【大学・大学院留学向け】入学前から始める就活ガイド:オーストラリアで就職したい人へ

オーストラリアで就職するために最も大切なのは、「働けるビザ」を持っていることです。この記事では、現地の学生と同じ土俵に立つためのステップを分かりやすく解説します。また、日本とは異なるオーストラリアでの就職活動の方法などについてもご紹介します。


最初の目標は「卒業生ビザ」の取得

オーストラリアで働けるビザがなければ、雇用してもらうことは難しいため、まずは「働けるビザ」を取得し長期就労が可能な状態にすることがスタートです。

卒業時に35歳以下の方

最も一般的なのが「卒業生ビザ」です。オーストラリアの大学・大学院(2年以上)を卒業し、英語力、年齢などの条件を満たすと申請できます。これがあれば、卒業後に一定期間、自由に働くことができます。
  • 期間: 通常2年間(研究職や博士課程なら3年間)。
  • 延長: 指定された「地方都市」にあるキャンパスで学び、そのままその街に住み続けると、さらに1〜2年間の延長ができる場合があります。
  • 条件: 大学卒業に加え、高い英語力(IELTS6.5 (各セクション5.5)以上)、35歳以下などの条件があります。
※詳細は Department of Home Affairs”Subclass 485 Temporary Graduate visa” をご確認ください。

卒業時に36歳以上の方

卒業生ビザ以外の働けるビザの取得が必要です。詳しくはビザコンサルタントに相談してみてください。
ビザについては弊社でアドバイスすることができかねます。必要な方はビザコンサルタントにご相談ください。

在学中のスケジュール(例)

「卒業してから探す」では遅すぎます。1年目から動くのがオーストラリア流です。
学年 大学(Bachelor / 3年制) 大学院(Master / 2年制)
1年目 自己分析・業界調査・交流会参加 情報収集 + 英語テスト準備
2年目 英語テスト受験・交流会参加 インターンシップ・就職活動開始
3年目 インターンシップ・本格的な就職活動
卒業後 卒業生ビザ申請 + 応募・面接 卒業生ビザ申請 + 応募・面接

どうやって仕事を探すの?

オーストラリアの就活は「一斉採用」ではなく、「空きが出たら募集」が基本です。ここでは、実際に日本人留学生の先輩たちが現地就職を決めた方法をいくつかご紹介します。

SEEK(オーストラリア最大の求人サイト)

SEEKは、オーストラリアで一番メジャーな求人サイトです。オーストラリアは「即戦力」を求めるため、求人には細かいスキルや経験が求められますが、新卒向けに「Graduate Programs(新卒研修付き求人)」という特別な採用枠があります。新卒の場合はこのキーワードで探すのがコツです。

すでに経験やスキルがあり、条件に合う場合は通常の求人に応募することも可能です。
Graduate Programとは
一部の大手銀行やIT企業などが実施している日本の新卒採用に近い仕組みで、卒業予定の学生を対象に年1〜2回募集が行われます。
採用されると、1〜3年程度の契約期間中に社内のさまざまな部署を経験しながら、手厚いトレーニングを受けることができます。この期間中にしっかりと自分の力をアピールし、企業から高い評価を得られれば、プログラム終了後もそのまま雇用を継続(正社員登用)してもらえる道が開けます。新卒ならではの特別な採用ルートとして、ぜひ活用しましょう。

LinkedIn(ビジネス版SNS)

LinkedInは、「ダイレクト・リクルーティング」でつかわれている、自分のプロフィールを公開しておく名刺のようなSNSです。企業の担当者から直接「うちで働きませんか?」とスカウトが来ることも珍しくありませんし、企業の担当者へ自らDMを送ることもできます。日本版もありますが、オーストラリアで就職活動する場合は、オーストラリア版に登録しましょう。

インターンシップからのジョブオファー(直接採用)

インターンシップ終了後、その働きぶりが認められて「そのままうちで正社員(またはアルバイト)として働かない?」と声をかけられることがあります。企業にとっても、実際に働いている姿を見てから採用できるため、非常に人気のある採用方法です。

ネットワーキング(人脈づくり)

「いい人がいたら雇いたい」という隠れた求人が多いため、友人、教授、インターン先の仲間に「仕事を探している」と伝えておくことでチャンスが生まれます。

大学のキャリアセンター活用

大学内の掲示板には、その大学の学生を欲しがっている地元の求人が集まります。履歴書の書き方指導や面接練習も無料で受けられます。また、定期的に企業とのネットワークイベントやワークショップも開催しているので、積極的に参加することでチャンスが生まれます。

日系エージェントの利用

シドニーなどの大都市には日本企業も多いため、日本語と英語の両方を使いたい場合は専門のエージェントに相談する道もあります。

留学中にやっておくべき「5つの準備」

オーストラリアは「即戦力(すぐに役立つ経験があるか)」を重視する超実力主義社会です。

英語力の証明

オーストラリアで働くためにビジネスレベルの英語を習得することはもちろんですが、卒業生ビザの申請にもIELTS 6.5(各セクション5.5)以上のスコアが必要です。有効期限は2年のため、卒業まで1年半を切ったくらいから計画的に準備しましょう。

インターンシップ

企業での就業体験です。最近は授業の一環として組み込まれていることも多いので、積極的に参加して「実務経験」を作ります。直接採用につながることもあります。

アルバイト

職種によっては、飲食店やホテルでのバイト経験も、立派な「経験」として評価されます。

リファレンス(推薦人)の確保

採用の最終段階で、企業から「この人はどんな人ですか?」と前の職場や教授に電話がいくことがあります。信頼される人間関係を作っておくことが大切です。

ネットワーキング

大学や業界団体などさまざまなコミュニティで開催されているネットワークイベントに参加して、人脈を広げておきましょう。

オーストラリア留学を経て現地就職を目指す皆さんへのアドバイス

オーストラリアでの就職は、まずはしっかり勉強して卒業し、在学中にどれだけ多くの人と繋がり、現場を経験できるかが成功のカギです!

実際に就職を決めた先輩たちが語ってくれたリアルな就職活動の様子は『TESTIMONIALS 体験談』を読んでみてください。

※備考※
・本記事は2026年3月現在の情報に基づいています。
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号S629)
日本の大学で経済学を学び、金融業界で働いた後、2012年にオーストラリアへ渡りました。ワーキングホリデーで大自然の中での仕事を経験し、「やりたいことは全部やる」をモットーに過ごした1年間は、私の人生観を大きく変えました。 その後、IELTS6.5を取得し、サザンクロス大学会計学修士課程(Master of Professional Accounting)を卒業。現在は、会計業務に携わっています。

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