アデレード大学で 視覚効果 Visual Effect を学ぶ

オーストラリアでは実は多くのハリウッド映画が撮影されていて、映画・映像制作なども人気分野の一つです。


オーストラリア国内には、映画撮影やテレビ制作のコースや科目をもつ大学は多くありますが、実際に視覚効果制作(VFX)を請け負っている企業と コラボレーションで学べる大学はほとんどありません。

視覚効果の映像制作(特にVFX)では、大学内で学ぶだけでは身につかないスタジオワーク現場で通用するスキルを学ぶ上で、企業コラボレーションはとても大事な要素だと言えます。

その数少ない大学の内、実際の視覚効果・映像制作会社(Rinsing Sun Pictures)内のスタジオにて VFXコースを実施している アデレード大学(Adelaide University) をご紹介します。


目次

アデレード大学提携企業 Rising Sun Picturesについて

オーストラリア国内の視覚効果・映像制作会社として最も有名なVFX制作会社の一つに数えられ、現在、請け負う映画や映像制作の数はオーストラリア国内でも随一となります。

Rising Sun Pictures との提携は 2015年から続き(11年目)学士号、修士号のVFX科目における教育を提供しています。

Rinsing Sun PicturesのVFX Supervisor のTim氏は、過去Matrix などでAcademy Award受賞、X-Men Wolverine で Academic Award受賞とOSCARS(アカデミー賞)のVFX部門でノミネートされた世界でも指折りの技術者となります。

Rinsing Sun Pictures 30周年 Showreel

Rising Sun Picturesは、ハリウッドの超大作を中心に世界中の映像作品のVFXを手がけている有名なスタジオです。この動画は同社の設立30周年を記念して作られたもので、過去30年間に彼らがVFX・CGを担当した多数の映画のワンシーンがダイジェストとしてまとめられています。
RSPはこれまでに200以上のプロジェクトに参加しています。ショウリールには、主に以下のような大ヒット映画のシーンが使われています。

  • マーベル作品: 『マイティ・ソー バトルロイヤル』、『ソー:ラブ&サンダー』、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』、『キャプテン・マーベル』、『サンダーボルツ』

  • X-MENシリーズ: 『X-MEN: フューチャー&パスト』、『X-MEN: ダーク・フェニックス』、『LOGAN/ローガン』

  • ハリー・ポッターシリーズ: 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』をはじめとする計5作品

  • SF・ファンタジー: 『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』、『ゼロ・グラビティ』

  • DC作品: 『バットマン ビギンズ』、『スーパーマン リターンズ』

  • その他の有名作: 『ハンガー・ゲーム』、『フォードvsフェラーリ』、『エルヴィス』、『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』、『華麗なるギャツビー』

  • 近年の作品: 『ウィキッド ふたりの魔女』、『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION (Sonic 3)』、『Sinners』、『Mickey 17』、『ONE PIECE』(Netflixオリジナル実写版シリーズ)

アデレード大学とRSPのインフォメーションセッションの様子


アデレード大学と視覚効果スタジオであるRising Sun Pictures (RSP) が共同で開催した2025年度のVFX説明会の議事録です。
説明会では、学生がプロの指導を受けながら実際のスタジオ環境で学び、ハリウッド映画などの制作に携わるスキルを習得できる点が強調されています。
3年間の学士号や短期の大学院修士号が含まれ、業界標準のソフトウェアを用いた実践的なトレーニングが提供されます。現役の講師や卒業生たちは、このコースがいかにキャリア構築に直結し、世界中のスタジオで活躍する道を開くかを実体験に基づいて語っています。全体を通して、業界との強力なネットワークや就職支援の充実など、次世代のVFXアーティストを育成するための比類なき学習環境が紹介されています。

Rising Sun Picturesによるコラボレーションコースは、「VFXアーティストの就職にも強い」と評価も高く、3DCGソフトウェア 「Houdini」で有名な SideFX 社 Software Certificate 取得認定コース(オーストラリアの大学内での 学士号と修士号、両方での認可では唯一)になります。

視覚効果 Visual Effect ってどんなことを学ぶの?

