Creative Industryとは「クリエイティブ産業」や「創造的文化産業」と訳され、クリエイターの閃きや想像力を理論と技能・技術で作品として「カタチ」にする製造業・サービス業を指します。
人の心に響く作品を創造し、ユーザーや消費者の購買欲を動かしてサービスの利用や商品の購入へと繋げるビジネスであり、このCreative Industry コースでは、その「作品を創造する」技術・技能、さらにそれをビジネスに繋げる理論を学びます。現代のデジタル化に伴い、このCreative Industryの需要は急増しており、雇用も飛躍的に伸びている業界です。
また、クイーンズランド工科大学のCreative Industry分野は、
QS World University Rankings by Subject 2024: Communication & Media Studiesでオーストラリア国内で最も評価が高いコースとして選ばれるなど、近年注目されている分野です。
クリエイティブ産業でのキャリア
専門的なプロフェッショナルとして、例えば映像技術・デジタル・ウェブ制作(CM製作、テレビ番組製作、映画撮影、撮影監督、編集、脚本、カメラワーク、音響、照明など)や、アニメーション製作、商品デザイン、アパレル・ファッションデザイン、インテリアデザイン、土地設計、工芸・・・などの職業が挙げられます。
そのほか、ファッション業界、テレビ・映画プロダクション、広報、ジャーナリスト、ライター、俳優(演劇)などもこのCreative Industry業界の職業です。
更に、デジタルの時代に入りエンタテインメントは大きな変化を遂げ、Netflix、Spotify、YouTubeをはじめとするデジタル配信サービスでは膨大な数の音楽や映像にアクセスし24時間いつでもどこでもエンタテインメント楽しめます。週末はひたすらNetflix!という休日を過ごしている方も多いでしょう。
このようなデジタル配信サービスのプラットフォームからコンテンツ作り、配信、運営、マーケティングなどを含めたメディア&エンタテインメントビジネスも、このCreative Industryの1つです。
そして将来このような職業・キャリアを目指す方には、今回ご紹介する
QUT(クイーンズランド工科大学)がお勧めです。
QUT キャンパス所在地
QUTにはGarden Pointキャンパス(ブリスベン市内)とKelvin Groveキャンパス(ブリスベン市内からバスで10分)の2つがあり、Creative IndustryはKelvin Groveキャンパスで開講されています。
このキャンパスではEducation(教育)とHealth(健康)も開講されているほか、留学生用の英語コース、Foundationコース、ディプロマコースを開講するQUT Collegeもあるので、留学生の場合まずはこのKelvin Groveキャンパスから留学をスタートする方が多いです。
QUTで学べる4つのCreative Industry分野
QUT(クイーンズランド工科大学)で学べるCreative Industry分野には4つのコースがあります。
1. Bachelor of Creative Industries(4専攻)
2. Bachelor of Communications(4専攻)
3. Bachelor of Design(4専攻)
4. Bachelor of Creative Arts(8専攻)NEW
1つずつ詳しく見ていきましょう。
1. Bachelor of Creative Industriesコース
Bachelor of Creative Industriesコースでは、下記から専攻を1つ選びます(第1専攻)。
Bachelor of Creative Industriesコース
第1専攻リスト
- Fashion communication(ファッション業界)
- Interactive and visual design(インタラクティブ&ビジュアルデザイン)
- Creative and professional writing(執筆ー雑誌、記事、コラムの執筆/脚本/広告や商品のキャッチコピーなど)
- Screen content production(映像製作プロダクション)
履修する科目は、
コース共通必修科目(8科目)+第1専攻(8科目)+第2専攻または選択(8科目)=合計24科目で構成されています。
2. Bachelor of Communicationsコース
Bachelor of Communicationコースでは、下記から専攻を1つ選びます(第1専攻)。
Bachelor of Communicationコース
第1専攻リスト
- Digital Advertising(デジタル広告)
- Community and public Relations(地域社会と広報)
- Journalism(ジャーナリズム)
- Media and Communication Industries(メディア&コミュニケーション産業)
履修する科目は、
コース共通必修科目(4科目)+第1専攻(12科目)+第2専攻または選択(8科目)=合計24科目で構成されています。
