クイーンズランド大学で学ぶ野生生物学



目次

オーストラリアで野生生物学を学ぶ意義

現在、南半球に位置している大陸、オーストラリアやアフリカ、南アメリカ、南部アジアから「ゴンドワナ系」と呼ばれる共通した陸成層や動植物の化石が発見されたことから、これらはかつて1つの大陸「ゴンドワナ大陸」だったと考えられています。

やがて地殻変動により大陸が分裂して孤立したオーストラリア大陸では、その後の世界的な気候変動の影響からも隔絶され、独特の地質と気候によってユニークな自然生態系が形づくられてきました。

しかし、先住民アボリジニ、更に1788年ヨーロッパからの植民による狩猟や外来種、土地開発によって生態系が大きく破壊。かつてのオーストラリアの独特な自然生態系は「人間活動」によって著しく致命的な影響を受け、多数の固有種が絶滅しました。

それでも今尚、膨大な種類の固有の動植物が生き残るオーストラリアは、有胎盤類、単孔類、有袋類という3種類の哺乳類がすべて生息する数少ない大陸のひとつであり、その80%がオーストラリアの固有種。

中には絶滅危惧に指定されている種も多く、国内に多数の保護地域を設けるなど国をあげてその保全、さらに人間と野生生物が今後何世代にも渡って共存していける地球環境づくり(サステナビリティ)に取り組むオーストラリアでWildlife Science(野生生物学)を学ぶ意義は大きと言えます。

世界NO.1のクイーンズランド大学


オーストラリアの名門大学の1つクイーンズランド大学はBiodiversity Consevation(生物の多様性の保全)分野において世界NO.1、Environmental Scienceの分野においては世界NO.14(オーストラリアNO.1)の大学に選ばれました。

同学のWildlife Science(野生生物学)コースは、オーストラリアに生息する両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類、植物など主に陸で生きる動植物の生物多様性と、人間と野生生物が相互に与える影響、そして野生生物保全、バイオロジー、マネジメント知識を習得することを目的としています。

将来、環境アセスメントオフィサー、研究者、保全保護活動家、レンジャー、水生生物学者、バイオロジストなどを目指す方にお勧めのコースです。

教授には同分野の学問を牽引する野生生物学者やバイオロジストが在籍しており、動物園や保護施設等で飼育されている動物と野生で生きる動物を保全保護していくマネジメント計画の考案・査定するためのスキルも習得します。

Industry Placement(現場実習)では、動物園、サンクチュアリー、政府の環境保護セクション、動物保護施設などで実践的な経験を積む機会もあります。

クイーンズランド大学を選ぶ理由

南半球で最も動物研究・獣学の施設が整った大学の1つで実践的に学べる
オーストラリア国内または海外で、保護動物・野生動物の保全とマネジメントに携わることができる
豊富な実習先でのIndustry Placement(現場実習)に参加できる

その他、オーストラリで学べる動物関連のコース

アデレード大学
Veterinary Technologyコース(獣医療技術者)

アデレード大学
Marine and Wildlife Conservation (海洋生物と野生動物の保護)

サンシャインコースト大学
Animal Ecologyコース(動物生態学)

ラトローブ大学
Wildlife and Conservation Biology(野生生物保護)

フリンダース大学
Animal Behaviourコース(動物行動学)(体験談)

Wildlife Scienceコースの授業内容


Wildlife Scienceコースはブリスベン市内から車で1時間半ほどの距離に位置するGattonキャンパスで開講されており、下9つの学習形式を組み合わせて学んでいきます。
・Lectures(講義)
・Tutorials(チュートリアル)
・Work placements(現場実習)
・Overseas study(海外研修)
・Research experience(研究)
・Laboratory work(実験)
・Fieldwork(学外授業)
・Seminars(セミナー)
・Workshops(ワークショップ)

履修する科目の一覧

必修科目(16科目)
  • Biological Concepts and Plant Science
  • Applied Mathematics and Statistics
  • Elements of Ecology
  • Agricultural Biochemistry
  • Applied Animal Biology
  • Australian Terrestrial Vertebrates
  • The Management and Husbandry of Zoo Animals
  • Applied Animal Physiology
  • Animal Health and Epidemiology
  • Wildlife Technologies
  • Animal Reproduction
  • Animal Breeding & Genetics
  • Biology of Australian Marsupials and Monotremes
  • Chemistry
  • Principles of Wildlife Management
  • Game Management – the Science of Sustainable Use
選択科目(8科目)
    下記より8科目選択します
  • Agricultural Microbiology & Gene Technology
  • Industry Placement
  • Special Topic II
  • Animal Behaviour, Handling and Wellbeing
  • Animal Environmental Physiology
  • Animal Nutrition
  • Emerging Issues in Animal Bioscience
  • Working with Groups and Teams
  • Plant and Environmental Health

Wildlife Scienceコースへの進学方法


日本の普通高校を卒業したら、まず付属のUQ Collegeでファウンデーションコース(大学準備コース)を受講してからBachelor of Wildlife Scienceコースへ進学します。
Bachelor of Wildlife Scienceコース
【期間】3年
【入学】Semester1(2月)
【学費】48,160豪ドル×3年間=144,480豪ドル(2024年度)
IBスコア基準:26

