)の授業料は、大学によってA$8,100〜A$14,450(約907,200円〜約1,618,400円)の幅があります。3科目に減らせば概ね25%安くなります。大学別の金額はスタディアブロード参加条件と費用をご覧ください。

Q16. 大学の学費ページを見たら、思ったより高い金額が書いてありました。

ここは本当に間違いが多いところです。オーストラリアの大学の学費ページに出ている「Total Tuition Fee」は、コース全期間の合計額であることがよくあります。実際、タスマニア大学のあるコースで表示されていたA$82,513は2年間の合計で、単年度はA$40,250でした(2025年12月時点)。

さらに、学費ページの入口(ハブページ)に出ている金額が、実際に自分が履修するコースの金額とは限りません。必ず個別のコースページまで降りて確認してください。当社では出願前に、CRICOSコード単位で金額を照合しています。

Q17. 3科目と4科目、どちらにすべきですか?

ほぼすべての方から聞かれる質問です。判断材料を整理します。
観点4科目(標準)3科目
授業料フルタイム標準額おおむね25%安い(※同額の大学もあり・下記参照)
学生ビザ問題なし大学がフルタイム在籍と認める範囲内なら可。要事前確認
日本での単位認定認定される単位数が多い認定数が減る。在籍大学の要件を満たせない可能性あり
成績(GPA)負荷が高く、成績が落ちるリスク1科目に集中でき、成績を確保しやすい
生活アルバイト・旅行の時間は限られる時間の余裕が生まれる
【要注意】3科目にしても学費が変わらない大学があります。
2025年時点のメルボルン大学では、3科目でも4科目でも授業料が同額(A$13,000)でした。この場合、3科目に減らすと「授業料は同じで単位だけ減る」ことになります。実際に、大学のポータル上で4科目登録になっているのに申込みは3科目、という食い違いが起きたケースもありました(2026年8月・当社対応で3科目に修正のうえA$9,750へ減額、返金手続きまで完了)。科目数を減らす前に、その大学が科目数連動の課金かどうかを必ず確認してください。

Q18. 生活費はどれくらい見ておけばいいですか?

ビザ申請の観点では、移民局が定める12か月分の生活費はA$29,710です(2026年9月時点・オーストラリア内務省)。これは「ビザのために証明が必要な最低額」であり、実際の生活費とは別物です。シドニー・メルボルンの都心と地方都市では家賃が大きく違うため、実際の予算は都市を決めてから組み立ててください。詳しくは長期留学に必要な費用にまとめています。

Q19. 奨学金はありますか?

スタディアブロード専用の奨学金は、基本的にありません。私費での渡航が一般的で、一部の方は日本の教育ローンを利用されています。

ただし例外的に、大学が期間限定でスタディアブロード向けの授業料減免を実施することがあります(2026年6月にサザンクロス大学のゴールドコースト/リズモアキャンパスで実施された例など)。恒常的な制度ではないため、時期が合えばラッキー、という位置づけです。こうした情報は出た時点で当社から個別にご案内しています。
奨学金付きオファーの落とし穴。
奨学金には「全科目に合格し続けること」という条件が付いていることがあります。あるカーティン大学のオファー(2026年9月)では、授業料20%オフの条件が「全Unitのパス」で、1科目でも落とした時点で奨学金が失効する内容でした。奨学金を前提に予算を組むときは、必ず失効条件まで読んでください。

【5】出願の実務 ― ここが当社の本業です

Q20. 出願は自分でもできますか?

大学によっては個人出願も受け付けています。ただし「不可能ではない」というレベルだとお考えください。

実際に必要なのは、成績証明書と評価基準表の英文取得、シラバスの整備、書類の認証、科目の開講確認と選択、オファーの読解と受諾、CoEの取得、ビザ申請、そのすべての締切管理です。ここで一つ抜けると出発が半年ずれます。当社の入学手続きは無料ですので、使わない理由がありません。

Q21. 出願書類は何が必要ですか?

