英語力が身につく留学期間
英語力を身につけるために必要なこと

語学学校に通う期間は、目標とする英語力レベルによって、決める必要があります。「英語力をあげたい」といっても人さまざまですから、具体的に「ホームステイ先の人と会話できるようになりたい」「IELTS検定試験で6ポイントをとる」「日常会話は問題なくできるようにしたい」というような、具体的な目標を決めることが大切です。
加えて、日本人の場合、語学学校に1ヶ月通ったからといって、日常会話に苦労しないレベルにはなりませんし、24週間淡々と学校に通っているだけでは、英語力は身に付きません。日常アルファベットを使わない母国語を使っている訳ですから、仕方のないことです。
留学生の中には、「海外に留学すれば、英語が話せるようになる」と考える方が殆どですが、留学といっても、勉強をしなければ、英語力は向上しません。それは、ただの旅行です。「語学学校に通うのだから、自然に英語が身につくよ」と考える留学生のみなさん。決してそのようなことはありませんよ。1年経っても英語が満足に話せない留学生は多くいますから、留学期間中は真剣に勉強をしてください。
これは「留学すれば、英語が話せるようになる」ではなく「留学中しっかり勉強すれば、英語が話せるようになる」ということで、いかに集中力を保ち、真剣に勉強できるかが大きなポイントになります。集中力を保てる学生は、短期間でもしっかりとした英語力を身につけることができます。これからオーストラリアに渡る留学生も、すでに勉強している留学生も、目標と集中力を失わずに頑張ってください。
そして、このページにも記載させていただいておりますが、留学中に目指す英語学校のクラスレベルとしては「
Upper-intermediate」を目指しましょう!
英語力が伸びるスピード
仮に現段階で「
全く英語が話せない(初初級)」場合以下のペースで英語力が延びる方が殆どです。
英語力 |
英語力レベル |
上級(Advanced) |
進学に必要な高い英語力がみにつく。専門的な内容も英語で伝えられるようになり、読み、書き、聞き取り、会話など全ての分野で高い英語力が身に付いている。 |
中上級(Upper-intermediate) |
日常会話では困らない英語力が身に付いている。 |
中級(Intermediate) |
ホストファミリーや友達と、文法を交えた会話ができる。授業もほとんど理解でき、クラスも中級以上になっている。 |
初中級(Pre-intermediate) |
旅行中などで使うレベルの英語力が身に付いている。 |
初級(Elementary) |
話している内容が何となく理解できるが、言いたいことは上手く話せない。 |
初初級(Beginner) |
簡単な挨拶ができる程度で、全くと言って良いほど英語が分からない。特に相手が何を言っているかは殆どわからない。 |
0~5ヶ月(英語の勉強法を覚える)
3~5ヶ月間集中して語学学校に通うと、初級レベルを脱出し、旅行中に困らないだけのレベルまで英語力を上げる事ができます。しかし、2か月程ではこの効果が現れません。というのははじめの1ヶ月は英語の授業に慣れるだけで時間が過ぎてしまい、2ヶ月目も授業の内容を聞き取り、理解するだけで精一杯なことがほとんどです。しかし2ヶ月目を過ぎると、英語の勉強法も分かり、3~5ヶ月目にかけてそれまでに身につけた授業の内容が、生活でも使えるようになります。
5~8ヶ月で(基礎英語力を身につける)
5~8ヶ月目は、初中級レベルの英語力に変わります。最初の5ヶ月で英語の勉強方法を覚えたわけですから、どのようにすれば自分の弱点が克服できるかという点が把握できています。会話力や、聞き取り力も最初の3ヶ月間より早く上達させることができ、この時点で「英語力が伸びてきた」と感じるようになります。
8ヶ月~11ヶ月(会話がすすむように)
8ヶ月~11ヶ月であれば、基礎英語力からさらにワンランクアップした英語力を身につけることができます。このころから自然に英語で会話することも多くなり、語学学校も中級以上のレベルに進むことができます。
11ヶ月~13ヶ月(会話力と進学を視野に入れた英語力)
専門学校や、大学、などに進める英語力を身につけることができます。日常会話も友達との会話で困らないレベルまであがり、英語の資料で専門的な分野の情報を参考にすることも多くなります。
14ヶ月~20ヶ月(より高い英語力を身につけるために)
大学院や入学基準が若干高く設定されている大学等に、進むのであれば、14ヶ月以上の留学が必要になります。
24ヶ月~(より高い英語力を身につけるために)
通訳、翻訳の分野に進むのであれば、24ヶ月以上の留学が必要になる方が、殆どです。特に通訳、翻訳分野の場合、英語力には全く問題ないレベルまで英語力を伸ばさなければなりませんから、継続して英語力を伸ばす必要があります。
目指すなら、Upper-intermediateレベル以上
Elementary~Intermediateレベルは英語の世界でいうと基礎レベル。人間で言えば、ハイハイからやっと立つことができたレベルです。そのため、一般英語コース以外のコースを受講しようと思ってもなかなか種類がありません。
が、Upper-Intermediateレベル以上になると、世界がぐっと広がります!このレベルになると、ビジネス英語コース、TESOLコース、ケンブリッジ英検準備コース、アカデミック英語コースなど、英語学校で開催されている一般英語以外のコースを受講でき、自分に興味のある英語の分野を勉強できるため、英語の勉強がさらに楽しくなってきます。
そして、英語コースだけでなく、「英語で英語じゃない科目を勉強」するビジネスカレッジ(専門学校)に入学することも可能。学校にもよりますが、生徒の殆どがオーストラリア人!という環境で勉強することもできます。
つまり、より広い英語の世界に足を踏み入れることになります。このレベルになると、英語環境のアルバイトも探しやすくなる傾向にあり、オーストラリア人経営のカフェやレストラン、ファーストフードのお店でアルバイトをしている人もいます。そうなると時給も18ドル前後~。留学生活もぐっと楽になりますね(オーストラリアの学生ビザでは、週20時間のアルバイトが可能です)。
ワーキングホリデーの人も、学生ビザの人も、まずはUpper-Intermediateレベルを目指して勉強してみては?
短期留学を長期留学&長期就労のステップに
働いている方や高校生などであれば、留学期間のために数ヶ月時間を取ることは難しいでしょう。その場合は1週間~1ヶ月の短期留学を選択することになりますが、この短期留学の積み重ねも大事です。
数週間の短期留学を繰り返すことにより勉強方法も覚えますから、2週間の旅行中1週間を語学学校に当てるようなプランがオススメです。
また、最終的に現地就職などを視野に入れている場合、初めにワーキングホリデービザを申請してしまうのは不利です。英語力が身についていない段階では現地就職のチャンスも、失ってしまいます。渡航時の英語力にもよりますが、仮に初級レベルであれば、48週間。中〜中上級レベルの方は20〜24週間程語学学校に通い、”仕事で使える英語力”が身についた後に、ワーキングホリデービザを取得 → 現地で良い仕事を見つけるというプランがオススメです。