オーストラリアの大学の中でも、Bachelor of Visual Effect(VFX専攻の単体)コースは、唯一の開講と言っていいです。
プロフェッショナルな映像業界、特に視覚効果・特殊映像技術者である「VFXアーティスト」に興味のある方には最適なコース設計になっています。

プログラム構造

Bachelor of Visual Effect は、通常は3年間のフルタイムコースです。

最初の1年半:アデレード大学(マギルおよびシティ・ウエスト・キャンパス)での学習。
後半の1年半:RSPのスタジオ内での実地研修。コース期間の60% が Rising Sun Pictures のスタジオより実習スタイルで提供が保証されています

最初の1年半で映像学・視覚効果の基礎を終え、大学生活の後半は Rising Sun Pictures のスタジオ内の日常的なオペレーションに完全に没入する形で履修します。
  • 現役プロによる指導
    指導にあたるのは、現在ハリウッドのブロックバスター映画に携わっている現役のVFXアーティストやスーパーバイザーです。
  • 「Day in the Life」プレゼンテーション
    学期中に、様々な制作部門について学ぶ15〜16回のプレゼンテーションが実施されます。
  • 就業体験(Work Shadowing)
    学生は希望する部門での業務を間近で観察する機会が与えられます。
  • キャリア支援
    採用担当者による1.5時間のセッションが設けられ、LinkedInの活用法、履歴書の作成、面接のヒント、そして目を引くショーリールの構成方法などが伝授されます。
  • 業界認定
    RSP は SideFX社の認定トレーナーであり、業界標準のソフトウェアであるHoudini等の高度な教育が保証されています。

履修科目

実際の履修科目(サンプルスタディプラン)を見ていきましょう。

大学1年前期の履修科目内容
Cinematic Designシネマティック・デザインに関する実践的かつ理論的な知識を提供し、デザインの原則と、映画、アニメーション、VFX(視覚効果)におけるデザインプロセスの相関性を構築するための応用力を育成
Digital Compositing映画やVFXにおけるデジタル合成のプロの実務と業界標準について学びます。複雑なVFXの映像を作り上げるための理論やスキル、テクニックを身につけることが目的です。
Introduction to 3D映画、アニメ、VFX(視覚効果)制作で使われる3D CGI(コンピューター生成画像)に関する専門用語や概念、テクニック、プロセス、スキル、ツール、そして理論の基礎を学びます。
Introduction to Film and Television映画やテレビの歴史、理論、制作における役割、そして映像クリエイターとしての力を伸ばすための実践的なスキルを学びます。
大学1年 後期の履修科目内容
Cinematography and Editingカメラ操作や照明の理論、映像編集のスタイルなど、撮影と編集に関する基本的な理論や概念、テクニックを学びます。
Character Performance多彩な3Dキャラクターのパフォーマンスを生み出すためのアニメーションの理論と実践を学びます。課題では、これらのスキルやテクニックを組み合わせて、オリジナルのショートストーリーを制作します。
Look Development光の観察、リファレンスの活用、および光の認識が、映画やVFX(視覚効果)におけるスクリーン映像の感情的インパクトと説得力をいかに補強するかを学びます。受講生は、Rising Sun Pictures社内で実施される実践的な業界ベースの環境下で、プロフェッショナルな制作スケジュールを再現した一連のプロダクション・プロジェクトに取り組みます。ライティング、コンポジティング、および技術的知識を向上させ、自身のポートフォリオに向けた高品質な最終成果物を制作します。
Common core6つの共通必須科目の中から一つを選択。(別項目A参考)
大学2年 前期の履修科目内容
Common core6つの共通必須科目の中から一つを選択。(別項目A参考)
Common core6つの共通必須科目の中から一つを選択。(別項目A参考)
Dynamic Effectsダイナミック・エフェクト(動的エフェクト)のシミュレーションと制作におけるプロの実務と業界標準を学びます。HoudiniやUnreal Engineを使いこなし、パーティクル・システム、爆発、流体力学、物理ベースのダイナミクスなどの高度なスキルを磨きます。
Hard Surface Modellingプロの制作スケジュールと同じプロセスを体験できるプロジェクトに取り組みながら、中級レベルの3Dモデリングスキルを身につけます。Rising Sun Picturesのスタジオで行われる実践的かつ業界直結の環境で、業界標準のソフトウェアを使い、映画やVFX(視覚効果)プロジェクト向けの複雑な3Dモデルを制作します。
大学2年 後期の履修科目内容
Program electivesRising Sun Picturesのスタジオ内での実践トレーニング(別項目B参考)4つのVFX専科から一つを選択。
大学3年 前期の履修科目内容
Program electivesRising Sun Picturesのスタジオ内での実践トレーニング(別項目B参考)4つのVFX専科から一つを選択。
大学3年 後期の履修科目内容
Program electivesRising Sun Picturesのスタジオ内での実践トレーニング(別項目B参考)4つのVFX専科から一つを選択。

