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クイーンズランド工科大学で学ぶ労働安全衛生


  • 労働安全衛生とは?
  • 欧米から日本へ広がる「労働安全衛生」の重要性
  • なぜ「環境、健康、安全」3つのリスクをまとめて管理すべきなのか
  • 日本で不足するEHSアドバイザー
  • クイーンズランド工科大学で学ぶ労働安全衛生
  • 入学要項
  • 出願に向けての準備
  • 留学相談&お問い合わせ
  • 労働安全衛生とは?

    労働安全衛生(Occupational Safety and Health)とは、就業環境において労働者およびその事業がリスク(悪影響)を及ぼす可能性のある周囲環境の安全・健康・衛生を守るために定められている基準です。

    就業環境におけるリスク(労働災害)は業種によって様々で、特にそのリスクが高い産業として建設業、農業、医療福祉、鉱業などが挙げられ死亡事故や環境汚染に繋がるケースもあります。

    例えば建設現場での機械による怪我、化学物質の漏洩、農作業中の事故、騒音、医療従事者のウイルス感染、鉱山でのガス爆発・・・など。

    このように労働現場で起こりうる物理的・機械的リスクと、化学的・生物的リスク(ケミカルハザード・バイオハザード)、更に労働の重圧やワークライフバランスなど労働者の精神的リスクも含め、あらゆる「危険」を想定し、安全な労働環境を整備するための枠組みを構築、管理・推進するのが Work Health, Safety and Environment Advisor(労働安全衛生管理者)の役割です。

    更に労働安全衛生は、事業者にとって訴訟問題や風評被害など潜在的なリスク対策でもあります。

    欧米から日本へ広がる「労働安全衛生」の重要性

    労働安全衛生の基準は世界各国で定められており、欧米では「EHS(Environment Health and Safety)」が策定されています。

    ※環境(Environment)、健康・衛生(Health)、安全(Safety)

    日本でも1972年に「労働安全衛生法」が策定されましたが、近年EHSを導入・推進する企業が増えています。これは、欧米を中心とするグローバル企業からの要求や監査に応え、国際基準に則った体制を構築するためです。

    就業環境で発生したリスク(労働者の怪我や病気、また、騒音・廃棄物・有毒物などの漏洩による公害など)は、訴訟問題や風評被害などの経営リスクに繋がるため、欧米ではそのリスク対策として早くからEHSマネジメント推進してきました。そして近年、これを関連するビジネスパートナー(子会社やサプライチェーンなど)にも要求するようになったことで世界へ普及しそれが日本にも及んできたというのが、日本でのEHSマネジメント需要が高まってきた背景にあります。

    今やEHSマネジメントはグローバル企業として常識であり、「労働者と周囲環境の安全を確保する」という事業者の義務であると同時に、経営リスクを管理するという重要な役割を担っているのです。

    なぜ「環境、健康、安全」3つのリスクをまとめて管理すべきなのか

    例えば1つの「化学物質の漏洩」を起に、それが施設外へ流出すれば環境汚染(Environment)、労働者へ曝露すれば呼吸器感染等の病気(Health)、引火性のある物質であれば火災や爆発(Safety)へ繋がるなど、1つの同じ発生源から環境・健康・安全という異なる3つの側面で被害が起こり得ます。

    そのため、就業環境における3つのリスク『環境(Environment)、健康・衛生(Health)、安全(Safety)』は三位一体で管理する必要がある、というのがEHSマネジメントの基本的な概念なのです。

    グローバルにビジネスを展開する企業は、EHSマネジメントとして環境への配慮や労働安全衛生への配慮、さらにリスク発生時の対応等、国際標準に則ったコンプライアンスの構築が求められています。

    日本で不足するEHSアドバイザー

    欧米では就業環境で起こり得る事故を特定・是正し、リスクを低減する労働安全衛生アドバイザーとして「インダストリアルハイジニスト(Industrial Hygienist)」と呼ばれるEHSの資格も存在するほどEHSマネジメントが徹底されています(大学院修士課程)。

    例えば○○化学物質を取り扱う場合は△△素材の防護服、二重手袋、フェイスシールド、ヘアキャップを着用。労働者1人につき半径3メートル確保し、各テーブルごとに洗面台を設置して石鹸と洗眼器を配備。洗眼器の水量は800ml・・・など。

    このように、欧米では作業工程や動線を分析し、そのデータをもとに防護服、マスク、手袋、ゴーグルなど備品1つ1つ適切な素材や形を選定したり、リスク発生時に備えた処置室や設備を設置して、何度も安全確認を繰り返します。

    更に、安全な業務の遂行やリスク発生時の適切な処置についてガイドラインを作成するなど、労働者への教育とメインテナンスもEHSアドバイザーの重要な役割とされています。

