2024年2月より アデレード中心地に 新しい「Festival Plaza」キャンパスがオープンしたフリンダース大学ですが、新キャンパスのオープンとともに、注目されているコースがあります。そのコースは MBA(Master of Business Administration)です。
フリンダース大学の「A New Way to MBA」のキャッチコピー通り、同大学の MBAでは
1年間の短期集中(Fast Track)のMBA、
2年間の専門分野を組み合わせた MBA Specialized 、
希望職種が決まっている人向けの MBA Industry Focused という3つの特色・選択肢があります。
本ページでは 近年、フリンダース大学が注力している WILとMBAプログラムをご紹介します。
新アデレードシティ(Festival Plaza)キャンパスについて
新キャンパス「Festival Plaza」は8階建てのビル形式のキャンパスになります。日本人学生には人気の「ビジネス(学士・修士)」、「IT/コンピューターサイエンス(学士・修士)」などを中心に開講中です。
新キャンパスから徒歩8分で、提携の学生寮(The Switch)もあり滞在先の確保も便利な立地です。また キャンパスはアデレード駅(電車)と隣接しておりメインキャンパスの「Bedford Park」へは約25分でアクセスができますので、仮にメインキャンパスでの就学でも、アデレード市内中心部やその周辺への移動で難しく感じることはないでしょう。
学生のキャリア開発を支援している
オーストラリアでは日本のように卒業生を対象とした企業の新卒一括採用などの制度がありません。
全ては個人の力量と経験次第なのですが「経験がないために採用に至らない」、、ということは往々にしてあります。
近年、フリンダース大学は 企業提携を活かした教育が実を結んでおり、2021年においては大学院生の就職率(QILTによるアンケート)においてオーストラリア国内で第1位を獲得しています。
企業提携を活かした教育とは
Work Integrated Learning (以下、WIL) と呼ばれているもので、コース内にWILが含まれている場合、就学中に インターンシップなどの機会を設けています。この WILは「理論と実践を繋ぐことにフォーカス」され、学生が実際の仕事を通して学びスキルを身につけるための貴重な機会を提供する教育プログラムです。
この点はフリンダース大学では WILによる Industry Placement(現場実習/インターンシップ) の重要性と学生へのメリットをあげています。
フリンダース大学のWILの特徴とメリット
フリンダース大学の定める WIL には2つのカテゴリーがあります。
(1)学生が要求される専門的な実践基準を満たすために紹介するもの
看護学(看護師)などの専門職の認定要件に従い現場実習のプレイスメントなどが該当します。
(2)学位に関連する仕事の実践を学生に紹介するもの
希望する職種やキャリアが、職場経験がその職業に就くための前提条件ではない場合で、大学が学生に紹介するものが該当します。
今回ご紹介するMBAに含まれるWILは、上記(2)に該当します。
このWILという制度は、オーストラリア国内の大学・大学院でもプログラム制度として一般化していますが、(1)の専門職の認可の過程における条件を満たすためのプレイスメントを指す大学も多いです。
もちろん各大学でも(2)のビジネス学などの学生向けにコース内容に WIL が選択可能な大学もありますが、本ページではフリンダース大学の特徴とメリットを見てみましょう。
■業界とのコネクションと実務経験 |
地元の企業や組織との連携が強く、学生はインターンシップなどを通じて、実際のビジネス環境を体験できます。授業で学んだ知識を実際の仕事で活かすことで、問題解決能力、コミュニケーション能力、チームワーク能力などを向上させることができます。さらに実務経験は、就職活動において大きな強みとなりますし、自分の能力に対する自信をつけることができます。 |
■キャリアカウンセリング |
WILに関する相談や、キャリアパスについてのアドバイスを受けることができます。WILを通じて新しい環境で様々な経験をすることで 自分の適性や興味を発見し、将来のキャリアパスを明確にすることができます。 |
■グローバルな視点とネットワーク |
WILでのインターンシップやボランティアの機会は、国際的な視野を養うことができますので、将来のキャリアを成功させるための礎となります。企業や組織の人脈を築くことができ、将来のキャリアにつながる可能性が広がります。 |
MBA でも WILにて Industry Placement(現場実習/インターンシップ)が組み込まれているのか?