最初の1年6ヶ月は大学内で学ぶ講義が中心になりますが、1年後期で1科目(Look Development)、2年前期で1科目(Hard Surface Modelling)も Rising Sun Picturesのスタジオで実践的に授業が組まれています。

共通必修科目(別項目A)は以下になります。

大共通必修科目(別項目A)
3年間で以下の6科目から 3つ選択します。

  • An Ethically Rich Life(倫理観を大切にする豊かな生き方)
  • Fact or Fiction: Data for Everyone(事実か虚構か:万人のためのデータ活用)
  • Igniting Change: Ideas to Action(変化を起こそう:アイデアをカタチにする)
  • Proppa Ways, Future Practice(適正なアプローチと今後の実践)
  • Responsible AI: Bridging Ethics, Education and Industry(責任あるAI:倫理・教育・産業界の連携)
  • Ways of Being, Ways of Seeing(私たちのあり方と世界の見方)

Rising Sun Pictures のスタジオ内での実践トレーニング

Rising Sun Picturesのスタジオで行われるこの実践的な各科目では、これまでに学んだVFX(視覚効果)の知識をさらに深め、業界のプロの実務に触れることができます。すべての科目を通じて言えることは、プロによるメンタリングを受けながら実践的な経験を積むと同時に、就職活動に向けた自身の VFX ショーリール(作品集)を仕上げることです。

RSP 実践授業の履修科目内容
VFX Placement: Compositing and Tracking業界標準のコンポジット(合成)やレイアウトのプロジェクトを制作するための理論、スキル、テクニックを身につけることが目的です。プレートの準備、ロトスコープ、3Dトラッキングといった高度なスキルを実践できるようになります。
VFX Placement: Dynamic Effects and Lighting業界標準のダイナミック・エフェクト(動的エフェクト)のシミュレーションや、本物そっくりのフォトリアルなライティングを制作するための理論、スキル、テクニックを身につけます。
VFX Placement: Creature Effects業界標準のクリーチャー・エフェクト(生物の表現)のシミュレーションを制作するための理論、スキル、テクニックを身につけます。コース終了時には、プロのクリーチャー制作のプロセスにおいて、髪の毛、毛皮、布、衣服などをリアルにシミュレーションする方法を含む、高度なVFX技術を実践できるようになります。
VFX Placement: 3D Animation業界標準の3Dアニメーションを制作するための理論、スキル、テクニックを身につけます。コースを通じてプロのアニメーション制作プロセスの基本を学び、終了時には、設定された背景やカメラワークの中で、人間のキャラクター、実在・架空の生き物、小道具、乗り物などをリアルに動かす高度なVFX技術を実践できるようになります。

4つの専門スキルから 3つを選択しますが そのうちの2つ(Dynamic Effects and Lighting と Compositing and Tracking)は前半で基礎を学んだ Dynamic Effects と Compositing の2つの上級レベルになるので、殆どの学生が履修します。
もう一つは、学生の希望するキャリアに応じて Creature Effects と 3D Animations のどちらかを選択します。

みんなが気になっていること

現在、Bachelor of Visual Effects に在籍し Rising Sun Pictures で受講中の学生にいくつか質問をしてみました。
どういう内容なのか、本当に実践的なの? 本当に現職のプロから学べるの? など 興味ある方も多いと思いますので、ぜひご参考ください。

Q:1年生の時はどのようなことを学びましたか?
画角、ワイドショット、クローズアップなど「映像の基礎」について学びました。また、3Dアニメーションの基礎として「アンリアルエンジン(Unreal Engine)」というソフトウェアを使用した授業がありました。本格的なVFX(ビジュアルエフェクト)の専門科目は2年生からで、1年生の時はドキュメンタリー、ストーリーテリングなど 映像作品の基礎となるべきものを VFX の専科に向けて準備段階です。
Q:RSPスタジオでの授業と大学の授業の違いは?
どこの大学でも一緒だと思いますが、大学キャンパスでの授業(1年〜2年前期までの科目)は、自分で週に履修科目(数コマ)を組み合わせるスタイルです。
現在の RSP での授業は「月曜日から金曜日まで9時から17時頃まで」、平日は毎日の授業と実践トレーニングです。
フルタイムで仕事している人と同じようなスケジュールになっています(笑)