書類注意点
パスポート顔写真のページ。残存期間が留学期間をカバーしているか確認
英文成績証明書在籍大学で発行。発行に2〜3週間かかる大学もあるため早めに依頼
評価基準表(Grading Scale)成績表の裏面などに記載。これがないと換算できない
在学証明書英文で取得
英語力の証明IELTS等のスコアレポート。有効期限(通常2年)に注意
シラバス単位認定審査がある場合に必要。次のQ22を必ずお読みください

Q22. シラバスの提出でつまずくことがあると聞きました。

あります。実際に起きた事例です。ボンド大学への出願(2026年8月)で、単位認定審査のために提出したシラバスに「受講した年度」の記載がなく、大学から追加情報を求められました。学生の手元にあったのは入学時に配布されたデータで、ファイル名は「入学年度」表記、シラバス本文は「◯年次後期」表記。大学が知りたい「西暦何年に受講したか」がどこにも書かれていなかったのです。

対応として、入学年次と配当学年の対照がわかる資料を追加提出して解決しました。シラバスを準備するときは、「入学年度」と「配当学年」から西暦が逆算できる資料をセットで用意してください。

Q23. 書類へのサインは英語(ローマ字)でいいですか?

パスポートに記載されているとおりの署名にしてください。日本のパスポートであれば漢字のサインです。

これは細かい話に見えて、実際に差し戻しが起きるポイントです。オーストラリアの重要書類は「パスポートの署名と一致していること」が基本ルールなので、最初から漢字で統一しておくと、その後の大学書類・ビザ・銀行手続きまで一貫して通ります。

Q24. 何校まで出願できますか?

当社では原則3校までとさせていただいています。理由は、出願校を増やすほど1校あたりの準備の精度が落ちること、そして各大学が発行するオファーには受諾期限があり、4校以上を並行させると期限管理が現実的でなくなるためです。

「3校に絞れない」という時点で、志望動機の整理が終わっていないことがほとんどです。そこはカウンセリングで一緒に整理します。都市・分野・費用・英語条件の4軸で並べると、たいていは自然に3校に落ち着きます。

Q25. 複数校からオファーが出たら、いつまでに1校に決めればいいですか?

オファーレターに記載された受諾期限(Offer Expiry Date)までです。多くの大学で発行から数週間〜2か月程度ですが、大学ごとに違います。期限を過ぎるとオファーが失効し、再申請になります。

判断のポイントは「授業料の安さ」ではなく、その大学で自分が取りたい科目が実際に開講されているかです。次の【7】をご覧ください。

【6】学生ビザ・保険

Q26. 学生ビザの申請料はいくらですか?

2026年7月1日から、学生ビザ(サブクラス500)の申請料は原則A$2,500に値上げされました(オーストラリア内務省・2026年9月時点)。

ただしここに重要な例外があります。Independent ELICOS(独立系語学コース)およびNon-Award(学位に結びつかない課程)セクターの申請は、この値上げの対象外で、従来額+物価調整の低い金額が適用されます。スタディアブロードはCRICOS上「Non-Award」として登録されている大学が多く、その場合は低い申請料が適用されます。

ただし登録区分は大学によって異なり、確定額は申請画面(ImmiAccount)で表示されるまで断定できません。「スタディアブロードだから必ず安い」とは言い切れないことだけ、正直にお伝えしておきます。実際の適用額は申請時に当社が確認してご報告します。

Q27. ビザ申請では、どれくらいの資金証明が必要ですか?

移民局が示している計算方法は次のとおりです(2026年9月時点)。
項目金額
生活費(本人・12か月)A$29,710(約3,327,520円)
授業料最初の12か月分(すでに支払った分は差し引ける)
渡航費オーストラリア国外からの申請はA$2,000が目安
半年留学なら、生活費の証明額も半分で足ります。
移民局は日割り(pro rata)計算を明示的に認めています。年額を365で割り、滞在予定日数を掛けた金額でよい、という計算方法です。半年(約180日)の滞在なら、生活費の証明はA$29,710の満額ではなく約A$14,600で足りる計算になります。「A$29,710も用意できない」と諦めてしまう方がいますが、滞在期間が1年未満なら日割りできます。
また、本人の預金ではなく親または配偶者の年収で示す方法もあります。この場合は申請前12か月で年収A$87,856以上を、課税証明などの公的書類で示します(銀行明細や勤務先発行の書類は認められません)。

ビザ申請画面の日本語訳は学生ビザ申請画面と流れ(日本語訳)にまとめています。

Q28. GTE(本物の学生かどうかの審査)はまだありますか?

GTE(Genuine Temporary Entrant)はGS(Genuine Student)要件に置き換わりました。所定の質問に回答する形式で、「なぜオーストラリアなのか」「なぜこの大学・この科目なのか」「日本の大学での学びとどうつながるのか」「帰国後どうするのか」を筋の通った形で説明する必要があります。

休学留学の方は、「日本の大学に籍があり、卒業して帰国する」という事実そのものが強い材料になります。在籍証明と休学の予定をきちんと示せば、説明はしやすい立場です。

Q29. 保険(OSHC)は必須ですか?

