アデレード大学で Applied Data Analytics(応用データ分析学)を学ぶ


全ての企業経営者の意思決定者にとって、データは非常に有効ですが、しかし、そのデータを正確に分析し解釈することができる場合に限ります。
世界中のすべての業界で、雇用主や企業の代表者は、統計学の専門知識だけでなく、膨大な数字のデータの海に 新しいソリューション(解決法)を “見る・見つける “能力を持つ専門家を求めています。
データー分析の分野では、ビジネス分析(ビジネスアナリスト)は、いくつかの大学で開講していますし、データサイエンス(データサイエンティスト)となると 大学の修士号で学べます。

では 応用データ分析学とは何を学ぶのでしょうか?
本稿では、STEM教育、特にサイエンス分野に強みを持つ アデレード大学の 応用データ分析学(学士号)のコースについてご案内します。

アデレード大学で 応用データ分析学を学ぶ


アデレード大学の Bachelof of Applied Data Analytics は、応用データ分析にて優れた能力をもつ専門家を育成すること、7つの専門分野のいずれかで、この重要な役割を担うために、新しくコースを開講しました。
ビジネスアナリティクス は学問的に確立されてきていますが、ビジネス以外の分野でも 応用データ分析のスペシャリストを目指すためのコースです。

応用データ分析学 – 専門分野
(1)農業 (2)バイオインフォマティクス (3)経済学 (4)環境 (5)地球科学 (6)物理学 (7)公衆衛生
また、この Bachelor of Applied Data Analytics の特徴は、ビッグデータ分析のトレーニング Decision Science (ディシジョンサイエンス) を組み合わせており、実際の現場に即したコース体系になっています。

Decision Science(ディシジョンサイエンス) とは

Decision Science(ディシジョンサイエンス) とは、「意思決定」 プロセスの観点からデータ分析をフレーム化し、様々な方法でデータ分析を検討し、「より良い意思決定」を導き出すことを Decision Science と言います。 他の名称としては同コース名になっている Applied analytics が該当します。

データサイエンス との違い
データサイエンス – 単体では意味を成さなかった「データ」を、示唆を得られる「情報」に変換すること
ディシジョン・サイエンス – 情報をもとに 「より良い意思決定」 を導き出すこと。

ディシジョン・サイエンス においては、強力な特定分野への「洞察力」と「堅牢な分析力」が必要で、どちらか一方が欠けても 意味がないと言われます。
ビジネス・アナリティクス がビジネス上の問題の解決、意思決定を促すものとすれば、応用データ分析は ビジネス分野のみならず、あらゆる事項に「応用」でき、意思決定を導き出すことを目的とすると言って良いでしょう。

そのため アデレード大学の Applied Data Analytics では、履修内容(選択科目)も多岐に渡り、個人および企業、人口レベルでの意思決定に情報提供するために使用される定量的手法、リスク分析、費用対効果、費用対効果分析、制約付き最適化、シミュレーションモデリング、行動決定理論、ミクロ経済学、統計的推論、経営管理、認知心理学、社会心理学、コンピュータサイエンス(AI)、公衆衛生など、「分析の単位としての決定」に焦点を当てることにより、それぞれ問題点も理解し、それらの問題を改善するための独自のフレームワークを提供するまでを学びます。

参考:Date Science と Decision Science の違いについては、Instagram の Head of Decision Science + Analytics の Chris Dowsett 氏の記事がわかりやすいです。
Data Science vs Decision Science
What’s the difference between a Data Scientist and a Decision Scientist?

Bachelor of Applied Data Analytics


アデレード大学の 応用データ分析学 コースを学ぶ上で、得られる代表的なメリットの一部を下記にご案内します。

  • 選択した分野でのビッグデータ分析の使用方法を学び、雇用者が求めるスキル
  • インターンシップの機会(業界経験)
  • 機械学習を活用した統計推論のスキル
  • 選択した分野でのデータ分析応用、成功するための組織戦略の開発
  • 重要な研究プロジェクトへの参加(最終学年)

アデレード大学の 応用データ分析学は、卒業生が 選択した専門分野における組織や企業が、改善と成長の機会を特定し、支援するための十分な知識とスキルを持つデータ分析専門家の第1歩を踏みだせるように設計しています。 

コース期間は3年間となり、下記の専門分野からいずれかを選択できます。(必須ではありません)