午前中にプロの現職 VFXアーティストから講義があり、その日に行う作業についてレクチャーを受けます。その後は自分でコンポジットなどの課題を進めます。毎日課題があると思っていいので自己管理能力は求められます。
Q: RSPスタジオで学ぶ価値は?
とても大きな価値があると思っています。現場で働いているプロが教えてくれる環境なんです。
RSPで授業を受ける前に「秘密保持契約」を結びます。文字にすると「そうなんだ」と終わるかもしれませんが、今、まさに RSPが依頼された映画などの 視覚効果(Visual Effect)の 現場なんです。コレって凄いことなんです(そう思いませんか?)。
大学の講義にゲストとして呼ばれるプロの一コマじゃないんです。常にプロが側にいる環境なんです。

作業が進まない、こういう状況だとどういう進め方をすればいいか?など、どんなに細かい質問でも ピンポイントで「今の現場のスキル」とあわせて「考え方」などアドバイスが得られます。 時折、プロ自身が過去の作品で培った 知識や実践的なテクニックまで(実際の映像を見ながら)教えてもらえるため、非常に価値を感じています(そして感動もあります。この映画のこのシーンをこの人が作ったんだ、、とか。笑)。
Q: RSPスタジオのキャリアサポートは?
RSPのスタジオでは、ただ授業を実践を繰り返すだけじゃなくて、週2回ほどキャリアについてのセッションがあります。 VFX業界におけるトラッキング、レイアウト、コンポジターなどの細分化された分業体制について現場のプロが自身の経験も踏まえて教えてくれます。また RSPのリクルーターが履歴書やデモリール(作品集)をチェックして直接アドバイスをくれます。
「履歴書にはこういう書き方をしたら採用されないよ」
「書くならこう書いた方が良い」
など、現職のVFXリクルーター目線でアドバイスを貰えるのって凄いことです。
Q: 制作にはどのようなソフトウェアを使っているの?
主に以下のソフトを使用しています。
Houdini(フーディニ): 3Dモデルを崩したり、爆発させたりするような複雑なエフェクトを作るためのソフトです。
Nuke(ヌーク): 実写の人物、ドローン、ライト、爆発など、別々に作られた素材を重ね合わせて1つの映像に構成(コンポジット)していくソフトです。ちなみに海外の大手スタジオでは標準的に使われていますが、日本ではAdobe After Effectsが主流であるという違いがあります。
ゲームなどに使われる Unreal Engine は 現場によると思います。
ちなみに、各種ソフトウェアは アデレード大学の学生は無料です!(学生ライセンスで無料で利用可能なんです)
Q: 経験がまったくなくても大丈夫ですか?
大丈夫です!私自身、まったくの未経験からスタートしました。
元々ビデオ編集や3Dモデリングをやっていた人は最初からソフトウェアの理解度が高いので有利になりますが、RSPとの共同開発のプログラムなだけあって、カリキュラムは未経験者から開始しても、RSPでの実務トレーニングに入る時点で基礎はできているように構成されています。
VFXを学ぶことに 面白いと思えれば十分についていけます! むしろ中途半端に学ぶよりも、英語をきっちり鍛えて来たほうがいいです。
映像制作などの現場ってモニターに向かってする作業が大半ですが、コミュニケーション能力は必要ですよ。

Q: 生成AIで簡単に動画が作れる時代に VFX を学ぶ意味はありますか?
AIはあくまで「ツール」なので、現在のVFXの現場でも、人物を切り抜く「ロトマスク」といった作業にAIが使われるようになっています。しかし、完全にAIに映像を作らせるわけではなく、人間が撮影した実写素材と組み合わせたり、AIだけでは融通が利かず自由に作り出せない部分がまだ多くあります。VFXクリエイターの仕事がゼロになるわけではなく「仕事の性質が変わる」というのが現実的な見方です。AIが出力した「80点の映像」を、映画の文脈に合わせて「100点のプロクオリティ」に引き上げるのは人間の仕事です。光の当たり方の微調整、複雑な物理シミュレーション(Houdiniなどを使った爆発や水流)、そして何より「どうすればストーリーが伝わるか」というアートディレクションの能力は AI では代替えができないと思います。

