オーストラリアの郵便事情
オーストラリアの郵便システム
オーストラリアの郵便事業は、オーストラリア中央政府によって管理されている国営の「
Australia POST」と、民間の運送会社「
FEDEX」「
UPS」「
DHL」等に分けられます。
両者の違いは
オーストラリアから日本に荷物を送るの項目に記載していますが、費用を重視するのであれば、Australia POST、スピードを重視するのであれば、民間の運送会社を利用するのがオススメです。オーストラリア留学中は、スピードより費用を抑えることが重要になりますから、留学期間中は、Australia POSTを利用することがほとんどです。
オーストラリアの郵便局(Australia POST)
オーストラリアの郵便局(Australia POST)はとっても便利です。郵便を送る際に何も持っていかなくても、すべてが郵便局の中で揃います。レターセット、ハガキ、箱、パッキング材、包装紙はもちろん、記念切手・硬貨、文房具、事務機器、携帯電話、ギフト用品、使い捨てカメラ、カメラフィルム、ビデオテープ、などなど、いろいろな商品を取り扱っているのでぜひ一度覗いてみてください。また、郵便局の窓口では、電話、電気など公共料金の支払いの他、書留の受付も郵便局の窓口でおこなえます。
つまり、「公共料金を支払う為に郵便局に立ち寄り、気に入った絵葉書を見つけたのでカウンターで日本へ手紙を書き、ついでにIELTSの試験を受けるために郵便書留を作成」ということも、簡単にできます。
大きなショッピングセンターの中には、必ず郵便局が入っていますが、Australia Postの看板のあるニュース・エージェントでも受け付けています。Australia Postのウェブサイトから、最寄のポストオフィスの場所を検索できます。営業時間や定休日は郵便局によって異なりますので、出かける前に確認しましょう。
http://www.nowwhere.com.au/austpost/postofficelocator/default.aspx
オーストラリアの郵便ポスト
オーストラリアの街角の郵便ポストは赤と黄色の2種類あり、赤いポストは国内普通郵便、又は国際普通郵便に利用し、黄色いポストは翌日配達郵便(Express Post)用です。その為、一般の郵便物は全て赤いポストに投函します。
Express Postは、郵便局で販売されている専用の封筒を利用する必要があります。この封筒はいくつかのサイズが用意され、速達で届けたい荷物の大きさによって、封筒を購入します。翌日配達便は夕方6時までに投函すれば、翌日(月~金曜日)に配達してくれます。
オーストラリアから日本へ手紙を送る方法
オーストラリアから日本へ手紙を出すには、日本からオーストラリアに送る手続きとさほど変わりません。封筒に正しく宛名を書き、郵便局の窓口で指定料金の切手を買って封筒に貼り、ポストに投函します。
住所の書き方も特に注意する点はありませんが、右の図を参考に記入してください。"AIRMAIL"の項目は"Por Avion"と記載することもできます。
宛名の欄は、日本語表記でも届きます。右の例であれば、宛先名を「〒260-0000 東京都 千代田区 1-2-3 豪州花子様」と記載することもできます。ただし、差出人の欄は必ず英語表記で記入してください。差出人欄を日本語表記にしてしますと、住所不明の際に手紙が戻ってきません。
オーストラリア国内への場合も、郵便の出し方は変わりません。ちなみに、オーストラリアの郵便局で販売されている封筒は、右下に郵便番号の記入欄が印刷されていますが、こちらは国内に送付する際のみ記入するため、オーストラリアから日本に送る際は、空白で結構です。
オーストラリアから日本へ荷物を送る方法
オーストラリアから日本に荷物(小包)を送る際は、荷物を直接郵便局に持ち込み、窓口で手続きをします。荷物はダンボールにいれて郵送する場合が殆どですが、手頃な大きさのダンボールが見つからない場合もあります。その際は、郵便局で販売されている、適当な大きさの箱を購入しましょう。
小包を送る際にはセキュリティーのため、身分証明書を提示しなければなりませんから、パスポートなどは、忘れずに持参してください。
しかし、郵便局で受付できる、荷物一箱の重さは、最大20kgまでです。20kg以上の荷物は郵便局で受け付けてもらえません。荷物が20kg以上になる場合は、いくつか小分けにして送るか、FEDEXやUPSなど民間の運送会社を利用する必要があります。
民間の運送会社を利用する
オーストラリアで国際宅配便を取り扱う、主な運送会社は、FEDEX、DHL、UPSがあげられ、その他にもいくつかあります。
このような、民間の運送会社を利用するメリットとしては、「荷物を自宅まで取りに来てくれる」「郵便局から送る普通郵便よりも、早く届く」「20kg以上の荷物も送ることができる」という点があげられ、デメリットとしては、「送料(手数料)が高い」という点でしょう。
もし、「荷物は20kg以下だが、すぐに日本に届けたい」という場合は、Australian Postの「Exspress Mail」を利用するのも1つの方法です。Fedexなどと比べて、+1~2日程時間がかかりますが、費用は3分の1程に抑えることができます。
荷物が届くまでの期間
オーストラリア国内の郵便(封筒、葉書等)は普通郵便でも通常1~3日、日本への普通郵便は7~10日ほどで届きます。
郵便局から日本に小包を送る場合、航空便(Air Mail)の場合通常7~10日、エコノミー便(Economy Air)は若干日数にばらつきがありますが2~4週間程で届きます。Fedex、DHL、UPSなど民間の運送会社を利用すれば2日程で届きます。
局留郵便(Post Restante)
各都市の中央郵便局(GPO/General Post Office)では、郵便の局留サービスを行っています。住所が決まってない人や、引っ越しが必要になってしまった留学生にとっては、便利なサービスです。
例えば、シドニーからメルボルンに引っ越す際、荷物をメルボルンの郵便局留めとして送り、メルボルン到着後郵便局で受け取ることもできます。
記載する内容は、右図のように、名前、局留めにする郵便局名、都市名、州名、郵便番号です。あくまで宛先が郵便局というだけで、送料などは通常の費用と変わりません。郵便を受け取るには、送付先の郵便局にて、パスポートなど身分証明書を提示する必要があります。
検疫について
オーストラリアから日本に送られる全ての荷物は、日本の検疫検査局が開封作業、探知犬、X線機器を使用してすべて検査します。日本への持込が禁止されている品物はすべて取り除かれ、何が没収され、どのような手続きをとる必要があるのか、理由を記した通知とともに郵便受取人に送られます。郵送物によっては、罰金および懲役が科される場合もありますから、注意が必要です。
オーストラリアから日本から荷物を送る際には、日本の検疫や、持ち込めないものについて理解し、「せっかく送った品物が没収されて手元に届かなかった」ということにならないようにしましょう。