フリンダース大学でソーシャルワークを学ぶ

南オーストラリア州の州都アデレードに3つのキャンパスを構えるフリンダース大学。


フリンダース大学は、医学・看護などの医療分野、ソーシャルワーク、教育などの分野で評価の高い大学です。 日本人には、日本人宇宙飛行士「毛利 衛」氏が卒業された大学としてご存知の方も多くいらっしゃるかと思いますし、掃除ロボット「ルンバ」生みの親「ロドニーブルックス」氏の卒業大学としても有名です。

そのフリンダース大学のソーシャルワーク分野は オーストラリア国内の大学では古くからコースを開講している大学の一つです。

フリンダース大学 ソーシャルワーク学部の特徴



大学の総合ランキングなどで数字で出にくい部分ですが、ソーシャルワークのコース開講の歴史が長いことの メリットとしては、下記が上げられます。

・卒業生が多い(同分野で活躍している先輩が多い)
・業界のコネクション(実習先の確保など)

これらの業界人とその業界へのコネクションにおいては、ソーシャルワークのコースを開講したばかりの大学に比べて、かなりのメリットになりえますし Good University Guide の評価でも表れています。

Good University Guide(Social Work部門)より
・卒業後のフルタイム雇用と給与水準において南オーストラリア州で1番(2022)
・Learner Engagement において南オーストラリア州で1番(2022)
・教育の質評価は南オーストラリア州で1番(2020)
・学生サポートは南オーストラリア州で1番(2020)

実際に就学された学生さんの声でも、やはりフリンダース大学の方が他大学では確保できないような実習先に恵まれるケースもあるようです。

さらに、、
・学士号、修士号へのパスウェイがある
学士号は フリンダース大学アカデミーの Diploma in Health から2年次への編入パスウェイ、そして修士号は実はあまり知られていないパスウェイで Graduate Certificate in Society and the Individual 経由での修士号への進学が可能です。特に 修士号から学ばれたい(過去の学士号分野や成績条件を満たせない、英語力規定のIELTS Academic All 7.0を満たせない方) 方にも非常に有益なパスウェイで、全豪の中で唯一フリンダース大学のみと言っていいでしょう。

フリンダース大学 ソーシャルワークは、学士号と修士号で開講


フリンダース大学では 学士号 Bachelor of Social Work(4年)、修士号 Master of Social Work(Graduate Entry)(2年)が開講しています。
特にオススメは修士号ですが、まずは学士号からご案内します。

学士号 Bachelor of Social Work の場合


フリンダース大学のBachelor of Social Work への進学は、付属カレッジである フリンダース大学アカデミーのDiploma of Health から2年次編入が利用可能です。
日本の高校の成績次第では Diploma経由か Foundation を経由するか決まります。

コース名Bachelor of Social Work
料金 2023年間 A$31,500(約331万円)
キャンパスアデレード、ベッドフォードパーク
期間 4年間
開始日2023年3月、7月
英語 IELTS Academic overall 7.0 (各バンド 7.0) 以上
条件・IB Diploma 25以上
または
・フリンダース大学アカデミーのFoundation を修了して1年次へ入学
または
・フリンダース大学アカデミーの Diploma in Health を修了して2年次へ編入

日本の高校卒業からフリンダース大学への進学方法は下記から詳細をご覧ください。
フリンダース大学への進学・編入方法

国際バカロレア資格(IB:International Baccalaureate)をお持ちの方は、フリンダース大学に直接入学を目指すこともできます。国際バカロレアの進学は、「国際バカロレア 大学入学基準と出願の流れ」をご覧ください。


修士号 Master of Social Work(Graduate Entry)の場合


ソーシャルワークは、修士号から学びたいという希望の学生が多いコースの一つです。
その理由が、かつての Master of Social Work への 出願条件が今ほど厳しくなかった・・という理由もあるでしょう。

この2年ほどで AASW(オーストラリア・ソーシャルワーク協会)の認定基準の変更から、全豪の大学院の出願条件がどの大学もほぼ同一のものと変更されています(大学院によって学士号のGPAスコアの基準が異なるくらいです)。ゆえ、大学院からソーシャルワークを学びたい(キャリアチェンジを含め)という方にとって、学士号で履修した分野と成績が基準に伴わない場合、修士号への進学の道が閉ざされています。

また英語力証明も IELTS Academic All 7.0 が必要なこと、英語コースからのダイレクトエントリーを認めない大学院もあることから、数年前に比べて狭き門になっているのが現状だからこそ、フリンダース大学をオススメします。

フリンダース大学では、Master of Social Work への出願要件を満たせない方向けのパスウェイコースがあり、さらに、英語力条件も未達の方も、ぜひこのパスウェイを組み合わせることで IELTS All 7.0 無しで進学出来ますので、ソーシャルワークでの修士号への進学は、フリンダース大学で最もオススメしたいコースの一つです。