Bachelor of Visual Effects (VFX学士号) 概要


大学アデレード大学 – Adelaide University
コース名Bachelor of Visual Effects
内容映画、テレビ、ゲーム、CMなど、デジタルメディア業界で VFXアーティストとしてキャリアを目指すためのコースです。
入学年2回(2月/7月)
期間2.5〜3年
英語IELTS Academic OA 6.5(各6.0)、TOEFL iBT OA 79(S18, R13,L12,W21)
条件 ・IB Diploma 26以上
または
・ファウンデーション
または
・提携カレッジのパスウェイからの編入
学費2026年度 年間A$43,400(約495万円)

進学方法(3つのパスウェイ)

IB 受講生であれば最終試験の結果次第でダイレクトに進学できます。

日本の普通高校をご卒業の方は、アデレード大学の Bachelor of Visual Effect への進学には、ファウンデーション(Foundation)を経由するか、提携カレッジのDiplomaを経由して編入するか、州立専門学校TAFEからの進路があります。

ファウンデーションは高校2年生修了時点での成績で進学可能ですし、高校3年終了後であれば英語力と成績によっては4ヶ月の ファウンデーションからといくつかの選択肢があります。

以下、3つのパスウェイを利用する上でのメリット・デメリットです。



1. TAFE SA ルート(費用重視)


TAFE SA
Diploma + Advanced Diploma
計 2年間
★学費が安い
IELTS OA 6.0以上
高校3年卒以上



アデレード大学
Bachelor of Visual Effects
残り 約1.5年
★大幅な単位免除
▼卒業生ビザは申請できない
■総期間:約 3.5年
「Diploma of Screen and Media (1年)」に入学し、続けて「Advanced Diploma (1年)」に進みます。計2年TAFEで学びます。Advanced Diploma修了者は、大学のBachelorコースに対して最大1.5年分の単位認定(Credit Transfer)を受けることができます。
■メリット:学費が安い & 実践重視
TAFEの学費は大学の半額程度(年間約AUD 21,000)です。最初の2年間を安く抑えられるため、総費用が大幅に下がります。TAFE は職業訓練校なので、大学入学前にすでに制作ソフトや機材の扱いに慣れることができます。
■デメリット:卒業生ビザ申請不可(大学が1.5年のため)
■総費用:約 A$107,820(約1,229万円) 

2. Eynesbury ルート(バランス型)


Eynesbury
Diploma of Arts Stage 2
8ヶ月〜1年
★IELTS OA 5.5以上
高校3年卒(GPA2.5)以上



アデレード大学
Bachelor of Visual Effects
残り 2.5年
一部単位免除
★卒業生ビザを申請できる!
■総期間:約 3.5年
Diploma of Arts Stage2(8-12ヶ月) で学びます。 Visual Effects は専門性が高いため、Diploma of Arts(教養系)からだと、通常の「1年分フル免除」が適用されず、 大学のBachelorコースの初年度の履修 8科目に対して最大 5科目分(6ヶ月分)の単位認定(Credit Transfer)を受けることができます。最初は少人数のクラスから開始して、大学の授業スタイルに慣れながら単位を取得する、バランスの取れたルートです。
■メリット:IELTSスコアが低め & 卒業生ビザ対象
コース開始のための英語力条件が TAFE 入学よりも低めの設定です。また 大学終了後の卒業生ビザ申請も対象なので、将来の可能性も踏まえると、とてもバランスのいい進学プランです。
■デメリット:特になし
■総費用:約 A$143,620(約1,637万円) 

3. KIC ルート(基礎固め・確実性)


KIC Adelaide
Express Preparation Program
約 4ヶ月
IELTS OA 6.0以上
高校3年卒(GPA 2.4)以上



アデレード大学
Bachelor of Visual Effects
フル期間 3年
▼単位免除なし
★卒業生ビザを申請できる!
■総期間:約 3.5年
Express Preparation は 大学の授業についていくための集中「準備コース」です。KICには Foundation もありますが、Express Preparation は 4ヶ月の集中準備コースです。Express Preparation 終了後は、Bachelor の1年目に入学します。
■メリット:確実で安心な進路&卒業生ビザ対象 
コース内容は「大学の一般教養」やBachelor開始後についていける「スタディスキル」を学びます。具体的には レポートの書き方など、海外大学での学習スキルを基礎固めをしてから進学したい人にはオススメです。
■デメリット:学費が他のパスウェイよりもかかる
■総費用:約 A$154,700(約1,764万円) 

