オーストラリアは海に囲まれた自然豊かな国で、大学では環境学や海洋学の研究も盛んに行われています。
この度、西オーストラリア大学(the University of Western Australia)のUWA Oceans Instituteを含む国際研究グループが、海草が地球温暖化防止に役立つ、という研究結果を、Journal of Ecologyに発表しました。
この研究は、西オーストラリア州南側の都市、アルバニーのオイスターハーバーで行われました。オイスターハーバーは、1960年代から海草が失われていきましたが、1994年以降の復旧プロジェクトにより、世界で最も海草の回復に成功した場所として知られています。
海草の消失は2つの問題を招くと、主筆のNúria Marbà教授(the Mediterranean Institute for Advanced Studies)は述べています。
海草は世界的規模でのカーボンシンクとしての役割を果たしており、人間の活動によって排出される二酸化炭素量を緩和してくれます。海草の消失は、カーボンシンクとしての海草の役割を破壊してしまいます。
また、海草は過去何世紀にもわたり二酸化炭素を蓄えており、海草の消滅によって蓄えられた二酸化炭素が大気中に排出されてしまうという問題もあります。
研究レポートは、二酸化炭素の吸収と保管をしてくれる海草は、地球温暖化防止に役立つため、積極的にその保護と回復を進めるべきであると、結論づけています。
参照元:UWA University News on 10 Feb 2015 “
Seagrass loss linked to greeenhouse gas emissions”
西オーストラリア大学のコース
今回の共同研究に参加している西オーストラリア大学は、オーストラリアのトップ8大学の1つで、国内外から高い評価を受ける大学です。特にサイエンス系の評価が高く、環境や動植物、海洋学研究も盛んで、下記コースが開講されています。
【大学のコース】
Botany – 植物学
Conservation Biology – 保全生物学
Environmental Science – 環境学
Marine Science – 海洋科学
Natural Resource Management – 自然資源管理
Zoology – 動物学
【大学院のコース】
Environmental Management – 環境マネジメント
Conservation Biology – 保全生物学
Marine Biology – 海洋生物学
Marine and Coastal Management – 海洋沿岸マネジメント
Zoology – 動物学
西オーストラリア大学への進学
西オーストラリア大学への進学方法はいくつかあり、ご自身のバックグラウンドに応じて進路を考えることができます。
日本の高校を卒業した場合は、一般的にはファウンデーションコースと呼ばれる大学準備コースを経由して進学をします。国際バカロレア資格(IB:International Baccalaureate)をお持ちの場合は、大学本科へ直接入学を目指すこともできます。
ビジネス系コースや一部サイエンス系のコースでは、ディプロマと呼ばれる準学士号コースから、大学2年の編入を目指すこともできます。
大学院への進学は、学歴や職歴等の入学基準が定められており、コースの入学条件に合うかどうか確認をして出願をします。
世界トップ水準を行く、西オーストラリア大学の環境学・海洋学コースにご興味のある方は、お気軽に
お問い合わせ下さい。