最新データで見るオーストラリア留学【国別・州別・教育機関別の留学生数】

オーストラリアの留学生数については、様々なデータが公表されていますが、ここでは学生ビザを取得して学ぶ留学生についてご紹介します。
オーストラリアの留学生数
国別
2025年4月時点で、723,265名が学生ビザを保有し、オーストラリアで学んでいます。英語圏で人気の留学先の中でも一番アジアに近いこと、地理的な繋がりによりアジア太平洋地域に関する研究も盛んであることなどから、アジア圏からの留学生が全体の約7割を占めています。
国籍 |
留学生数 |
割合 |
1. 中国 |
167,147 |
23% |
2. インド |
123,456 |
17% |
3. ネパール |
57,048 |
8% |
4. ベトナム |
33,378 |
5% |
5. フィリピン |
32,514 |
5% |
6. コロンビア |
24,643 |
4% |
7. インドネシア |
21,378 |
3% |
8. パキスタン |
20,622 |
3% |
9. バングラデシュ |
20,025 |
3% |
10. スリランカ |
18,474 |
3% |
18. 日本 |
8,867 |
1% |
その他の国 |
195,713 |
25% |
合計 |
723,265 |
100.00% |

Australian Government Department of Education,
“International student numbers by country, by state and territory” ,
“International student and education statistics by nationality”
州別
オーストラリアの国土は日本の20倍と広大で、都市によって気候や雰囲気も異なります。学生ビザを保有してオーストラリアで学んでいる学生はどこで、どんなことを学んでいるのでしょう。2024年12月時点のデータをご紹介します。
やはり経済の中心地シドニーがあるNSW州に一番多くの留学生が集まっており、次いでVIC州、QLD州となっています。これらの州が留学生に人気のある理由として、質の高い学校が集まっていることや留学地として便利のよい街であることなどが挙げられるでしょう。
分野別でみると、ELICOS(語学学校)に行く人の割合がほかの州に比べてやや多くなっているのがQLD州。ACTやNTは学校の数も少ないため、Higher Education(大学・大学院など)に通っている学生が6割以上を占めます。
|
ELICOS |
Higher Education |
Non-Award |
Schools |
VET |
ACT |
696 |
14,636 |
553 |
344 |
5,942 |
NSW |
51,775 |
185,871 |
15,859 |
4,068 |
133,557 |
VIC |
32,601 |
154,061 |
9,585 |
6,042 |
104,092 |
QLD |
28,430 |
56,881 |
5,083 |
5,361 |
51,988 |
SA |
5,034 |
28,090 |
2,073 |
2,308 |
18,691 |
WA |
9,120 |
42,131 |
2,509 |
834 |
30,973 |
TAS |
320 |
3,854 |
250 |
373 |
5,398 |
NT |
235 |
3,448 |
41 |
108 |
1,708 |
※ELICOS:語学学校 / Higher Education:大学・大学院などの高等教育機関 / Non-award:スタディアブロードなど / Schools:小中高校 /VET:TAFEなどの専門学校 と分類されます。
Australian Government Department of Education,
“International student enrolment and commencement data by ABS SA4”
教育機関別
教育機関別で見ると、大学・大学院などの高等教育機関が47%、次いでTAFEなどの専門学校が34%と全体の約8割が知識やスキルを身に付けるための教育機関で学んでいます。語学学校で学ぶ学生は一見少なく見えますが、学生ビザのほかにワーキングホリデービザやETAS・観光ビザで学んでいる学生も多いため、実際は語学学校にはもっと多くの学生が在籍しています。
|
ELICOS |
Higher Education |
Non-Award |
Schools |
VET |
留学生数 |
128,211 |
488,972 |
35,953 |
19,438 |
352,349 |
※ELICOS:語学学校 / Higher Education:大学・大学院などの高等教育機関 / Non-award:スタディアブロードなど / Schools:小中高校 /VET:TAFEなどの専門学校 と分類されます。
Australian Government Department of Education,
“International student enrolment and commencement data by ABS SA4”
英語圏のほかの国と比較する
学生ビザ発給数
英語圏のほかの国と比較すると学生ビザ発給数はイギリスが突出しています。これは留学生を受け入れてきた歴史も長く、地理的条件からヨーロッパからの留学生が多いことなどが挙げられます。
オーストラリアの学生ビザ発給数はカナダやアメリカと同水準です。ただし、人口はそれぞれオーストラリア2,700万人、カナダ4,010万人、アメリカ33,000万人ですから、人口比でいうとオーストラリアでは多くの留学生を受け入れているといえるでしょう。
|
2022 |
2023 |
2024 |
オーストラリア |
393 |
402 |
319 |
カナダ |
569 |
703 |
537 |
イギリス |
1,761 |
1,917 |
1,664 |
アメリカ |
414 |
449 |
397 |
※単位:千

