語学学校の選び方
オーストラリアには私立、公立を含め数多くの語学学校があります。英語の基礎はどこでも同様に学ぶことができますが、それぞれの学校の
特徴は違います。
パンフレットや学校のホームページを見れば、入学金、授業料、日本人の割合、特徴などは書いてあります。しかしそれだけでは学校選びに不十分なことが多く、目標の英語力が身に付く学校を探すことはできません。時期によっても授業内容は変わります。
通常の選択基準から、少し違う視点も含め学校を選びましょう。
留学目的を決める
留学準備内の留学の目的と種類にも掲載していますが、留学の際に目標を持つことが大事です。語学留学をするのであれば、どのような英語力を身に付けたいのか、又はどの英語レベルまでUPさせたいのかを明確にしましょう。
たとえば、「TOEFLのCBTで200点を取得する」「英語学校でUpper-intermediateクラスに進む」「ホームステイ先のマザーと英会話ができるようになる」など、具体的な目標を持つことにより、留学期間中の英語学習に関するスケジュールを立てることができますし、自信のやる気にもつながります。この目標は、高ければ良いとい事ではありませんから、現在の英語力を元に実現可能な目標を立ててください。
留学期間とコースを決める
目的を決めれば、自然と期間やコースが決まります。殆どの方は語学留学の目的として「英語が話せるようになりたい」という目標を挙げていると思いますが、全く英語が話せないのであれば一般英語コースに6~9ヶ月、すでに基礎英語を身につけているのであれば、3ヶ月と考えるべきでしょう。進学の準備のためであれば、6ヶ月以上の進学英語コースに入学するのをお勧めします。
☆詳しくは、
英語力が身につく留学期間のページをご覧ください。
語学学校の種類を決める
語学学校にもいくつかの種類があります。大学進学を目指した留学であれば、オーストラリアの大学に付属する大学付属英語学校から進学するのも一つの方法ですし、まずは基礎英語を学びたいのであれば私立の語学学校を選ぶことが一般的です。しかし大学付属の英語学校の中にも、会話中心の授業を行っているところもありますので、確認が必要です。詳しくはお問い合わせください
場所(滞在都市)を選ぶ
都市名 |
規模 |
留学生 |
物価 |
シドニー |
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とても多い |
高い |
メルボルン |
|
多い |
やや高い |
ブリスベン |
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多い |
やや安い |
パース |
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多い |
やや安い |
アデレード |
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多い |
やや安い |
ダーウィン |
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少ない |
安い |
ゴールドコースト |
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やや少ない |
安い |
ケアンズ |
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やや少ない |
安い |
ホバート |
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少ない |
安い |
オーストラリアと一言で言っても、国土は日本の22倍もあり、地域により特徴は様々です。物価の違いも様々ですから、自分の留学予算にあった場所を選びましょう。都市の特徴としては、日本の情報などを入手しやすい、設備が整っている、交通網が発達しているなどです。地方であればその逆が考えられますが、物価が安いという、留学生には最も大きな魅力があります。
ワーキングホリデーであれば、はじめは安い地域で語学学校に通い、その後に仕事を見つけやすい場所に移動するという方法がお勧めです。
授業を担当する先生
英語力UPの決め手となるのは先生です。と言っても「スティーブ先生でお願いします」と言うわけにはいきません。1つの語学学校にも沢山の先生が働いていますし、その先生の評価も様々です。先生の授業の質などは、学校のパンフレットに出ているものではありませんから、これはなかなか確認するのが難しいでしょう。どんなにキレイで設備の整った学校でも、授業がつまらなく先生の教え方が良くなければ、英語上達には結び付きません。
大学などであれば「Excellence in Teaching Award」と呼ばれる、優秀な先生に送られる賞があります。この受賞者を元に、「ここの大学の先生は良さそうだ」というように、ある程度は先生の質を把握することができます。ですが、賞をもらっているから優秀な先生、もらっていないから優秀ではないというわけではありません。
先生の評価は、実際に通っている生徒さんの声を聞くことが一番です。aswhoでは、実際その学校に通っている生徒さんへ授業のアンケートを行っていますので、授業内容や質などを随時把握しています。
留学生の国籍割合
多くの書籍やホームページでは「
語学学校は日本人がいない場所を選ぶのが良い」という内容を良く見かけます。確かにその通りで、日本語ばかりを話していては英語は覚えません。日本人がいなければ、自分自身を英語を使わなければならない状況に追い込んで、英語を覚えられます。
しかし、日本人の全くいない英語学校は、オーストラリア国内では見当たらないでしょうし、日本人のいない学校があったとしても、授業の質が良いとは考えにくいでしょう。問題は、日本人が多いと日本語を話してしまう自分の”甘さ”であって、けして日本人が多いから英語を覚えられないというわけではありません。
日本人が多くても語学学校によっては「学校内で英語以外の言語を話すことは禁止」という校則を設けている場所もありますから、英語の勉強に真剣な生徒が集まる学校を選ぶことがポイントです。
聞き取り力を上げる
多くの留学生は「
会話力を上げたい」という事を第一希望として学校を探しています。しかし、会話力を上げるのは「会話中心の授業」だけではありません。
日本人の多くは、そのほかの国の留学生と比較した場合、英語があまり話せない人でも文法はよく知っています。英語が話せないのは、相手の言葉を聞き取れないためです。相手の言っていることが分かれば、基礎英語力を身につけた後はどんどん英語が話せるようになります。会話中心の授業同様に、聞き取りの力をUPさせる授業がある学校を選ぶのもポイントです。
長期割引を利用する
語学学校の中には、長期留学生を対象にキャンペーン制度を実施している時期もあります。このキャンペーン制度にも様々な種類がありますが。例えば10週間申し込むと無料で2週間のレッスンがついてくるものや、入学金がサービスされるなどの内容です。自分の留学期間とタイミングが合うようでしたら、留学費用を節約するためにもサービスを利用するべきです。
この奨学金の中には、「日本から入学手続きをおこなう留学生を対象」としている学校もありますが、奨学金制度に掲載されているものは、全て日本からお申込頂く際も、利用できます。
学校を見学する
語学学校は、必ず日本で申し込まなければならないと言うことではありません。オーストラリア到着後に学校見学をすることもできますし、大学付属英語学校や、TAFE付属英語学校となると難しくなりますが、私立の英語学校であれば、体験入学などに参加できることあります。
しかし、学校見学も一長一短です。今までに一度でも「見学」というものをしたことがある方であれば、おわかりかと思いますが、「
見学するだけで、学校のことがわかるの?」という問題は出てきます。
たとえば、日本の英会話教室などでも「学校を見学したときと、実際授業を受けたときではイメージが全く違った」という話しをよく聞きますし、学校を見学すれば、学校選びを失敗しないということではありません。あくまで、「その学校で勉強するぞ!」というやる気が大事です。
ただ、一部の留学代理店などは「日本で決めなければ、駄目です」というように留学生に説明し、高額な手数料を請求しているところもあるようですから、その点だけは気をつけてください。