はい。学生ビザの必須条件で、滞在期間をカバーするOSHC(Overseas Student Health Cover)への加入が必要です。多くの場合、大学が指定する保険会社のものを入学手続きと同時に手配します。

OSHCは医療費をカバーする制度で、盗難・携行品破損・航空機遅延・親族の緊急渡航などはカバーされません。パソコンや楽器など高価なものを持っていく方は、日本の海外留学保険を併用することを検討してください(日本の海外留学保険)。

Q30. 学生ビザはいつまで有効ですか?

コース終了日からおよそ1か月の余裕を持って発給されます。ここにSemester 2で留学する方の落とし穴があります。

Semester 2(7月〜11月)で終了する場合、ビザの期限は年末頃に切れます。「オーストラリアで年越しをしたい」と考えていると、ビザが足りません。その場合は観光ビザへの切り替えが必要です。切り替えは出発前ではなく現地での手続きになるため、早めに現地オフィスへご相談ください。

【7】履修科目と授業の受け方

Q31. 科目は自由に選べますか?

自由度は高いですが、制限があります。よくある制限を挙げます。
制限の種類内容
前提科目(Prerequisite)上位学年の科目は下位科目の履修が前提。3000番台は基本的に履修不可
学年の上限自分の学年より上位課程の科目は取れない(タスマニア大学など)
学部限定その学位の在籍者しか取れない科目がある(教育学部に多い)
卒業研究系Capstone・Honours・大学院科目はスタディアブロード生は履修不可(QUTなど)
専門職課程医学・看護学は臨床実習を含むため一部科目が履修不可(タスマニア大学など)
開講学期その科目がその学期に開いていない
オーストラリアの科目は日本より1科目の比重が大きく、1科目のなかで講義(Lecture)と少人数の演習(Tutorial/Workshop)がセットになっています。週の授業時間は少なく見えますが、その分の予習と課題が前提です。

Q32. 希望した科目が取れないことはありますか?

あります。実際にグリフィス大学への出願(2026年5月)で、希望科目が大学側の照合で「No Matches(該当科目なし)」となったケースがありました。科目コードの改編や、その学期の非開講が理由です。

このときは代替科目をシラバスで確認したうえで、追加で2科目を選び直して再申請しました。出願時は、第一希望だけでなく代替候補を用意しておくと、やり直しの往復が減ります。当社では出願前に開講状況を確認していますが、それでも学期直前に変更が入ることはあります。

Q33. 履修登録は自分でやるのですか?

大学によります。出願時に科目を指定する大学もあれば、現地到着後に学生ポータルから自分で登録する大学もあります。例えばメルボルン大学の附属英語コース(Hawthorn/UMELBP)修了後は、大学のStudent Portalから自分で履修登録します。

当社では、登録完了の確認と科目数の照合をカウンセラーが都度フォローしています。次のQ34が、その理由です。

Q34. ポータルの登録内容と申込内容が違っていたら?

すぐご連絡ください。実際に起きています。

2026年7〜8月に、3科目(37.5クレジットポイント)で申し込んだはずがポータル上は4科目(50クレジットポイント)で登録されていたケースがありました。原因は、その大学が当時「3科目でも4科目でも学費が同額」だったため、システムが4科目まで登録できる仕様になっていたことでした。当社から大学へ確認し、3科目登録に修正、授業料を減額して返金フォームまで提出して解決しています。

同時期にグリフィス大学でも、30CP(3科目)希望が50CP(5科目)で登録されていた事例がありました。「登録されているから正しい」とは限りません。渡航後、最初にポータルを開いたら科目数と単位数を必ず確認してください。

Q35. 授業を受けてみて「合わない」と思ったら、科目を変えられますか?

Census date(センサスデイト)までなら変更できます。これはオーストラリアの大学の制度で、この日を過ぎると授業料が確定し、以降のドロップは学費が返ってこず、成績にも記録が残ります。

これを逆手に取った、留学生の間では知られた使い方があります。学期の頭に多めの科目を登録して実際に授業に出てみて、Census dateまでに合わない科目を落とすという方法です。上記のグリフィス大学のケースでも、5科目を試してから3科目に絞る形で、8月10日のCensus dateまでに調整しました。

ただしCensus dateの日付と返金の扱いは大学・学期ごとに違います。この作戦を使う場合は、必ず事前に当社カウンセラーに「その学期のCensus dateはいつか」「ドロップした場合の返金はどうなるか」を確認してから実行してください。何も確認せずに登録数を増やすのは危険です。

Q36. 現地の授業はどんな雰囲気ですか?