Australian Government Department of Education,
“Other international education data and research”
大学・大学院における留学生の割合
英語圏のほかの国と比較して、オーストラリアの大学・大学院は留学生の割合が高くなっています。カナダについては大学によって大きく異なっており5~40%、平均で30%程度と言われています。

内閣官房,
“参考データ集 令和4年9月”
データから読み取るオーストラリア留学
留学生へのサポート体制が整っている、オーストラリア留学
オーストラリアはほかの英語圏の国と比べて大学・大学院の留学生比率が高くなっています。このため、留学生を対象とした語学学校はもちろん、大学などの教育機関でも留学生へのサポート体制が整っており、安心して留学生活を送れる環境が整っています。また、比較的少人数でサポート体制もより整っているDiploma経由で大学進学を目指すパスウェイなどのシステムもあり、留学生にとっては学びやすい国とも言えます。
データからはわからないことも・・
前述のとおり、語学学校にはワーキングホリデービザやETAS・観光ビザなど学生ビザ以外で就学している学生もいるため、上記のデータよりも多くの学生が在籍しています。日本人留学生の場合は2019年のデータで学生ビザの約半数が語学学校で学んでおり、それに加えて語学学校にはワーキングホリデービザやETASで学んでいる人も多いですから、データ以上に日本人が多いと感じるかもしれません。また、私立の語学学校では、コロンビアを除く国別トップ10の国からの留学生は、あまり見かけないのではないでしょうか。これらの国からの留学生は、進学が主目的であることが多く、大学付属の語学学校経由で進学するか、英語力条件を満たして渡豪する学生が多い傾向にあるためです。
国籍比率は大学・大学院などでも学校やコースによって違いますし、語学学校でもレベルや時期によって大きくことなる場合があります。
学生ビザを取得して学ぶ留学生はアジア圏が多いですが、学校以外に目を向けてみると、オーストラリアには様々な国や文化をバックグラウンドに持つ人がたくさんいますし、ワーキングホリデーやそれに準じたビザで北米やヨーロッパからオーストラリアに来ている人も多くいます。留学を通して「様々な国の人と出会って文化やその国のことを知りたい」と考えている人は、学校では英語や専門の知識やスキルをしっかり学び、学校外では様々なコミュニティに参加することでより豊かな経験ができるでしょう。
「オーストラリア留学」と一口に言っても、そのプランや目標、やってみたいことは十人十色。データではわからないこともたくさんあります。オーストラリア6都市と東京にオフィスを構えるオーストラリア留学センターでは、その都市で生活している認定留学カウンセラーたちが身近なことから学校担当者との情報交換まで最新の情報を共有しながら日々カウンセリングを行っています。オーストラリア留学を検討している方はお気軽にお問い合わせください。
※オーストラリア留学センターでは、親子留学、現地校留学(小中高校)、10週間未満の短期留学などは取り扱っておりません。詳細は、お問い合わせフォームをご確認ください。