3. Bachelor of Designコース
Bachelor of Designコースでは、下記から専攻を1つ選びます(第1専攻)。
Bachelor of Designコース
第1専攻リスト
- Bachelor of Design (Fashion専攻)(ファッションデザイン)
- Bachelor of Design (Industrial Design専攻)(商品デザイン)
- Bachelor of Design (Interaction Design専攻)(インタラクションデザイン)
- Bachelor of Design (Visual Communication専攻)(ビジュアルコミュニケーション)
履修する科目は、
デザイン基礎科目(4科目)+第1専攻(8科目)+Impact Lab(4科目)デザインSpecialisation+副専攻または自由選択(8科目)=合計24科目で構成されています。
〜「Impact Lab」とは?〜
Bachelor of Deginsコースでは、4つの「Impact Lab」を履修します。これはコミュニティーや企業ベースで抱える問題をデザインで解決し、すべての人にとってより住み良い社会へ導くことを目標とする授業です。
例えば日本を含め先進国では、公共トイレのマークは女性が赤、男性が青(黒)というのが共通認識ですが、人種、宗教、教育、文化など、異なる背景を持つ人々にとってこれは当たり前ではなく、そのデザインによっては誤解や混乱が生じることもあります。
また、性別においてもMale(男性)/Female(女性)以外に「どちらでもない」を公的に認める国も増えており、性別を識別するようなデザインは将来的に受け入れられない社会になるかもしれません。
「Impact Lab」ではこれらの問題をデザインで解決することを目的とし、異なる文化背景を持つ人々や障がいを持つ人々も含めすべての人々に共通して認識される、且つ、性別を区別しないデザインを学びます。
〜1年間の海外留学〜
QUTには「
Bachelor of Design – International」という1年間の海外留学が含まれたコースもあります。通常のBachelor of Desing(3年)に加え、プラス1年間QUTが提携する海外の大学(イギリス、スウェーデン、デンマーク、香港、アメリカ、カナダ)に留学し、より広いグローバルな視野でデザインを学べるコースとなっています(計4年)。
4. Bachelor of Creative Artsコース
Bachelor of Creative Artsコースでは、下記から専攻を1つ選びます(第1専攻)。
Bachelor of Creative Artsコース
第1専攻リスト
- Animation(アニメーション)
- Contemporary Art
- Creative Writing(執筆、脚本)
- Dance(ダンス)
- Drama(演劇)
- Film, Screen and New Media(映画・映像制作)
- Music(音楽)
- Technocal Production(機材技術)
- Visual Arts(ビジュアルアーツ)
- Acting(演技)
履修する科目は、
Fine Arts基礎科目(2科目)+第1専攻(14科目)+副専攻または自由選択(4科目)+Situated Creative Practice Extension(実習プロジェクト)(4科目)=合計24科目で構成されています。
全4コース共通!自由に選べる選択科目
上記4コース全てにおいて、第1専攻以外に
「第2専攻」や「副専攻」を選ぶことが出来ます。下のリストから1つ選択するか、
第2専攻/副専攻リスト
- Animation(アニメーション)
- Architectural studies(建築)
- Art and design history(アートとデザインの歴史)
- Creative and professional writing(執筆ー雑誌、記事、コラムの執筆/脚本/広告や商品のキャッチコピーなど)
- Drama and Performance(演劇パフォーマンス)
- Fashion communication(ファッション業界)
- Industrial design studies(商業(商品)デザインー商品のパッケージデザインなど)
- Interactive and visual design(インタラクティブ&ビジュアルデザイン)
- Interior design studies(インテリア家具デザイン)
- Journalism(ジャーナリズム)
- Industrial Design(インダストリアルデザイン)
- Interactive and Visual Design(インタラクティブ&ビジュアル・デザイン)
- Media and communication(メディアコミィニケーションー報道/メディア)
- Music and sound(音楽と音響)
- Screen content production(映像製作プロダクション)
- Visual Communication(ビジュアルコミュニケーション)
