オーストラリアの公衆電話
オーストラリアの公衆電話は無料で利用できます
携帯電話の普及によって、日本では公衆電話の利用が減少していますが、ここオーストラリアでは少し公衆電話の扱いが日本と違います。
まず、2022年8月現在、オーストラリア国内に設置されている公衆電話(約15000台)は、すべて
無料で利用ができます。すごいですよね。
どの公衆電話からも
■オーストラリア国内のすべての固定電話通話
■オーストラリア国内のすべての携帯電話通話
■オーストラリア国内のすべての携帯電話へのショートメッセージ(SMS)
■Eメール
が無料で利用できます。
ちなみに、無料になった経緯は、
Telstra社のページを見ていただくとわかりやすいかと思いますが、自然災害等で携帯電話回線がパンクしてしまった時の連絡手段や、携帯電話をもつことが出来ない方たちのライフライン。
また、公衆電話の利用目的として、緊急時の連絡(警察・消防・救急)などの重要なサービスへの連絡手段として利用する方も多く、今後の公衆電話の役割を考えた際に、オーストラリア国内にある、全公衆電話の無料化に踏み切ったようです。
留学生にとって空港の公衆電話は強い味方
とは言いつつ、やはり時代はスマホです。公衆電話なんて使わないと思う方も多いのではないでしょうか。ただ、ちょっと待ってください。多くの留学生は、日本で今までの契約を解除後に日本を離れ、オーストラリア到着後に、現地の携帯電話会社の契約し、現地の電話番号を入手します。
つまりは「日本を出発してから、目的地に到着するまで」は電話ががつながらない、一時的な”回線難民”になることがあります。ここで困るのが、空港到着時にトラブルが起きた場合です。
■飛行機の乗り換えにミスしてしまい、空港送迎会社に電話したい!
■学生寮やホームステイ先に、到着時間が変わったことを連絡したい!
■シェアメイトに、無事到着したことを伝えたい!
■機内で動画を見すぎて、完全に充電がなくなった!
などなど、空港からすぐに連絡したいのに、契約前のスマホでは誰にも電話ができません。
ただ、そんなときに役立つのが、空港内の公衆電話です。どの空港にも公衆電話は用意されていますが、とにかくオーストラリア国内で連絡をしたければ、公衆電話をみつければいいのです。
公衆電話の使い方
とは言いつつ、今日現在本当に無料で使えるのかが少し心配になりましたので、実際に使えるかどうかを、オフィス近くの公衆電話まで確認しに来ました。
黒いウィンドブレーカー+公衆電話は、怪しい人物感を引き立てますね。
電話をかけてみる
無料なので、受話器を上げればすぐに通話ができるようになります。
画面にはStandard Call(通話)と、SMSの項目が。
そのまま番号を入力すると、待たされることもなくすんなりかかりました。この時は撮影者の小林の携帯にかけましたが、音質もバッチリです。
SMS(ショートメッセージサービス)を送ってみる
次はSMSです。同じく受話器を上げると下記の画面が出ますが、その中に通話以外は「OK」ボタンを押すよう案内があります。
実際押してみると下記の画面に。
1番のWrite a new SMS msgを選択します。
画面が変わり、Enter Message Textの一文が。ここでもOKを選択
まずは、送信先の電話番号を入力して、次もOK。
文字を入力していきます。今回は真横にいる小林に、SMSで挨拶したいと思います。
感覚的にはスマホのトグル入力に近い感じです。キーを押した回数によって、予めボタンに割り当てられている文字を選択する方法です。
普段はフリック入力していることもあり、すこしもたついてしまいましたが、とにかく文字を打ち切ることができました。そのまま、OKを押します。
最後の確認画面です。ここでもOK!
すると、はがきのアイコンが表示され、Please Waitの表示が・・。
そして、Your message has been sentの表示がされ、
無事、送り先の携帯にもHELLOの文字が!
残念ながら公衆電話からの送信なので、受信者がこのメッセージに返信をしても送信者には届きませんが、受け取ることはできました。
いざという時の連絡手段に最適
なんの問題もなく、携帯への通話、SMSの送信ともに、公衆電話を無料で利用ができました。
実際使ってみると、意外と便利だなと思いました。
特に、携帯電話を持たない状況(通話が出来ない状況)で、オーストラリア国内の空港から、送迎スタッフに連絡したい場合は、かなり便利な連絡手段だと言えます。
日本では、公衆電話を利用したことがないという方も多いと思いますが、オーストラリア留学中は、公衆電話の利用も積極的に試してみてください。