応用データ分析学 – 専門分野
  • 農業
  • バイオインフォマティクス
  • 経済学
  • 環境
  • 地球科学
  • 物理学
  • 公衆衛生

こんな人にオススメ
ビジネスのみならず特定専門分野のデータ分析キャリアをお求めの方。国内外の政府職員、コンサルタント会社、企業、あるいは将来において独自のベンチャー起業を考える人にオススメできます。

Applied Data Analytics(応用データ分析学) で履修する科目

学士号 1年次
  1. Introductory Data Science – Becoming Smart About Data (データサイエンス入門-データを賢く知る)
  2. Ethics and Data Management I (倫理とデータ管理 I)
  3. Statistical Practice I or Statistical Analysis and Modelling I (統計演習I または 統計分析とモデリングI)
  4. Mathematics for Data Science I or Data Literacy (データサイエンスのための数学I または データリテラシー)
  5. Approved Level I elective (専門選択教科 I X 4教科)
学士号 2年次
  1. Data Handling and Visualisation II (データ処理と可視化 II)
  2. Statistical Inference and Machine Learning II (統計的推論と機械学習 II)
  3. Approved Level II elective (専門選択教科 II X 6教科)
学士号 3年次
  1. Advanced Data Analysis III または Numerical Modelling III (応用データ分析 III または数値モデリング)
  2. Capstone Project in Domain-Specific Decision Science III (キャップストーンプロジェクト – デシジョンサイエンス)
  3. Statistical Inference and Machine Learning III (統計的推論と機械学習 III)
  4. Approved Level II elective (専門選択教科 III X 5教科)
コース名Bachelor of Applied Data Analytics (学士号)
期間3年間
入学2月、7月のみ
学費年間 41,500ドル(2021年度)
英語 ・IELTS Academic overall 6.5(各セクション 6.0)以上
または
・アデレード大学付属英語学校のPEPコースを規定レベルで卒業すること
出願条件 ・アデレード大学カレッジの Foundation コースを終えること。アデレード大学カレッジからの詳しい進学方法は下記ご参考ください。

参考:アデレード大学への進学方法
奨学金情報奨学金は下記のページをご参考ください。
[2021〜2025年]アデレード大学から奨学金のお知らせ

アデレード大学の「 Bachelor of Applied Data Analytics」への進学

将来、データー分析のフィールドで活躍したいと考えてる方、特にビジネスを踏まえた特定分野でのアナリティクスをお考えの方、ビジネスアナリティクス しかコースを見つけれなかった方、ぜひアデレード大学の 応用データ分析(Applied Data Analytics)を候補にされてみてください。
なお、アデレード大学では、Bachelor of Applied Data Analytics から修士号の Master of Data Science へのパスウェイもあります。

ぜひ、アデレード大学で世界標準の知識とスキルを身につけてください。

出願に向けての準備

1. まずは英語試験を受けましょう
まずはIELTS(アイエルツ)試験を受験しましょう。日本では下記3つの機関がIELTS試験を開催しています。
日本英語検定協会
http://www.eiken.or.jp/ielts/
JSAF
http://www.jsaf-ieltsjapan.com/?p=431
IDP Education
https://ieltsjp.com/
IELTSスコアは足りなくても出願可能です。その場合はTAFE SA付属属語学学校とセットでのお申込みとなります。
2. 出願に必要な書類4点を準備しましょう
出願には下記4点の書類が必要となります。IELTSの受験が終わったらこちらの4点を揃えて担当カウンセラーにご提出ください。

  • 高校の卒業証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
  • 高校の成績証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
  • IELTS(Academic)またはTOEFLスコア結果
  • パスポートコピー
3. 出願手続きスタート
最後に、オンライン申込みフォームを送信してください。その後、正式に出願手続きへ進みましょう。

留学相談&お問い合わせ


当社オーストラリア留学センターは アデレード大学 を含め全豪29大学の公式出願窓口となっており、ご相談から出願手続き、更に現地サポートまで全て無料で提供しております。
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※備考※
・本記事は2020年7月現在の情報に基づいており、コース概要や入学基準は変更されることもございますのでご留意ください。
・学費は毎年改定されます。本記事では2021年度学費をご案内しております。
・学費の日本円額は、現在のレート1豪ドル=75円換算しておりますが、実際にはお支払い時のレートが適用されます。
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I009)
オーストラリア歴は24年目になりました。QLD州、NSW州、SA州の主要都市で仕事と生活していましたので、都市の違いから皆さまの目的に沿ったベストなアドバイスを心がけています。 このカウンセラーに質問する

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