または、学部の垣根を超えてAdvertising(広告), Game design(ゲームデザイン), Entrepreneurship(起業), Marketing(マーケティング), Online environments(オンライン環境), Public relations(広報)・・・などCreative Industry 以外の学部の科目をMinor(副専攻)やElective(自由選択科目)として選ぶことも出来ます。
このように、QUTでは自分の専攻以外にも、所属している学部の垣根を超えて興味のある他分野の科目を履修できるなど、
履修する科目を学生自身でフレキシブルにカスタマイズできるのが大きな魅力です。
Bachelorコースの入学要項
各コースの入学 | 2月、7月 |
期間 | 3年 |
学費 | Bachelor of Creative industies-年間A$37,400(約3,665,200円)(2025年度)
Bachelor of Communication-年間A$37,200(約3,645,600円)(2025年度)
Bachelor of Design-年間A$38,500(約3,773,000円)(2025年度)
Bachelor of Creative Arts年間A$37,400(約3,665,200円)(2025年度)
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入学条件 | 日本の普通高校卒業の場合
《高校の成績5段階中3.0以上の場合》付属カレッジのFoundationコースを規定の成績で修了すること(大学1年次入学へ)
《高校の成績5段階中3.25以上の場合》付属カレッジのDiploma of Creative Industriesコースを規定の成績で修了すること(大学2年次編入へ)
《高校の成績5段階中4.0以上の場合》付属カレッジでの受講免除で直接大学に入学できます(IELTS 6.5以上/各6.0以上)
IBDP取得の場合
IBスコア基準:28
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奨学金 | クイーンズランド工科大学の奨学金ページをご覧ください |
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QUT CollegeのDiplomaコースから入学
QUTには付属のカレッジあり、最初の1年目をカレッジ(Diploma in Creative Industriesコース)で学んでから大学に編入できるという制度があります。日本で高校を卒業したあと、イキナリ海外の “大学”という新しい枠に入学しても授業についていけるかどうか不安な留学生にとって、ある意味準備期間のような1年が用意されているので、安心して大学編入に備えることが出来ます。
そのため、日本の高校を卒業してから留学する場合、まずは付属カレッジQUT Collegeでファウンデーションコースまたはディプロマコース受講してから、大学本科へ進学します。
コース |
Diploma in Creative Industries
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期間 | 8ヶ月〜1年 |
入学 | 2月、7月、11月 |
学費 | A$24,960(約2,446,080円)
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条件 | 高校の成績
5段階評価中、3.25以上
英語力(下記いずれか)
・IELTS 5.5以上(各5.0以上)
・TOEFL ibt 56以上(L10/R10/W15/S14)
・EAP1コース修了 |
出願に向けての準備
1. まずは英語試験を受けましょう
まずは
IELTS(アイエルツ)試験を受験しましょう。日本では下記3つの機関がIELTS試験を開催しています。
IELTSスコアは足りなくても出願可能です。その場合はQUT付属語学学校とセットでのお申込みとなります。
2. 出願に必要な書類4点を準備しましょう
出願には下記4点の書類が必要となります。IELTSの受験が終わったらこちらの4点を揃えて担当カウンセラーにご提出ください。
- 高校の卒業証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
- 高校の成績証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
- IELTS(Academic)またはTOEFLスコア結果
- パスポートコピー
3. 出願手続きスタート
最後に、
オンライン申込みフォームを送信してください。その後、正式に出願手続きへ進みましょう。
留学相談&お問い合わせ
弊社オーストラリア留学センターは クイーンズランド工科大学を含む
全豪29大学の公式出願窓口となっており、ご相談から出願手続き、更に現地サポートまで
全て無料で提供しております。
日本に住んでいる方はもちろん、現在海外に留学中で帰国後のオーストラリア大学進学をお考えの方も、お気軽にメールまたはオンラインでご相談ください。