大学附属の英語コースの場合(例:グリフィス大学)

午前中のみで毎日通います。朝が早いので、家が遠い人は要注意です。内容は非常に実践的で、個別に文法や発音を習う時間はほとんどありません。グループやペアでのディスカッション、プレゼンテーション、個人での論文作成が課題として出ます。クラスは固定なので友達ができやすく、教師との個別面談もあり、学生へのケアは手厚いです。国籍はアジアと南米が多くなります。

大学附属の語学学校はキャンパス内にあるため、留学生も大学の施設が使い放題です。学生証も発行され、大学のサークルにも入れます。午前の授業が終わったあと、図書館やPCルームで課題をする学生が多いです。

大学本科の場合(例:グリフィス大学)

1学期に3〜4科目を取るのが一般的で、1科目の比重が日本の大学とはまったく違います。大人数のLecture、少人数のTutorialやWorkshopという週2回構成の科目が中心です。出席する授業自体は少ないため時間割には空きコマが多く、授業がない曜日を作ることもできます。その分、計画的に課題を進めなければ間に合いません。

周りの学生は現地のオーストラリア人と英語圏からの留学生が多く、英語コースとは比べものにならないほど英語漬けになります。どの科目にもレポート、プレゼンテーション、試験があります。英語コース期間に身につけたアカデミックスキルが、ここで効いてきます。

【8】現地での生活

Q37. 授業がない時間はどう過ごしていますか?

英語コース期間中:午後は課題次第で自由に使えます。学校のアクティビティに参加したり、アルバイトの時間を確保したりできます。英語コース終了から大学のセメスター開始までは1か月ほどの休みが空くことが多く、一時帰国する方もいます。

大学本科期間中:授業は週数時間でも、課題と予習で毎日まとまった勉強時間が必要になります。趣味や旅行の時間を確保するにはスケジュール管理が要です。平日にしっかり勉強すれば週末は休めます。セメスターの途中には中間休み(mid-term vacation)があり、留学生同士で旅行のメンバーを募る掲示板もあります。

Q38. ホームステイと学生寮、どちらがいいですか?

これも定番のご質問です。目的で決めてください。
項目ホームステイ学生寮
英語環境生活の中で英語を使う機会が最も多い留学生同士だと日本語・母語になりがち
食事基本的に付く自炊が中心(食事付きのタイプもあり)
通学郊外が多く通学時間がかかることがあるキャンパス内・徒歩圏
自由度家庭のルールに合わせる高い
向いている人生活ごと英語に浸かりたい/初めての海外自分のペースを守りたい/大学の友人を作りたい
長期でホームステイをした学生からは、誕生日・クリスマス・ニューイヤーをホストファミリーと過ごしたという話をよく聞きます。ファミリーと良い関係を築けるかどうかが前提にはなりますが、現地の暮らしを最も身近に感じられるのはホームステイです。

なお、ブリスベンの学生寮で実際に選ばれているのは、5人シェア・6人シェアの個室タイプが大半です。スタジオタイプは金額が上がるため、利用する方は多くありません。

Q39. アルバイトはできますか?

できます。学生ビザではコース開講中は2週間で48時間まで就労が認められています(オーストラリア内務省・2026年9月時点)。休暇期間中は制限がありません。

ただし、スタディアブロードは短期間で成績を取りに行く留学です。課題の量を考えると、本科期間中にフルに働くのは現実的ではありません。英語コース期間中に生活のリズムを作り、本科が始まったらセーブする、という配分をおすすめします。

Q40. 留学中にトラブルが起きたら、現地でサポートを受けられますか?

はい。当社はシドニー、メルボルン、ブリスベン、ゴールドコースト、アデレード、パースに現地オフィスを構えており、日本人カウンセラーが常駐しています。

当社の入学手続きフォームをご利用いただいた方は、現地サポートを無料でご利用いただけます。学校とのやり取り、住まいのトラブル、体調不良時の病院案内、履修や成績の相談など、生活全般が対象です。詳しくは現地サポートについてをご覧ください。

Q41. 大学を選ぶとき、都市はどう考えればいいですか?

