電話の契約方法
オーストラリアで一般電話回線を開設する
オーストラリア留学中は、一般電話回線が必要になることが多々あります。例えば、インターネット環境の構築、電気の開設、ガスの開設などを行なう場合は、携帯電話だけでなく、一般回線の電話番号が契約時に求められるためです。
しかし、一般電話回線は携帯電話から通話するよりも、通話料を抑えられるため、日本への国際電話など頻繁にかける留学生にとっては、是非とも開設しておきたいものです。オーストラリアは、日本のような電話加入権が無く、気軽に開設することができますから、是非このページを参考に、電話回線の開設手続きをおこなってください。
オーストラリアの主な電話会社
オーストラリアの主な電話会社は、
TELSTRA(
テルストラ)と
OPTUS(
オプタス)の2社です。TELSTRAは日本のNTTにあたる会社で、世界17位の時価総額を持つ通信会社です。料金の引き上げ問題等で、ニュースを賑わすことも多々ありますが、この点は日本と変わらないようです。現在は完全民営化を目指し様々な方達が動いています。OPTUSはTELSTRAのライバル会社で、無料通話時間などのサービスで若者に人気があります。
いずれも、携帯電話を取り扱っており、「一般電話と携帯電話を一緒に申し込むと、通話料が割引になる」といったサービスも行なっていますが、2011年現在、電話回線の申込者数は、TELSTRAがリードしています。
一般電話の電話料金
電話料金は市内通話(Local Call)、近距離通話(Community Call)、長距離通話(STD)、国際電話(International Call)に分けられ、それぞれの料金設定が組まれています。
例えば、家の電話同士の市内通話料金は、1通話25セントで何分話しても同額の時間無制限です。つまり、市内に住む友達と、家の電話同士で電話をすれば、4時間会話しても、25セントということになります。市外通話は距離や時間帯、通話時間によって料金が異なります。電話料金は回線使用料(29.95ドル)+通話料です。
電話番号を電話帳に載せたくない場合は、月々3ドルほどで"Silent Lines"に申し込むことができます。日本のような電話権利料はありません。
一般電話の具体的な契約方法
Telstraの受付電話番号「132200」に電話
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自動音声サービスにつながる
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自動音声サービスの質問に対し、「YES」「NO」「ONE」「OPARATOR」など、簡単な選択肢から返答を選ぶと、オペレーターにつながります。
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テルストラのオペレーターにつながり、電話番号や名前などを伝えます。
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現在暮らしている住居の回線確認が行なわれます。 |
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既に回線が開設されている(電話のみで手続きが完了)。
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その場で電話番号を渡され、数分後には利用できるようになります。
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回線が開設されていない(又は技術者による工事が必要)。
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工事の予定日をいれ、当日立ち会いの下、電話回線を開設します。
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一般電話回線が開通 |
現在、電話会社と契約していて、引越しをする、または現在の電話回線を増やしたい、という場合には、オンラインでTelstraのウェブサイトからの手続きが可能ですが、新規の契約の場合には、窓口か電話をする必要があります。
「電話が無いのに電話で契約しなければならない」というのは、少しおかしな話しですが、携帯電話もしくは公衆電話から、Telstraの受付番号「
132200」に電話をして回線接続手続きを申し込みます。
電話はまず、自動音声サービスにつながります。この自動音声サービスは、機械的な英語で希望とするサービスが何かを聞いてきますから、「YES」や「ONE」など、簡単な英単語で答えます。機械が聞き取るため、、少々の英語力(はっきりとした発音)が必要になりますが、自動音声サービスが無事終了すると、テルストラのオペレーターに繋がります。
オペレーターは簡単な単語を使って説明してくれますから、落ち着いて質問に答えてください。既に回線が来ている場合は、電話回線を接続したいと伝え、名前、電話番号、連絡先を教えると、すぐに新しい番号を教えてもらえます。
電話によるやり取りにかかる時間は10分ほどで、通常は、すぐに電話の使用が可能になります。
回線が来ていない場合は、配線工事の日を決めて技術者に工事に来てもらいます。当日は工事に立ち会います。
電話回線開設時に必要な書類
特にパスポートなど、身分照明の書類は必要ありません。通常電話にて、連絡先電話番号を聞かれますから、自身の携帯電話番号を伝えてください。まだ携帯電話を契約していない、もしくは携帯電話は契約するつもりがない場合は、お友達のもつ携帯電話番号など、日中連絡の取れる番号を伝えてください。
電話回線が開設されるまでの時間
すでに電話回線がある場合は、通常、その日のうちに使用することが出来るようになります。回線が無い場合は工事が必要になりますが、工事後数時間で使えるようになります。
しかし、この"工事"が、なかなかのクセ者です。まず、殆どの場合予定した時間に技術者が来ません。3時間遅れなどは当たり前のようにあり、電話回線の開設工事をする日は、立ち会うためだけに丸一日つぶれてしまった留学生も多くいます。こればかりは、技術者のやる気(?)次第ですが、工事日は余裕を持って、予定を立てることをオススメします。
電話料金の支払い方法
電話料金の支払いは、1ヶ月か、3ヶ月ごとに請求書が送られてきます。区切の期間は新規契約時に決めることになりますが、後日変更も可能です。請求書の中には振込先の口座名の他、利用履歴、支払期限が記載されています。
電話料金の支払いは全国にあるTELSTRA SHOP、郵便局など各窓口にて現金で支払うほか、小切手を郵送、電話でクレジットカードによる支払い、インターネットバンキング、クレジットカードの自動引き落としによる支払いが可能です。インターネット環境がある学生は、インターネットバンキング、その他の場合は郵便局の窓口で支払う方が多いようです。もちろん、支払いが確認できない場合は電話が止められますから、忘れずに支払いましょう。
電話機の購入方法
電話機は20~200ドルほどで販売され、全国のTELSTRA SHOP他、家電店で購入することができます。帰国予定の留学生が販売する電話機を、掲示板などを通して購入できる場合もありますから、できるだけ安く電話機を入手したい方は、掲示板も頻繁にチェックしてみてください。
電話機には通常の「Phone set」と、「Additional handset」の2タイプがあります。前者は通常の電話機ですが、後者は、「親機に追加するための子機」になります。見た目はさほど変わりませんが、Additional handsetの電話機だけを購入しても、電話機として利用することはできませんから、購入の際は注意してください。