クイーンズランド工科大学の看護コース



目次
世界でも有数の医療福祉先進国であるオーストラリア。正看護師は日本人を含め留学生に人気のコースの1つでもあります。

正看護師を目指す道はいくつかありますが、その中で最も一般的なのがオーストラリアの大学で看護学部を卒業すること

施設や設備等の面で、看護教育を受けるのに整った環境の大学として人気なのが、フリンダース大学(アデレード)、ウーロンゴン大学(ウーロンゴン)、エディスコーワン大学(パース)、グリフィス大学(ゴールドコースト)・・・などが挙げられますが、ブリスベンで留学するならクイーンズランド工科大学(Queensland University of Technology)がオススメです。

看護学部に入るための英語条件

2020年1月より、Australian Nursing and Midwifery Accreditation Council (ANMAC) (オーストラリア看護士助産師認定協会)による英語条件引き上げに伴い、オーストラリアの大学看護学部への進学には IELTS 7.0以上(全スキル7.0以上)の取得 が必須となりました。

クイーンズランド工科大学の看護学部


クイーンズランド工科大学の看護学部は40年以上に渡り看護教育を提供しており、クイーンズランド州では最も長い歴史を誇ります。2021年の上海世界学術ランキングでは、看護学の分野で世界第13位にランクされています。

オーストラリアの正看護師登録に必要な臨床実習は800時間ですが、同学の看護学部ではそれを超える840時間のClinical Placement(臨床実習)が組み込まれています。

海外の先進国や発展途上国で医療サービスを提供する機会もあります。

卒業後、正看護師として公立・私立病院、介護施設、地域保健、学校保健、病理学研究所、アルコール・薬物検疫局、軍隊などでのキャリアに繋がります。

看護学士号コース(3年)

看護学士号コース(3年間)Bachelor of Nursing
【期間】3年間
【学費】A$39,300×3年=A$117,900(日本円で約11,790,000円)(2024年度)
【入学】2月/7月
【条件】IELTS7.0以上(各セクション7.0以上)
【詳細】QUT公式HPへ
日本の普通の高校を卒業(予定)の方には、高校の成績(評定平均)に応じて2通りの進路があります。

【進路1】高校の成績(評定平均)が5段階評価中、3.0以上〜3.25未満の場合

高校の成績(評定平均)が5段階評価中、3.0以上〜3.25未満の方は、(まずは必要に応じて英語コースを受講してから)ファウンデーションコースに入ります。その後、IELTSコースを受講してから実際にIELTSを受験し、規定スコア(7.0以上)を取得すると看護学士号コース(Bachelor of Nursing)へ進学できるようになります。

【1】必要に応じて英語コース(GE+EAP1)を受講
ファウンデーションコースの入学基準はIELTS5.5です。スコアが足りない方のみまずは必要に応じて英語コース(GE+EAP1)を受講してからファウンデーションコースへ進学します。
  ↓
【2】ファウンデーションコース(8ヶ月間または12ヶ月)
アカデミック英語、科学、数学など計8科目を履修します。
  ↓
【3】IELTS Advancedコース(10週間)
IELTS7.0取得を目指すIELTS対策コース(10週間)です。
  ↓
※IELTS受験
IELTSを受験してNursingコース入学基準(IELTS7.0以上/各スキル7.0以上)を取得します。
  ↓
【4】看護学士号コース(Bachelor of Nursing)(3年間)

【進路2】高校の成績(評定平均)が5段階評価中、3.25以上の場合

2018年より、クイーンズランド工科大学では、付属カレッジのディプロマコース(Diploma in Health Science – Nursing専攻) からの看護学部への編入が可能となり、これにより、日本で高校卒業してすぐの方や、看護の学歴・職歴が全く無い方でも、最短3年で看護学部卒業を目指すことが出来るようになりました。この進路は、高校の成績(評定平均)が5段階評価中、3.25以上の方が対象です。

【1】必要に応じて英語コース(GE+EAP1+EAP2)を受講
Diploma in Health Science (Nursing専攻) コースの入学基準はIELTS6.0(各5.5)です。スコアが足りない方のみまずは必要に応じて英語コース(GE+EAP1+EAP2)を受講してからディプロマコースへ進学します。
  ↓
【2】Diploma in Health Science (Nursing専攻) コース(8ヶ月間または12ヶ月)
倫理とヘルスケア、解剖学と生理学、健康評価、生涯を通しての健康的な生活習慣、医療英語など計8科目を履修します。

ディプロマコースで履修した7科目分の単位が交換され、看護学士号コースへ編入します。
  ↓
【3】IELTS Advancedコース(10週間)
IELTS7.0取得を目指すIELTS対策コース(10週間)です。
  ↓
※IELTS受験
IELTSを受験してNursingコース入学基準(IELTS7.0以上/各スキル7.0以上)を取得します。
  ↓
【4】看護学士号コース(Bachelor of Nursing)(2〜2.5年間)
・7月に看護学士号コース進学の場合、学士号コースは2年間(1Summer Semesterを含む)
・2月に看護学士号コース進学の場合、学士号コースは2年半(1Summer Semesterを含む)

いずれの場合も学士号コースで履修する科目数、学費とも、同じです

※GE=General English(一般英語コース)(5〜40週)
※EAP=English for Academic Purpose(進学英語コース)(10週/15週)
※Foundation=ファウンデーションコース
※IELTS Advanced=IELTS7以上を目指す上級コース(10月開講)(10週間)