そもそも MBA プログラム や ビジネス系修士号で、インターンシップが含まれている大学院は少数です。
その理由は「
MBAは過去に管理職経験がある方向け」と言う前提条件があるからですが、フリンダース大学では、
全てのMBAコースに WILが組み込まれています。
Master of Business Administration (Specialisations)
フリンダース大学のメインとする MBAコースが、こちらの2年コースです。
MBA(ビジネス経営学)と7つの特定分野の専門をあわせて学べるMBAとなっており選択できる専攻は昨今のトレンドを反映しています。
1年間は3学期制(Trimester)です。2年間で 16 科目の履修となり、8つのビジネスとマネジメントの必修科目、4つの選択科目、4つの専門科目の履修となります。
キャンパス |
(新)アデレードシティ(Festival Plaza) |
入学 |
3月、7月、10月 |
期間 |
2年間 |
学費 |
年間A$41,300(2025年度) |
英語 |
IELTS6.5(各セクション6.0以上), TOEFL iBT 79(S18,W21,R13,L12)以上 |
入学条件(学歴) | 学士号(学部不問)を平均以上の成績で修了 |
入学条件(職歴) | 不問 |
入学条件(GMAT) | 不問 |
入学条件(インタビュー) | 不問 |
パスウェイ | 入学条件がクリアできない方は、フリンダース大学カレッジ(大学付属)の Pre Masters Business Program からの進学も可能です |
出願において、職歴、関連学部は不要です。
つまり
管理職経験がなくても、関連する学士号がなくても出願可能です。
どの専門分野を選択しても、コース在籍中は「WILにて
最大36週間のIndustry Placement(現場実習/インターンシップ) に参加」の希望を出すことができます。WILでは、コースで学んだことを実践するためにビジネスの現場でプロジェクトなどに参加する機会もあります。
Master of Business Administration (Future Business)
最短 1年間(12か月)のMBAプログラムです。
通常1.5年で履修する8つのビジネスとマネジメントの必修科目、4つの選択科目(計 12科目)を1年間(3学期 X 各学期 4科目 =12科目)で終える短期集中(Fast Track)コースです。
キャンパス |
(新)アデレードシティ(Festival Plaza) |
入学 |
3月、7月、10月 |
期間 |
1年間 |
学費 |
年間A$62,100(2025年度) |
英語 |
IELTS6.5(各セクション6.0以上), TOEFL iBT 79(S18,W21,R13,L12)以上 |
入学条件(学歴) | 学士号(関連学部)を平均以上の成績で修了 |
入学条件(職歴) | 不問 |
入学条件(GMAT) | 不問 |
入学条件(インタビュー) | 不問 |
パスウェイ | 入学条件がクリアできない方は、フリンダース大学カレッジ(大学付属)の Pre Masters Business Program からの進学も可能です |
出願査定では、職歴は不要です。しかしながら1年でのMBA取得なので、
日本の大学にて関連学位を終えていることが必要です。
この凝縮したコース内容ですが、1年間という短い期間でありながら、WILにて
最大26週間のIndustry Placement(現場実習/インターンシップ) への参加も可能です。
Master of Business Administration (Industry Focused)
MBA卒業後に働きたい業界が明確な方を対象としたMBAプログラムです。コースは2年間です。関連学位と関連職種がある方が対象で、さらに出願査定の過程ではインタビューもあります。
キャンパス |
(新)アデレードシティ(Festival Plaza) |
入学 |
3月、7月、10月 |
期間 |
2年間 |
学費 |
年間A$41,300(2025年度) |
英語 |
IELTS6.5(各セクション6.0以上), TOEFL iBT 79(S18,W21,R13,L12)以上 |
入学条件(学歴) | 学士号(希望職分野と関連学部)を平均以上の成績で修了 |
入学条件(職歴) | 過去5年間で4年以上の希望分野と同種の職歴 |
入学条件(GMAT) | 不問 |
入学条件(インタビュー) | あり |
パスウェイ | 入学条件がクリアできない方は、フリンダース大学カレッジ(大学付属)の Pre Masters Business Program からの進学も可能です |
働きたい業界が明確な人で、その業界でのインターンシップや実務経験を含めてMBAを専攻したい人にとって最適です。2年目に WILにて
最大36週間の日程で希望分野でのIndustry Placement(現場実習/インターンシップ)が可能です。
起業支援プログラムに参加の可能性も!
上記の通り、各MBAコースでは WILにて Industry Placement(現場実習/インターンシップ)の希望を出すことができますが、インターンシップの代わりに「起業支援プログラム(Entrepreneurship Program)」に参加することも可能です。
この起業支援プログラムは、MBA受講者の中で、成績優秀者のみ各プログラムで数名(5〜10名。各プログラムで異る)の選考となり、チームとして同プログラムの履修・参加します。
各資料は下記からダウンロートできます。
フリンダース大学へ出願に向けての準備
1. まずは英語試験を受けましょう
まずは
IELTS(アイエルツ)試験を受験しましょう。日本では下記3つの機関がIELTS試験を開催しています。
IELTSスコアは足りなくても出願可能です。その場合はフリンダース大学アカデミーのEAP(進学準備英語コース)とセットでのお申込みとなります。
2. 出願に必要な書類4点を準備しましょう
出願には下記4点の書類が必要となります。IELTSの受験が終わったらこちらの4点を揃えて担当カウンセラーにご提出ください。
- 最終学歴の卒業証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
- 最終学歴の成績証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
- IELTS(Academic)またはTOEFLスコア結果
- パスポートコピー
3. 出願手続きスタート
最後に、
オンライン申込みフォームを送信してください。その後、正式に出願手続きへ進みましょう。
留学相談&お問い合わせ
弊社オーストラリア留学センターは フリンダース大学を含む
全豪29大学の公式出願窓口となっており、ご相談から出願手続き、更に現地サポートまで
全て無料で提供しております。
※備考※
・本記事は2024年7月現在の情報に基づいており、コース概要や入学基準は変更されることもございますのでご留意ください。
・学費は毎年改定されます。本記事では2024~2025年度学費をご案内しております。
・日本円は弊社が取得できる最新の送金レート(A$1=98円) で換算しており、実際はお支払い時にご利用の金融機関の為替レートが適用されます。