世界的に有名なワイン研究教育機関が揃っており、ブドウ栽培農家、醸造家(ワインメーカー)などは、その強固な技術力を背景に、国際市場でクリエイティブなワインやコストパフォーマンスに優れたワインを生み出しています。
アデレードには、The Australian Wine Research Institute (通称 AWRI 。アデレード大学のWate Campus 併設) 、North terrace には、National Wine Centre (アデレード大学管轄)など、研究・技術面、観光(ワインツーリズム)・ホスピタリティ面でのバックアップ体制が整っています。 オーストラリアのブドウ栽培農家は、オーストラリアと言う大陸(世界6番目)で、5億年の歴史を持つ古土壌と環境に合った様々な品種のブドウを育てることができます。
学士号では、フリンダース大学にて Bachelor of International Business(Wine , Spirits and Tourism) が 2021年から新しく開講されます。
こちらのコースはツーリズムにおける世界のワインとスピリッツ(ウイスキー、ラム、ジンなどの蒸留酒)のビジネスを学びます。
本コースのプログラムディレクターの Roberta Crouch 教授は、ESCディジョン・ブルゴーニュ・スクール・オブ・ワイン・アンド・スピリッツ・ビジネス(フランス)のワインビジネス修士課程の元ディレクター、アデレード大学のワインビジネス修士課程の元ディレクター、アデレード大学ワイン・フューチャー・リサーチの議長も努めており、ワイン教育では業界随一のキャリアをお持ちです。
下記のコース紹介Youtubeでもご覧頂けます。
フリンダース大学の Bachelor of International Business(Wine , Spirits and Tourism)は、ビジネスパートナーとして FOMENT と提携しており、インターンシップやワイン産業におけるメンターシップを提供しています。また、世界標準のワイン資格 WSET Level 2もコース内に含まれています。
Operations and Supply Chain Management (オペレーションとサプライチェーンマネジメント)
Developing an International Wine Brand (国際的なワインブランド開発)
The Business of Making Wine (ワイン作りのビジネス)
Wine and Spirits in a Digital World (デジタル世界のワインとスピリッツ )
Assessing Domestic and International Wine and Spirits Markets for Profitability (国内外のワイン・スピリッツ市場の採算性を見極め)
Wine Evaluation, Rating and Pricing (ワインの評価・格付け・価格)
Successful Strategies for Wine Tourism (ワインツーリズムの成功戦略 )
Import-Export Theory and Practice (輸出入の理論と実践 )
3年次の必修科目
Industry Placement (インターンシップ)
Strategic Management (戦略的経営)
The Future of Work in the Digital Age (デジタル時代の仕事の未来)
Selling Wine and Spirits (ワインやスピリッツの販売)
Wine Tourism 4.0 (ワインツーリズム)
3年次の選択科目(下記から3つを選択)
International Study tour (海外研修 )
Domestic Study Tour (Wine Business) (ワインビジネス国内研修)
Place, Culture and Tourism (場所・文化・観光)
Event Design and Management (イベントデザインと運営 )
International Marketing (国際マーケティング )
Leadership in Business and Society (ビジネスと社会におけるリーダーシップ )
International Trade (国際貿易)
Industry Project (プロジェクト / 2科目相当)
アデレード大学でワインビジネス修士号
修士号は、アデレード大学で Master of Wine Business を開講しています。
Master of Wine Business (ワインビジネス修士号)は歴史も古く、世界三大 ワインビジネス修士号の一つと言われています(フランスのボルドー大学、アメリカのカリフォルニア州立大学、オーストラリアのアデレード大学が ワインビジネス学における世界3大修士号)。日本で4年制大学(学士号)を終え、すでにワイン業界に携わっている方、キャリアチェンジをお考えの方、世界に通用するワインビジネス学位・資格を取得したいと考えている人にも最適です。ワイン業界のグローバル市場での競争力を高めるために必要なスキル、フレームワーク、知識を養うことができるでしょう。
Master of Wine Business は、アデレード大学の North Terrace キャンパスがメインとなり、教科により Waite キャンパス にて受講しています。 こちらの Waiteキャンパスには、オーストラリアワイン研究所 (通称 AWRI / The Australian Wine Research Institute)があり、キャンパス機能、建物、スタッフ、研究予算などを共有しながら密度の濃い関連分野の研究を進めています。アデレード大学のワインビジネス修士号は、ビジネスパートナーとして Wine Communicators of Australia (WCA) と提携しており、インターンシップの機会も提供されていますし、選択教科の一つに フランスはボルドー産地の”KEDGE Wine & Spirits Academy”との提携で、スタディアブロード(10日間)によるワイン研修がフランスボルドーの地で選択可能です(2020年はCOVID19により海外研修は休止中ですが国境が開かれ次第、選択可能です)
第2話:ワインツーリズムと体験 / Wine Tourism and Experiences: from the Cellar Door to Instagram
第3話:ワインテックとイノベーション / Wine Tech and Innovation
またアデレード大学ではワイン研究において、いくつかの資料を無料提供しています。
特に経済学、ワイン経済研究センターのエグゼクティブディレクター であり名誉教授の KYM ANDERSON 氏が手掛けた 世界のワインブドウの現状を網羅した Which Winegrape Varieties are Grown Where? や Global Wine Markets がPDFにて無料公開されています。 Which Winegrape Varieties are Grown Where?は 800ページ、Global Wine Markets は 582ページ と言う内容ですが、興味のある方はぜひ一度ダウンロードしてみてください。