直接入学の場合のスコア基準
・IBの場合:30
・SATの場合:1,290

看護修士号コース(2年)

2023年の入学枠は定員に達しました(2022年12月時点)

2年間の看護学士コース(Bachelor of Nursing – Graduate Entryコース)は廃止となり、2022年より新たに2年間の看護修士コース Master of Nursing (Entry to Practice) が開講となりました。学士号(またはそれ以上)をお持ちで、オーストラリアで正看護師を目指す方を対象とした2年間の修士号コースです。
看護修士号コース(2年間)Master of Nursing – Entry to Practice
【期間】2年間
【学費】A$38,600×2年=A$77,200(日本円で約7,720,000円)(2024年度)
【入学】2月
【条件】IELTS7.0以上(各セクション7.0以上)*大学付属英語学校とのパッケージが可能(ただし修士開始前にIELTS all 7の提出必須)
【条件】
看護以外の学士号(またはそれ以上の学位)を取得している方
・学位取得が過去10年以内であること
・GPA 4/7以上であること

※学位取得が10年以上前の場合は、過去10年以内に5年以上の職歴があること(CVやポジションの詳細、雇用証明書を提出)。

看護学士号を取得している方
・学位取得が過去10年以内であること
・GPA 4/7以上であること

※学位取得が10年以上前の場合は、現在有効な正看護師免許が必要。お持ちでない場合(有効期限が切れている場合など)は過去5年以内に正看護師としての職歴が必要となります(CVやポジションの詳細、雇用証明書を提出)。

オーストラリアでは、看護師という職業は人気のコースの1つではありますが、これまではその英語力の高さや大学に通う年数、さらに学費の高さから、予算や期間など自身の条件に合う大学が限られていました。しかし、クイーンズランド工科大学にも「ディプロマ経由→看護学部編入」という進路が出来たことにより、日本で高校卒業してすぐの方や、看護の学歴・職歴が全く無い方でも、「オーストラリアでの正看護師」を目指しやすくなったと言えるでしょう。

出願に向けての準備


1. まずは英語試験を受けましょう
まずはIELTS(アイエルツ)試験を受験しましょう。日本では下記3つの機関がIELTS試験を開催しています。
日本英語検定協会
http://www.eiken.or.jp/ielts/
JSAF
http://www.jsaf-ieltsjapan.com/?p=431
IDP Education
https://ieltsjp.com/

2. 出願に必要な書類を準備しましょう
出願には下記の書類が必要となります。IELTSの受験が終わったら下記を揃えて担当カウンセラーにご提出ください。

《高校卒業前に出願する場合》
  • 高1〜高3一学期までの成績表(英語版と日本語版1部ずつ)
  • IELTS(Academic)またはTOEFLスコア
  • パスポートコピー
高校の卒業証明書(日英1部ずつ)と高校の最終成績表(日英1部ずつ)は、高校卒業後に追加提出します。

《高校卒業後に出願する場合》
  • 高校の成績表(英語版と日本語版1部ずつ)
  • 高校の卒業証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
  • IELTS(Academic)またはTOEFLスコア
  • パスポートコピー

《看護修士号コース(2年間)に出願する場合》
  • 大学の成績表(英語版と日本語版1部ずつ)
  • 大学の卒業証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
  • IELTS(Academic)またはTOEFLスコア
  • パスポートコピー
看護学士号を保持しており、学位取得が10年以上前の場合は、現在有効な正看護師免許が必要。お持ちでない場合(有効期限が切れている場合など)は過去5年以内に正看護師としての職歴が必要となります(CVやポジションの詳細、雇用証明書を提出)。

3. 出願手続きスタート
最後に、オンライン申込みフォームを送信してください。出願手続きに進みます。

留学相談&お問い合わせ


弊社オーストラリア留学センターは クイーンズランド工科大学を含む全豪29大学の公式出願窓口となっており、ご相談から出願手続き、更に現地サポートまで全て無料で提供しております。

日本に住んでいる方はもちろん、現在海外に留学中で帰国後のオーストラリア大学進学をお考えの方も、お気軽にメールまたはオンラインでご相談ください。
他国の大学と悩んでいる方は、オーストラリアの大学を選ぶ理由も是非ご参考ください。

※備考※
・本記事は2023年8月現在の情報に基づいており、コース概要や入学基準は変更されることもございますのでご留意ください。
・学費は毎年改定されます。本記事では2024年度学費をご案内しております。
・日本円は弊社が取得できる最新の送金レート(A$1=100円) で換算しており、実際はお支払い時にご利用の金融機関の為替レートが適用されます。
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号H318)
13歳でのメルボルン短期留学をきっかけに「英語」と「海外」に目覚め、その後カナダ(語学留学)とアメリカ(大学留学)にも留学。卒業後、ワーキングホリデーでオーストラリアへ再渡豪し、オーストラリア留学センターでワーペリ。帰国と同時にオーストラリア留学センター日本窓口が開設され現職へ。留学生を現地オーストラリアで「迎え入れる立場」と日本から「送り出す立場」、両側での勤務経験を通して、双方の視点からアドバイスすることを心がけています。 このカウンセラーに質問する

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