まずは Master of Social Work(Graduate Entry)コースの概要を下記にて確認しましょう。

コース名Master of Social Work(Graduate Entry)
料金 2023年間 A$35,500(約373万円)
キャンパスベッドフォードパーク
期間 2年間
開始日2023年3月、7月
英語 IELTS Academic overall 7.0 (各バンド 7.0) 以上
条件・学士号を修了(少なくとも1年間のフルタイム課程に相当する社会科学・行動科学分野の科目を履修していること)

出願条件における過去の学士号での履修科目分野は、オーストラリアソーシャルワーク教育認定基準(Australian Association of Social Work Education and Accreditation Standards:ASWEAS)の規定に沿うことになります。ASWEASでは、社会・行動科学のトピックを心理学と人間発達、および個人と社会の関係に焦点を当てたものと定義しています。

それらに合致する学習分野として承認されているものには、以下のものが含まれます。

・人類学
・コミュニティ開発
・カウンセリング
・犯罪学
・人間・社会に焦点を当てた地理学
・先住民研究
・国際関係学
・哲学
・政治科学
・心理科学
・心理学
・社会学
・公衆衛生学
・看護学および看護修士
・教育社会学
・社会政策
・メンタルヘルスとウェルビーイング

もし過去の学業範囲は上記要件を満たせない場合は、
・フリンダース大学のGraduate Certificate in Society and the Individual を修了
することで進学することが出来ます

Graduate Certificate in Society and the Individual からMaster への進学


もし、修士号への進学を目指す上で、ご自身の状況を確認してみましょう。

・IELTS All 7.0 クリアが難しい
・ソーシャルワークの就学歴がない
・過去の学士号の成績や履修科目を満たせそうにない
・進学の可能性をより高めたい

もし 上記に該当する方は、Graduate Certificate in Society and the Individual から、Master of Social Work(Graduate Entry)への進学を1番にオススメします。

Graduate Certificate in Society and the Individual は 最短3ヶ月〜最長6ヶ月となっており、IELTS Academic 6.5から進学が可能です。
また、同Graduate Certificateは Master of Social Work への進学のための準備コースとしての位置づけなので、過去の学士号分野は不問です。

コース名Graduate Certificate in Society and the Individual
料金 2023年間 A$17,950(約188万円)
キャンパスベッドフォードパーク
期間 最短3ヶ月、最長6ヶ月
開始日2023年4月、11月
英語 IELTS Academic overall 6.5 (各バンド 6.0) 以上
または
フリンダース大学アカデミーのEAP Level 4 を修了
条件学士号を修了(学部不問)

Graduate Certificate in Society and the Individual は、Master of Social Work(Graduate Entry)開始の3ヶ月(または7ヶ月前)に開始して、規定の成績を収めることで Master への進学の道が確保されます。
出願は、Graduate Certificate とMaster をパッケージして手続きすることが可能なので、IELTS All 7.0のクリアがあと僅かで届かない、、学歴査定をクリア出来そうにない、、という方はぜひ、同パスウェイを利用してMaster of Social Work への進学の可能性を広げてください。


フリンダース大学へ出願に向けての準備


1. まずは英語試験を受けましょう
まずはIELTS(アイエルツ)試験を受験しましょう。日本では下記3つの機関がIELTS試験を開催しています。
日本英語検定協会
http://www.eiken.or.jp/ielts/
JSAF
http://www.jsaf-ieltsjapan.com/?p=431
IDP Education
https://ieltsjp.com/
IELTSスコアは足りなくても出願可能です。その場合はフリンダース大学アカデミーのEAP(進学準備英語コース)とセットでのお申込みとなります。
2. 出願に必要な書類4点を準備しましょう
出願には下記4点の書類が必要となります。IELTSの受験が終わったらこちらの4点を揃えて担当カウンセラーにご提出ください。

  • 最終学歴の卒業証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
  • 最終学歴の成績証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
  • IELTS(Academic)またはTOEFLスコア結果
  • パスポートコピー
3. 出願手続きスタート
最後に、オンライン申込みフォームを送信してください。その後、正式に出願手続きへ進みましょう。

留学相談&お問い合わせ


弊社オーストラリア留学センターは フリンダース大学を含む全豪29大学の公式出願窓口となっており、ご相談から出願手続き、更に現地サポートまで全て無料で提供しております。
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※備考※
・本記事は2023年7月現在の情報に基づいており、コース概要や入学基準は変更されることもございますのでご留意ください。
・学費は毎年改定されます。本記事では2023年度学費をご案内しております。
・日本円は弊社が取得できる最新の送金レート(A$1=105円) で換算しており、実際はお支払い時にご利用の金融機関の為替レートが適用されます。
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I009)
オーストラリア歴は24年目になりました。QLD州、NSW州、SA州の主要都市で仕事と生活していましたので、都市の違いから皆さまの目的に沿ったベストなアドバイスを心がけています。 このカウンセラーに質問する

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