授業料だけを見ると地方都市が有利ですが、アルバイトの見つけやすさ、日本への直行便の有無、留学生コミュニティの規模まで含めて考えてください。シドニー・メルボルンは家賃が高い一方で仕事は多く、ブリスベン・ゴールドコースト・アデレード・パースは家賃が抑えられ、日本人の比率も落ち着いています。

「英語漬けになりたい」という目的であれば、日本人が少ない都市を選ぶ意味は確かにあります。ただし孤立して英語を使う機会がないまま半年が終わるのが最悪のパターンです。授業以外に人と関わる場(サークル、ボランティア、アルバイト)を作れそうかを基準にしてください。

【9】帰国後 ― 単位認定と就職活動

Q42. 日本の大学で何単位認められますか?

在籍する日本の大学次第です。当社にも、オーストラリアの大学にも決められません。ここは正直に申し上げます。

一般的には、認定できる単位の種類(専門科目か、一般教養か)と上限数が決まっており、自分の専攻に関連する科目に限られることがあります。留学に行く前に、必ず在籍大学の教務課で「何を、いくつまで、どういう手続きで認定するのか」を確認してください。これを出発前にやっていない方は、帰国後に「認定できません」と言われる可能性があります。

確認するときの具体的な質問リストです。
在籍大学に確認しておくこと
認定される単位の上限数はいくつか
専門科目として認定されるか、自由科目・一般教養扱いになるか
認定に必要な書類は何か(成績証明書・シラバス・時間数の証明など)
申請の締切はいつか(帰国後◯か月以内、など)
出発前に「履修予定科目の事前承認」が必要か
1科目あたり何単位に換算されるか(オーストラリアのCP換算方法)
このうち「出発前の事前承認」が必要な大学は要注意です。承認を取らずに履修すると、成績が良くても認定されません。

Q43. 休学中、日本の大学の学費はかかりますか?

大学によって制度が異なります。一般的には、国立大学は休学中の授業料が免除、私立大学は在籍料・施設費などの一部支払いを求められることが多いです。ただし例外も多く、金額も大学ごとにまったく違います。必ずご自身の大学の学則をご確認ください。

Q44. 就職活動でどうアピールすればいいですか?

はっきり申し上げます。「留学しました」「英語を勉強しました」だけでは、もう差別化になりません。留学経験者は増え、企業側も英語力があること自体は前提として見ています。

企業が聞きたいのは、なぜその留学を選んだのか、その環境で何にぶつかり、どう対処したのかです。スタディアブロードの強みは、ここに具体的な材料があることです。
スタディアブロードだから語れること
現地学生と同じ基準で評価される環境で、成績(Transcript)という客観的な結果を出したこと
英語でのグループワーク・プレゼンテーション・レポートを、期限内に完遂したこと
専門分野を英語で学んだ経験(語学留学では語れない部分)
限られた期間で科目を選び、優先順位をつけて成果を出した意思決定のプロセス
成績表は帰国後に残る唯一の客観的な証拠です。だからこそ、Q17の「3科目か4科目か」は就活まで見据えて決めるべき問題になります。詳しくは留学経験を活かした就活ガイドをご覧ください。

Q45. スタディアブロードにあまり魅力を感じません。語学学校に1年通うのは意味がないですか?

いいえ、まったくそんなことはありません。

スタディアブロードは留学プランの一つであり、「学びたい専門分野がある人」が選ぶ選択肢です。目的が「英語力そのものを上げること」なら、1年間集中して語学学校に通ったほうが、スタディアブロードより英語力は伸びます。就職先によっては、専門知識より高い英語力が求められることも実際に多くあります。

「周りがこの留学をしているから」で決めるのが一番よくありません。目的から逆算してプランを選んでください。目的の整理からご相談いただけます。

【10】当社のサポート範囲

Q46. 手続きの費用はいくらかかりますか?

当社の入学手続きサポートは無料です。大学からの手数料で運営しているため、学生のみなさんから手続き費用をいただくことはありません。授業料や滞在費が上乗せされることもなく、大学に直接申し込む場合と同額です。

Q47. 当社がサポートできないことはありますか?

