ホームステイの長所と短所
ホームステイは留学しなければ、なかなか体験できない滞在方法です。しかし、ファミリーの一員として生活する以上、少なからずホームステイの長所と短所がでてきます。ここで、いくつかホームステイのメリットとデメリット(長所と短所)を挙げてみます。
メリット
英語の上達スピードが上がる
やはり、この理由がホームステイを利用する留学生のもっとも多い理由ではないでしょうか。日本人はどうしても正しい文法で話すことに神経を使いすぎて、引っ込み思案になりがちです。
でも、うまく話せないからといって遠慮する必要はありません。ホストファミリーの人たちは、日本人の私達が完璧な英語を話すことなど期待していませんし、片言の英語でも話そうと言う気持ちがあれば、意思の疎通はできるものです。今日あったことを話したり、分からないことを尋ねたり、積極的に話し掛けるようにすれば、英語力もどんどんアップします。
また、頻繁につかう言い回しや、テキストブックには載っていないような表現方法を知ることもできるので生きた英語を学ぶことができます。「英語がうまくなりたい」と思っている人にとって、ホストファミリーとの会話は貴重な英語の練習の機会になるでしょう。
オーストラリアの文化を学べる
生活習慣や文化の違い、オーストラリアについてを知るには、現地の人たちと生活するのが一番。日本にいるときは当たり前だと思っていたことが、実はオーストラリアでは特別・・・なんていうこともあるかもしれません。食事や生活習慣や考え方など、オーストリアの家庭の中でたくさんのことを学ぶことができるはずです。基本的にオーストラリアの人たちは日本人に比べて、とてもフレンドリーで気取らない性格。こちらが興味をもっていいろいろなことを尋ねればきっと喜んで教えてくれるでしょう。
ファミリーのつながりで友達が出来る
オーストラリアで生活をはじめても、語学学校やアルバイト先などでは、日本人や他の国からの留学生の友達は出来ても、なかなかオーストラリア人の友達を作るのは難しいものです。ホームステイをすることで、ホストファミリーはもちろん、ファミリーの友人、知人とも友達になることができるのは貴重なチャンスです。
ホストマザーの食事が食べられる
ホームステイには平日2食、土日3食の食事が含まれています。慣れない海外での一人暮らしだと、ついつい食事を抜いてしまったり、ファーストフードばかりになってしまいがち。今まで、家族と住んでいた人なら、毎日献立を考えて自分で食事を作るのは大変なことです。ホームステイをすることで、オーストラリア人の食生活を知ることもできますし、一人で食事をするより一緒に食事ができる家族がいるほうが楽しいものです。
留学中の安心感
海外で一人で生活するのは予想以上に心細いもの。ホームステイをしていれば、オーストラリアの生活について分からないことや、困ったことを、ホストファミリーにすぐに相談することができますから安心です。地元の情報をたくさん知っているオーストラリア人の知り合いがいると、いろいろ助かることも多いはずです。そして何よりも、自分のことを気にかけて助けてくれる人がいるということは、心強い助けになるに違いありません。
デメリット
ファミリーに気をつかってしまう
ホームステイをするということは、他人の家に住むのですから、その家のルールに合わせて生活するのは当然のことです。ましてや、文化やライフスタイル、考え方の違うオーストラリアの家庭で生活するのですから、家族にある程度気をつかうことも必要になってきます。日本で自由に生活していたのに比べると、それが窮屈に感じられるかもしれません。
滞在中の自由が少なくなる場合がある
ホームステイの場合、家族と一緒に生活しているわけですから、一人になりたいと思ってもそういうわけにもいきません。子供がいる家庭などでは少々にぎやかなこともあるでしょうし、ホストファミリーがパーティーをしたり、家に人を呼んだり、ファミリーの予定に合わせなければならないこともあるでしょう。また、遅く帰る日や泊まりに出かけるときなどは、前もってファミリーにひとこと断っておく必要があります。
ホストマザーの食事があわない
オーストラリアと日本では食生活にかなりの違いがあります。家庭によって差がありますが、朝ご飯は、シリアルやパンを勝手に食べるという家が多く、夕食も日本に比べると食事の品数も少なく、質素な食事の家庭がほとんどです。家族と一緒に食事をしなければならないので、食事の時間が自由にならなかったり、好きなものが食べられなかったり、ということもあるかもしれません。
交通の便が悪い
郊外の住宅地の家庭などは、学校までバスや電車などの交通機関を使う必要があります。ただ、学校が決まっている場合は、なるべくその近くのステイ先をさがすこともできます。