上記3つのルートがありますが、2026年度以降、Rising Sun Pictures での実習形の授業は、3学期制の Fast Track を選択できますので パスウェイ含めて 合計で 3年で卒業できます。(RSP での 授業内容は1年でも1年6ヶ月でも代わりありません)

修士号で学ぶ選択肢もある

VFX以外の学士号を終えた学生や、他大学で映像系学士過程を終えた学生で、 VFX 科目をプロレベルを学ばれたい人に向けて Graduate Certificate 課程にて 4 つのコースを開講しています。こちらのGraduate Certificate は全てRising Sun Picturesのスタジオで、現職のプロから実践で学びます

なお、アデレード大学の Bachelor of Visual Effects(VFX専攻)の学生は、学士号の2年後期〜3年次の1年間に3つが履修科目に含まれています。通常、映像学(学士号)のある大学では、VFX科目は基礎レベルまでになりますが、アデレード大学では応用レベルのスキルまで学びますので、同業界内での評価が高い理由の一つです。

大学アデレード大学 – Adelaide University
コース名Graduate Certificate in Dynamic Effects and Lighting
内容業界標準を満たすフォトリアルかつダイナミックなエフェクト制作に不可欠なスキルとテクニックを学びます
入学年2回(2月/7月)
期間半年
2026年度学費A$13,900(約158万円)
キャンパスRising Sun Picturesのスタジオ
入学条件 ・映像・フィルム、イラストレーション・アニメ系の学士過程を卒業していること
または
・VFX業界で少なくても 3年以上のVFX業務経験

上記以外にも以下が加わります。
・Showreel の提出
・英文履歴書
・英語力:IELTS 6.5(各6.0)以上

大学アデレード大学 – Adelaide University
コース名Graduate Certificate in Compositing and Tracking
内容シミュレートされた制作環境でビジュアル・エフェクトを業界ツール(Nuke、3DEqualizer、Maya、Shotgun)などを2次元エフェクトを主に学びます。
入学年2回(2月/7月)
期間半年
2026年度学費A$13,900(約158万円)
キャンパスRising Sun Picturesのスタジオ
入学条件 ・映像・フィルム、イラストレーション・アニメ系の学士過程を卒業していること
または
・VFX業界で少なくても 3年以上のVFX業務経験

上記以外にも以下が加わります。
・Showreel の提出
・英文履歴書
・英語力:IELTS 6.5(各6.0)以上

大学アデレード大学 – Adelaide University
コース名Graduate Certificate in Creature Effects
内容複雑なクリーチャーエフェクトの作成、髪、毛皮、布などの衣服などのリアルシミュレート、旗、帆、船、ケーブル、チェーンなど、さまざまなデジタルプロップのシミュレートを学びます
入学年1回(6月)
期間半年
2026年度学費A$21,700(約247万円)
キャンパスRising Sun Picturesのスタジオ
入学条件 ・映像・フィルム、イラストレーション・アニメ系の学士過程を卒業していること
または
・VFX業界で少なくても 3年以上のVFX業務経験

上記以外にも以下が加わります。
・Showreel の提出
・英文履歴書
・英語力:IELTS 6.5(各6.0)以上

大学アデレード大学 – Adelaide University
コース名Graduate Certificate in 3D Animations
内容人間のキャラクター、現実や神話の生き物、さまざまな小道具のアニメーション、プロのモーションキャプチャーのパイプラインとヒューマンリグの機能、VFX会社での制作プロセスに備えるスキルを学びます
入学年1回(6月)
期間半年
2026年度学費A$21,700(約247万円)
キャンパスRising Sun Picturesのスタジオ
入学条件 ・映像・フィルム、イラストレーション・アニメ系の学士過程を卒業していること
または
・VFX業界で少なくても 3年以上のVFX業務経験

上記以外にも以下が加わります。
・Showreel の提出
・英文履歴書
・英語力:IELTS 6.5(各6.0)以上

企業のスタジオで現場の知識・スキルを身につけたい方へオススメ


実際にハリウッド映画や各種映像制作を請け負う企業とのコラボレーションにより、学びながら即戦力になる映像制作現場での知識・スキルの向上を得る機会のあるアデレード大学は、同分野でのキャリアをお考えの方にオススメです。