正直にお伝えします。次のことは当社ではお引き受けできません。
対応できないこと理由
現在オーストラリアで在籍中の学校からのリリース・退学手続き在籍校と本人の間の契約に関わるため
転校に伴う学生ビザの申請・可否判断移民法の判断が必要な領域のため
日本の在籍大学への休学申請・単位認定申請ご本人と大学の手続きのため
奨学金・教育ローンの審査に関わる保証金融機関の判断のため
実際に、オーストラリアの大学2年次に在籍中の方から「専門学校へ移りたい」というご相談をいただいたことがあります(2026年8月)。このときはBachelorから、より低いAQFレベルのコースへ変更する場合、学生ビザの審査を受け直すことになる可能性があることをお伝えし、慎重な判断をおすすめしました。ご相談の理由は「専門ソフトの技術的なサポートが授業内で得られない」というものでしたが、その分野のソフトは他校でも自己学習が前提であることが多く、転校しても状況が大きく変わるとは限らないこともお伝えしています。

できないことをできると言わないのが、当社の方針です。

Q48. 相談だけでもいいですか?

もちろんです。「留学するかどうかも決まっていない」段階のご相談が、実は一番役に立ちます。スケジュールが後戻りできなくなる前に、必修科目の配当年次、休学制度、単位認定の可否を一緒に確認できるからです。

無料カウンセリングはメール相談、オンライン相談、お電話からお選びいただけます。お電話は日本から050-8882-5959、オーストラリア国内から07-3063-0466です。

Q49. 申し込みの流れを教えてください。

ステップやること担当
1無料カウンセリング(目的・時期・予算の整理)当社
2在籍大学で休学制度と単位認定の条件を確認ご本人
3大学と履修科目の選定(原則3校まで)当社+ご本人
4書類の準備(英文成績証明書・シラバス等)ご本人
5書類の認証と出願手続き当社
6オファー受諾・授業料支払い・CoE取得当社+ご本人
7OSHC加入・学生ビザ申請当社サポート
8滞在先手配・航空券・出発前オリエンテーション当社
9渡航・履修登録の確認・現地サポート開始当社現地オフィス
手続きの詳細は休学/認定留学ステップガイドにもまとめています。実際に留学した先輩の話はオーストラリア留学体験談をご覧ください。

カウンセラーから一言

ブリスベンオフィスの林真生(Hayashi Masuyo)です。このページを最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

22年間この仕事をしてきて、1500名以上の学生さんの手続きに関わってきました。その中で確信していることが一つあります。留学がうまくいかない理由のほとんどは、英語力ではなく「事前に確認していなかったこと」です。

在籍大学の単位認定のルールを確認していなかった。志望校がOne Skill Retakeを認めていなかった。Census dateを知らなかった。学費ページの数字が2年分の合計だと気づかなかった。ポータルの登録科目数を見ていなかった。このページに書いたことは、すべて実際に起きたことです。

逆に言えば、これらは全部、出発前に潰せます。そのために私たちがいます。

「まだ何も決まっていない」「そもそも休学すべきか迷っている」という段階で構いません。むしろその段階でお話しできたほうが、選択肢を残したまま設計できます。判断材料は全部お渡ししますので、決めるのはご自身で、で大丈夫です。

次にやること
1. 参加条件と費用で、自分のGPAと英語スコアで狙える大学を確認する
2. 在籍大学の教務課で、休学制度と単位認定のルールを確認する(Q42のリストをそのまま持っていってください)
3. 無料相談フォームから、現状のスコアと希望時期をお知らせください。3校まで具体的に絞ってご提案します
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I008)
留学カウンセラー歴22年。ブリスベン現地オフィスで、オーストラリア留学・進学の相談を担当しています。2002年にワーキングホリデーで渡豪し、現在は豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I008)として、高校生の大学進学、大学生の休学・認定留学、社会人のキャリアチェンジまで幅広くサポートしています。 これまで1500名以上の学生を見てきて強く感じているのは、留学は「入学できるか」だけで決めるものではないということです。英語力、成績、費用、ビザ、現地生活、そして卒業後の進路まで含めて、その人にとって本当に続けられる選択かどうかを見極めることを大切にしています。希望だけで話を進めるのではなく、必要な場合は厳しいこともお伝えしながら、現実的で納得できる留学プランを一緒に考えています。 ブリスベンで留学している学生、これからブリスベンでの進学を目指す方に向けて、制度の説明だけではなく、現地で日々留学生をサポートしているからこそ伝えられる判断材料をお届けしています。「相談してよかった」と思っていただけるよう、一人ひとりの状況に合わせて丁寧に向き合っています。 このカウンセラーに質問する

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