自然環境分野での就職にはHonours以上の学位が必須

自然環境保全の分野ですと、例えば水インフラ整備と水資源マネジメントを学ぶ水資源管理コース再生可能エネルギーコース等であれば専門性が高く特殊技術を必要とする学問分野であり、且つ、人々の生活に直結した需要の高い産業であることから、学んだ学問が就職に直結するコースと言えます。

しかし、Wildlife Scienceコース、Zoologyコース、Animal Ecologyコースなど、「動物保護」や「環境保全」分野での就職を目指す場合、その受け皿となる地方自治体や州政府組織、民間企業、保護施設などが多く存在するわけではなく、卒業後、全く別の分野で就職する学生も少なくありません。

そのため、この分野での就職を目指す場合、まずは大学在学中に出来るだけ多くのボランティア活動に従事することが重要であり、また、卒業後はさらにHonours(優等学位)への進学も必須。中には大学に戻ってMaster(修士課程)やPhD(博士課程)へ進学する学生もいます。

以上は、オーストラリアの大学でHonoursを取得して卒業した方からのアドバイスです。現在、州政府環境保護セクションでEnvironmental Officerとして勤務。企業活動において環境や野生動物に配慮した適切な対応が施されているか評価・チェックする仕事をされています。将来、同分野での就職を目指す方は是非ご参考ください。

出願に向けての準備


1. まずは英語試験を受けましょう
まずはIELTS(アイエルツ)試験を受験しましょう。日本では下記3つの機関がIELTS試験を開催しています。
日本英語検定協会
http://www.eiken.or.jp/ielts/
JSAF
http://www.jsaf-ieltsjapan.com/?p=431
IDP Education
https://ieltsjp.com/
IELTSスコアは足りなくても出願可能です。その場合は大学付属語学学校とセットでのお申込みとなります。
2. 出願に必要な書類4点を準備しましょう
出願には下記4点の書類が必要となります。IELTSの受験が終わったらこちらの4点を揃えて担当カウンセラーにご提出ください。
  • 高校の卒業証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
  • 高校の成績証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
  • IELTS(Academic)またはTOEFLスコア結果
  • パスポートコピー
※高3前期までの成績で出願出来ます
※高校の卒業証明書は、卒業後に提出してください

3. 出願手続きスタート
最後に、オンライン申込みフォームを送信してください。その後、正式に出願手続きをスタートします。

安心の現地サポートオフィス


オーストラリア専門の無料留学エージェント
当社オーストラリア留学センターは、日本に東京オフィス、そしてオーストラリア国内の主要6都市(シドニー、メルボルン、ブリスベン、ゴールドコースト、アデレード、パース)に自社の現地サポートオフィスを構え、全オフィスに日本人スタッフが常勤している唯一の日本エージェントです。

オーストラリアの主要6都市にスタッフが在住しているメリットを最大限に生かし、「現地にいるからこそわかる、本当の学校情報をそのまま皆様にお伝えする」というシンプルな方針のもと、過剰な広告や留学フェアなどといった宣伝活動を一切行わず、オーストラリアの教育機関から支払われるサポート費のみで運営しております。ですので、よくある日本の留学エージェントと違い、手続きに対する手数料やサポート料は一切必要ありません。どこよりも確実な情報をもとに、安心してご留学をお任せいただくことができます。

ブリスベン現地サポートオフィス
オーストラリア留学センターのブリスベン現地サポートオフィスでは、現地在住歴の長い経験豊富な日本人スタッフが、皆さんの現地での生活をサポートしています。勉強面から日常のちょっとした疑問までお気軽に日本語でご相談頂けるので、現地でも安心して留学生活をお過ごし頂けます。
住所Level 18, 324 Queen Street Brisbane 4000
電話07-3221-9999(オーストラリアから)
050-8882-5959 (日本から)
スタッフ林真生、小林芽衣

留学相談&お問い合わせ


当社オーストラリア留学センターはクイーンズランド大学を含む全豪29大学の公式出願窓口となっており、ご相談から出願手続き、更に現地サポートまで全て無料で提供しております。学力、英語力、希望内容、ご予算など詳しくお伺いしたうえで、おひとりおひとりに合う大学をご提案しております。
オーストラリアの大学進学は、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください
※備考※
・本記事は2023年8月現在の情報に基づき作成しております
・学費は毎年改定されます。本記事では2024年度学費をご案内しております。

豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号H318)
13歳でのメルボルン短期留学をきっかけに「英語」と「海外」に目覚め、その後カナダ(語学留学)とアメリカ(大学留学)にも留学。卒業後、ワーキングホリデーでオーストラリアへ再渡豪し、オーストラリア留学センターでワーペリ。帰国と同時にオーストラリア留学センター日本窓口が開設され現職へ。留学生を現地オーストラリアで「迎え入れる立場」と日本から「送り出す立場」、両側での勤務経験を通して、双方の視点からアドバイスすることを心がけています。 このカウンセラーに質問する

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