    しかし日本ではEHSを学べる大学はほとんどなく、欧米レベルの徹底したEHSマネジメントの出来る人材が不足しているが実情です。

    クイーンズランド工科大学で学ぶ労働安全衛生


    オーストラリアで労働安全衛生を学べる大学の1つとしてクイーンズランド工科大学(QUT)が挙げられます。同学ではMaster of Health Safety and Environmentコース(修士課程)が開講されており、日々、企業や機関から要請を受けて就業環境の課題を分析し、問題解決に取り組んでいる現役のEHSアドバイザーが教鞭をとっています。

    専攻はOccupational Health and SafetyまたはEnvironmental Healthから選択。

    更に同学には、EHS業界の専門家と学生を繋げる「QUT’s Career Mentoring」というプログラムがあり、学生の将来のキャリア目標をサポートするためにアドバイスやコーチングを受けることが出来ます。

    Occupational Health and Safety専攻で履修する科目

    修士課程1年目
    1. Risk Assessment
    2. Occupational Health and Safety Management
    3. Toxicology and Occupational Hygiene
    4. Occupational Health
    5. Epidemiology
    6. Occupational Health and Safety Law and Policy
    7. Health, Safety and Environment Leadership and Management
    8. Human Factors and Ergonomics
    修士課程2年目
    1. Research Methods in Health
    2. Environmental Health Law
    3. Concepts of Environmental Health
    4. 選択科目
    5. Project
    6. Environmental Management and Sustainability
    7. Environmental Protection

    Environmental Health専攻で履修する科目

    修士課程1年目
    1. Risk Assessment
    2. Population Health
    3. Environmental Health Law
    4. Concepts of Environmental Health
    5. Food Safety
    6. Environmental Protection
    7. Communicable Diseases
    8. Health, Safety and Environment Leadership and Management
    修士課程2年目
    1. Occupational Health and Safety Management
    2. Occupational Health
    3. Research Methods in Health
    4. 選択科目
    5. Project
    6. Environmental Management and Sustainability
    7. Occupational Health and Safety Law and Policy

    入学要項

    大学クイーンズランド工科大学(QUT)
    コースMaster of Health Safety and Environmentコース
    専攻Occupational Health and Safety または Environmental Healthから選択
    期間2年間(4学期)
    入学2月
    学費$32,300×2年間=$64,600(約485万円)(2021年度)
    英語IELTS6.5以上(各6.0以上)またはTOEFL ibt 79以上(listening 16, reading 16, writing 21, speaking 18)
    条件学士号(またはそれ以上の学位)を取得していること(学部専攻不問)(GPA 4.0/7.0以上)

    Environmental Health専攻のみ
    上記に加え、下記の科目を学士課程で履修していること
    ・化学
    ・生物、物理、解剖、生理、生命科学のいずれか1つ
    同学には、準修士課程でOccupational Health and Safety(1年)Environmental Health(1年)を学ぶことも出来、いずれかのコースを修了するとMaster of Health Safety and Environmentコースへ単位交換して編入することも可能になります。

    出願に向けての準備

    1. まずは英語試験を受けましょう
    まずはIELTS(アイエルツ)試験を受験しましょう。日本では下記3つの機関がIELTS試験を開催しています。
    日本英語検定協会
    http://www.eiken.or.jp/ielts/
    JSAF
    http://www.jsaf-ieltsjapan.com/?p=431
    IDP Education
    https://ieltsjp.com/
    IELTSスコアは足りなくても出願可能です。その場合は大学付属語学学校とセットでのお申込みとなります。
    2. 出願に必要な書類4点を準備しましょう
    出願には下記4点の書類が必要となります。IELTSの受験が終わったらこちらの4点を揃えて担当カウンセラーにご提出ください。
    • 大学の卒業証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
    • 大学の成績証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
    • IELTS(Academic)またはTOEFLスコア結果
    • パスポートコピー

    3. 出願手続きスタート
    最後に、オンライン申込みフォームを送信してください。その後、正式にQUTへの出願手続きをスタートします。

    留学相談&お問い合わせ

    当社オーストラリア留学センターはクイーンズランド工科大学を含め全豪29大学の公式出願窓口となっており、ご相談から出願てつづき、更に現地サポートまで全て無料で提供しております。
    お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください
    ※備考※
    ・本記事は2020年6月現在の情報に基づいており、コース概要や入学基準は変更されることもございますのでご留意ください。
    ・学費は毎年改定されます。本記事では2021年度学費をご案内しております。
    ・学費の日本円額は、現在のレート1豪ドル=75円換算しておりますが、実際にはお支払い時のレートが適用されます。
    豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
    (QEAC登録番号H318)
    13歳でのメルボルン短期留学をきっかけに「英語」と「海外」に目覚め、その後カナダ(語学留学)とアメリカ(大学留学)にも留学。卒業後、ワーキングホリデーでオーストラリアへ再渡豪し、オーストラリア留学センターでワーペリ。帰国と同時にオーストラリア留学センター日本窓口が開設され現職へ。留学生を現地オーストラリアで「迎え入れる立場」と日本から「送り出す立場」、両側での勤務経験を通して、双方の視点からアドバイスすることを心がけています。 このカウンセラーに質問する

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