将来、見込まれるキャリア

VFX業界でのキャリアを目指すための方向けに開講されるコースとなります。
実際の卒業生で業界で活躍されている日本人もいますので、同分野に興味のある方はぜひアデレード大学で VFXを学ぶことを候補にしてみてください。

映像制作・VFX コースを卒業され、現地オーストラリアの映像制作会社へ就職を果たされた 山下 千遙さん の体験談もぜひご覧ください。

【体験談】山下 千遙さん
「VFX技術者として現地就職
Rising Sun Pictures との企業コラボコースなので、毎日、月曜日〜金曜日、朝から夕方まで実際のVFXアーティストたちからたくさんのことを学び、その学びをもとに毎週1つ作品作りをします。その道のプロたちの現場で学ぶことができるので毎日が刺激的で・・・



特にオーストラリアの大手スタジオでは、作業が非常に細かく分業されており、以下のような多岐にわたる専門ポジションが存在します。

■トラッキング
現実の撮影現場でカメラがどのように動いたかをコンピューター上で分析・再現し、エフェクトを不自然なく合成できるように空間を作る仕事です

■レイアウト
コンピューター上でカメラやキャラクター、オブジェクトの配置を決める仕事です

■モデリング
映像に登場する物体やキャラクターなどの3Dモデル(形状)を作る仕事です

■表面の素材作成
作られたモデルの表面の質感や素材を作成する仕事です

■ライティング
映像内のライト(照明)を設定・作成する仕事です

■エフェクト
爆発や破壊など、様々な視覚効果(エフェクト)を作成する仕事です

■コンポジター(構成)
実写素材、3Dモデル、エフェクトなど、別々の担当者が作った素材を重ね合わせて、最終的な一つの映像としてまとめ上げる仕事です

■リードアーティスト
各デパートメント(部門)に所属するアーティストたちをまとめる上位のポジションです

■プロダクション管理
実際に映像を作るアーティストとは別に、クライアントと「何ができるか」「どれくらい時間がかかるか」を調整したり、スケジュールの管理を行ったりするポジションです

なお、大きなスタジオではこのように専門分野ごとに細かく分業されていますが、規模の小さいスタジオではこれらをすべて1人で行うケースもあります。
日本は海外に比べて1人のクリエイターが担当する業務の幅が広いという働き方の違いもあります

出願に向けての準備

1. まずは英語試験を受けましょう
まずはIELTS(アイエルツ)試験を受験しましょう。日本では下記3つの機関がIELTS試験を開催しています。
日本英語検定協会
http://www.eiken.or.jp/ielts/
JSAF
http://www.jsaf-ieltsjapan.com/?p=431
IDP Education
https://ieltsjp.com/
IELTSスコアは足りなくても出願可能です。その場合はアデレード大学付属属語学学校とセットでのお申込みとなります。
2. 出願に必要な書類4点を準備しましょう
出願には下記4点の書類が必要となります。IELTSの受験が終わったらこちらの4点を揃えて担当カウンセラーにご提出ください。

  • 最終学歴の卒業証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
  • 最終学歴の成績証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
  • IELTS(Academic)またはTOEFLスコア結果
  • パスポートコピー
3. 出願手続きスタート
最後に、オンライン申込みフォームを送信してください。その後、正式に出願手続きへ進みましょう。

留学相談&お問い合わせ

当社オーストラリア留学センターは アデレード大学を含め全豪28大学の公式出願窓口となっており、ご相談から出願手続き、更に現地サポートまで全て無料で提供しております。
お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください
※備考※
・本記事は2026年6月現在の情報に基づいており、コース概要や入学基準は変更されることもございますのでご留意ください。
・学費は毎年改定されます。本記事では2026年度学費をご案内しております。
・日本円は弊社が取得できる最新の送金レート(A$1=114円) で換算しており、実際はお支払い時にご利用の金融機関の為替レートが適用されます。
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I009)
オーストラリア、アデレード在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I009)。経済連を退社しニュージーランドへの留学を決意。留学を終え、今後は ワーキングホリデーでオーストラリアへ。現地の旅行会社勤務などを経て、2002年より現職。クイーンズランド州、ニューサウスウェルズ州、南オーストラリア州の主要都市を移り住み、現在に至る。語学留学、TAFE専門、大学・大学院留学への留学相談、アデレードオフィスの留学カウンセラーとして、全力で留学生の進学相談とサポートを行っています。 このカウンセラーに質問する

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