フリンダース大学でヘルスサイエンスを学ぶ

毎年 4月7日は世界保健デーと設定されています。
世界保健デーは、世界保健機関 (WHO) が設立された日(1948年4月7日)を記念して設けられたものですが、毎年テーマが選ばれます。今年2021年は、「より公平で健康的な世界を築くために(Building a fairer, healthier world)」です。 現在、新型コロナウイルス感染症が世界で猛威をふるっていますが、WHOは、全ての人があらゆる場所で、健康への権利を実現できることを目指しているという発表です。 

健康は人の生活における永遠のテーマの1つですが、「人の健康」に関わる学問といえばヘルスサイエンスです。
医学や看護学などと違い、どのような内容を学ぶのか?をご存知ない方も多いかもしれません。

本ページでは、医療分野において非常にすぐれた教育を提供しているフリンダース大学のヘルスサイエンス学についてご案内します。


特に決まった職種としてはまだ考えられないけど、医療分野への就職に興味がある方、特定の医療職種(理学療法、作業療法など) の修士号(Master Degree)への進学を前提にお考えの方、などにおすすめです。

フリンダース大学の医学部はこちら
フリンダース大学の看護学部はこちら

フリンダース大学のヘルスサイエンスの特徴


フリンダース大学のヘルスサイエンス学では、主に8つの専門分野から興味のある分野、強みを持たせたい分野を1つ選択することができます。ヘルスケアにおける専門性を高めることで、広い範囲のキャリア構築につながるようコース設計されています。

また、専門分野については、あらかじめ決定しておく必要がありますが、他の専門分野からもいくつか選択科目として履修も可能で、とてもフレキシブル、且つヘルスサイエンスで幅広い学びのできる コース設計です。



ヘルスサイエンス 8つの専門分野

8つの専門分野は、(1)高齢・老化、(2)健康管理、(3)健康増進、(4)イノベーション、(5)デジタルヘルス、(6)生理・精神科学、(7)心理学、(8)セラピー研究からなります。

前述の通り、これらの中から興味のあるもの、強みを持たせないものを1つ選択し、ヘルスケアのおける専門性を高めることで、広い範囲のキャリア構築につながるようになっています。

(1)Ageing (高齢・老化)

Ageing /エイジング は、健康とエイジングの関係について高度な理解を得ることを目的としています。
「加齢の社会的および生理的側面と健康との相互作用」「高齢化と高齢者ケアに適した倫理的、法的、研究的概念の意味」など、高齢化を中心に学びます。
人の寿命自体が年々伸びており、且つ、日本においては高齢化におけるさまざまな問題があげられておりますので、注目すべき分野の1つでしょう。

(2)Health Management(健康管理)

Health Management/ヘルスマネージメント は、「ヘルスケア/健康管理の分野」でのキャリア・従事することを目指す専門家を育成することを目的としています。ヘルスケアとビジネスの分野から科目を履修します。

ヘルスケアにおける人体解剖学と生理学の基礎を理解した上で、「健康管理の枠組みの中で革新的なを開発、計画、実施すること」、「情報を統合・整理し、健康専門家のコミュニティ、同僚、政府機関、および一般市と簡潔且つ効果的にコミュニケーションをとる能力開発」、「ヘルスケアにおける プロジェクト管理、作業戦略を提案」、「Australian College of Health Service Executives(オーストラリア医療サービス執行者協会)などの認定機関が定める倫理基準の維持」など、 ヘルスケアにおけるマネージメントが学びになります。

(3)Health Promotion(健康増進)

Health Promotion /ヘルスプロモーション 専攻は、オタワ憲章にある健康増進の枠組みの中で、複雑な健康問題に対して「社会的、倫理的、文化的に配慮した解決策の開発に貢献する能力」を育成することを目的としています。



健康増進プロジェクトを完了させるために、広報活動、作業戦略を提案、ヘルスプロモーションの専門家としての役割を理解し、どのようにグループに貢献できるかを理解する、などが学びの中心になります。

(4)Innovation(イノベーション)

Innovation / イノベーション専攻は、ヘルスケアとビジネスを組み合わせたもので、斬新なビジネスモデルとデザインの知識とスキルを身につけ、それらの革新的な知識をヘルスケアの現場に適用することを目的としています。

現代のヘルスケアの新しい課題にアプローチする能力開発、健康関連の様々な分野で労働力をどう注力するか、などが学びの中心になります。
将来、健康関連での 新規事業を立ち上げ、新規事業管理 に興味がある方は Innovation / イノベーション専攻 が最も適しています。

(5)Digital Health (デジタルヘルス)

Digital Health / デジタルヘルス専攻は、急成長の学問の1つで、現在もっとも必要とされるであろうデジタルリテラシーの高い労働力として、デジタルヘルス技術の知識とスキルを身につけ、この知識を健康環境に適用することを目指します。

例えば、健康とヘルスケアにおけるデジタルシステムの役割、従来のヘルスケアシステムからデジタルシステムの利用や、デジタルプラットフォームの応用など、さまざまなトピックで学びます。

(6)Physiology and Neuroscience(生理学・神経科学)

Physiology and Neuroscience / 生理学・神経科学は、身体のシステム、解剖学、神経科学の詳細な知識を身につけることを目的としています。
人体解剖学と生理学が身体システム間でどのように統合されているか、正常な身体システムの変化がどのように病気を引き起こすか、を理解することなどが含まれます。

(7)Psychology(心理学)

Psychology / 心理学 では、心理学における広範な構成要素の理解を身につけ、それらを健康環境に適用することを目的としています。
人間の行動の側面が健康行動にどのように影響するか、心理学的手法を社会的な健康問題にどう適用するか、などの理解が含まれます。

(8)Therapy studies(セラピー研究)

Therapy studies / セラピー研究は、解剖学と生理学の詳細な知識を開発することを目的としており、Allied Health(医師と看護士以外の医療従事者)分野の大学院での学習のための前提条件をカバーしています。

フリンダース大学では、Allied Health で代表的な理学療法士(Physiotherapy)、作業療法士(Ocupational Therapy)コースは修士号で開講しており、それらの修士号を目指すパスウェイとして、Therapy studiesを専攻することになります。

コース概要

フリンダース大学では、3年間の学士号 Bachelor of Health Science (各専門)、4年間の優等学位の Bachelor of Health Science (Honours) が開講しています。


1年次には 解剖学と生理学、健康システム、健康と福祉の社会的・心理的決定要因についての基本的な理解を中心に各専門で共通科目を履修し、2年次からそれぞれの専門教科を履修していきます。
* Health Management, Health Promotion, Physiology and Neuroscience、Psychology については1年次からそれぞれ規定の専門科目の履修が必要です。
Bachelor of Health Science 履修科目単位の内訳は、必修と専門科目、選択科目の組合せとなり、1科目4.5単位として、卒業までに 3年間の108単位(24科目)を履修することになります。

入学条件と授業料

Bachelor of Health Science へは、日本の高校卒業時の成績次第で、ダイレクトに進学できるか、またはFoundation コースの履修が必要か?が別れます。

日本の高校の成績により Foundation 経由での進学になる場合は、アインズバリーカレッジにてフリンダース大学進学に向けた Foundationコースを開講しています。

Eynesbury College の Foundation

コース名Foundation Standard
期間8ヶ月〜1年間
入学1月, 4月, 10月
学費年間 28,000ドル(2021年度)
英語 ・IELTS Academic overall 5.5 (各セクション5.0)以上
出願条件 ・日本の高校2年次を評定3(5段階)以上で修了していること

日本の高校の成績評価が査定により認められた場合は、ダイレクトに進学できます。 もちろん IB DIPLOMA をお持ちの方はスコア25以上でダイレクトに進学できます。

Bachelor of Health Science

コース名Bachelor of Health Science
専門Ageing、Health Management、Health Promotion、Innovation、Digital Health、Physiology and Neuroscience、Psychology、Therapy studies
期間3年間
入学3月, 7月
学費年間 38,500ドル(2021年度)
英語 ・IELTS Academic overall 6.0(Reading と Writing が 6.0)以上
出願条件 ・日本の高校卒業で、80%以上(数学、生物学の履修済を推奨)の成績
または
・Eynesbury College の Foundation Program を 350 以上の成績で修了
または
・IB Diploma 25点以上

出願に向けての準備


1. まずは英語試験を受けましょう
まずはIELTS(アイエルツ)試験を受験しましょう。日本では下記3つの機関がIELTS試験を開催しています。
日本英語検定協会
http://www.eiken.or.jp/ielts/
JSAF
http://www.jsaf-ieltsjapan.com/?p=431
IDP Education
https://ieltsjp.com/
2. 出願に必要な書類を準備しましょう
出願には下記4点の書類が必要となります。IELTSの受験が終わったらこちらの4点を揃えて担当カウンセラーにご提出ください。

  • 最終学歴の卒業証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
  • 最終学歴の成績証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
  • IELTS(Academic)またはTOEFLスコア結果
  • パスポートコピー
3. 出願手続きスタート
最後に、オンライン申込みフォームを送信してください。その後、正式にアデレード大学への出願手続きをスタートします。

留学相談&お問い合わせ先


当社オーストラリア留学センターはフリンダース大学を含む全豪29大学の公式出願窓口となっており、ご相談から出願手続き、更に現地サポートまで全て無料で提供しております。

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※備考※
・本記事は2021年5月現在の情報に基づいており、コース概要や入学基準は変更されることもございますのでご留意ください。
・学費は毎年改定されます。本記事では2021年度学費をご案内しております。
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I009)
オーストラリア歴は24年目になりました。QLD州、NSW州、SA州の主要都市で仕事と生活していましたので、都市の違いから皆さまの目的に沿ったベストなアドバイスを心がけています。 このカウンセラーに質問する

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